反俗日記

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村木厚子厚労省課長、障害者団体証明書偽造指示事件も地検特捜の謀略の影

 獄中の石川衆議院議員、小沢事務所秘書2名を応援するために毎日、記事を更新しています。

 それにしても小沢一郎氏サイドにすでに4名の逮捕者が出ている。マスコミが土石流の様な小沢攻撃を仕掛けていることが地検特捜による政治弾圧をやり易くしている。
 以下の記事は1、27に大阪地裁で第一回公判が行われた村木厚子厚労省課長裁判の情報を受けて作成したものである。
  
 結論を先に提示しておいた方が分かり易い。この案件は東西の地検特捜が長年にわたって築き上げてきた利権癒着構造が民主党政権成立によって瓦解することを阻止せんがため、東西の地検特捜によって仕組まれた民主党への組織的攻撃の一環である。
 
 具体的にいえば東京地検特捜の昨年の小沢秘書逮捕を引き継いで大阪地検特捜が小沢氏の長年にわたる同志である石井一参議院議員を陥れ来る政治決戦である夏の衆院選に向け民主党をスキャンダルまみれにし国民の支持を失墜させようと画策したものである。

 だがまず第一。この案件は当初の目的を果たすことができなかった。係長を責めさいなんで上司関与の供述をでっち上げたが当の課長が頑として否認し続けたため特捜の石井氏や民主党陥れのシナリオは瓦解せざる得なかった。故にこの案件は特捜のでっち上げであると同時に権力犯罪の挫折を本質とするものである。
 挫折をもたらしたのは村木厚子課長のやってないものはやってないという一貫した意思である。

 第二。国民は小沢攻撃があっても民主党政権を選択した。これは利権癒着構造にとって大打撃となった。しかし長年にわたって甘い汁をすすってきた連中が攻撃の手を緩めるわけではない。

 第三。従って新政権が成立後、マスコミを使ってあらゆる問題で民主党政権の攻撃を続けたがその裏で東京地検特捜は小沢氏の周辺を嗅ぎまわりを嗅ぎまわり、法的陥穽を見つけ出し、再度総攻撃を仕掛けてきたのである。マスコミはこの攻撃が貫徹するため一貫した世論操作の役割を担っている。

 第四。この攻撃の基本性格は新政権に対する利権構造保守を目的とする官僚の反乱である。
財務官僚ができるのは順法的サボタージュだけ。自衛隊が反乱すれば本物のクーデター。合法的に新政権に反乱できる利権癒着構造における武器は唯一、地検特捜をおいてほかにない。 
 
 この組織は国家権力の中でも特殊な権限が与えられている。政治家の政治生命を立ち、政党や政権への国民の信頼を失墜を画策できるのはこの組織を置いてほかはない。敵はなりふり構わずこの武器を振り回しているのである。このあからさまな実態を国民の目から覆い隠しているのはマスコミである。

 以上を確認しておく。以下の記述に上記と事実認定と表現が被るところがあることを事をお詫びしたい。残念ながら本日は推敲する時間的余裕が全くない。明日は記事が書けないかもしれない

 さて 今回、取り上げたのは昨年の6、14に逮捕された厚生労働省の女性キャリアである村木厚子課長が石井一民主党衆議院議員からの紹介で「凛の会」と称する団体に偽造障害者団体証明書発行を部下の係長に指示したとして公文書偽造で逮捕された案件である。この証明書を利用することによってこの会は各種企業のダイレクトメール発送を格安で請け負って利益を上げていたものである。

 先に逮捕された上村係長の自白により村木課長は逮捕されたが一貫して事実否認のまま5ヶ月間不当勾留され起訴されたものである。
 ところが自供したはずの係長が一転して課長からの指示はなかったと述べている事実が明らかになり、1、27第一回公判が大阪地裁で開催された。すでに無罪を主張する村木課長には支援する会が立ちあげられている。

 この事件を取り上げた目的はこれを担当したのが大阪地検特捜部であること。事件の広がりの如何によっては石井一民主党衆議院議員まで逮捕の危険が迫っていたこと。地検特捜の自白主義に基づく起訴であること。この三点に尽きる。

 この事案が事件として公になった時期を見てほしい。昨年の夏の衆院選の前である。それ以前には東京地検西松建設から賄賂が小沢事務所に渡ったとして大久保秘書を逮捕しマスコミを騒がせ結局、小沢代表を辞任に追い込んでいたのである。言うまでもなく石井一氏は小沢氏と自民党分裂以来一貫して行動を共にしてきた同志である。
 
 厚労省を舞台とする公文書偽造の事件化は時系列的にいえば大久保秘書逮捕、小沢代表辞任、この事件、衆院選と一連の政治的流れの中にある。偶然の産物ではない。地検特捜はこの事件によって石井一氏にまで捜査の手を伸ばし石井氏を陥れようとしたが法的根拠がなく断念したと見て間違いない。そのため事件は当初の特捜の目論見が空振りして官僚2名の起訴に終わったものといえよう。
 
 しかし言うまでもなくこの事件の摘発は大久保秘書逮捕でマスコミを大騒ぎさせても小沢代表の絶妙のタイミングでの代表辞任により、近づく夏の衆院選挙において自民党への国民の拒否感が一向に改善されないという事態を受けて大阪地検特捜が民主党にスキャンダル攻撃を仕掛けて政治的ダメージを与えようとした言えよう。
 
 地検特捜は事件の情報をいつ掴んでいたのか明らかでないが捜査を開始する時には当然、来る衆院選をにらんで石井氏に政治的ダメージを与えひいては民主党に金権腐敗のレッテルをマスコミ報道によって貼り付けようと意図したものといえよう。事実、あの衆院選の自公の選挙戦略の大きな柱はマニュフェスト批判と金権政治批判であった。

 この思惑に結果として大阪地検特捜の捜査は添えず失敗した。先回りして言えば村木課長の一貫した否認が特捜のもくろみを粉砕した。国民は知らなければならない。いかなる時も政治的弾圧には黙秘こそ自分を守り他者を守る唯一の手段であると。否認はしゃべることで黙秘は沈黙である。前者をやっていると付け込まれる可能性が高まる。説明したり反論したりする必要は一切ない。

 捜査が石井氏まで及んでも立件できなかったのはこの事件が発生したとされる2005年当時の政治状況が大きく影響していたと思われる。この年、小泉郵政選挙によって自公政権衆院において三分の二を確保し、法案を強行採決を連発できる体制にあった。検察の描いたストーリーは障害者自立支援法成立を目指し厚労省側が口利きに応じることで円滑に成立することを図った、などというものだが、そもそも当時は自公はいくらでも強行採決して法案を通すだけの絶対多数を有しており、上司である村木課長が直接部下の係長に危ない橋を渡ることが明々白々な公文書偽造をあえて指示する必然性に乏しい状況があった。

 また石井氏にとっても口利きはしたがそれによって賄賂を受け取る状況になかった。
 むしろ口利きが自公の圧倒的力のもとではそれほどすんなり通るとは思ってなかったのではないか。
 この事件の実態は会を紹介された係長が欲に目がくらんで単独で賄賂を受け取って障害者団体証明書を偽造したものであろう。にもかかわらず係長自白による課長逮捕まで事件が及んだのは当初、地検の描いたストーリー自立支援法を目指し、石井氏が関与した体裁を整えるために係長クラスでは筋書きの信憑性が乏しいと判断したのではないか。ところかでっちあげる過程で石井氏関与の線では公判維持ができないと判断した。

 なぜか?
 大きな要因は村木厚子課長が事件関与を終始一貫完全否認したので特捜の自立支援法成立、石井氏関与の筋書きが粉砕されてしまった。もう一点は特捜の政治的音痴で国会の圧倒的有利な状況を加味すれば筋書きそのものに無理があることが村木課長の完全否認という大きな障害にぶつかった時、気付かされたのではないか。
 
 しかしこの事件でもし村木厚子課長が特捜の手に落ちていたら石井氏関与のマスコミ大宣伝が流されていたであろう。 

 この事件は今回の小沢氏をめぐる一連の政治弾圧を国民が関萎える場合、重要な要素を含んでいる。

 もう一にも二にも特捜のでっち上げシナリオに沿って逮捕されたものが供述してはならないということである。特捜は供述をもとに事件を膨らませ政治弾圧をし政治家を葬り去るのである。
 国家権力とはこういうことを平気で出来るものなのである。またできる人間が担っているのだ。
 ここでも世間の常識が通用しない世界があることを国民は想像しなければならない。