1)官等の参院選に対する政治路線は旧来の利権特権層の基本権益には踏み込まず、共同で国民統治を宣言。
>>官民主党執行部は参院選に増税=財務省路線で臨んだ時点で民主党という党の大枠を自らの手で取り払い、政界再編不可避の情勢を呼び込んだ。自民党10%消費税に抱きついた事にそれは証明されている。官僚、自民党と一緒に日本を統治するのだと宣言したに等しい。
>>政権担当者が与野党の政治決戦たる参院選まえに与党を含む政界再編を視野に入れた政治路線を選択した。この意味は限りなく大きく、事実上、今後の国政のメインストリームを自ら作り上げてしまったしたといわざるえない。
もちろんこの事は、自公政権から民主政権に移行させた支持者の熱い想いを否定する者である。
政権交代は1年で官政権の戦後体制で形成された支配的既得権、特権階層との妥協、共同統治に行きついたが、これがメインストリームとなっていく時代状況は止めようがない。
参院選後の国政の場での議席配分で与党の意思が反映されなくなるという事を規定条件に政界再編は不可避であるが、政権交代を望んだ層からすれば国民の生活が第一の利害を政界再編の中でどうして継続させるかどうか。問題はここである。
だから、彼らに対する怒りは将来の政治推移を踏まえた怒りでもある。
>普天間基地移設問題、政治とカネ。
敵はこの二つを絶対解決不可能化して、新政権を揺さぶってきた。
官政権の中枢にいるのは、鳩山政権時代の閣僚の横滑りで、例外を除いて、今回の代表選で官を支持し小沢批判の急先鋒に立っている。彼らは曲がりなりにも政権の中枢にいて、何が起こっているのか実体験していた。
2)小沢熱烈支持派は政権発足当初から反小沢勢力に厳しい意見を持ち、警戒をしていた。
彼らの舌鋒鋭い反小沢派への攻撃が政権発足間もなくの行動に向けられている事に対して、そこまでやる必要がないのじゃないか、しょせん民主党はその程度の政治家を含むモノと斜めに構え、むしろ小沢熱烈支持派の言動に嫌悪を抱く場面があった。
3)前原らへの小沢熱烈支持派の意見が正しかった。率直に反省する。
彼らは小沢氏を熱烈に支持するぐらいだから、議会政治をズット注視、観察してきた結果、民主党政治家個々にも詳しい。その結論として反小沢政治家への厳しい意見となる。
小沢の反対するからダメという単純な側面もあるが、それ以上のキチンとした評価基準がある。
元々小沢氏が代表に就任するまでの民主党には全く関心がなかった。
国政選挙にも無効票を投じる事がが多かった。政治は行動だと割り切っていた。
この無関心、無知が民主党内にある政治傾向の違いに厳しい判断を下せなかった原因。
4)官支持派の様な既得権層と簡単に妥協する政治は身近に体験している。
結局、地位、名誉、利権が具体的に与えられると、それに甘んじる、という普遍的な傾向から自由に成る事は困難が伴う。
その際、与える側と与えられる側の関係は必ず成り立つ。
清潔、潔癖、市民派。これはあくまでも政治、及び政治家の表紙。副次的要素と言い換えても良いかもしれない。
問題は中身。
>もちろん個々人の資質、能力問題もあるが、どういう基本的な考え、基本的な政治方向、基本的な政策、気骨、政治力を持っているか尽きる。
>>与える側の特権に手を触れ、その権限、特権を規制し、多くの人々の利益になるようにして行くのが、政治の役割である。そのためには真の政治基盤ある政治力を持たなければ、特権利権層への圧力にならない。
官等の様な奴らは政治がらみのあらゆる分野にいる。
口先は達者だが、中身を点検すると、元々、地位、名誉、権限、利権を、与える側に打撃を与えない政治内容である。
従って、目の前に餌がぶら下げられると、妥協して、与える側お同じような立場に簡単に立ち、日々の政治を進行させる。
5)普通の民主主義国では国家と市民社会は分裂している。その分裂はいいことである。
政治家の役割の根幹は国家の実体的支配者に動きを規制し、国民の利益を拡張することである。
国家と市民社会の分裂の中で国民の利害を守ることである。