反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

二次世界戦争後の東アジア、日本史

日米安保と集団自衛権。吉田茂の1964年の訓辞「政策の中で最も重要なのは支那」。ニワトリからアヒルへ。キャロル・グラックによる欧米帝国グローバル金融経済拡張の新理論『グローバル記憶文化』

前回の記事の中に記した「W。上記の日米両安保条約におけるマーカー部分に立ち入って比較しないと、集団自衛権問題と日本国憲法状況の関係をクローズアップし、白井との戦後民主主義をめぐる相違を明らかにできない。」について、時間不足げ検討できないと…

井上寿一著「政友会と民政党」 最終章 二大政党の解党とその後。<太平洋戦争の年表>及び<GHQ占領統治年表>

井上寿一著「政友会と民政党~戦前の二大政党制に何を学ぶか~」 最終章 二大政党の解党とその後。 1、虚構の挙国一致 引用 政友会の本音は小山完悟~が語っている。以下の小山日記(1937年8月3日)は政友会の基本的な立場を伝えている。 「盧溝橋事…

読書に没頭している間に、「未来の党」早々と空中分解なり。堀田善衛「方丈記私記」から、東京大空襲で焼かれ殺されしても、「申し訳ありません」と瓦礫に額をこすりつけ天皇に土下座する下町の臣民。

読書に没頭してPCを触る時間ももったいなかった。その間に「日本未来の党」は早々と空中分解。ここに至る背景は一応、記事にしたつもりだ。 民主党から「生活が第一」の分裂を支持していなかった自分としては、衆院選公示直前の日本未来の党結成を支持できる…

坂口安吾「堕落論」より。あの偉大な破壊(東京空襲)の下で、猛火を潜って生き延びてきた人たちは、燃えかけている家の側に群がって寒さの暖をとっており、同じ火に必死に消化に努めている人々から1尺

(30、3センチ)離れているだけで全然別の世界にいるのであった。 道玄坂では、坂の途中にどうやら爆撃ののモノではなく、自動車に引き殺されたと想われる死体が倒れており、一枚のトタン板がかぶせてある。傍らに銃剣の兵士が立っていた。 行く者、帰る…

第2回、色川大吉の自分史より。60年安保改定、浅沼社会党委員長刺殺テロ、中央公論事件、高度成長経済、東京五輪、大東塾、日韓条約、60年代後半の学生青年反乱、欧州旅行記。

>さて、前回の様に寄り道をしないで今日は色川さんの自分史を辿っていこう。材料を広げてたたき台にする つもりで。 7、1960年安保改定闘争の政治過程(5月19日強行採決~6月19日新安保自動承認、6、23岸辞任表明)の時系列。 色川 「近代日…

日本国家、日本人論の根源と坂口安吾の敗戦直後の「堕落論」に置ける天皇制を利用するズルイ支配層と国民性。

<メモ>気になる論点。 >国家論。ホッブス国家論に階層国家論を埋め込む。 >自然状態野放し状態から発生する合議体には階層支配の要素が既に含まれている。 (例) 朝鮮半島、古代の百済、高句麗、新羅時代に一番遅れて国家形成した新羅の国家形成過程。 …

大正14年(1925年)生まれ、在学中学徒出陣で海軍航空隊入体の歴史家、色川大吉の自分史から、岩戸景気ー60年安保改定ー高度経済成長の時代を抜粋。第1回。

色川大吉(1925年生まれ)さんは丸山真男(1914年~1996年)の一回り下の年齢で、同じく兵隊体験がある。 飛び級で旧制中学入学、仙台の二高から、無試験入学した東大文学部国史科学生時代、年齢が足りなかったので、文科系学生の学徒出陣を免れ…

丸山真男対談集(1946年、1960年)より無作為に抜粋。ー戦前と戦後の継承ー

<日本軍の最大の欠陥は劣悪な装備を人的要素でカバー> 作家、大岡昇平発言。 「アメリカ兵には無意味な軍規がない。収容所ぐらいならタバコを吸いながらほしょうしている。そういうことをうるさく言わなくて済むのは結局装備がいいからですね。 民主主義国…

原発推進、経済幻想。それじゃ、体にいいわけないよ。わかちゃ、いるけどやめられない。愚痴は言うマイ、こぼすマイ。これが日本人の生きる道。「がんばれ日本」てか?

阪神淡路大震災の被災地が大変なことになったのは、一体いつごろなのか? 歴史的昔の範疇に入れるには、その記憶は余りにもリアルで鮮明すぎる。 その時点で東京に住んでいた自分としては関西で発生した大災害に周囲があまりにも無関心なのに驚いた。 関西出…

アメリカンバブル崩壊の歴史的意味を直視せず、アメリカ神話に溺れる日本国民は原発安全神話の自縛と同じ。やがて災難は自分に降りかかってくる。

イロイロな情報をに接しても、総合して生き生きとした全体像をイメージできないと現状と将来が見えてこない。 自画自賛しているようで申しわけないが、直近に起こった野党提出の管内閣不信任案をめぐる民主内の政変劇。 私は政変前の記事で確か、「管を辞め…

「日本はなぜ戦争に二度負けたか」大森実著。戦前戦後史が面白く圧縮。

いま読書中がこの本。 大森実(1922-2010 3月25日) 1945年毎日新聞大阪本社入社 1966年大阪本社外信部長退社 神戸生まれのこの方の底には典型的な関西人の血が流れている。この意味で亡くなった作家でべ平連お起こした小田実さんと共通…

アメリカのブラックホールにはまった政治家、各界要人が日本を破滅に導く

昨日、図書館で東大法卒、丸紅入社、松下政経塾終了、コロンビア大政策大学院卒とかいう方のとても読みやすい本を眺めました。 この種の経歴の方が今の政界にたくさん活躍されておられる。先頃の中国船船長釈放に関して、長島昭久民主衆議院議員以下数十名の…

民主政権は権力屋敷の政権部屋に最近間借りし仕事先は巨大ゴミ屋敷掃除

改めて恥ずかしながら国家権力とは何かを手短に定義しておく。 国家とは一つの階級が他の階級を抑圧する暴力装置であり、共同の幻想性も付与する。 従って国家権力という場合前者の階級的暴力装置のことである。 今問題になっている地検特捜部はこの暴力装置…

自公政権は国民の大多数にとって当たり前の必要な政策も実行しなかった。

民主党政権になって分かったことがある。自公政権は国民の大多数にとって当たり前の必要な政策も実行してこなかった。 八ッ場ダム。 群馬県の山奥にあんな巨費が投じられているなんて多くの国民は全く知らないところであった。 しかも現状では費用対効果も完…

自民党総裁選の街頭演説、テレビ出演は猿芝居。

戦後初の国民が選挙によって政権交代を選択した、という鳩山内閣成立を受けてのマスコミの常套句を聞くと高揚感に包まれる人もいるかもしれないが当たり前のちょっとした変化が起こったにすぎないと考える。むしろこれからが大切であり、始まりの端緒につい…