体調不良をおしての階段登りの帰路、ひなびた小さな港に臨む公園の遊歩道の途中に設置されているデッキでいつものように一息入れると、目線は自然とカルガモの「夫婦」は何処にいるんだろうなぁ~と探すことになる。
居るいる。
デッキから、20m以上離れた「干潟」に2羽、うずくまっている。2羽のカルガモの夫婦は冬鳥のカモたちがいなくなってからもズット、この小さな「干潟」に居ついている。
正確にいえば、この「干潟」よく見かけるのは3羽である。
いつも、一緒に泳いだり、時には飛んだりしているのが2羽で、自分勝手に夫婦としているが、なぜか、つかず離れずもう1羽いる。
昨年、カルガモに子供ができた。
親ガモの隣に並んでいるスズメ程の大きさの子ガモを数えたら、11羽だった。遊歩道の常連さんたちはデッキから子ガモを眺めるのを楽しみにしていた。
夏に向けて気温が上がりだすと、子がもたちは見る見るうちに大きくなっていった。カラスや大型のサギなどの天敵が飛来する中で、9羽がドバトよりやや小さめの何処からみても本物の<カルガモ>に育った。もう大丈夫襲われる心配はない。
~と云う昨年の経過から、わたしのカルガモ物語によれば、いつも行動をともにしている2羽は去年、この「干潟」で子育てした「夫婦」である。そしてつかず離れずいるのは、去年生まれたなぜか親離れしない子供Ⅰ羽である。
遊歩道わきのデッキの下に広がる小さな「干潟」も不思議がある。
潮が満ちれば水没し、手前に流れ着いゴミ類が汚くたまり、所々に大きな四角いコンクリートの船の係留ブイの残骸を放置した状態は、干潟と呼べるかどうか?
内に入り込んだ港と云う機能からすれば、こんな干潟もどきは邪魔以外の何もでもない。航行する船にとって暗礁みたいになるから危険である。
>ところが遊歩道わきのデッキは港内が眺望できて、干潟もどきの真ん中を挟んで2か所も設置されている。
干潟もどきができた経緯にも謎があるが、
ちょうどソレを眺める位置にデッキが作られた経緯にも疑問が湧いてきて、自分なりのストーリーを描く。
暗礁型干潟もどきは、高度経済成長の建設ラッシュの時代の内港再建設作業のとき、旧内港の残骸を取り除く手間を惜しんだ結果そのまま放置されたものであろう。
結果的に潮が満ちてくると残骸物などが暗礁になっているところをみると、
工事は不徹底、ずぼら - 語源由来辞典であったが、港全体の機能からすると、ソレも許される範囲であった。
>ハッキリしていることは、当時の当局に水鳥たちの集う干潟などを作る気はまったくなかった。
高度経済成長の建設ラッシュの時代にそこまで手が回らなかったのであり、そういうことも許容範囲だった。
デッキの設置にも想像の余地がある。
その干潟もどきの真ん前に大きな作業用の連結した浮き袋が浮かんでおり、すぐ向こう側では巨大な浚渫船が何艘も係留されて、1年に数回の定期的な港外の作業に出向いたり、作業員が内部の機会の修繕をする音が聞こえてくる。
こう云った環境にもかかわらず水鳥たちがやってきて、カルガモが子育てをする風情に、大袈裟にいえば「適者生存」の「進化」をみる。良きに付け悪しきに付け<無常>である。
さらにいくつもの謎がある。
いつ頃から、この場所が、巨大な浚渫船の係留場所になっているのか。
干潟もどきを取り除いておけば、浚渫船は直接、岸のコンクリートの堤防に係留できるし、修繕の作業員は
小型の船に乗って、わざわざ通う必要は一切なかった。
>やはり、ずぼらの付けは回ってきたのだが、~?→干潟もどきと水鳥たちをデッキから眺めることができるのは、ずぼら - 語源由来辞典のおかげである。
作業用連結浮き袋は暗礁型干潟もどきの前になぜいつも設置されているのか?
作業の汚水の流出を止めるためではない。浚渫船の付帯部品である。
結果的に、船の航行が巻き起こす大波や潮の流れから水鳥たちの干潟もどきを護る形になっている。
いつも係留されている複数の巨大な浚渫船も、もしかして水鳥たちにとって、格好の防御する小山のごときものに感じているのかもしれない。
最後に干潟の両端にデッキ。
設置経緯を想像すると、遊歩道わきの2つのデッキは、高度経済成長の建設ラッシュ時代のずぼら - 語源由来辞典によってできた干潟もどきに、偶然がいくつも重なって水鳥たちの「楽園」になっていることを、自然保護の時代に相応しく、明確に意識して、設置されたものと想像する。
なお、子供や大人も、この干潟もどきに降りて、特に何をするということもないのだが、しばらく時を過ごすことがある。
デッキでカルガモ夫婦を確認しているコンクリートの堤防の下から、白いサギが驚いて飛び立った。ここでは見かけたことがないサギだった。頭の後ろに見事に一筋に垂れ下がった毛が特徴で、餌を忙しなく探すそぶりも今まで、この場所で見かけた静止状態の長いサギとまったく違っていた。
調べてみると、コサギ - Wikipediaだった。
>もう1種類見かけない水鳥がいる気配がするので視線を凝らすと、何処と云って特徴はなかったが、珍しいという事だけはなんとなく実感できた。成鳥Ⅰ羽と幼鳥2羽とみたが、ウィキペデアの南の越冬地からユーラシア大陸北部の繁殖地まで渡りをする途上で日本に立ち寄るという解説の通りだと、幼鳥ではなく、別の種類の水鳥なのか。ただし小さいだけで姿かたちはそっくりだった。
●絶滅危惧Ⅱ類(VU) 43種
~~~~~~~~~~
●絶滅危惧ⅠA類(CR) 23種
●絶滅危惧ⅠB類(EN) 31種
の次に正対確保が困難な生存状況に置かれている!
「ユーラシア大陸の寒帯や北極圏で繁殖する。冬季はアフリカ大陸中部、地中海沿岸、中近東、インド、東南アジアに渡って越冬する。
<人間との関わり>
絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)
●絶滅(EX) 14種
(省略)
●野生絶滅(EW) 1種
トキ Nipponia nippon
●絶滅危惧ⅠA類(CR) 23種
「分布域は東アジアに限られる。また、総数も推定2,000~3,000羽と少なく、絶滅の危機にある。中国東北部(満州)地域やアムール・ウスリー地方で繁殖し、中国南部で越冬する。渡りの途中に少数が日本を通過することもある。」
「 <近縁種>
「 <近縁種>
>「コウノトリが赤ん坊を運んでくる」などの伝承は、シュバシコウについて語られたものである。
しかし、シュバシコウとコウノトリとの間では2代雑種までできているので、両者を同一種とする意見も有力である。
この場合は学名が、シュバシコウはCiconia ciconia ciconia、コウノトリはCiconia ciconia boycianaになる。
「2002年2月-2009年3月)の時期には石垣島が大きく開発されたため、環境の変化がどのような影響を及ぼすか懸念されている。」
「1988年以来、数年に一度、特定の期日に石垣島及び西表島に生息しているカンムリワシの数をカウントする「カンムリワシ一斉カウント調査」を行っている。この調査では、2006年には石垣島で78羽、西表島で58羽、2012年には石垣島で110羽、西表島で78羽が確認されているが、~」
↓厳しい生存条件である!
「特にヘビを好み、英名のCrested Serpent Eagle(カンムリヘビワシ、ただしヘビクイワシ科は別科)はこの食性に因む命名。南西諸島にはトビが生息しないため、トビと同じような生態的地位を占め、時には自動車に轢かれた小動物の死骸を食べることもある。
樹上や電柱から獲物が通りかかるのを待ち、獲物を見つけると襲いかかる。
>通常のタカ類は空中から獲物に直接爪を立てる事が多いが、本種は一度獲物の傍に降り立って地上で攻撃することが多く、そのため狩りに失敗することも多い
ヤンバルクイナ エトピリカ ウミガラス シマフクロウ - Wikipedia ノグチゲラ - Wikipedia「日本(沖縄島北部固有種。名護市の山林で2015年5月11日に営巣、巣立ちが確認された」山地にあるスダジイ、タブノキからなる照葉樹林に生息する」←W厳しい生息条件!など~。
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参考資料
現在は、北海道東部の知床、根室、日高地域などで見られるだけになりました。
>生息数は約50つがい140羽で、絶滅のおそれが最も高い絶滅危惧ⅠA類に指定されています。このうちの約半数は、良好な自然環境が保全されている知床地域に生息しています。
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●絶滅危惧ⅠB類(EN) 31種
「全長オス約75cm、メス約80cm。翼開長は約160cmから170cm」
>「基本的には樹上で獲物が通りかかるのを待ち襲いかかる」
「 分布 ユーラシア大陸南東部、インドネシア、スリランカ、台湾~日本がクマタカの最北の分布域であり北海道から九州に留鳥として生息し、森林生態系の頂点に位置している。そのため「森の王者」とも呼ばれる。」
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←W。時代劇に出てくる鷹狩に使われるタカである。
イヌワシ - WikipediaAquila chrysaetos japonica
←W。孤高の猛禽類の雰囲気充満!
「「全長オス約75cm、メス約80cm。翼開長は約160cmから170cm」
>「上空から獲物を発見すると、翼をすぼめ急降下して捕らえる」
<人間との関係>
参考資料 <ワシと鷹の違い>
>鷹と鷲の違いは、実は明確に定まっていません。
一般的に比較的大きいものが鷲、比較的小さいものが鷹と言われています
鷹の特徴
~~~~省略。古来より人間に飼いならされてきた。
鷲の特徴
~~~^省略するが多寡よりも野生本能が強い。
↑(W。増加の印か?)ライチョウLagopus mutus japonicus
(名前はよく知られているが、姿かたちは森林の中と云う生息域の関係であまり知られていない。夏鳥である。Wは遠目で姿を見たことがある。鳴き声も聴いたことがある。)
しばらく前までバードアイランドと呼ばれていた三宅島に一杯いた。火山島は蛇はいないので、卵が食われない
「三宅島では雄山の噴火により生息数が減少している」
その他。
W。三宅島では地上の藪にいることが多いと記憶する。
一杯いたが目立たない。
>●絶滅危惧Ⅱ類(VU) 43種
←W。その名の通り日本に飛来するワシの中では最大である。クマワシ、クマタカよりも大きい。
「日本では基亜種が冬季に越冬のため北海道や本州北部に飛来(冬鳥)」
○ツルシギ
引用
「●まずはツルシギです。
毎年、この時期に渡って来ます。今回は2羽見られました。まだ冬羽です、夏羽になると真っ黒になりますが、長居はしてくれないので、真っ黒の夏羽は、見た事が無いです。←W。貴重な鳥に偶々遭遇したのだ、と改めて思う。
ツルシギ 2016-05-11 06:00:00
ちょっと深いところにいます。
たぶん足は届いていないと思うので、泳いでいるでしょう。
以前、ツルシギの採餌行動を観て、シギが泳ぐことを知りました。
私はこの時期のツルシギのことを黒シギと呼んでいます。
または、真っ黒くろすけ(笑)。
この場所は中部地方の某所。
昨年に、付近の池が、ソーラーパネル被害に遭い、わずかに残る水面に少しのカモが浮かぶだけになりました。
被害っていうと、一方的ですよね。
鳥たちにとっては被害、人には利益です。
利害損益……。
立場によってまったく変わります
W。水鳥といえども、あんなに足長の鳥が泳ぐなんて~泳ぐ必要があるのかーーと。珍しい写真である。動作の俊敏な鳥であることは、自分が見ていても良くわかったが。
胴体の部分が不自然に浮き過ぎのような気もするのだが。
理屈からいって、飛行できると鳥は泳ぎができるできないにかかわらず、みんな水に浮かぶことができるはず。
また、長い脚で水底をけっていても泳ぐ状態とみなすことも可能。