反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

明治期の文明理念の諸相とその意義 ~西郷隆盛、勝海舟、中江兆民の文明観を中心に~HSU SHIN CHIA(W。福沢諭吉開発近代化路線批判~明治維新の相対化~)

https://www.fujixerox.co.jp/company/social/next/foundation/pdf/684.pdf 明治期の文明理念の諸相とその意義 ~西郷隆盛、勝海舟、中江兆民の文明観を中心に~W。左記と並行し福沢諭吉の文明開化論を取り上げている中国人留学生の博士論文。 許 時嘉 Shu C…

第12回「敗北を抱きしめて」ジョンダワー。巡幸、大衆とのコミュニケーションを重んじる天皇制の始まり。くさびを打ち込み、天皇と国民を融合させ、人々の天皇崇拝を世俗化する。明治1875年~85年明治天皇行幸。どちらの場合も、国家が混乱して不安定になり、急進的なイデオロギーが鼓舞され天皇制への支持が危機に瀕している状況下で行われた。

第11章 責任を回避する~天皇制民主主義(3)~ 巡幸、そして現人(あらひと) 引用 「保守派エリートはGHQと共同して、天皇を「人間」へと変身させるため大々的な宣伝活動に乗り出した。 彼らは天皇は全国を巡って、文字通り臣民と同じレベルに降り立ち、…

第11回「敗北を抱きしめて」ジョンダワー。東条に次のことを言わせてもらいたい。 『開戦前の御前会議において、たとえ陛下が対米戦争に反対せられても、自分は強引に戦争まで持っていく腹を決めていた』と。

第11章 責任を回避する~天皇制民主主義(3) 退位に直面する 引用 「1945年11月26日。元海軍大将で総理大臣を務め、天皇の腹心の部下でもあった 米内光政 - Wikipedia←(W注釈①)戦犯に指名されなかった背景。~~が天皇退位をどう考えているかマッカーサ…

第10回。ジョンダワー「敗北を抱きしめて」1946年「人間宣言」~五か条の誓文が民主主義の原点?~@難解謎めいた言葉遣いをすることで、天皇裕仁は巧みに天から途中まで下りてきただけであった。

第10章 天から途中まで下りてくる~天皇制民主主義(2)~ wacwac。10章のタイトル。「天から途中まで下りてくる」はいい得て妙! 目前に差し迫った東京戦争犯罪法廷で、天皇の訴追を行わせないために膨大な努力のキーポイントとして、GHQのしかるべき部署…

日本国憲法は成立前後の政治カオス状況において、日米支配層によって予め「憲法の云う主権の存する国民の地位を大きく傷つけ」られていた。憲法所定の「国事行為」だけを行うのが「象徴」としての天皇なのである。天皇が「象徴」であるということの意味は、憲法の明文規定のうちにではなく、従来の天皇が持っていた「象徴」性のなかに見出されることとなり、「伝統」や「慣行」が持ちだされることによって、「象徴」規定自体に独自の意味が持たされることになる。 @こうして、天皇の「権威」や「権限」が、戦後「昭和」の時代をつうじて、憲法の枠

2020-06-09第8回「敗北を抱きしめて」ジョンダワー下巻。 末尾引用 「W。ジョンダワーの象徴天皇制批判は、「戦後意識は混濁してしまった」までは納得できるが、その後の下りの批判対象は「天皇主義者」に限定されるものであり、戦後の一般的な国民の天皇意…

第8回「敗北を抱きしめて」ジョンダワー下巻。天皇制民主主義、憲法的民主主義の同居とGHQの検閲による民主主義及び各章の内容を示す小見出し列記。第4部 九章~くさびを打ち込む~<天皇制民主主義>1。10章~天から途中前降りてくる~天皇制民主主義2。11章~責任を回避する~天皇制民主主義3。12章~GHQが新しい国民検証を起草する~<憲法的民主主義>1。13章~アメリカの草案を日本化する~憲法的民主主義2。14章~新たなタブーを取り締まる~<検閲民主主義>

第4部 さまざまな民主主義 第9章 くさびを打ち込む~天皇制民主主義(1)~ 心理戦と天子 引用 「戦争の後半には、OSSなどの諜報機関と同様、マッカーサー司令部も、天皇が日本の降伏だけでなく戦後の変革のカギも握っていると考えていた。 フェラーズ(准…