反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

デモス、クラシー

「民主主義ー古代と現代」Mフィンリー。名著であるが、イメージとしては対スパルタ、ペロポネス戦争(政、官、業、外、電の寡頭支配、時々選挙)のペリクレスのアテナイ城塞篭城(専門家の英知駆使)持久戦の如し。

前回の記事の末尾で日本の古代ギリシャ、ローマの学者センセイたちの論文集?「ギリシャ、ローマの世界における他者」の序論「ギリシャ、ローマ世界の他者との対話」を典型的な日本人限定の古代ギリシャ論であるとして、徹底批判を予告していたが、歴史家と…

古代ギリシャ関連書籍を読み込むと、古代ギリシャのリアルな世界は解らない、という限界を実感する。

ネット上の古代ギリシャ関連の記事をつなぎ合わせたような作文ではまずい、と大きな図書館から、これはとおもう書籍を借り出してきた。 次のような書籍である。 1、「ギリシャ文明」、フランシス、シュムー。 2、「民主主義ー古代と現代ー、M、Iフィンリー…

第三回。ホメーロス「オデッセイア」はミケーネ時代を舞台にしながらも、アテネ時代の背景やヘレニズム時代の影響を受けた実に個人主義的人間的神々と人間の葛藤の世界。素朴な共同体伝承はみいだせない。

中断した続き。 松岡正剛さん「千夜千冊」の「オデッセイア」の論旨に沿ってブログ記事を書いてきたが、その後、「イーリアス」と「オデッセイア」の成立した時代背景について別角度の説を参考にして アレコレ考えた末、自分の歴史に対する基本姿勢である実…

第二回。ホメーロスの『イーリアス』と『オデュッセイア』。<全ての書かれた歴史は支配層の歴史である>古代ギリシャ庶民は平らな生活形態のまま、粛々と生きて、死んでいった。暗黒時代という呼称は間違い。

以下の文は松岡正剛「千夜千冊」<オデッセイア>その他を引用し、持論を述べたもの。紛らわしいので、渾然一体とした。 紀元前8世紀末のアオイドス(吟遊詩人)であったとされる人物を指す。西洋文学最初期の2つの作品、『イーリアス』と『オデュッセイア』…

第一回。<ホメーロスをあえて取り上げる問題意識>結論。古代ギリシャ人の民主性と平等性への激しい希求は人類史上の「奇跡」と云う他ない。原点をホメーロスに探る。

<ホメーロスをあえて取り上げる問題意識> 結論部分を先に挙げたほうがよい。 >>結論。古代ギリシャ人の民主性と平等性への激しい希求は人類史上の「奇跡」と云う他ない。原点をホメーロスに探る。 【神の悲惨と恩寵の世界】masashi tanakaさんの素晴らし…

司馬遼太郎風に云えば、日本は街道沿いの間口広すぎ、奥行きない大きな商家。主人番頭店員は店舗の2階に住んでいる。

日本の社会、政治、経済は基本的な想定に沿って事が運んでいる様だ。 こうなってああなって、そういう処に着地する。そこからまた先が始まる。一つのヤマを越せばその向こうに又山がある。峠に立って行き先を見渡せば山又山で平たん地がない。 日本の基礎的…

中空に漂う<糸の切れた風船>、或は<電荷を持たない自由電子>が日本中に何十万、何百万、何千万と浮かぶ。それはほんの少しの風や磁力でサァーと動いてしまう。戦うナショナリズムでけん引する政治の台頭。

タイトルは加藤紘一「テロルの真犯人」の一節を編集して借用。 昨日の記事のキーポイントは最後のカールシュミット、丸山真男を云引用し箇所。小沢氏の政治経歴の尋常でない出入りの激しさの原因を突き止めたかったが、踏み込んで論じる必要があった。 泥を…

幌馬車隊を襲撃するインディアンの言い分を認めるのが現代民主主義の到達点

昨夜は全国検察審査会協議会の面々に想いを馳せ、検査会事務局の無法ぶりを羅列していたら、自己中毒状態になり、本当に気分が悪くなった。夜中に息苦しさを感じて、窓を開けて外の空気を吸った。 世の中は広いし、魑魅魍魎に蠢く世界。悪く言えば、これが市…

村木厚子厚労省課長、障害者団体証明書偽造指示事件も地検特捜の謀略の影

獄中の石川衆議院議員、小沢事務所秘書2名を応援するために毎日、記事を更新しています。 それにしても小沢一郎氏サイドにすでに4名の逮捕者が出ている。マスコミが土石流の様な小沢攻撃を仕掛けていることが地検特捜による政治弾圧をやり易くしている。 …