反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

検察審査会は事務局主導で委員、補助弁護士選定。局員は裁判所出向の検察事務官

 以前U局のテレビを見ていたら、検察審査会の委員経験者と称する連中の会合、活動(?)の様子が写されてされていた。これが今その団体の素性が怪しまれている全国検察審査協議会の地方の会合だった。これまで検察審査会が開催されて、その委員に成った数多くのモノの中から、全国で1万6千人が協議会のメンバーになっている。
 
 全国で1万6千もの参加する会合にしては、ウラ淋しく、20~30人しか集まってなかった。兵庫県の話である。
若者や働き盛りの人間は皆無。ほとんどは年金暮らしの風情の人間ばかりのように感じた。
 たぶん、あの人たちは、過去に検察審査会委員に選ばれた時、会員加入の手続き書を渡され、何となく手続きをした人間の中でもモノ好きが集まって年何回かの活動に参加しているのであろう。
 あるいは検察審査会委員になって、委員会で事務局の眼鏡に叶う積極的活動姿勢を示して、会員に勧誘されたのかもしれない。
 
 いずれにしても、官僚や役人は自分の意思が丸裸になるのを恐れて、周囲に塀、遮蔽物を築きたがる習性がある。普段はそのようなモノは役に立たなくても、いざという時利用できる。またもしかしたら、検察全国協議会の事務に天下りポストを確保しているのかもしれない。
 
 全国協議会の地方の会合に集まった人たちは堂々と顔を露出し、意見を言っていたが、自分の小さな正義に疑いを抱かない、巷によくいる、潔癖人間、懐疑心の乏しい「幸せな」人間の典型が集まっていると感じた。
審議決定の場面でいろいろ悩んだなどと語っていたが、悩むようなデリカシーのある人間は検察の息のかかった団体にのこのこ参加しない。世間にはいろんな種類の人はいるモノだと思った。
 言葉だけの戯言にしか聞こえなかった。
 
  ほとんど言っている事も方向性は同じで、裁きの過程に市民の意見を反映させたい、そういう盲信、勘違いがある。
 
 だから、検察審議会事務局の裁判所出向の検察事務官=検察があのような単線的な人間を操るのは簡単だろう。
 
 >>尤も、一番重要なことは、検察審査会の実務を担当する事務局が裁判所出向扱いになっている、検察事務官に牛耳られている事などの構造問題。
 
 この事務局は
 1)補助弁護士を非公開で選定できる。
 2)有権者の中から選ばれた第1次選定審査委員の中から、警察提供の個人情報と面接で11人を選定でき  る。
   警察提供の個人情報とは多分前科とか公安情報だろう。
   面接で選定する。ここから小沢氏を審議した委員の異常な年齢の偏り30歳が振るいにかけられた人たち    であるとしたら納得できる。相当な作為が働いている。一体どんな基準で面接したのか一切闇の中。
 
 3)検察審議会に検察側から出向いて説明できる。
   ならば、起訴できなかった、案件をあることないこと含めて説明=説得し、審査会に起訴決議を出させる機   会が設けられたと同じ事になる。説明=説得する対象の11人はほぼ専門法的知識はない。法律無視の情   に流された議決が出る方が当たり前といわなければならない。
   <<<間違いなく、検察審査会経由で冤罪やそれに相当する被害者が生み出される。>>>
   <<<検察は新たな武器を掌中にした。2回目の議決でで強制起訴できるとは異常である>>>
 
 4)裁判員制度の導入と同時に2回目に委員11人中8人の起訴の議決が出ると強制起訴の手続きがとれるよ   うになった。
   特捜検察のシナリオ捜査と検察審査会の素人集団、そしてマスコミの宣伝扇動が重なったらどうなるか。
   国家権力、その意志を代弁するマスコミによって国民は塀の中に囲い込まれた羊のようになる。
   検察発、マスコミ洗脳を受けた市民なるモノに審査課に席上で検察の意思に抵抗するのは不可能に近い。
 
 5)裁判所出向の検察事務官は単なる事務屋。判断決定権もちろんは検察側が握っている。
 
 >>>書いていて気分が悪くなってしまうほどの悪法、悪の構造。こんなモノを許しては情けない思う。