反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

「説教強盗」のようなアベ自公政治に抗する<異次元思考>。悲惨な国ランキング(失業率+物価上昇率が高い先進国)によれば、日本はなんだかんだ云っても暮らしやすい国<だった>。

 景気をココまで悪化させた張本人自らが2年間のアベノミクスというトンデモない大失政を覆い隠し
(1)民主党野田政権時代に決定した大型補正予算10兆円の翌年度執行効果や、(2)大震災復興事業、
(3)2014年4月からの消費税増税駆け込み需要、(4)異次元金融緩和初頭のショック療法的カネ散布効果、の(1)~(4)需要効果の重層した事から、
*)特定業種の労働力市場の需要増の波及効果による*一時的有効求人倍率上昇や、雇用増という、経済政策外の偶発的事態を、あたかもアベノミクスの手柄でもあるかのように前に押し出し、*「景気回復」をメインスローガンに、*先行的内乱的な解散総選挙という、非常時政治を強行し、庶民に襲い掛かっている
 
 アベノミクスは消費税増税による景気大後退局面を、思いっきり後押しし、落としどころは金融寡頭制支配の強化。集団自衛権解釈改憲)などの政治課題実現のための撒き餌でもあり、自民と経団連は一挙両得を画策!
解散総選挙を強行した自公政権はクロを白と言いくるめている、というよりも、説教強盗に等しい行為である。
>” 説教強盗 ” とはYAHOO知恵袋http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1217690037
 
 以前の記事の焼き直しであるが、コレが、アベ解散総選挙に対する圧縮した政治的意見だ。そうとしか考えられない自分の限界は承知の上で、アベ非常時異常政治によって引き起こされたとしか思えない総選挙の公示期間中に、僅かでもいいからやれることはないかと想った。
 
 スッテンコロリン転ばされながらも、その中でしぶとく何かを得ようとする。
以前記事にした、今昔物語集に描かれた平安朝貴族の国司の話を想い出す。
赴任先の信州から帰路の険しい渓谷で、馬が道を踏み外して転落した。渓谷の上の道では、従者たちがそのまま谷底に転落したものと心配して、大声で呼びかけたところ、下から当の国司の返事がして、大きな籠と綱を下ろせという。渓谷の急斜面の樹の生い茂る枝にひっかって助かったのだ。そこで従者たちは布を結びあわせて、長い綱を作り、国司が籠を足がかりに上がってこられるよう細工して下ろした。
 下から国司の引き上げろという、合図の声があった。従者たちが綱を引くと、あがってきたのは、籠に載せられた沢山のキノコだけで国司の姿はなかった。又籠を下ろせという声がしたので綱と籠を下ろすと、今度も沢山のきのこが籠に載って、あがってきた。そうこうしているうちに、上がってきた国司が、従者たちに云うには、引っかかった樹の茂みの周囲には沢山のキノコが生えていたので、コレも何かと手土産になると思い全部、採ることにした、と当たり前のように云う。従者は、こんな国司の下り先の信州の過酷な年貢の取立てと蓄財の様子を思い知り、その吝嗇にあきれ果てた。
 
 泥道に這い蹲って泥だらけになっても、どんなことはあろうとも、目的を達成しよういう執念を強調した、あの人の余り知られていない一文を全集で読んだことがある。
 
「想像力は空想ではなくて、現実を加工する道具である」
鈴木孝壽(こうじゅ)「ラテンアメリカ端方15カ国~豊穣と貧困の世界~。
 
>しかし、わが身にできることはなかった。が、何もないことはない。日常生活の小さなことにできることを見出す。全く非政治的だが、コレなら実行できる。自分を変化させてみるということか。
2014年12月14日まで、この機会に続けることにしている。

  アベノミクスは経済幻想の典型!しかも今風日本的な。既に前二回の記事で上げたように今の日本に成長神話は構造的に達成不可能。ちなみに、官僚の中期的数値目標は実質成長率2%である。アベも担当を弁えて、アベノミクスなどとしょうしてイロイロ大法螺を吹くが、この官僚数値の完全な枠内で経済政策を実行しており、達成できないからと、半ば仰天している振りをしている状態。彼の頭の中身までは想像するしかない。
異次元金融緩和の効果を信じ込んでいた?ともいえるし、ほとんど理解の範囲を超えていたともいえる。そんなことは政治的信念の政治目的の達成の道具程度に想っているともいえる。
>アベと自民党の経済政治目標は煎じ詰めると、<金融寡頭制支配の強化>。コレである。
     別次元の視点が必要。コレこそ<異次元>思考だ。
2013/6/1(土) 午後 1:11 反俗日記より引用。
 「アベノミクス関連のネット記事を閲覧していると、巧妙な詐欺師の長口舌を聞かされいる様で、頭クラクラする。そこで我を取り戻すために基本視座を整理してみた。」
 
 悲惨な国ランキング(失業率+物価上昇率が高い先進国)
如何に先進国といえども、失業者が街にあふれていて、生活費の負担がかさむ国では、庶民生活苦しい。
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 読み取りにくいが、この記事の制作時期は2012-11-17(Sat)であり、最新のものといっていい。
コレによれば、日本はなんだかんだ云っても暮らしやすい国<だった>ということになる。
 <暮らしやすい国だった>と過去形にしたのは、日本の一般国民のソコソコの暮らし向きを、かき回すような不自然な金融政策を取るのかという、疑問が尽きないからである。
改革?
もうこのフレーズはバブル崩壊以降、数十年言い続けられてきた。
村山富一首相のあとをひく継いだ橋本竜太郎首相は1996年次のような所信表明演説をしている。
「現在の日本は明治維新、戦後改革に次ぐ第三の改革期である。」(某論文より引用)
 >ちなみに橋本首相の在任中の「、「米国債を売りに出したいという誘惑にかられたことがある」と発言したとたん、NYダウが暴落しました。もちろん橋本元首相米国債を売ることなどアメリカが許さないことは百も承知でした。(はったりをかけた)」は有名である。
 
その後、約20年、アベ等のやっていることは何なんだ!時計の針が逆回りしている観がある。
いや異次元への走行中か?
 
>悲惨指数を説明に戻る。
「失業率と物価上昇率は経済の悲惨さに大きく関係しています。失業率と物価上昇率を足した指標を「悲惨指数」といいます。1970年代に、アメリカの経済学者がこの指標を考案しました。
当時の経済理論ではインフレ率と失業率が同時に上昇することはないと考えられていましたが、当時のアメリカでは失業と高インフレが同時に襲ってきました。
一般に、悲惨指数が上昇すると国民の不満が高まると言われています。
悲惨指数が高まると、政権に対する国民の不満が高まり、政権の継続が難しくなります。
アメリカの大統領選では悲惨指数や失業率の高さが注目されます。
2012年のアメリカの大統領選では、失業率が高いのでオバマ大統領は苦戦するだろうと予想されていました。
失業率が低下傾向にあったためか、今回の大統領選でオバマ大統領が再選を果たしましたが、かなりの接戦となりました。」
 
以上の悲惨指数のランキングは庶民の暮らしやすさを表す、あくまでも相対的な指標である。
自助優先のアメリカ型社会と国家による社会保障制度の整った社会の違いがある。
例えば、上図で上位にランクされているフランスの庶民生活が悲惨であるかといえば、大きな疑問である。
 
  次の引用文を読めばキチンと説明されている。
「医療などの社会保障を優先する欧州と自助を保障するため失業率を重視する米国と、両者の政策の優先順位のちがい」は好対照。
 
「ヨーロッパでは健康保険は経済能力や病歴状況に関係なく市民基本的な権利とみなされており、アメリカのような状況は政治的に容認されない可能性が強い。...
その一方、現在のヨーロッパでは容認されている二桁の失業率はアメリカでは政治的な爆弾になる可能性が強い。これほどの失業率は国民の自助能力を名ばかりのものにするだろうからだ。」「ヨーロッパは仕事のないこと-そしてその状態の増大-を驚くべき平静さもって受け入れ続けてきた。」
 
>この大西洋の両側における社会モデルの大きな相違を踏まえて、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン副議長(女性副議長であり、バーナンキ議長の後任とも目されている。)のインフレターゲット政策の本家本元のそれなりの目的ある地に着いた発言と、
 アベクロどもの浮ついた詐欺師モドキの次元と比較してはどうか。
 
昨日の記事で引用したエコノミストは政策当局者にカリスマ性を求める、弩阿呆ぶりである。
アベは政治家だから、大法螺専門だが、日銀のクロダとこの女史の一応の誠実な姿勢とは比較対象できる。
やっていることが雲を掴むような次元を含むのだから、要は当局への信頼性の如何の問題である。
 
政策当局者としての役者が違う。
 
「副議長は、資産買い入れのような非伝統的手段をやめ、金利の調節による伝統的な金融政策に復帰できる日を心待ちにしていると指摘。ただ、結果的に政策が「正常化」するのは依然として先のことになると述べた。
 たとえインフレ率が一時的にやや2%を上回る結果になるとしても、失業率の改善が連邦公開市場委員会(FOMC)にとって中心議題となるべきだ。
 現在月額850億ドルとなっているFRBの債券買い入れペースについて、経済状況の変化に応じて調整することが好ましいとの認識を示した。
また、結果的に債券買い入れが終了しても、すぐに金利が上昇することを意味しないと指摘。
最近の景気回復は本質的に脆弱(ぜいじゃく)だと強調した。
さらに副議長は明瞭なコミュニケーションの利点を強調。「『説明せず、言い訳せず』といった日々は永遠に去り、FRBが行動を明確に公に説明することによる恩恵を引き続き得ると望んでおり、信じてもいる。」
 
 >>この点に関して次のような記事は日米のインフレターゲット政策の中身、スタイルの大きな違いを明らかにしている。
 「今日2012年12月12日、連邦準備制度理事会FRB)のバーナンキ議長は、失業率が6.5%以下になるまで現在の低金利政策を継続すると発表した。現在の失業率は7.7%。失業率が6.5%以下になるのは2015年末以降になると見られている。
 
バーナンキ議長はインフレターゲット論者として有名な経済学者。
日本では、インフレターゲットというのは、デフレ解消の夢の特効薬のように理解されているが、アメリカではそのような意味合いは少なく、むしろ金融政策の透明化が強調されている。
  すなわち、従来は、インフレ率のほか失業率など様々な要因を考慮して金融政策が決定されていたため、市場は金融政策がいつ転換するかさまざまに憶測するしかなかった。
しかし、インフレターゲットは、金融政策決定の基準としてインフレ率だけを利用する。
 
つまりたとえ失業率が高止まりしていても、インフレ率が一定の水準を超えたら金融引き締めがおこなわれることになる。市場は、インフレ率の推移を見て金融政策を正しく予測することが可能になる(しかし高失業にもかかわらず、金融政策が引き締められる可能性があり、雇用軽視の問題がある)。
 W。凶暴な金融機関よりの政策。アベ等はこういうところだけはマネをするのだ。!
 
 しかし今回、FRBは、逆にもっぱら失業率を金融政策決定の基準にすることを明らかにした。FRBの雇用重視の姿勢が明らかになるとともに、政策決定の透明化もなされることになった。」
 W。口先だけでも、云うべきことは云う。
 
 >アベ等のやっていることは、日本には日本の事情があるでは、決して済まされないのである。
 余りに次元が低すぎる。そういう意味での異次元政策である。
 
以前の記事で、アベのわざわざ一民間シンクタンクの戦略問題研究所まで出向いての、講演「Japan is back(日本は戻ってきました)」、そしてI am back(私は戻ってきました)」の異様な図を取り上げ、小泉純一郎ブッシュ大統領の前でのプレスリーの腰振りのマネは笑い飛ばせるが、
 アベの場合は構造的屈辱モノとしたが、後からよ~く考えると、大きな誤解と解った。
 アベとアーミテージ等は同じ釜の飯を食ってきた仲間同士。その筋の歴戦の勇士?アーミテージはアベにとって事実上の上司であり、首相にI am backしたから、その関係が多少変わったに過ぎない。