昨日、図書館で東大法卒、丸紅入社、松下政経塾終了、コロンビア大政策大学院卒とかいう方のとても読みやすい本を眺めました。
長島氏の経歴をみると、昨日、本で読んだような方と同類だと推測します。
で、この傾向の方を一つに分類し、タイトルをつけて保存します。以下その中身の検討です。
日本を例にとれば、1952年サンフランシスコ講和条約を48連合国と締結し、国家独立を果たしたその代償として、米占領軍の継続占領と沖縄、千島を含む海外領土の放棄がある。以後この状態は72年のアメリカ軍核付き沖縄返還、そして、日米ガイドライン設定による安保条約のアメリカ世界戦略への従属参加へと発展する。安保の適応範囲の拡大解釈、双方任務分担の確認、周辺事態法による国内有事体制の確立へと安保は拡大変質している。この点は重要。
>アメリカ世界覇権にとって、日本を利益に即して操るか、という事は死活問題である。
と政治的上部構造(政治家、要人、マスコミ、政党、文化)の間接支配の両面からの支配、コントロールは不可欠なものであり、彼らは系統的に其れを行っている。
彼らはそれが自分たちの生存の基本要件だと自覚している。アメリカは世界覇権がまずあって、曲がりなりにもドル基軸「体制」の中で付き勝手な放漫財政が成立している。世界覇権が後退すれば、ドル基軸は後退し、アメリカ経済は一層、後退し、アメリカの普通の国民は貧しくなる。特に今のアメリカ経済を支えているのは金融。金融は世界覇権がなければ、有効機能しない。
だから第一に、アメリカはどんな事をしても、軍事的に世界を抑える。これが直接支配。
第二。間接支配。先に挙げた政治的上部構造への浸透しよるコントロール。
何度も当ブログで指摘している様に頭脳への支配が尤もスマートな支配である。当該国の人間の頭脳支配は当人たちが知らず知らずのうちに、アメリカに都合のいい様な思考法に陥らせることである。
文化支配。
アメリカ文化を絶えず、垂れ流すような環境があれば最高。御隣の韓国が日本文化を制限してきたのを見れば事情が掴めるだろう。
政治家、要人支配(コントロール)。
これが洗脳第一段階。
次は授業内容がレベルが高い。これも良くあるパターン。
ここまでは外面的な幻惑過程だが、やがて思考方法までアメリカ流儀に拘束されることになる様子が、本人は正しいと信じ込んでいる様だが、よく理解できる。
プレゼンテーション力の重視から、文章作成パターンもアメリカ流儀が効率的と信じ込み、本も主要論点を展開するところはそっくり真似ている。
結論、自分の意見を冒頭に持ってきて、いくつかの選択肢を示し、論証を完結する。
理論的な事柄を論じた部分はこの論法が全面適応されている。
例を挙げると、小泉のイラク戦争派兵関しては想定される政策を列記して、正しい選択だったが、プレゼンテーションに問題があったとする。
アメリカのイデオロギーといっても多種多様だが、共通項はアメリカの先に記した様な世界覇権、を要とする経済体制を鵜呑みにし、その展開に対して、様々なリアクションが起こることに対して、解決策を探っていきという基本方向は揺るぎがない。この方向を否定するイデオロギーは大学では絶対に教えない。アメリカの大学ではリベラルはいるが、いわゆる左翼は放逐されている。いくら蔵書が充実していても、教える人間がいないのだから、教育は一方向のモノを手を変え品を変え巧妙な刷り込みを行うモノと成らざるえない。
いっけん幅が広そうで実はものすごく思考の狭い範囲で夢中に切磋琢磨するように仕向けられている。
これって、洗脳というのではないか。
ではどうして、洗脳されるのか?
本人たちがそれまで生きてきた過程で、アメリカンイデオロギーを相対的に見る目を養う機会がなかったからだ。本人たちの前にそれまで別なモノが提示されてこなかったからだ。比較の対象がないのだから、別の強固な基準がないのだから、アメリカンイデオロギーを相対化できるわけがない。
昔はヨーロッパのモノが並行して日本にあったがいつの間にやら、アメリカ一辺倒になった。これは今まで生きてきて実感できる。
彼らの言動をじっくり観察すれば、この事実が解る。摘発放逐しなければならない。