選手団1,5万人以外の訪日五輪関係者の実数について、反俗日記は以前から注目し、情報を探していた。選手団の何倍もの関係者がいることは解っていたが、想像以上に多かった。
当初18万人を圧縮し現時点で9万人と半減し、今後、規模縮小を目指していとのことだが、よくよく考えてみると、そんな数字はあくまでもあてずっぽうで数えられる人数など当てにできないのは解りきったこと。
来日するしないは本人の自由意思、と云うヒトもいっぱいいる。突発的に東京五輪に「参加」したいという増加人数をどうして止めるのか。ジャーナリストなら、パンデミック下、五輪開催の東京、日本及び日本人に興味津々というところじゃないか。ファクターX、交差免疫で、欧米並みの感染爆発がない日本は傍からの経験では大したことがないと映るのが当然で、この点だけでも日本国内の感染の波とオリンピック議論はスルーされがちになる。
また、膨大な数字を予めアドバルーンのように挙げておいて、恐怖心をあおり、その後、これだけ縮小しましたから安心してください、などと云う数字のトリックを使っている疑惑もある。アベ政権以来、公的発表数字の都合の良い改ざんが常態化している。コロナ感染さざ波程度の高橋某などは、都合の良い数字を自由に操れる特技をもって小泉政権に入りこんで、途中挫折し、また、政権に闖入している。
卑近な話になるが先般のゴールデンウィーク中に関西圏緊急事態発出中の大阪で開催されたJKC(ジャパン、ケンネル、クラブ)の大規模ショーでは肝心の箔をつけるべきオーストラリア評議員2名が欠席の下~~まともに感染対策をやっているオーストラリアから見ると、緊急事態宣言下のドックショー,辞退は当たり前!~~、関西の当該役員2名が役目を代行し、2日間にわたって、大会をにぎにぎしく開催している。
他方で緊急事態下ではない湘南や北陸地方のドッグショーは役員の判断で中止している。
Wはネットでこの情報を見て由緒ある特殊分野の歴史的ヒエラルキーと利権捕らわれた人たちは、ある種の無知(純粋)ゆえに周囲の状況などお構いなしに自分たちの都合を断固として押し通すものなんだなとある意味感心し、オリンピック開催強行の動機の一端を見た思いがした。
Wからすると、緊急事態宣言下の関西圏から、ドッグショー(品評会による順位付け~血統書に影響<権威と利権>~)に集結することなど、暴挙に等しい。
COVIDー19は人獣共通の感染症だと、知らないのかな。血統書を目指す狗たちと飼い主が一か所に集中すれば、感染対策済みと称しても、犬の含めた感染拡大の契機となるという想像力がない。
ちなみに、英国変異種はデンマーク大量飼育のミンク感染から変異したらしい(前回記事以前にミンク大量処分の情報は押さえていた)。
地球上の万物の根底には大逆転のトリガーと要素が秘められている。最弱のもの、移り行く途上形のものに(変異し易い)、最も衝撃的な爆裂力が宿っている。天然に存在するウラン。そしてウィルス。そして、人間界の~~~~。
オリンピックはこうした大逆転のシナリオを人々に気づかなくさせ、肉体競技のヒエラルキー内に世界の実存を収める~古代ギリシア、オリンピアでの競技はポリス間の縦列歩兵集団同士の肉弾戦の戦争を抜きに駆られない~~前期資本主義の残存である<貴族>主催の儀式だ。そこに純粋資本制世界の「貴族」が乗っかった。
参加選手たちはドッグショーに参加し品評会のヒエラルキーを獲得する狗ではない人間的な実存だったが、パンデミック渦のオリンピックパラリンピックでは緊急事態宣言下のドッグショー参加の狗のごとき存在に近づくのではないか、客観的に!
しかし当事者にとっては犬の品評会によって、その世界のヒエラルキーと利権が決定するので、決行する。たかが犬ではなかった。ケンネルクラブは犬の血統書の発行元だ。
もっとも、競馬の歴史を紐解けば、犬の品評会~血統書の基~よりも古い歴史があり、整然ともっと大がかりで高度なことが施行されてきた。ケンネルクラブのドッグショーよりも貴族的な世界から競走馬、競争による競走馬の淘汰、血統の整理、種付け、育成は大掛かりで行われてきた。今から350年以上前、イギリス貴族のお手馬比べから、サラブレッドの歴史は始まった。現サラブレッドの血統的背景はダーレーアラビアン、ゴドルフィンバルブ、バイアリータークの三大始祖まで遡ることができる(豪サラブレッド、米グレイソブリンには言及しない~貴族のいない移民大陸国家では厳格な血統管理は無理だった~)
欧米の競馬の世界では血統を統括するのはジョキーズクラブという民間団体、普段の競馬も主催者は日本のように半ば国営の収益金政府財政上納団体の中央競馬会ではない。各当該民間団体はどちらかといえば日本の地方競馬主催者の地方自治体と歴史ある競馬民間団体と思ったほうが分かり易い。
>ということで明かになったのは、国際オリンピック員会なる団体は純血の競走馬や狗のヒエラルキーを管理統括し、競争淘汰し品評させるジョキーズクラブやケンネルクラブに類似する歴史由来の民間団体であること。
馬や狗の競技競争したところで一定限度の人の注目を浴びないが、人間そのものが世界中から集まって競技競争すると大勢の耳目が本能的に集中する。ましてや地元なら。
飛躍しすぎだが、世界戦争「亡き」あと、オリンピックは世界最大のイベントと化した。二度の世界戦争はオリンピックを中止させているのだから。
さらに五輪半中止の事態も戦後3度ほどあった。
日本
- 1979年 - オリンピック協賛企業のテレビCMでは「頑張れニッポン!モスクワ は近い!」と煽るフレーズが盛り込まれ、プレイベントが各媒体で大々的に行なわれていた。
- 1980年2月 - 前月のアメリカからの西側諸国への要請を受け、日本国政府は大会ボイコットの方針を固めた。
- 一方、日本オリンピック委員会 (JOC) は大会参加への道を模索した。
- 1980年4月 - 日本国政府の最終方針としてボイコットがJOCに伝えられた。多くの選手はJOC本部で大会参加を訴えた。
- 1980年5月24日 - JOC総会の投票(29対13)でボイコットが最終的に決定された。この採決は挙手によるもので、伊東正義官房長官(当時)も出席しており、各競技団体の代表者には、参加に投票した場合には予算を分配しないなどの圧力がかけられていたことが明らかになっている。
- 1980年6月11日 - JOC常任委員会、モスクワ五輪日本選手団(幻のメンバー)を承認し、同時に大会への不参加を確認する。
- モスクワオリンピックへのボイコットを呼びかけ、中心的存在であったアメリカが開催する予定になっていた、次(1984年)の夏季オリンピックであるロサンゼルスオリンピックには、アメリカ軍のグレナダ侵攻を理由に多くの東側諸国が報復としてボイコットした。中でもイランはモスクワオリンピックとロサンゼルスオリンピックを両方ともボイコットしている。
2021年コロナ渦東京五輪開催強行の全体像が浮かんできた。
①オリンピック選手や直接の関係者の参加願望はドッグショーや競馬と変わらない特殊職域利害にすっぽりはまっている。純粋無知、非政治的な側面がある。ただし橋本などの元選手政治家は選手に対する政治支配の道具に過ぎない。
②戦後の純粋五輪はローマ大会で終わっている。
>東京五輪は経済主義成り上がり非西欧田舎者国家主催オリンピックである。その後の同系譜途上国成り上がり欧米認定五輪の始まりでアリ、十分政治的な五輪だった。
③ローマ以降の五輪は政治まみれ資本のカネまみれで、一方的分断中止もあった。
>政治主導、資本主導がはっきりしている。IOCはそれに乗ったケンネルクラブやジョキーズクラブのような利権とヒエラルキー証書発行団体である。
④五輪を完全中止させたのは世界戦争以外になかった。
↓
⑤煎じ詰めると、日本の感染状況が世界戦争事態に匹敵するのかどうかということだ。
⑥IOC当局者は開催決定の頃は圧倒的多数が開催を支持していた。現時点で不支持が多くてもいったん開催すれば、民意は沈静化するなどとタカをくくっている。
⑦欧米の政治感覚では、世論反対多数では納得しない。実体のある目に見えるものが加わって初めて納得する。
それは反対の大衆動きである。
欧米に歴史はそうやって変わっていったのだから、その政治感覚はしみ込んでいる。
⑨japanese lives matter