反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

政治決戦前に消費税10%増税を口にする政治家を頭に頂いてどうする!

 天下分け目の戦いがハッキリしていた参院選を前にして官直人は突然、消費税10%値上げを言いだした。
これに驚愕した民主党支持者は自分の頭でこの事態を納得させるのに苦労した、と思う。
 
 正直私自身、なるべく頭の中を整理整頓し、持てる知識をフル動員して、理論的に考えようとしたが、どうしても納得できない部分が余りにも多すぎた。
 何時もなら、投票は早めに済ませるが、心の整理がつかず予定していたレジャーに向かった。
結局、投票は夕刻になった。
 
 無効票にするか、民主に投じるかの二者択一しかなかった。
結局、民主に投じたが、その理由は、いったん支持を決めて、この時期にそれを翻すというのは、早急すぎる、という消極的なものだった。
 選挙区は二人擁立で小沢派の落選議員に投じた。
 
 >強い経済、強い財政、強い社会保障の好循環、理屈からいえば、そこから消費税10%が出てくるのは論理的必然。
  もうこんな政治方向は何ら妥当性がなく、官僚的発想の頭でっかちの空理、空論である事はここであえて触れない。論破しだすと長くなり、本論から外れる。
 
  ただ言えることは世界情勢のこれからの推移は優等生では判断しかねるダイナミックなモノ。
これは戦前と似ている。戦前の日本の失敗も軍事ファナティストの問題に矮小化するのがアメリカ製の戦後民主主義史観の根幹をなすが、実は軍部頂点そのものが今では考えられない優等生軍団。これとと一体化した内務官僚。そういう優等生が政治判断をズット誤り続けた結果の国家敗北だった、と理解、再構成しなければならない。太平洋戦争の敗北なんて歴史の過程からすれば、総仕上げにすぎない。
 
 彼らを排除せよとはいわないが、最高意思決定の場に介入させてはならない。
付け加えると我々の世代で役人や官僚を目指す奴にロクな奴はいなかった。
頭はいいけど本質的無能者が能力を発揮できる場は役所しかなかった。学校秀才の世間に出て競争したくない奴の行き着く先、墓場だ。
 
 そんな奴らが今トップいるから本来、起こるはずのない問題が起こっている。
官僚批判から
 
>> 元に戻すと、120名程の民主党議員が集まって消費税論議をしている。だから、参院選大敗を受けて管が言っている様な唐突な発言ではない。こういう議員集団を政治的基礎としての官発言である。発言の場で、具体的数字にまで踏み込むかどうかは別にして、参院選増税の道を掃き清める政治路線を提起したわけで、その重要な一部として消費税倍額増税に踏み込むことは、枝野、仙石その他の連中も了解済みであった。
 
 もっと踏み込んで言えば、120人の民主党消費税議員には管が数字まで言及した以外は大して違和感はなかったのではないか。
だから根が深い。
 
 >>だが、一番重要な問題点は、具体的数字を挙げるかどうかは別として、増税論議まで踏み込んだ政治路線を党執行部が掲げる事によって、参院選が戦えるかどうかという、政治判断である。
 
 たぶん、この増税論議に対してマスコミの一部にる尤もらしい解説=実質、擁護がなければ、民主党はもっと致命的な大敗をしていただろう。
 それほど、民主党を政権党につけた国民の熱気におもっきり水をぶっかける真逆の政治路線だった。
 従って、増税論議民主党執行部が踏み込んだという事は、その時点ですでに、自民党消費税10%明記、官僚、マスコミの増税論との暗黙の政治連合が形成された、という事に成らざるえない。
 
 もっといえば、管自身や執行部の思惑とは関係なく、この時点で自公政権を打倒した民主党は管執行部によって自己否定されて国民の審判を仰いだ事になる。であれば、政権交代を望んだ支持層の一部が参院選で民主から離れて行った事は必然であった。選挙前から敗北必至の戦いをやっていたのである。
 
 消費税増税10%の本質的可否を問う前に政権党の曲がりなりにも最高指導者、指導部としての適性に最大級の疑問符が打たれなければならない。いや、そもそも、政治家なのかどうかさえ問われてしかるべきだ。
 
 私はこうしたモノどもは政治指導者としての適性は口先で何を言おうが100%ない、と断言する。
 いや、政治家としても大いに怪しい。
 私でさえ口が裂けてもそんな路線は提起しない。
 指導者でもなければ政治家でもない、じゃ一体何なのか!?
よくいえば、官僚、学者、評論家。
 
 その程度のモノが最高位で政治を司るという事は必然的にイロンナ既存の勢力と妥協し、その妥協を基盤とするしかないということだ。
 しかし、その妥協の基盤は早晩、旧勢力に浸食され、自分たちの居場所は小さくなる。
なぜなら、そういう道を選択したモノどもを完全に見放し、強固な反対の側に回る層がいるから。
支持者のかなりの部分が離脱するばかりか、強固な反対派に回れば、政治的基盤の弱体化は必至。
 
 仮に選挙選で敗北した小沢氏等が党にとどまったにしても、彼をこの選挙戦で支持するモノの官らに対する怒りは絶対に消えない。
 
 最後に確認する。
 
小沢一郎支持層は今の日本が内外でぶち当たっている基本問題に対する体系的見解を共有している。いいかえると政治経済に渡る戦略思考の大枠を共有している。支持基盤に強固な存在理由があるし、一過性では決してなく、問題が基本的なところにある以上、支持基盤は継続性がある。
 
根が深くて広いから支持が先端で熱気を帯びてくる。
 こうした層にはマスコミの宣伝効果は全く通じない。
こういう層の形成は戦後史でなかったのではないか。
それだけマスコミが偏ってきたという事もある。いや日本の抱える現在、将来の問題が余りにも大きすぎて、マスコミはトータルな納得させる見解を出せない、というべきか。
日本の行くへには国民の自立思考が求められているということだ。自分たちで考え、行動するしかないということだ。
 
  < 旨く話せなくていい!旨く書けなくていい!問題は心だ!!>