反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

EUとは何か。第1回。フランス政体の特異性。

         W。EU関連の最新動向。

news.yahoo.co.jp

W。引用 

EUは帝国主義である。

「日本の言論界にはフランスに対する漠とした希望的観測がある中で、フランスの社会の特徴を鋭くえぐっている。そういわれてみると確かに、と思わせる論文である。微に入り細に入り興味がなければ読めないものだが、コレによって反俗日記は黄色いベストと底辺からの社会運動』尾上修吾著の背景を理解することができた。

>日本は変わった国だが、フランスも変わった国だ。」

革命的国家主義の伝統を受け継ぐマクロンに典型的なフランスエリート政治家たちは中国の支配体制に親和性がある。

参考資料①

フランスの政党はなぜ弱体か(2・完)藤 井 *

引用 本文はコピーペーストできない。解除アプリもあるらしいが、作者には著作権がある。

「第 2 章 く 国 家 一 政 党 〉関係

W。まず、産業革命以前の絶対主義王政時代の欧米の統治機構と代議制(市民革命)の関係を整理しておく必要がある。この理解の仕方より西部邁 - Wikipedia

米国は左翼国家とかいう理解も可能になる。バイデン以前の民主党政権が中東に介入しアフガニスタン侵攻傀儡政権を長期に渡って支え、ロシア侵攻前のウクライナ工作、対中市場分離のイデオロギー的支柱である。丸山真男はいった①「アメリカンデモクラシーは米国にとって国体である」②「米国社会はファシズムに染まる体質がある」。①と②が混合し現在の傍から見るとお笑い種の共和党系VS民主党系の対立がある。

イギリス革命

17世紀のイギリスにおいて、政治的な面ではステュアート朝絶対王政を倒し、立憲君主政を実現させた変革をさす。一般に、1642年からのピューリタン革命(W.国王公開処刑)と、1688年の名誉革命とを総称して、イギリス革命といっている。

 ↓

アメリカ独立革命(1775年~83年)⇒W.8年は長い。

資料:独立宣言の主要部分

そして、いかなる政府といえどもその目的を踏みにじるときには、政府を改廃して新たな政府を設立し、人民の安全と幸福を実現するのにもっともふさわしい原理にもとづいて政府の依って立つ基盤を作り直し、またもっともふさわしい形に権力のありかを作り変えるのは、人民の権利である。
もっとも、じっさいには、分別を働かしさえすれば、長年続いてきた政府をたいした理由でもなかったり、あるいは一時的な理由から改廃すべきでないというのは、容易にわかることである。したがって、これまでの歴史は、人類には慣れ親しんできた政府を廃止して政府自体を作り直すことよりも、その弊害が耐えられるのであればそれを苦しんでも耐える傾向にあったことを示している。
しかしながち、権力の乱用や略奪が長く続き、人民を絶対的な専制の下に落としめようとする企てが絶えまなくみられる場合には、人民は権利ばかりでなく義務としてもそのような政府を転覆し将来の安全を確保するために新しい警護者を見つけなければならない。

  ジェファソンが組み立てたアメリカ革命」の理論は次の三つの特色

どんな形の政府にせよ、いやしくも政府がこの目的を破壊するようになれば、かくのごとき政府を変え、またはそれを廃止して、人民の安全と幸福とをもっともよく実現すると思われる原理に基礎を置く‥‥新政府を樹立することは、人民の権利である。⇒w。好戦性顕著!普通に考えると対外的侵攻向けのイデオロギーに転じる、と。

>事実、次のような国内植民地渇望(西部開拓原住民追放、フロリダ獲得)に連動した。アメリカ=イギリス戦争/米英戦争(1812年~14年

この戦争の結果、アメリカ合衆国の国家意識(ナショナリズム)が高まっただけでなく、アメリカの産業と経済が自立の時期を~」

背景には、1783年の独立達成から約30年たち、独立戦争を知らない世代が増え、特に内陸部の開拓農民の中にイギリス領のカナダへの進出やフロリダへの領土拡張を主張する主戦派タカ派=ウォー・ホークス)が現れていた。また彼らは、西部開拓でインディアンの抵抗を受けていたが、インディアンの背後にはイギリスがいて、その支援を受けている事への反発があった。アメリカ議会の中にもタカ派が多数を占めるようになり、1808年に大統領となったマディソン(ジェファソンのもとで国務大臣を務めていた)も彼らをコントロールすることが出来なくなり、中立・平和政策は揺らいでいった。⇒W.

 米英戦争から生まれたアメリカ国歌

「マックヘンリー要塞の防衛」という詩を詠んだ。この詩が、そのころアメリカ人が宴会で歌っていた「天国のアナクレオンへ」という曲にのせて歌うと、妙にノリが良いことから評判となり、広く歌われるようになった。それが現在、アメリカ国歌として歌われる「星条旗」である。1889年にはアメリカ海軍が国旗掲揚時にこの曲を演奏、20世紀に入り、ウィルソン大統領が「国歌のように」取り扱うことを命じている」

天国のアナクレオンへ - Google 検索

nengaku.blog.jp

www.nicovideo.jp

アメリカ合衆国の国歌『星条旗』のメロディの元となった歌で、ロンドンアマチュアミュージシャンが定期的にコンサートを行っていた社交クラブ、アナクレオンティック・ソサエティの公式ソングであった。同クラブの弁護士、医者、他のプロフェッショナルの面々はギリシャ紀元前6世紀の詩人アナクレオンにちなみ、クラブの名前を付けた。アナクレオンの詩は美少年たちや女人、ワイン、享楽、エロスなどを賛美している。

ソサエティのメンバーだった、ジョン・スタフォード・スミスによって1760年代中盤に作曲ソサエティの会長だったラルフ・トムリンソンによって作詞された。1778年1779年ロンドンLongman & Broderip によって最初に発表された。下品で大酒飲みを歌った歌詞のためにロンドンで人気を博し、また "Adams and Liberty" や "Jefferson and Liberty." と行った愛国的な新しい歌詞を付けて、イギリス、アメリカで流行した。」

nengaku.blog.jp

 

  政党への敵視

反結社的伝統

Wワークス機能不全により、キーワードだけ記す。

団体一般は個人を抑圧する。雑炊物としての一切の中間団体を排除して

>国家権力と解放された個人とが直接向き合うような<国家ー社会関係>「ルソージャコバン型2極構造」こそが新たに構築すべきモデルだった。

>1789年の人権宣言が結社の自由に触れてこなかったのは偶然ではなかった。

ナポレオン期以降の帝政王権は国家権力に対抗する団体の結成を恐れ続けた。

当局、労働団体の結成を警戒し厳しく取り締まった。その結果、労働団体は弱体でその反面、しばしば自己破壊的で急進的政治的な性格を帯びた。

他国では産業革命以降、労働団体が成長増大したのと対照的にフランスでは団体の未成熟が続いた。

時間不足で次回に。

 

参考資料②反俗日記

フランス人権思想無宗原則(ライシテ)国家の関係から、ムハマッド風刺漫画のフランス的精神を探る。

フランスは人権と民主主義の国である一方で中央集権の官僚国家でもある。

この点を日本人の多くはフランス革命や二次にわたるコミューンを人権と自由と民主主義に一面的に誤解している。」
フランス革命やコミューンは一面では、独特の無宗教の民主主義的中央集権の国民国家を称揚している。
 
  日本人には近寄り難い論理である。」
7年後の今でも感覚的に解らない。
       
引用 フランス最新事情
「このような人権を<自律>(W、のっぺらぼうの中身ない情緒的用語の自立ではない。自律は限界を踏まえている)の観点から捉えると、人権主体としての個人のあり方だけでなく、国家の正当なあり方も浮かび上がってくる、
(A)まずいかなる公的権力も個人の自律をおかしてはならない。
たとえば、国家宗教的信条のような個人の精神領域ふみこんではならない。人生の意味や目的は政治権力が決めるのではなく、個々人が自律的に決める。
@W。上記のような自律した人権主体ゆえに
非宗教原則を貫く国家にまとめ上げなければならい必要が発生する、というフランス国家のリアリズム。
 
(B)*それゆえ政治や法などの公的領域では、私生活の場とは違い非宗教(ライシテ)の原則を貫く必要がある。
実際にフランスは、現行憲法の第1条で、非宗教的な共和国であることをうたっている
*より一般的にいえば、私的なものと公的なものとの分離が必要となる。
@そのような分離による権力の限定だけでなく権力内部での分離~」
W。関連事項。
イスラム教徒の少女が学校にチャドルをして登校したところ、非宗教のライシテ原則が貫かれている公共領域である学校私生活領域の宗教を持ち込んでいるので違反したと、全国的な論争を巻き起こした。
@日本的にいえば憲法違反ということか。⇒W。2023年4,12。日本国憲法では思想信条の自由ということで容認される。憲法違反に問われる理由がない。
そこまでこの問題は発展し、フランス憲法に抵触すると、論争の的にある。
結局、(A)の自律主体の人権を言葉でなく実際に保証しようとすれば、人々は集団でなく個々人に分解するが、フランスの人権概念は、それでも保障しているのである。そこまでいかなくては自律した人権主体の自由は保障したことにならない。日本的感覚でいえば個人主義の徹底か?

日本国憲法

第一章 天皇(第一条~第八条)

天皇の地位と主権在民←W。どこが主権在民なのか?安直、無前提な存在論そのものである。

第1条~第8条。帝国主義戦争敗北にもかかわらず帝国臣民意識が清算できないから第一章 天皇(第一条~第八条)、バランスをとって絶対平和主義希求の第9条がある

論理的社会構造的文化的に日本国憲法書き換えると日本国憲法自体が21世紀の日本グローバル資本制支配層の利得に即応するヒエラルキー>構築のフラッグになる。

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W。どこが主権在民なのか?安直、無前提な存在論

        ↓

第一条 天皇は、日本国象徴であり日本国民統合象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民総意に基く。
 
 

「人権を考えるには、まず、人間(W。定冠詞単数形、日本語にない。複数形ではない抽象的人間という意味)という言葉に注目~。
人権が対象にするのは、不特定の一部の人々(W。わかりやすく言えば、アラブ人など)や個々人の総和(W。人間という抽象概念を想定し人権主体としているのだから当然)ではなく、全員に共通する<抽象的属性から包括的にとらえて人間>というものが(W、定冠詞単数形)人間である。
人権は,各人に差異があることを認めらがらも、それを超えた次元で人間の普遍的同一性を価値づけ、生まれや民族宗教の違いを理由に差別を告発する。
W。日本人=日本国民と習慣的に思ってしまいがちな列島閉じこもり歴史の日本では理解しがたい、民族宗教など大きな違いを大前提にした、自由と平等を保障するために抽象的的人間概念に統合理念を見出しているということか。もうこの辺になると人間哲学を含んだ政治思想である。
⇒W.2015年から2023年の7年の経過で抽象的人間に込められた想いが解りかけた。
人権はあれこれの集団に属するメンバーとして(男女、日本人等々)認められるものではなく、一個人として、すなわち人間として認められるものである。
 
W。政治の場は公である。そこに宗教を持ち込むことは、上記の政治哲学から導き出された人権主体を抽象的人間に還元するフランスの一般的社会観、それを保障する非宗教原則を貫く国家概念と衝突する可能性が出てくる。
 
>ではその普遍的同一性とは何か
それは人間(W。この場合の人間はリアルな個々人ととらえる日本人的感覚を含む人間ではなく抽象的人間)が自由だということだ。
もちろん自由とは言っても無制約ということではない。むしろ自律という意味である。自律とは文字通り、自らがが決めた規範によって自らを律することである
~人間は反抗する。人間のあるべき姿を決定する権限は、最終的に人間自身にゆだねられている
個人のレベルでも共同体のレベルでも将来いかなる方向に進むかそれを決める自由と責任がある。
人権の基礎には自律的主体としての人間観
がある。
W。以上のような事柄は、正直言って何回読んでも腑に落ちないところがある、著者の政治哲学的な方向からの整理の仕方が悪いせいもあるが、日本国憲法の自由と平等、基本的人権観はここまで、この領域の課題を突き詰めていないことに原因がるのかもしれない。政治哲学的にアメリカ的雑駁性が濃厚にある。
列島原住民的引きこもり体質が、こういった突き詰めた政治理念の理解を妨げているのかもしれない。
いや違うのだ!
これらの徹底的に政治抽象化に至る論理は、フランス庶民の日常生活の奥底にあるものを国民国家概念として表出したものにすぎない、ととりあえず、わかっておこう
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参考資料③
埋め込まれた帝国間対立 欧州統合におけるヘゲモニーと国家
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参考資料④

EU の特異性と規範の進化

じ案不足により次回に続ける