反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第2回、白井聡対話集。中間層が没落し、同質性が壊されていく。 同質性が壊れたところで無理やり民主主義をやろうとすると、 ファシズムになる。同質性のない人を束ねるためには、だれかを排除する身振りによって同質性を捏造する。

          対話者 水野和夫

 水野

現在の粗暴な資本主義下では、成長を求めるとマイナス成長を呼び起こしてしまう。

W。現在の粗暴な資本主義について

W。粗暴な資本主義こそ、定常状態。人類初の世界戦争終結以降、東西冷戦終結までの時代が特殊。

引用 白井

資本主義が行き詰り、国内の同質性の追求は放棄されてしまった。←W?となるとそれは国家の在り方そのもの変質につながると議論されている。この議論(第三の道)生産様式が変化した中で中間層を再建する方策を考案し、政府に採用されましたがうまくいかなかった。

ロバート・B・ライシュ - Wikipedia

アンソニー・ギデンズ - WikipediaW。よくわからなかった。

「国家が資本の足手まといになっている」という記述がありましたが、これをより踏み込んで言うと、足手まといになっているのは国家というよりも国民ではないかと。

 >かつてマルクス近代国家とは全ブルジョアジーの共同事務を処理する委員会だといいましたが、まさにそのような状態が出現している。

   中間層が没落するとファシズムが台頭する

  白井聡

中間層が没落し、同質性が壊されていく。

同質性が壊れたところで無理やり民主主義をやろうとすると、どうなるか。

コレはファシズムになるんだと思うんですね。

  水野

同質性のない人を束ねるためには、ファシズムが台頭してこざる得ないと。」

  白井

「はい、だれかを排除する身振りによって同質性を捏造するのです。

ナチスが台頭してきた時というのは、まさに没落する中産階級が一番の支持基盤となってナチズムのイデオロギーが受け入れられていったという流れでした。

翻って日本を見ると同様の構図が見て取れます

←W?資本の蓄積様式の変化(戦後の国家独占資本主義政策と内発的発展段階の終わり=オイルショック)とイノベーション~特に日本資本主義~、技術革新に対してソ連東欧~革命後70年ソ連邦解体~中国~統一後70年経過~の新時代への体制的不適応が露呈し、資本制的な体制変革が採用されたことによって、世界資本制国は巨大な国家的物理的対抗物がなくなり、足かせが解かれ、己の資本運動をそのまま推し進めることができるようになった。問題の核心は経済構造にあったが、イデオロギー政治部門のむき出しの資本制的再編がすすんだ。

 水野

日本の金融資産ゼロ世帯を見ると、70年半ばから80年代後半にかけての十数年間は概ね3~5%で推移していたんです。

ところが今や3世帯に1世帯が金融資産ゼロという状況になってしまった。彼らにとって何のための国家なのかという話になるんです。

一方で、極一部の富裕層の所得の国民総所得におけるシェアが増加してきている。

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W参考資料

アベノミクスで金持ちの資産は倍増、一方貯蓄ゼロの世帯は427万世帯も増えている現実 | penguinのブログ

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  白井

確かに80年代までが、同じ国民の中では経済的な同質性を実現させようという

フォーディズム - Wikipedia

的な資本主義の発展の歴史があった訳です

その同質性を基に議会制民主主義も機能してきた。20世紀後半の先進諸国は、国民国家のもっとも成熟した形態まで達した社会だったと思います。←W?独伊と異なり絶対君主的な大日本帝国憲法下で第二次世界大戦に唯一参戦し敗戦を迎えた日本で民主主義が曲がりなりにも機能していたのは敗戦直後の「飢餓民主主義の時期と55年体制

コーポラティズムとは - コトバンク

の時代だった。

それ以降の国政において政局出入りに終始した時代は、日本の民主政がコーポラティズムとしてしか実現できないという証明であり、今日の政治の助走段階に過ぎなかった。

フォーディズム - Wikipedia

W要点解説。大量生産、大量消費、労働権保護(大労組ナショナルセンター中心)、国家独占資本主義政策の内発的な経済発展の好循環。「フォーディズムとは、第二次世界大戦後から1970年代までの高度経済成長期の経済体制を指す。すなわち、生産性の向上による大量生産の実現(内包的な蓄積体制)に対して、消費拡大による好循環を生み出すために、労働組合の承認、最低賃金制度の確立、ケインズ経済政策社会保障政策を通じた需要拡大などが図られた(独占的な調整様式)」

~~水野和夫、白井聡~~上記の内発的な高度経済成長は破綻

引用 水野和夫

「    定常状態が豊かさを取り戻す道

次の時代を準備しなければならないのに、ゼロ金利状態の先進国ですら、量的緩和策などで、近代を延命させようとしています。

近代を延命させる成長主義はバブルを生み出すだけですから逆に近代の死、資本主義の死を早めてしまうんですW?資本主義自動崩壊論。外部的自然による人類への大破壊(ペスト中世封建社会絶対王政今回のコロナパンデミックは中世ペストのような強毒多死による個別支配層の弱体化に伴う王権権力集中の体制変革力はなく、国家権力の集中、資本の集中、社会の反人間的な効率化、が加速度的に促進される、だけに終わる!)や人間の人間に対する戦い以外に資本主義は死なない(世界戦争内乱革命)。理由。書かれた歴史は階級闘争の歴史であると同時に、商品経済連鎖の発展史。コレに終止符を打つためには過渡的な社会状態を世界的に維持する必要がある。根源的な多数派による一部の人間たちへの抑圧。収奪者に対する収奪。

   白井聡 

「成長を前提とする近代経済学に対して、水野さんが根源的な批判を繰り返してきた論拠は、~~資本主義が駆動するためには、『自然からの贈与』の必要性を論証していることだと思います。

近代資本主義で言えば、自然からの贈与とはズバリ石油です。

石油をタダ同然に手に入れられたからこそ、先進国はオイルショックまで成長を謳歌できた。

しかしその贈与はもはやない。

主流派の経済学は等価交換の世界を描き出し、そこからはみ出るものをたかだか『外部性』としか位置付け出来ません。

実際は、等価交換の世界が等価交換ならざるものの上に乗っかっている

←W。後発地域の労働集約作業で生産された商品が生産流通ルートの所有者の独占所有になりブランド付加価値の大きなプラスアルファをもち販売される。先発資本主義国の大企業は左記の付加価値に依存しているが、グローバル資本制下の資本と生産手段の輸出によって自生した後発国の企業も急速に製品力をアップし世界市場で競争力を発揮できるようになった。

>日本経済停滞の大きな要因は、産業資本の製品の世界市場で占めるシェアが後発国企業との競争で後退している、という事実によることが大きい(日本の国際収支における資本収支の増大貿易収支の減少)。

さらに、民間レベルでの研究開発、フロンティア分野への進出も後れを取っていること、国家機構の硬直状態も今回のコロナ渦の事態でもハッキリとした。

 マルクス資本論」は産業資本主義段階の下の等価交換世界を想定した論(資本制勃興時代の暴力による資本形成と労働者階級創出の指摘はあるが、植民地支配による収奪による資本形成に果たして役割の指摘はない)なので、労働力商品の生み出した付加価値の資本家による所有として一括されているだけで、こういったグローバル市場とサプライチェーンの付加価値搾取の実態は描かれる時代背景はなかった。ゆえに資本論をいくら読み込んでも目の前の経済実態との相違感はぬぐえない。しかし、そういった実態の系統的解説書も見当たらない。

 未だにレーニン帝国主義論」を超える世界を鷲掴みにし人々を納得させ行動に駆り立てる書に出会ったことがない。

 もともと、白井聡の「資本論を読む」を購入する予定だったが、この対話集に切り替えたのは、資本論の世界をどのように巧妙に解説しても、目の前の経済実態とはあまりにもかけ離れすぎているので、一般的な感覚に応えることはできないという確信を書店で手に取ってあらためて確認し、このリアルな対話集に切り替えた次第である。

 マルクス資本論」においてWが注目するのは利潤率の傾向的低下の法則だけである。

←W日本の高度経済成長は石炭からただ同然の石油への急速なエネルギー転換によって成し遂げられた(宇沢弘文の高度経済成長開始頃の論争~均衡発展論~に興味を持ったが整理されたものは見当たらなかった。佐藤栄作も最初は同調していたらしいが、今から思うと正しかった)その後、寝れ雑巾を絞るプラザ合意受諾まで日本経済が駆け上る道がその後の<日本>を決定した。こうした道程で形成された日本の中間層は世代を超えて身ぐるみはがれて、現代日本の水準に見合ったプロレタリアートになる。

 

ポスト「戦後」の進路を問う、白井聡 対談集。新自由主義というのはブルジョアジーの、それも上層部のイデオロギー。資本家階級からの労働者階級に対する階級闘争です。ですから大部分のヒトは資本家ではないので、新自由主義が支配的になれば損をするに決まっている。日本株の歴史的推移とコンドラチョフサイクルにみる日本のコロナ渦後。

       対話者 孫崎 享 「ATプラス」16号 2013年5月

     新自由主義の不思議

白井:アベノミクスは~長期的にはうまくいかないと思います。

短期的に資産バブルに帰結する可能性が高いでしょう。そうなると資産を持っている人は得をします。持っていない人はその逆です。

>みんな自分の利害が解らなくなっている。コレは新自由主義全般に言えることだと思います。

デヴィッド・ハーヴェイ - Wikipedia

の定義によれば、新自由主義というのは資本家階級からの労働者階級に対する階級闘争です。ですから大部分のヒトは資本家ではないので、新自由主義が支配的になれば損をするに決まっている

階級の視点から見ると、新自由主義というのはブルジョアジーの、それも上層部のイデオロギーです。そうした人々が新自由主義の本来の階級的基盤なんですが、実際の社会的基盤はもっと下へ広くなっているわけです。

しかし、ヨーロッパやアメリカでは、いい加減このカラクリにみんなが気付き始めています。ですから「新自由主義いい加減にしろ」という大衆的な覚醒が起きているわけですが日本ではまだこうした声はあまりに小さいように思います。

 孫崎

菊と刀」では日本人というのはまじめだけれど地図は描けない国民だといわれていましたね。

戦後のなってマッカーサーは、日本は所詮奴隷国だというわけです。だからアメリカは奴隷の扱い方を心得ているんですよ。主人の都合の良い形を奴隷に与え、かつ奴隷が満足する形で使っていく。

 白井

結局、大日本帝国憲法の体制で作り上げることができた国民レベルはその程度だったということなのでしょう。

戦前の天皇制の権力の二重性つまりエリートにとってはお飾りの立憲君主制で、

一般庶民にとっては神同然の絶対君主として現れるということに支えられた統治の構造が戦後でが敗戦の受け止め方を核として受け継がれてきました。

 

@一般庶民にとっては敗戦じゃなくて終戦だったと言おう歴史認識が刷り込まれてる一方、

@統治エリート層は敗戦をどこまでも深く内面化する。

なぜなら彼らは敗戦の責任を取ることをアメリカの助けによって免れることができたのだから、その恩を永久に忘れるわけにはいかないからです。

この構造こそが戦後の国であり、壊さなければいけないと『永続敗戦論』で書きました。

それは何のためかというと主体性を作り替えるということです。国民全体のレベルアップをしなくてはいけない。

~~

例えば僕の師匠である加藤哲郎専制象徴天皇制が戦中からアメリカの情報機関の中でどのように立案されていったのかということを検証しています。

>ポイントは米国公文書の機密解除です

それを見れば日本の戦後が一体どのようにできてきたのかということがわかる。むしろそこを見ないとわからない

僕ぐらい、もしくは下の世代の研究者がこれからどんどんそうした方向に向かっていくということになれば戦後史のみとり地図が大きく変わっていくかのせいがあると思います。

     日本のナショナリズム

 白井

親米保守という戦後ナショナリズムの本流がそもそも実に転倒した成り立ちをしています。

保守のくせに米国が大好きで、その顔色ばかりうかがっている連中が「我こそが愛国者なり」と名乗ることがまかり通て来たわけです。

>この奇怪な構造は「戦前なるもの」がアメリカの力の介在によって存続することが許されたという歴史的経緯を考えれば、誠に必然ではあるのですが、その結果、「そんな姿勢はもうやめようよ」というナショナリズムの観点からすれば、まったく仏のの主張が売国奴だなど~。

戦後日本のナショナリズムにおいては、愛国者売国奴と呼ばれ売国奴愛国者と呼ばれる。

今の日本社会には、ナショナリズムの不足とその過剰の両方によって苦しんでいる。

ナショナリズムは非常に暴力的なものになる危険性がある一方で、一部の金持ちや外国の手先に動かされる政府じゃなくて国民の総意を反映する政府を作るんだ~

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  対話者 水野和夫 - Wikipedia『KOTOBA』集英社社クォータリー 2014年春号

     資本主義の終わりの始まり W?自動崩壊説

 水野

国債利回り2%以下が16年続く日本を筆頭に、①先進国で超低金利状態が続いています。金利はほぼ利潤率と一致しますから、超低金利というのは、資本を投下しても利潤を得ることができないという状況です。

②資本を増殖させることが資本主義の本質ですから、つまりこの超低金利状態から抜け出せないということは、資本主義の終焉を意味するのです。

~資本主義とともに発展してきた国家や民主主義といったものも、大転換期を迎えているのではないか。

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 W参考資料①。

3度目の「超景気」到来なるか⁉ 景気循環で読み解く日本経済 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン

             

引用

    金利の動きは「公定歩合の推移」から把握できる W。当たり前なんだけど。

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1925年(大正14年は、戦前期の日本における大きな転換点となった年である。日本は当時、日英同盟を結んでいたことから、第一次大戦においては英国側についたが、実質的にほとんど参戦する必要がなく、戦争の被害を受けなかった。

そればかりではなく、大戦で欧州全土が戦場になったことから、日本企業には多数の受注が舞い込み、空前の戦争特需となった。

1925年は、後に軍国主義の代名詞ともなった治安維持法が成立した年でもある。この年は、豊かで平和な大正時代から、暗黒の昭和へと進む、まさに中間地点であった。←W通俗的で間違った歴史観。庶民生活現場の視点が全くない。普通選挙法成立と治安維持法。以降政党政治が台頭。1929世界恐慌後の高橋是清金融財政膨張政策と満州国成立軍事膨張国際連盟脱退)=国内好景気持続、大陸戦線拡大とともに民間物資欠乏感がでてくる。

 

 1980年もまさに時代の転換点といってよい。

 

日本はプラザ合意をきっかけにバブル経済へと突入し、日経平均株価は4万円を窺う状況となった。まさに戦前の大正期と同じような好景気を享受したが、その後、バブルは崩壊。25年にわたる長期不況がスタートすることになる。←W。長期不況ではない。この状態は突出した異常な経済成長の内外要因が取り払われたことによってノーマルスタンダードに回帰したのである。歴史的視点から戦前戦後の日本経済の継続性に注目すると、日本経済の低成長の必然性がよくわかる。

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 引用に戻る 

「あくまで結果論かもしれないが、金利の推移は、日本経済の長期的な転換点を見事に反映していたことになる。」

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図表2は日本株の推移とコンドラチェフ・サイクルを比較したチャートである。コンドラチェフ波動 | 金融・証券用語解説集 | 大和証券

引用

景気はこれまで、画期的なイノベーション(技術革新)をけん引役として拡大し、やがて縮小局面へと大きく循環してきたという考え方」

蒸気機関、紡績」、次が「鉄鋼、鉄道」、第3波が「化学、電気、自動車」、第4波が「エレクトロニクス、原子力、航空宇宙」で、第5波を「コンピューターを基盤としたデジタル技術、バイオテクノロジーライフサイエンス、人工知能、ロボット」がけん引する第5波

イノベーションは、「環境」「食料」「エネルギー」「高齢化」

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日本の株式市場は、歴史的に見て、極めて大きな2つのバブルで構成されている。ひとつは第一次大戦特需による戦前のバブル経済、もうひとつは1980年代のいわゆるバブル経済である。

   日本経済は現在「景気循環」の底に位置している

金利から導き出したコンドラチェフ・サイクルは多少のズレはあるものの、株価の動きとも一致している日本は太平洋戦争の敗北によって、経済や財政が破たんするという経験をしている。終戦の前後において、コンドラチェフ・サイクルが大きな底になっているという事実も非常に興味深い。←W。このヒト。どこか間が抜けているな。当たり前のことに関心出来る才能がある。

 

もし、このコンドラチェフ・サイクルが継続しているのだとすると、現在の日本経済はちょうどサイクルの底に位置していることになる。

W⇒?順当に解釈すれば、日本の金利はこれから、徐々に上昇を開始し、それに伴って株価も上がっていくというシナリオが予想される。←W。文系頭脳が欠如している。

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wacwac

先進国本国のファンダメンタルズにおいて、国内民間投資によって、低利潤率しか見込めないから、利回りの低い国債需要が維持できている。言い換えると、国債利回りの上昇は危機的状況といえる。

②について。

日本の大企業500社のうち半分ほどはほぼ無借金経営。内部留保額膨大。

剰余価値が追加資本投資に向かっていない、という特殊現象が続いている。企業そのものが後ろ向きの経営姿勢であり、偶に積極経営する旧知の大企業の巨大M&Aは大失敗~東芝武田薬品工業の6兆円イギリス製薬会社買収も体験な事態を招いている。

①②の環境の置いてアベノミクスが発動されたが、国内投資は動かなかった。

それならばと財政膨張政策という順序に単純化されるが、総付加価値を大きくする経済政策を回避した本末転倒、一時的な水膨れを呼ぶだけに終わり、日本の経済力衰退の大きな一里塚となるだろう。

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W参考資料」①

www.jiji.com

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W参考資料②

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=64888?site=nli

国債大増発、長期金利への影響は?

引用

日銀が許容できる長期金利の上昇余地は殆どないとみられる
 
その理由は実質金利名目金利-予想物価上昇率)の上昇

日銀は従来、実質金利の押し下げを通じて需給ギャップを改善させることを物価目標達成の主要経路と位置付けてきた←W。グローバル市場における後発国からの供給力過多に対して国内需要が過少になる現象を一国の中銀の政策で何とかしようなどというのは無理筋。あきらめた方が良い。政府による保護貿易しかない。

しかしながら、今年に入ってからは新型コロナの拡大を受けて需給ギャップが縮小し、4-6月期にはマイナス転落が必至の情勢になっている。一方で実質金利(10年)は上昇が顕著になっており、足元ではプラス圏に浮上してい名目金利長期金利)は小動きに留まっているものの、新型コロナの拡大に伴う景気の失速と原油価格下落を受けて市場の予想物価上昇率(ブレークイーブン・インフレ率)が大きく低下したためだ。」

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引用

予想物価上昇率の動き原油価格の動向などにも左右されるため不確実性が高いものの、今後も感染抑制策や自粛ムードが制約となって景気のV字回復が見込み難いため、当面、大幅に持ち直す可能性は低い。

予想物価上昇率が低迷を続ける中で名目金利の上昇を認めてしまえば、実質金利が一段と上昇して景気回復の逆風となるうえ、需給ギャップの悪化を通じて物価下落に拍車がかかりかねない。日銀としては、こうした事態は避けたいはずだ。」
「 また、日銀が長期金利の上昇を許容することは市場に悪影響を与えるリスクもある。金利上昇の許容が「金融緩和姿勢の後退」と受け止められて円高が進むリスクがあるほか、金利が上昇することで抑え込んできた財政や国債需給への懸念が喚起され、市場の不安定化に繋がる恐れもある。」

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  白井 W。以下は日本資本主義に当てはまる。米国にはGAFAがあるが日本には何もない!

資本主義にはどうしてもフロンティアが必要である。中心がフロンティアを広げながら利潤率を高め、資本の自己増殖を推進していくものだと。しかしグローバル化が進んで地理的な意味でのフロンティアは消滅し、バーチャルな「電子金融空間」でも利潤を上げることができなくなった。

>もう外部に利潤を上げるフロンティアはなく、内部でフロンティアを創るしかない。

@つまり国内の国民から巻き上げていくしかない。

  水野

日本でもアメリカでも、景気が回復しても労働者の賃金は増えず、中間層の没落ということが明らかになってきました。

そして中間層が没落すると、国民の同志手製が失われるので、民主主義が成り立たなくなるのではないかと思うのです。

  白井

水野さんの民主主義の定義はカール・シュミット - Wikipedia

を参考にしていると思います。

水野さんはそれを経済的な同質性と読んでいる。

昨今熟議民主主義の議論が盛んですが、最低限の同質性がなければ成り立ちようがないことを示唆する議論です。

  水野

原題のグローバル資本主義は中間層を没落させるという意味で、どんどん粗暴になってきています。資本主義の退化ともいえる現象です

国王の結託した形の資本主義、16世紀当たりの資本主義の姿に先祖がえりを起こしているのです。

  白井  

国家がなぜ多額の借金をすることができるかといえば、徴税権があるからです。

いうまでもなく、税金は国民の労働を源泉としています。

つまり国家は国民の労働を担保に借金をしている。

しかし一方で、もうお荷物だから、国民の面倒は見たくない。働くだけ働かせて面倒は見ない。

つまるところ、国家の借金は国民の借金であり、国民の未来の労働が借金のかたに取られたということです。

今や国民は債務奴隷なのです。

W。巨大に底上げされた世界的な架空資本の処理の仕方は結局、国民国家の徴税権や金融財政政策に頼るしかない、というグローバル資本制と金融寡頭制の新自由主義に乗っ取られた国民国家の政治矛盾。

  白井

資本主義というのは奴隷制や身分性を否定して、自由な主体として人々が労働や生産をするとことから始まったのに、何と資本主義の感性は、奴隷制の権勢に帰着しつつある。現代はそういう状況にあるのじゃないかと認識しています。

    中間層が微つらくするとファシズムが台頭する

  白井

中間層が没落し、同質性が壊されていく。

同質性が壊れたところで無理やり民主主義をやろうとするとファシズムになるんだと思うんです。

  水野

同質性のない人々を束ねるためには、ファシズムが台頭してこざる得ないと。

  白井

ハイ、だれかを排除する身振りによって同質性を捏造するのです。

     定常状態が豊かさを取り戻す道

                            続く

 

2020年8月15日記す。第18回Japan in the Wake of world War Ⅱ「敗北を抱きしめて」12章GHQが新しい国民憲章を起草する。付録NHK音声資料より、動画。犬養毅、近衛文麿。佐藤達夫(憲法対GHQ交渉者)。金森徳次郎(憲法国会答弁法制局長官)。片山哲。芦田均。石橋湛山。

 引用

「46年1月の最期の日、『毎日新聞』の記者、西山柳造は松本員会がして会合を開いていた部屋で、修正憲法の草案が言ったバインダーを見つけた。彼はそれを拝借し急いで新聞社に持ち帰って、同僚たちと書き写した。その後草案をこっそり戻した。

毎日新聞のスクープについては、当時、いくつかの誤解が見られた。

>民生局Government Section、通称:GSの高官たちは、日本政府による意図的なリークであると考えた。

コートニー・ホイットニー - Wikipedia

>准将はマッカーサーに、記事は吉田茂外相が観測気球を打ち上げたものだと語っている。

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W参考資料①

民政局 - Wikipedia

チャールズ・L・ケーディス - Wikipedia

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W参考資料②

アメリカ対日協議会 - Wikipedia

*ユジーン・ドゥーマン - Wikipedia

W。ジャパンハンドラーの前身のような日米支配層の利益を追求する対日工作団体

引用

1945年にドゥーマンは大戦終結に向け、元上司のグルー国務長官代理

W参考資料③ 。

ジョセフ・グルー - Wikipedia

前回の記事、近衛上奏文に登場する、日米開戦直前までの駐日大使。開戦前まで国務省対日政策主流派。日本軍部の強硬路線展開と共に影響力低下。自身もボストンのイギリス系名門出身、日本のトップレベルの支配層との庶民階層の生活実態とはかけ離れた交流が深い。Wの見解ではそれなりの一貫した対日持論を持つ人物だが、政治センスなき天皇制融和反共主義者近衛文麿は上奏文でグルー情報に依拠し天皇護持は米国中枢の見解としている。間違っていないが、緊迫した世界情勢においてリアルで流動的な政治軍事面での変数の適切な処置~判断力と決断~が求められた。

>今日の日米安保体制に連なる人脈を知るうえで参考になる人物構成。アベ長期政権のコロナ渦の庶民離れした政策の土台を知るうえで参考になる

引用

最後の説得—「対日声明に天皇制存置を」

1945年5月28日、大統領が日本に降伏を呼びかける声明を発することがあるならば、降伏の条件として、天皇制存置を認める文言を含むことをハリー・S・トルーマンに進言する。声明案は詳しく検討され、「原則において同意された」が明らかにされないある軍事的理由から、今ただちに行うことは好ましくない」と判断され。」

1945年7月1日天皇制存置条項をポツダム宣言に入れることを働きかけたバーンズにメモを手渡した。

W参考資料④

ジェームズ・F・バーンズ - Wikipedia

W。戦時動員局長としてマンハッタン計画に関わる。マンハッタン計画の情報を知っていたのは政軍中枢の極一部。グルーやスティムソンに情報は降りてこなかった。

経済学者で当時、ニューディール価格統制局の実務リーダーをしていたケネスガルブレイズ近々原爆完成すると聞かされた。その人物がバーンズだった。~「ガルブレイズは語る」~

>前回の記事を参照。

強調部分のアメリカ中枢の切迫した政治選択とジョンダワー描く「敗北を抱きしめて」の世界は異次元の如くかけ離れているWはダワーの描く世界にソ連は出てこない、不思議を指摘した。

実際のアメリカ中枢の政治選択の変数はソ連、欧州東部戦線、対日最終軍事行動、原爆投下であった左記の変数に対して天皇制存続対日新植民地主義的支配と、対ソ世界覇権獲得のための不可欠な定在であった。

今の日米安保体制において、敗戦後アメリカ中枢において不可欠な要素だった天皇系支配層は資本制的に拡大再生産された、とみる。

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引用 バーンズ ウィキペディア

戦時動員局長に抜擢される。原爆開発を担当していたマンハッタン計画にも深く関わっていく。

マンハッタン計画の責任者の一人として、東ヨーロッパで覇権を強めるソ連を牽制するために、日本に対する原爆攻撃を支持していた

そのため、天皇制の護持が容れられれば、日本には終戦交渉の余地があるとする

戦後日本を有望な投資先と考える国務次官ジョセフ・グルーら三人委員会とは正反対の路線であった

ハリー・トルーマン大統領のもと、1945年7月、国務長官となり、三人委員会の提言を独断で黙殺し、原子爆弾の使用を強く大統領に進言した

@また、日本の最初ポツダム宣言受諾回答(天皇の統治大権に変更を加えないことを条件とした受諾を拒否

>「天皇日本政府の権威は連合軍最高司令官に従属subject to)する」という趣旨の「バーンズ回答」を起草、返信したことでも知られる。

>日本政府は最終的にこのバーンズ回答を受け入れてポツダム宣言を受諾した。」

>「バーンズは、原爆の力を使えば、ソ連に加勢してもらわなくても、本土上陸作戦の前に日本を降伏させることができると考えた。もしそうなれば、戦後の世界でソ連の力を抑えることもできるし、ベストの結果となろう

>しかしこのタイミングで日本の降伏条件を緩和した場合、日本が降伏してしまい、原爆投下の機会を逸することをバーンズは恐れたそこで「降伏条件の緩和で日本の降伏を促進する」という路線については「原爆投下までは棚上げすべし」とトルーマンに説き、大統領を味方につけることに成功した。←W原爆投下は対日降伏を即すこと、同時に予想される戦後世界体制を巡る戦いにおけるソ連けん制の一個二重の意味があった。バーンズ的論理に立てばアメリカは大戦終結後の主導権を握るために、どうしても降伏する前の日本に原爆を投下しなければならなかった。ポツダム宣言天皇制存続を明記知れば日本は原爆投下前に降伏してしまう可能性があり、それでは一個二重の原爆投下のソ連けん制の意味が消える。悪魔の選択である。

  引用バーンズ

『こうして降伏条件を緩和することで、日本の降伏を促進すべしと説くグルーやスティムソンの陣営と、原爆を投下し、その威力を示すまでは、降伏条件を緩和すべきでないとするバーンズとトルーマンの陣営とにトルーマン政権は分裂することになった。」

  引用終わり

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ドゥーマンの項の引用に戻る

「ジェイムズ・クレメント・ダン国務次官補の特別補佐官として、日本の降伏を求める政策決定に関わった。ドゥーマンは、ポツダム宣言1945年原爆投下の前に出された警告)の起草者の一人である。」

ドゥーマンは、日本に対する核兵器の使用に反対し、天皇制維持の強力な擁護者であった。ドゥーマンは、退職した戦後期には強力な反共主義者で、1957年にはウィリアム・ジェナー上院議員による赤狩りに参加し、共産主義者の疑いを懸けられたカナダの外交官で日本学者のハーバート・ノーマンと、アメリカの外交官のジョン・エマソン(後に駐日大使館で公使参事官となった)に対して、強硬な非難を行った。」

日本国政府は1960年勲二等旭日重光章を贈って長年の功績に報いた。」

*********************************

  「抱きしめて」本文に戻る

「スクープされた草案は、委員会がGHQに提出する予定のモノよりも保守的な程度がまだ低かったことが後に明らかになる。」←W。姑息なやり方は見透かされていたから、茶番であり軽蔑を誘ったと思う。

 しかしこの草案でさえ、拒食的で、反動的で、時代の雰囲気や要求から完全にかけ離れたものとして嘲笑の的になってしまった。

毎日新聞』の社説がこの件についての平均的意見だった。

ほとんどの国民が『あまりにも保守的、現状維持的なものに過ぎない』この政府私案に深い失望を感じており、この試案が「法律家見習い」による文書の寄せ集めであって、「新国家構成に必要なビジョン、政治的識見、理想にかけている」と述べていた。

そして憲法の改定は「単に法律の問題ではなく」むしろ「極度に政治的な営為」であって

>松本とその同僚たちは、『日本が革命期にあることを全く理解していない』事をただ露呈しただけとした。←W。新聞関係レッド・パージ

メディアのレッド・パージ

引用

読売、朝日、毎日、共同、日経、東京、時事通信、放送協会の8社で336名を解雇した。その後全国の地方紙にも同様の措置があって、50社704名が解雇された。」

これは司令部の命令ではないから、経営者各自の責任において遂行されたい。しかし司令部は背後から支援するし国警や労働委員会などにも、指示してあるから安心して施行せよ。」この指令を拒否した新聞社代表はいなかった。 

    

7   SCAP(連合軍総司令部)が引き継ぐ

  引用

「日本の新しい憲法マッカーサーがかくべかざらるものと言明した三原則に基づいて作成されることに荷った。ホイットニーがこの会議に持ってきた走り書きのメモには次のように記されていた。

    1

天皇は、国家の元首の地位にある。The Empeor is at Head of the State.

皇位世襲される。

天皇の職務及び権能(Wも1条~8条に関してこういう書き方をする)は、憲法に基づき行使され、憲法に示される国民の基本医師に応じるものとする。 1条~8条に相当。

    Ⅱ

省略。9条に相当。日本共産党憲法草案において天皇制廃止と9条に反対している旨、「敗北を抱きしめて」。「囚われたる民衆」の高野岩三郎憲法私案は天皇制廃止。

天皇制を取っ払ったら、国防軍像が浮かんでくる。

「囚われ続けている民衆」に9条の活字は意匠として必要。

天皇君主と欧州の君主とどこがどう違うのかといえば、欧州の君主主義者に君主を奉って政治的な盲目になる人の割合が<現代史上>希少になっていること。天皇君主主義者にはイデオロギーのタコつぼにはまっている人が多すぎる。

経験上、政治論はあっても経済論がない、ので危ういと指摘していたが、最近では様子が違ってきているようだ。しかしその経済論が実に怪しい。日本のMMT論者は原理主義者。一国主義者。基軸通貨アメリカがやるならまだしも円を大量擦り続けると日本の肝心のファンダメンタルズが固定的なのだから、そこに巨大財政出動をつぎ込んでもやがて空手形になるよ。円で今ままで通りに外国産品が買えなくなる。円安傾向が続けば、インフレが来る。国債金利も上昇する。そうするとインフレ、不況、国家予算の圧迫、のスタグフレーションのドツボにはまる。さらに大事なことはそういう財政膨張政策は予算の流れの不透明性や政府統制を強める。

主要企業や個人、団体がため込んだ剰余価値を動かそうとして赤字国債を市中の大量発行したり、日銀が買い込んだりしているようだが、それでも投資や消費に回らなかった。今回のコロナ渦の状況を肌身に感じるとつくづく日本経済の大量検査体制さえ物理的人的に取れない、弱体振りや日本政治の求心力、集中力の不足を感じる。日本ってこんな弱い国だったのかと。次に財政巨大出動という順番ではもう後が無くなる。危ない橋は渡らないほうが良い。横ばいを前提に地道に足元からやっていくしかない、と思う。

    Ⅲ

日本御封建制度はその役割を終える。

皇族を除き、現在生存するモノ一代以上に及ばない。

華族に地位は今後どのような国民的市民的独自の政治権力を伴わない。

>予算の型は、英国制度に倣う。

このような大まかなガイドラインからモデル憲法を作成するために時間はどれぐらいなのか?

>草案は2月12日までに完成させ、元帥の承認を得られるように準備しておかなければならない。

>なぜこの時点でSCAPは日本政府の肩代わりをして憲法草案を作成することにしたのだろうか?

それは~やはり天皇の地位に関わっていたのである。

迅速な行動は天皇を擁護するためにはそうしなければならないと考えたからである

つまり元帥は彼が抑え込もうとした保守主義者たちと基本的に同じ心配から行動を起こすことを決意したのである。

>最高司令官の三原則の中で、天皇の地位が最初に挙げられたのは偶然ではない

戦争放棄封建制度の廃止は彼にとって二の次で天皇制と天皇個人を救うこと~

>これはマッカーサーは約束した日本の『非軍事化と民主化」←Wポツダム宣言

を否定するものではなかった。

天皇はこの方面でも救世主になりうるからである。

@~日本の保守主義者たちが最も大切にしている目標が←W天皇制護持(国体護持?)

@まさに政府自身の超保守的傾向によって危険にさらされているとおもわれたからだ。

@日本の高官たちが何度も聞かされたのは『マッカーサー」草案という基本モデルを受け入れることによって、天皇制を全面的に廃止をうたうような急進的修正案を押さえることができるのだ。

元帥は皇室は二つの方向から深刻な脅威にさらされていると考えていた。

第一は日本国民からの脅威である。

高野岩三郎共産党憲法草案に具体化された共和思想は時がたつにつれて強力になるだろう←W??

@第二は諸外国からの脅威である。

連合国陣営の中には天皇に強く反対する国々が存在し、近いうちに憲法改正の諸条件に干渉するようになるだろう。←W。連合軍総司令部の対日支配という看板を掲げているが実質はアメリカの世界覇権(もちろん対ソ)の拠点として天皇と敗戦日本を使えるようにするということであり新植民地主義的な占領であった。

@この外国からの脅威について言えば、日程の問題が突然表面化したのは、多国籍の極東委員会(FEC)が間もなく組織されようとしていたからである。

*************************************

極東委員会

太平洋戦争に敗北した日本連合国占領管理するために設けられた最高政策決定機関[2]。強大な権限を有した連合国軍最高司令官総司令部GHQ/SCAP)もその決定には従うものとされた。」

1945年昭和20年)9月に設置されたが、12月のソビエト連邦アメリカ合衆国・イギリスのモスクワ三国外相会議において、英・米・ソと中華民国オランダオーストラリアニュージーランドカナダフランスフィリピンインドの11カ国代表で構成される。」

*************************************

 引用に戻る

@事実1月30日には極東委員会発足の準備のために「極東諮問委員会」の委員たちが東京で元帥と会見し、憲法回線の進捗状況を尋ねている。

極東委員会は、2月の終わりごろに正式に活動を開始する予定であった。

*『憲法改正について政策決定するという貴官の権限は、極東委員会がこの命題について政策決定を公示するまでは減じることはない

*この覚書は次のように続く

*それ以後は憲法改正に関する指令は4か国からなる連合国対日理事会(W。英米中華民国)のいずれかの構成メンバーの異議あればそれに服さなければならない。

*対日理事会は、極東委員会が活動を開始した直後に東京で活動を開始する予定である。

こうして突如として天皇天皇制に敵意を抱く国が、マッカーサーの権限をしのぐ可能性がでてきたのである

@このような状況下でマッカーサーが直面した課題は極東員会が実質的に活動を開始する前にポツダム宣言の要請を満たし、なおかつ天皇制の存続を可能にするような憲法草案を公の討議に賭けることであった。

*民生局がモデルとなる憲法の草案を書き上げホイットニーたちが松本やその同僚に、草案の背景となっている論理を説明したが、この時も、君主制の存続が松本たちの主要な関心事であった。

:だからこそアメリカの草案を日本側に初めて提示した時、ホイットニーは長々と説明したのである。

 W。以下のホイットニーの松本らへの草案説明を読むと、これら大日本帝国憲法主義者の頭の中では天皇>>=国体~~国民という転倒した国家観が実存していることが解る。このような国家幻想はおのれの身分と直結した頭の中の実在なのだから削除することはできない。まさに松本らにとって天皇制は唯物論的な現実である。

  あなた方がご存じかどうか知りませんが、最高司令官は、あなた方の天皇を戦犯として取り調べるべきだという、次第に強くなりつつある外の圧力から天皇を守ろうとする固い決意を保持してきました。ですから最高司令官は天皇を守ってきました。

そうすることが正義に合すると考えてきたからであり、今後も力の及ぶ限りそうするでしょう。

しかしみなさん、最高司令官は万能ではなりません。

 

とはいえ、さいこうしれいかんは、この憲法の諸規定が受け入れられるならば、天皇は事実上安泰になると感じています。

これを受け入れることによって日本が連合国の管理から自由になる日がずっと早くなるだろうし、日本国民のために連合国が要求している基本的自由が、日本国民に与えられることにもなるだろうと感じているのです。

 

このようなやり取りの主旨は、ホイットニーらが、『内閣で最も反動的な分子』とみなしていた吉田茂外相のような人物にも、やがて納得された。

吉田は5月に総理大臣に就任したが、後になって、保守派の同僚にわざわざ次のように説明した。

敗戦と占領という状況下においては、憲法の修正は観念的な法律問題ではなく

①国家の救済、②皇室の安泰、そして③占領の早期終結という実際的な政治問題だった、と。←W。民不在。吉田茂はずる賢くある意味で正直な人物である。名宰相と今もなお持て囃されている。

 

 第13章 アメリカの草案を日本化する


1/2 声でつづる 昭和 人物史/佐藤 達夫 2017 11 06 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


2/2 声でつづる 昭和 人物史/佐藤 達夫 2017 11 13 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


1/2 声でつづる 昭和 人物史/金森 徳次郎・日本国憲法 制定に関する 談話録音 2017 11 20 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


2/2 声でつづる 昭和 人物史/金森 徳次郎・日本国憲法 制定に関する 談話録音 2 2017 11 27 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


声でつづる 昭和 人物史/片山 哲・時の人 2017 12 04 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


声でつづる 昭和 人物史/芦田 均・あしだ ひとし・再軍備に ついて 2017 12 11 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


1/2 声でつづる 昭和 人物史/石橋 湛山・いしばし たんざん 2017 12 18 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


2/2 声でつづる 昭和 人物史/石橋 湛山・いしばし たんざん 2017 12 25 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ


声でつづる 昭和 人物史 犬養毅・近衛文麿・議会政治から大政翼賛へ 2018 03 26 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ

 

 

第17回、「敗北を抱きしめて」ジョンダワー。斬新な視点、GHQ占領=新植民地主義的支配(天皇君主臣民憲法から天皇制民主主義、憲法的民主主義、検閲民主主義)反主体的偽市民革命)への意匠替え)。大欠陥⇒欧州、東アジア戦線におけるソ連とその影響下の軍事政治力を無視し、アメリカ側の戦後世界覇権確立のための不可欠な天皇制渇望を隠蔽。

ジョンダワー「敗北を抱きしめて」を17回に渡って連載してきた。上下巻読み通しての総括的結論に達するまで時間がかかった。

凝縮した歴史的事実経過の記述において、それまで巧みな歴史的文脈の欠陥が露になるときがある。なお、明治いしんが日本植民地化の危機を乗り越えてた達成されたというのは神話であり、知っている限り19世紀の半ばのヨーロッパ、アメリカの先行資本制国は極東のヤマばかりの列島を植民地にして利益を得る地政学的必然性はなく、軍需品、金融投機目的の市場としての価値しか見いだせなかった。

Wの読み通した限り「敗北を抱きしめて」のハイライトは日本国憲法成立前後のGHQと日本当局、関連する民間団体の動向である。アメリカ側の資料を駆使てリアルで興味深く描かれているが、活字を追っていくと腑に落ちないところがある。

Wの結論。

敗戦日本の支配層と人民アメリカを受容したがアメリカ当局戦後世界覇権を握る東のキーパーソンとしてヒロヒト天皇制日本必要<不可欠>なものとしていた。

ジョンダワーの長大な上下巻、「敗北を抱きしめて」はアメリカ側の資料を駆使して①の実態は描かれているが、②が無視されている。

理由ははっきりしている。

アメリカが大戦を通じて伸長するソ連とその影響下の勢力をけん制し戦後世界覇権を達成するために日本を必要としている世界史的な事実は、アメリカ読者を対象としたこの本では描く必要はなかったからだ仮にこの本が歴史研究本であれば描かなければならなかったもっともアメリカの歴史書はこの類のエンターテイメント優先に留まるものかもしれない。それが許されるのは世界覇権国家の甘えである。自分達の身の処し方を切実に思う国、地域では、客観的な情勢は厳密に知ろうとしなければならない切迫感がある。片手落ちや絵空事の情勢文戦績は通用しない。

「敗北を抱きしめて」は今もよくある日米限定関係論の狭い視野で占領物語を伝えているだけと云えよう。日本の読者が興味深く読めるのは著者の力量とアメリカ側の生資料を駆使していることによるためだろう。

 ただしその歴史文脈に沿って手探りをしている限りにおいてのみ日本人読者にとってアイロニーとして興味津々だが、それだけで済ますわけにはいかなくなるはずだ

現在の従属日本論や属国日本論はその源流をこの本の占領直後の物語に求めることも可能だが、他方で当時は検閲によって徹底的に隠されていた日本国憲法の草案が迫りくる拒否権発動可能な極東委員会の日程に慌てGHQ民生局の1週間の作業で作成されたという事実に対して、どのような政治理論的処理がなされるか。

憲法押し付け憲法と短絡する勢力との対抗上、重要な課題として浮上するはずだ。

日本とアメリカ、そして世界を相対化し、一般的な民主主義とか平和の1つの基準で割り切らない視座を持つWはダワーの敗戦当時においてもアメリカは世界覇権を完遂するうえで日本を必要としていた、という決定的事実を無視していることに注目する

このことを一つの基準で言い換えると、占領政策によって民主化がもたらされた。もっといいかえると、第二次世界大戦の主要参戦国の中で、封建制から近代への転換期の帝国君主憲法(遅れた絶対主義憲法)を保持していたのは日本だけであり、その種のモノは20世紀の現代には戦争で一掃される運命にあった。だから日本はアメリカに占領される宿命を背負っていたし、逆に言えばアメリカは世界覇権国家の利益を享受しようとすれば敗戦日本と天皇制が必要不可欠だった。以上の観点を当時の憲法調査会政府代表の頑固派松本などはどの程度までわかっていたのだろうか?結局、己が天皇に一番近い中央官僚であったという身分的物理的近接観に執着していたに過ぎない。

 ダワーに決定的にかけているものは第二次世界大戦におけるソ連とその影響下の勢力が果たした軍事政治力が大戦を通じて急速に伸長したという歴史的事実である。それはソ連邦崩壊、中国改革開放によっても未だその残滓は消し去ることができないばかりか、中国経済の急成長のよって米中対立の局面を迎えている。

 

 ピリッアー賞を受賞した米国側の読者には民主党大統領候補バイデンのようにトランプの日本核武装容認発言をけん制して「日本国憲法アメリカが書いた」と文字通りに真に受ける読者もいる。この本はアメリカ一極体制当時のアメリカの読者向けに書かれた占領物語という側面も見逃せない。だったら、日本読者はこの本を他の資料を駆使して読みかえたほうがよさそうだ。

>日本読者はアメリカ限定の「敗北を抱きしめて」の文脈たいして異なる視座から見ると疑問がわいてくる。

>果たしてジョンダワーの提示する事実だけで当時の関係者の動向が決定されていたのか。

 ジョンダワーの描く天皇は占領軍に庇護を一方的に求める存在だがそのような演技、演出の背後には体制を替わろうとも自分の身分は保証されるという政治的常識があった。うがった見方をあえてすれば天皇身分保障は戦前よりも合理化され現代化された。彼らも戦前なる重い意匠から解放されたのだ。国民に天皇制を内在化させる過剰不必要な演技演出は省略された。だったら、敗戦後の天皇制は戦前よりもいっそうに日本国民一人一人の内面の課題になる。ゆえにマスメディアの天皇宣伝にいる刷り込みが不可欠になる。

その1。

幹部候補生試験を拒否して海軍二等兵で宇品海軍基地に召集された丸山真男(東大助教授)は天皇敗戦放送以降の日々、司令部幹部に呼びだされ今後の日本の行方を課題に連続講義をしてくれと頼まれた。当地の海軍幹部の第一の心配事は「敗戦後の陛下の身分がどうなるのか」ということだった。丸山は通信兵として海外の電信傍受をして翻訳をしていたから海外情報にも通じていたので、その知見や学者としての知識を生かし、「日本の今までの体制は占領政策によって変わっても天皇陛下の身分に大きな変化はないでしょう」と断言する。~丸山真男全集~

近衛文麿上奏文においても

犬死論・近衛上奏文 | おしえて!ゲンさん!〜分かると楽しい、分かると恐い〜

●近衛上奏文 1945年2月14日 

注:原文を一部現代語に直しました

 敗戦は遺憾ながらもはや必至なりと存知候。

 以下この前提のもとに申し述べ候。

 敗戦は我が国体(注:天皇制)の危機ではあるが、

 英米の世論は今のところ国体の変革までは進んでいない。

 そのため敗戦だけならば国体上憂う要なしと存知候。

 国体の護持より最も憂うべきは、

 敗戦よりも敗戦に伴って起こる共産革命に御座候。

(中略)

 戦局への前途につき、何らかの一縷でも

 打開の望みありというならば格別なれど、

 敗戦必至の前提のもとに論ずれば

 勝利の見込みなき戦争をこれ以上継続するは、

 全く共産党の手に乗るものと存知候。

 したがって国体護持の立場よりすれば、

 一日も早く戦争終結の方途を

 講ずべきものなりと確信致し候。

 この上奏文に驚いた天皇は御下問します。

 以下は天皇の下問と近衛の返事です。

 (天皇)

  我が国体について、近衛の考えとは異なり、

  軍部では米国は日本の国体変革までも

  考えていると観測しているようである。

  その点はどう思うか。

 (近衛)

  軍部は国民の戦意を昂揚させるために、

  強く表現しているもので、

  グル-次官らの本心は左にあらずと信じます。

  ・・・・ただし米国は世論の国ゆえ、

  今後の戦局の発展如何によっては、

  将来変化がないとは断言できませぬ。

  この点が、戦争終結策を至急に講ずる要ありと

  考える重要な点であります。

 (天皇)

  もう一度、戦果を挙げてからでないとなかなか話は難しいと思う

 (近衛)

  そういう戦果が挙がれば、

  誠に結構と思われますが、

  そういう時期がございましょうか。

  それも近い将来でなくてはならず、

  半年、一年先では役に立たぬでございましょう。

***********************

何故戦争終結が出来なかったのでしょうか?

戦争に負けることが分かっていても、

近衛上奏文にあるように、

国体護持つまり天皇制が守られるという

約束が保証されるまでは、

国民がどんなに犠牲になっても

戦争を止めるわけにはいかなかったのです。

 W。特攻自爆攻撃はサイパン以北の本土空襲可能である絶対防空権が突破されたとき、親王将軍によって提起された。サイパン陥落の前哨戦であるマリワナ沖海戦で、日本航空部隊は敵艦隊の高性能レーダーを勿論のこと、対空弾幕の苛烈さ(高速射能力)と敵戦闘機に命中しなくても近接弾でも破裂する金属探知装置を付けた対空砲という新兵器を察知しても特攻攻撃を選択した。特攻攻撃が敵艦に命中する確率は極めて低いとわかっていてもその選択がなされた。

++++++++++++++++++++++++

目の前の視界が開けたのは、日本国憲法成立前後のジョンダワーの記述を、カイロ会談/カイロ宣言

テヘラン会談

ポツダム宣言/日本の無条件降伏

ポツダム会談

ヤルタ会談/ヤルタ協定/ヤルタ体制

世界史の視点から、「敗北を抱きしめて」を点検したときだった。

敗戦日本の支配層と人民はアメリカを受容したが、アメリカは戦後世界覇権を握る東のキーパーソンとしてヒロヒト天皇制日本を必要<不可欠>なものとしていたのだ。

元々、wacwacは、従属論やましてや属国論に簡単に流れる系譜に属していない。自分の属してきた潮流を大事にし、そこから出る機会があれば、きちんと順序だてて検証するぐらいの作業はする。

 

 以前、ドイツの政治潮流を反俗日記で取り上げたとき、感じたのはドイツでは自らの政治意識を政治潮流への所属意識から点検し政治選択をしている層が日本よりもはるかに多いらしい、ということだった。だから、ドイツの政党地図では各々主要政党の経緯、政治内容が遠く離れた東アジアのWにも筋道をたどってわかる思いがする。

 これがイタリアになれば、何となく混濁しているように思えて、相当調べなければ納得し辛く未だに五つ星運動と旧北部同盟がどうして政権にたどり着いたのか、その間の国民の政治意識の変化はかわからない。ただしかつて大きな勢力を誇っていたイタリア共産党が別れたのはよくわかる。冷戦構造がなくなれば、突き詰めていけばそういう分解になるのがむしろ当たり前なのだ。

イタリアの政治論は独特の突き詰めた展開の仕方があり、その意味で世界に先駆けているところがある。イタリア共産党は理論的に袂をわけた。

イタリアは戦前世界で最初に全体主義が政権を握った国であり、ドイツのヒットラー政権誕生よりも8年も前の1923年黒シャツ党のローマ進軍、イタリア国王首班任命に溯る。イタリアの政局は世界に先駆けている、という法則は今でも健在であると思う。

 コロナ渦の日本は国情がはっきりした。もう先進国から脱落寸前の状態なのだ、と思う。反俗日記で昔、社会保障、福祉関連の統計資料をよく扱うことがあったが、日本のその関連の統計数値に近くにいる国は決まってメキシコ、トルコなどであった。

第2次世界大戦後のオリンピックの回ってくる順番もローマの次が東京で、その後がメキシコシティーだった。

つまり、1960年代初頭の経済順位の通りに五輪開催国が回っていたとすると、その後の日本の経済成長がすさまじい勢いで達成されたということで、それはそれなりの特殊な内外要因があってのことだ。

その特殊要因が潰えていく過程もまた、日本独特のモノで、実にプラザ合意受諾から日本バブル(ジャパンアズナンバーワン)の時代まで長らくしぶとく続いた。

>そしてついにこの長い日本の右肩上がりの状況はストップし、グローバル資本制下の日本本来の持っていたファンダメンタルズが露出してしまった。

東西冷戦終結後の日本の姿がそれである。節目節目の結節点で良いことはなく悪いことが続いているというのが実情ではないのか。ジッとしていてもどうにもならないから動く。動けば裏目に出る。

リーマンショックの波及した先進国で日本経済の落ち込みは他に例を見ないほど急激で深刻だった。円高になっただとか、いろいろな説明がなされているが、一番肝心なのことは日本資本主義の経済史の中にある。

繰り返しになるが、日本を上昇させてきた特殊な内外要因が、時代を経て一掃され、日本本来のファンダメンタルズがむき出しになった状態。コレに加えて政治が古い日本の伝統に縛られた家族中心の施策の実行で対処するという間違いを犯した。けっか、先進国に稀に見る風通しの悪い社会ができあがり、そこに支配層ががっちりしがみつき、増えないパイの分捕りが合戦を国民多数派に向けて展開中。そういうように考えると、このコロナ渦への対応も赤裸々にわかってくる。

日本はなぜ「PCR検査」が立ち遅れているのか 『PCR検査を巡る攻防』~日本は「疫学調査を主体とした独自の対策」を行ってきた~W.たまったものじゃない。

日本はなぜ「PCR検査」が立ち遅れているのか 『PCR検査を巡る攻防』 | J-CAST BOOKウォッチ

                              2020/7/31

 引用

「~日本のコロナ禍はこのところ、だれが見ても新たな局面に入っている。

 そんな中で本書PCR検査を巡る攻防――見えざるウイルスの、見えざる戦い』(リーダーズノート)が発売されている。コロナ関係の本は多いが、PCRに絞ったものは珍しい。早くもアマゾンの「ジャーナリズム」部門で1位、「感染症」部門で2位にランクインしている。

f:id:redtigerkun:20200805214009j:plain

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     アマゾン紹介記事引用

なぜ感染2学会は、検査拡大とは真反対の方針を出したのか
知られざる複雑な関係が見えてきた
この国のPCR検査論争を検証して、問題点と対策を探る1冊。

すでに2月中旬から、他国の「徹底検査」、「徹底隔離」、「徹底した感染症対策」が
伝えられたなかで水際対策に失敗し検査体制も追いつかなかった日本
疫学調査を主体とした独自の対策を行ってきた。←W。推奨する一部は日本独自の対策などという自覚もない。というかそういうことは予め頭から削除できるという一国主義者、日本主義者。

********************************

W。赤字強調が日本のコロナ対策を解くキーポイント。

 日本のコロナ患者は疫学調査主体とした独自対策」の高いハードルを越えなければ医者と相対する診察、臨床に接することはできない。官の系列は手に入れたグリップは手放さない。

 余談になるが安倍さんの著書「美しい国」の最期の方に少子高齢化問題にふれて、日本の人口は8000万人程度になっても生産性を高度に保っていれば問題はないと記されている。流石、安倍さんだな、と妙に感心した。

生身の個々の立場からいえば、「疫学調査を主体とした対策」などで対処されたらたまったものじゃない。悲劇だ

患者及び病状自覚者は医者と面対峙する安心安全感をさしおいて、クラウド化した電話相談窓口なるものに病状を訴えなければならない。前代未聞の異常事態がこの日本で発生しているが、その程度が増大し付けると、どのように言いくるめようが人間の所作をわきに追いやってコロナウィルス次第で臨界点に達する。主導権はコロナウィルスの側にある。なぜなら、積極的、戦略的対策らしきものは放棄されているからだ。

保険適応無し有料PCRを行っている医療機関で、¥32000税抜き、という報道があった。

>保険適応は当該医療機関当局に書類申請し1か月以上かかって認可を受け保険がきくようになるが、国立感染症研究所疫学調査いう名目で認可が下りるという。確か、アビガンなどのコロナ症状緩和薬を使用する場合も、厚労省の認可した特定大学、研究所のコロナ感染症研究の一助にする、という一札が必要だった。

穿った見方かもしれないが、中小規模の多くの民間病院はわざわざ面倒な手続きをしてまで、コロナ疑いのある人を自前で検査するだろうか大きな病院、保健所にPCR検査は丸投げするのではないか。そうすると、PCR検査ができる病院は限られてい来る。事なかれ主義で関わりたくないんだ。社会組織がたこつぼ化し横の連携を欠いている。

さらに、検体の運搬。

検体の配列を読み込む作業をどこでやるのか。

どの程度精緻で能率的な機器でやるのかという肝心な問題がある

処理能力の高い高性能機器(1台。1日500検体処理可能)すでに世界で流通している。PCR検査数の多い国はこれらの高性能機器を圧倒的多数、導入している

¥1000万円。アベのマスクの何百億円をこの機器に回せば、検査数は圧倒的に増える。しかしやらなかった。

当局は最初から一貫して検査数を増やさない方針だったからだ

あるテレビ報道ショーでは、検査数を増やせば、医療崩壊、保健所機能マヒを挙げて、何とかモーニングショーとの対決姿勢を打ち出しているようだがもちろん闇雲に検査すればいい、ということではないのは常識であるそのモーニングショーの主張は知らないが、その程度の常識はあると思う

 検査数大拡大の目的は、詳しい手順や技術などの方面はここで調べて書き出す時間はないが、それ以外の積極的な対処方法はないと考える。

夏のこの時点でこの感染急増ならば、コロナウィルスの生存力に都合の良い環境の秋冬を見据えると、積極的に手を打っても、そこそこに感染を押さえることができる程度だと予測する。もちろん積極的な対策をやり過ごすと酷いことになる。

国民規模の免疫抗体獲得論も中世のペスト、20世紀のスペイン風邪の時代と全地球一体化の今では、あまりにも時代状況が違いすぎる。そのような放置主義的政策をとり続けた結果、マイナス要因が積み重なると、その国は当たり前のやれることをやっていない結果なのだから世界から孤立するだろう。

なお、最近の当局は、重症、死者数が少ないことに焦点を当てて活動力のある世代の安心感を誘う意図をあらわにしているようだが、

まず第一に、軽症といわれている症状は、酸素呼吸器使用=中等症

人工呼吸器使用ICU=重症

それ以外の症状で苦しいものであっても軽症に分類されていることを知っておくべきだ。

インフルエンザに罹った経験のある人は知っていると思うが、高熱状態などの諸症状が続くと大変な思いをする。コロナは無症状や、軽い症状のヒトも多くその割合は断定できないがは高熱が続くものと覚悟しておいたほうが良い。

そもそも、大掛かりな流行り病に対して、その実態を出来るだけ知っておいて対処するのが当たり前

5時間に及ぶ手術を受けた身にとって、術前に自分がどういう手術を受けるのか知ることがとても大切だった。その姿勢をわからない人は「まな板の鯉のつもりでいたらいいんだよ」などと見当違いのことを言っていたが、Wにとって、鯉だろうが鰯だろうがそんなことはどうでもよかった。自分の体に対してどんな施術がなされるのか、ただ知りたかっただけ。その人にはその場で何も言わなかったが、自分とは違った人生を歩んできたヒトなのだな、と何か納得しただけだった。人は十人十色。長い手術だったと知らされ、全身麻酔から徐々に感覚を取り戻したときに、枕もとの看護師さんにいった。「このまま目覚めなくても良かった」。しかし、帰宅した。

いまでも目覚めなくてもよかったと。諦観はある。しかし覚悟はいらない。コロナ感染の実態をもっと知りたい。それだけだ。検査数を増やせば医療崩壊、保健所が機能マヒ?

短絡すぎないか?

押し寄せないように説得すればいいじゃないか。きちんと順序だてて説明すると多くの人は納得し自重する。日本人はそれができる。まさかカネがもったいない、ではあるまい。

 だい2。

感染して伝播させること。疾病を自分自身の中で治めることができないパンデミック状態の感染症にたいして、普通の風邪などという認識は、物事を考える土台そのものがWとは違っていると考えるので、相手にする必要はない。

これまた十人十色でそれはそれでやっていけばいいが、迷惑をかける。

 だい3。だが、ここに記されている連中の姿勢は批判されても仕方がない、と思う。

>昔、「専門バカ」との批判が吹き荒れた季節があったが、医学の分野は2、3を除き壁で隔てられてほぼ無風状態だった。その中で疫学という特殊分野にそれ的傾向のある人たちが純粋培養され、後継者が増殖したのか。

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アマゾン、本書紹介、引用に戻る

 「検査拡大」を主張する人と、それに反対する人の大論争が繰り広げられる(W.そんな論争は日本だけではないのか)一方で、
医療界を覗くと舞台裏では、マスコミが報じない複雑なことが起こっていた

検査は進んでおらず、このままでは第2波、第3波による感染爆発で、
また検査難民が増え、感染者や死亡者が急増しないかとの不安の声が
高まっていくだろう。

本書では、不透明で、ビジョンのない日本の感染対策について徹底検証し、
対策の過程や報道を記録し、保存する

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本文に戻る

「    改めて議論を整理し分析

 PCR検査論争に首を突っ込んだ時の心境を、木村さんは以下のように記している。

 「草むらに小さな穴を見つけて覗きこんでみると暗闇のなかに異様な世界が広がっていて、めまいがした。迷い込むと出口が見つからなくなる。法律家やら政治家やら科学者やらが一斉にしゃべっている。みな自分が正しいと吠えている。理解できない言葉が響き渡る。どこだ、一体ここは」

 テレビでPCRに関する報道を何度か見た人なら同感だろう。木村さんは、そうした視聴者と同じ目線から改めて議論を整理し、分析していく。一種の「ファクトチェック」作業だ。門外漢ではあるが、一ジャーナリストとして。

       「検査拡大派」vs「検査拡大反対派」

木村さんは、論争の当事者を「検査拡大派」と、「検査拡大反対派」に大別する。

拡大派」はテレ朝の「モーニングショー」など民放のワイドショーや野党、ジャーナリスト、医師などの一部。それほど明確ではない。←W。権威、権限、権力乏しく。それは現在の検査数に象徴されている。分かり易く言えばこの期に及んでの<既得権益擁護>の壁に跳ね返されている。BLMのようなやり方も駆使しなければ、押し返せない時間が過ぎゆくだけになる。体制側の対応はなし崩しになるが、コロナウィルスの爆発的感染状況次第になるだろう。

>「反対派」は政府対策本部の専門家会議厚労省クラスター対策班感染研、感染二学会日本感染症学会と日本環境感染学会、さらには医師の一部など。「コロナ専門家有志の会」も含まれる。政府の専門家会議やクラスター対策班の関係者などで組織されている

「有志の会」は4月8日、「37.5度以上の熱が4日以上」「高齢者や妊婦は2日以上」などの目安を示し、それに該当しない人は「自宅回復」を呼び掛けていたグループだ。専門家会議の全12人を含む21人が参加していたというから「有志」とはいえ影響力が甚大だ。この「目安」が出ていたため、体調不良でコロナではないかと不安になっていても、PCR検査が受けられなかったという人は少なくない。

  W資料 東京新聞

www.tokyo-np.co.jp

  W。記事は削除される可能性があるのでできるだけ引用しておく。

新型コロナウイルス感染症を巡り、政府の専門家会議の全メンバーらで作るコロナ専門家有志の会」は、体調不良時の対応としてホームページ(HP)に掲載していた「四日間はうちで」という呼び掛けを削除した

厚生労働省が示した「三七・五度以上の熱が四日以上」といった受診目安が独り歩きし、受診抑制などにつながっているとの批判が高まっていた。有志の会は取材に「伝え方に間違いがあった」と釈明した。 (原田遼) 「有志の会」は

脇田隆字 - Wikipedia

脇田隆字・国立感染症研究所所長ら専門家会議の全十二人を含む二十一人が参加する。厚労省が二月に設けた一般的な受診目安では、「三七・五度以上が四日間続く」とする一方で、「強いだるさや息苦しさなどがあれば、即日相談を」としており、曖昧さが指摘されている。政府の後ろ盾となる専門家自らがそれを証明してしまった格好だ。

 HPは四月八日、「体調が悪いときにすること」という表題の記事を掲載。「うちで治そう」「四日間はうちで」というメッセージを画像で示した「三七・五度以上の熱が四日以上」「高齢者や妊婦は二日以上」などの目安も紹介し、「持病がない六十四歳以下の方は、風邪の症状や三七・五度以上の発熱でも、四日間はご自宅で回復を待つように」と記した。
 しかし新型コロナは発熱から四日たたずに重症化するケースも起きている
加藤勝信厚労相は三月以降、目安について「四日以上続くならば、必ず受診をしてほしいという意味」と国会で繰り返し説明。「倦怠(けんたい)感があったり、症状が悪化したりすれば別問題」と、即座の受診を勧めている。」
「有志の会」は掲載から二週間余りたった四月二十七日に訂正記事を載せ、「四日間はうちで」などの部分を削除。本紙に対し、当初の記事を配信した理由を「微熱の人が病院に殺到し、待合室で感染することを避けたかった」と語ったW。ならば、そのような告知をすればよい。
厚労省目安について日本医師会(日医「伝え方に課題があった」と指摘。野党も国会で「救えた命があったかもしれない」と見直しを訴えているが、厚労省は「目安の内容を修正する必要はない」としている。」
                   新聞記事       引用終わり
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  本文引用開始
その「有志の会」は「新型コロナの陰性証明はできません!」というメッセージも発していた。そのあたりの事情を、木村さんは次のように見る。
 「国としてはあくまでPCR検査を進めていると表明しているため、『検査を拡大せよ』という声に反論ができない。PCR検査体制はまだ十分ではない。そのため、専門家会議の、さらに下にある『有志の会』を使って『検査を拡大せよ』という声を抑えるために、ウエブサイトやSNSでメッセージを出し続けたのではないか・・・」
この問題がわかりにくいのは、「政府側がいわば抵抗勢力になっていたこと」だと木村さんは分析する。
W。だったら、二枚舌。
       感染症村」もありそうだ
W.補正予算。コロナ専門家会議有力者の所属団体への予算措置がキッチリ行われている。
これを各々数字付きで指摘しているのは金子勝氏だけである。
尾身さんと云うひとは旧厚生年金病院系の全国組織の理事長らしい。
脇田さんは国立感染研。そのほかもうひとり。各々補正予算から50億60億のよさんそちをうけた。原子力村と似ている構造がある。研究対象がある時期からアウトサイダー的分野になり、精鋭研究者が集まりにくくなった。権威とカネの出どころが限られてくるようになって、同じ意匠を身にまとわなければ村八分委状態になる、というおよそ自由闊達な議論ができる組織ではなくなり、上(カネと権威)ばかりを見る傾向の人が集まるようになった。ポストなども流れから外れると回ってこない。
そういう組織がパンデミックに全面登場し政策に影響力を持った不幸。福島原発事故は、究極的に福島と周辺の問題、全国は傍観者になることもできた。ましてや世界との直接関係はなし。コロナは様相が全く違うにもかかわらず、感染症村が出てきて、感染症対策の路線を決めてしまった。ここに日本と日本国民の不幸がある。もちろん政府は言わずもがな。
******************

「検査拡大に反対」する理由は、PCR検査の精度の問題偽陰性偽陽性)」「膨大な費用」「検査技師が大変」「検査体制に限界がある」など。

木村さんは、専門家や権威と言われる人物が、さまざまなメディアで「検査拡大に反対」の論を展開し、メディアがその後押しをしてきた姿を検証している。

俎上に上がるのは、メディアで見慣れた名前が少なくないので、なるほど、あの人はそういう立場と役割だったのか、と大いに参考になる。

 そういえば、その一人は最近も、感染者が急増しているというNHKニュースの中で専門家として登場し、「数字に一喜一憂すべきではない」という趣旨の発言をしていた。

 評者は「原子力村」と同じように、「感染症村」もありそうだな、と感じた。そして、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り込み、船内での検疫のずさんさや監視・隔離体制の不備を発信して、国際的に注目された岩田健太郎神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授が、4月に出版した『新型コロナウイルスの真実』 (ベスト新書)の記述を思い出した。岩田教授は動画公開後に「いろんなところから外されている」と書いていた。とある学会の感染対策のガイドラインでは、今までずっとメンバーに入っていたのが露骨に外されたというのだ。同書では「厚労省の後ろにいるお抱えの専門家」という表現もあったと記憶する。

    メディアも検証

省略。

 

 

「みんながこの状況を過度に恐れすぎている」――沢木耕太郎が「旅なき日々」に思うこと【#コロナとどう暮らす】コロナ渦で訳知り顔の語りの売文業者とそれを求める人々の様態を批判する。

 追加修正。wacawacの沢木のコロナ発言に対する想いはこういう方向からだった。

反俗日記はホッブス的世界からコロナ事態を説き起こしている。今昔物語の世界に立ち戻るのも、コロナ事態を超える<野生>を打ち立てるためだった。

北野武「ヤワな優しさを捨て、野性を取り戻せ。国の理不尽に本気で怒るのも〈新しい生活様式〉」(婦人公論.jp) - Yahoo!ニュース

五木寛之という作家が昔流行った。当時、このひとの本を手に取ってチラッと見たことはあったが、自分の感性に訴えかけるものは何もなかった。時代の風潮に乗るのが実に巧みでさらっと格好よく時代の表層を撫でまわしていて、文章も巧みだったから、一応活字に魅かれる層の幅広い支持を得ていた。

同時代に野坂昭如という作家もいた。

自らも言うように過去固執型の作品群の中には独特の文体の奥に日本人が忘れてはならない核があるように思った。

 流行作家の第1戦から退いたのちにもいい仕事をしているなと思える作品がある。

   アドリブ自叙伝。

タイトルからして従来の野坂の筆法で綴られているのかと想い、読み進んでいるうちに、神戸大空襲の阿鼻叫喚のなかから、自分と同じ境遇の養女である幼い妹を背負って焼け出され流浪する、その時代考証を丹念に調べ歴史として書き残す意図で、文中にさりげなく織り込んでいると解るとこの作家のその後の軌跡に納得するものがあった。

反俗日記でもアドリブ自叙伝の中の神戸港の近代化、沿岸部の重工業化という時代考証日本産業の重工業化の参考資料として使わせてもらった。小説や映画は社会科学の実証という目線で接すると奥行きが広がる。

 宇治拾遺物語の現代語訳という地味な仕事もしている。しかし、仏門に興味がある様子はなかった。

 その後の五木寛之さんは、さもありなん状態だった

たったそれだけのことで、その後の五木寛之さんの仏門解釈がそれはそれなりに何か人の存在を直撃するというモノではなく、かつての流行作家時代の作風と同じく表層を撫でまわした、一種のバランス感覚の維持という特徴を時と場所、部門は違ってもそっくりそのまま引き継いでいる。

 上記の沢木耕太郎なる御仁。

名前は知っていたが、まったく興味なき作家だった。その活字の一つでも見たことがない。そもそも、ウィキで見るその著書のタイトルからして中身に問題ありで受け付けない。

このひとは糸井重里のような政治的立ち位置どうすれば何をすればマスコミ受けするかそのコツを知っている。

いわゆる団塊の世代で一番良い目を見たのはこのひとの世代だ(世代論はしないつもりだが、実感が今でも強烈で~)地位と名誉(いろいろな意味での地位名誉である)を得ようと思えば叶えられる確率は高く、途中人性に実害が出てもやり直しのきいた最後の世代だ。

この取材文中の発言を見ても、訳知り顔であることはうがった見方ではない。そういうことを言いたくなるのは解るが、自重するものではなかろうか。恥ずかしくないのである

俺様はこういう仕事をしてきたと自慢している。作家たるものこういう訳知り、自慢全面化では、本質的に立ち行かないものだと考えるが、そうでもないらしい。このひとは。

どういう魂胆か、といえば、今と将来のコロナ渦に立ち往生している時代風潮を敏感に察知し日常性を維持するためにコロナ渦でも前に進むしかないがゆえに人間的な本能として<恐れる人々>に大丈夫だよ、と気休めの場を提供しようとしているのである

  引用 (『深夜特急4 シルクロード』より抜粋)

 W。完全な五木寛之調だなWはこういうのを欺瞞と呼ぶたかが通りすがりの若い売文業者に過ぎない。ここまで簡単に達観の境地に達せられるのは特殊才能である

しかし、そもそも、わざわざインドまで行かなくちゃこういう当たり前の事実は解らないのか。そういう厚かましい皮膚感覚があるから簡単に達観できる

  引用

熱心な『深夜特急』ファンなら、お気づきだろう。この流行り病についての考え方は、すでに『深夜特急』で表明されている。当時、天然痘が流行していたインドから、パキスタン国境の街へとバスで移動するシーン。~取材者の沢木の著書からの書き出しであるが、本人は了承済み、と仮定する。~

---  インドを歩いているうちに、ある種の諦観のようなものができていた。たとえば、その天然痘にしたところで、いくらインド全土で何十万、何百万の人が罹っているといっても、残りの五億人は罹っていないのだ

そうであるなら、インドをただ歩いているにすぎない私が感染したとすれば、それはその病気によほど「縁」があったと思うより仕方がない。

>W。好きで好んで当時の人口5億時代のインドまで行っているのだから疫病に羅漢するのは覚悟の上、というか想定の範囲内ただし、その確率は低い、と見通している。

>ところがそれと今のコロナ渦で仕事を遂行する立場の人々とは立ち位置が全く違う。

コレって訳知り顔の説教主と、それを望む若者の関係に過ぎない。

ブッダガヤで何日か過ごすうちに、私はそんなふうに考えるようになった。 (略) そのうちに、私にも単なる諦めとは違う妙な度胸がついてきた

wacwac。「インドをただ歩いているにすぎない私が感染したとすれば、それはその病気によほど「縁」があったと思うより仕方がない。

>羅漢の低確率を自覚しておいて、私にも単なる諦めとは違う妙な度胸がついてきた。」とは所詮、周りの環境がもたらす軽い心境変化程度の心変わりに過ぎない。何たる大げさ、安直!日本に帰るとなし崩しに削除される性質の覚悟に過ぎない。だからまた旅に出かける。

*******************

天然痘ばかりでなく、コレラやペストといった流行り病がいくら猖獗(しょうけつ)を窮め、たとえ何十万人が死んだとしても、それ以上の数の人間が生まれてくる。そうやって、何千年もの間インドの人々は暮らしてきたのだ。この土地に足を踏み入れた以上、私にしたところで、その何十万人のうちのひとりにならないとも限らない。】

~~W。歴史停滞傾向のあるインドではそうであっても、中世ヨーロッパのベストパンデミックは封建領主と領地を耕すものがいなくなって農奴の力関係を農奴優位に変え、その後、弱体化した各領主に比べて国王の力を強め、絶対主義領域国家の成立へと歴史を近代へと前に進めた。沢木は知らないはずがないのだがすっとぼけている。

中世のパンデミックは中央集権化を促進してきた。1918年1919年のスぺイン風邪パンデミック第一次世界大戦で明かになった帝国主義の要因を一層強化したが、民主政の対抗要因も生み出した。そうした国内葛藤の中からファシズムと十年後にはナチズムが生れた。~~

**********

だがしかし、その時はその病気に「縁」があったと思うべきなのだ。」←この人の若いころに、実存主義が流行ったが、実存主義の奥底にも触れることはなかった。人性は簡単にあきらめの境地、ましてやそこからの覚悟なんて簡単に獲得できない存在ゆえに実存の葛藤、戦いが永続する。また実際の世の中の仕組みは、簡単にそういうルートが開けないようになっている。

 このひとと五木寛之さんをくらべると、五木さん方が仏門に正面から向き合っているらしき程度において、真面目である。

引用 W。大騒ぎしている人という自分ででっち上げた対比を挙げて、格好よく諦観から獲得したという覚悟をさらっとこれまた格好よく語るW。自分だけ今だけ、の世界の完結をあえていう度胸は大したものだ。売文業の柵に完全に汚染されている

このヒトは若いころの旅というハレの日々と日常性というの日々を自分の頭の中で整理しない。

こういう想像し得ないことが起こるのは当たり前で、自分がそこにどう対応するかを決めていくだけだと思う世界や人生が変わっちゃうとか、それほど大騒ぎするほどのことなのかな? 

>僕の場合は、高齢というリスク要因を抱えていることになるし、場合によっては死ぬこともあるだろうけど、その時はその時『それで何か問題がありますか?』と自分に問えば、何もないと答えるだけです」W、全てよしのニーチェか?

  東京五輪には大義が見えなかった。BUT~~。

「復興五輪」というまやかし。コンパクトでエコロジカルにといいながら、総額3兆円とも言われる費用がはじき出された東京五輪は、まったく無意味だ、と沢木。」

W。こういう常識論よりも天変地異の極端な日本列島の防災対策が五輪誘致よりも優先す出来でなかったか。

   こういう常識で見える1964年東京五輪はこうだ。ばかばかしい!

1964年の東京オリンピックは、戦後の再建のお披露目のようなものを、世界の多くの人たちが割と温かい目で見てくれていたと思います

 Wは1964年五輪さえ違和感を覚えた

久米宏さんは東京人だが「当時大学生だったが、全く記憶にないきっとオリンピックよりも夢中になる何かがあったのかしれません」とラジオで語っていた。

Wの東京五輪は反俗日記に2回ほど書いた。

オリンピックはローマ開催で終わっている

次の東京は田吾作五輪。あか抜けないよ

スタジアムの聖火塔に点灯した最終ランナーの坂井さん、選ばれた理由がぱっと見でスタイルが良い(はっきり言えば白人風8頭身)とは何とも情けない。もっとも長野冬季五輪の開会式はその対極過ぎの縄文文化風俗すぎたが、長野考古学的な背景を想うと意図は解る。ローマオリンピック市川崑監督の東京五輪映画は同列において比較する方が間違い。 2020年東京五輪誘致プレゼン、何とかいう女性、O MO TE NA SI <様々な意匠>で飾っているだけで中身は同じではないのか。 

 

>そして沢木耕太郎さんはついに次のように言い出す始末である。

「 コロナ禍の影響で、東京五輪は1年延期となった。このニュースが、沢木の意識を変える。 コロナとの戦いに終わりはないのかもしれませんが、中休みというか、いったん緩やかな休戦か終戦があるとして、そうした中でのオリンピックというのは、世界の人たちにとって、意義のあるものになり得るんじゃないか、と思ったんです

古代ギリシャのオリンピックというのはそういうものでした。それはどの国でやってもいい。もちろん日本で開催したって構わないわけでコロナとの戦いに疲れた世界の人々の束の間の休息、あるいは『祝祭』を、みんなで味わおうというオリンピックが開催されるならば、僕も参加したい。そう思うようになりました しかし現実的には、来年の開催も難しいだろう、と沢木は冷静だ。 「コロナウイルスのローテーションは、まだまだわからない。来年になれば大丈夫と楽観視することはできませんよね。だからせめて、2年後がいいと思いましたオリンピックには初期の頃、『中間年大会』というものが存在していました。←W。森さんの執念に上書きしている。

何と1904年のこと。ヨーロッパ圏+トルコ。あまりにも時代背景が違過ぎる。中南米アジア、アフリカは植民地や独立間もないスポーツの定着していない国々。日本はロシアと戦争していた。

遠い先の目標を持たず、目の前だけを見ながら生きてきたという沢木が、人生の中で魅せられたのが、長距離の移動を伴う「旅」だった。

作家として、一人の人間として、沢木耕太郎にとって、旅とは何か。

「ちょっとかっこよく言えば『途上にあること』、要するにプロセスですよね。行く先のどこか、何かが目的なのではなくて、どこかに行くまでが『旅』。だと思う。僕にとっての旅は、やっぱりプロセスを楽しむものなんだよね。結果的にたどり着けなかったとしても、問題ないんです。行かれなかったっということがあっても、下世話な言い方をすると、『それは面白いじゃないか、ネタになるじゃん』と(笑)」←W。一人旅ってそんなもの。あえて言うことはあるまい。沢木の場合は、卑俗に言えば今だけ、(売文)だけ、ということか。

やりたいと思う仕事に何年もかかってしまうようなことは、もちろんあり得ます。僕は5年ほど続けている作業があるんだけど、それはやりたいことが5年経っても終わらないというだけの話です。それが少しずつ積み重なって、今ここに僕がいる、ということかもしれない」←W。五木寛之さんと同じような境地に達するのは必然。仏門に正面から向き合う傾向のない人で、土着への散策が精いっぱい。

2020年3月上旬、収集の新型コロナ考、基礎資料。私たちの体を守る免疫システム~その良い面と悪い面~東京医科歯科大学難治疾患研究所 市民講座  第5回 知っておきたいゲノムと免疫システムの話

         私たちの体を守る免疫システム
                  ~その良い面と悪い面~ 

         東京医科歯科大学難治疾患研究所 市民講座
         第5回 知っておきたいゲノムと免疫システムの話 

    W.ゲノムの項目は基礎知識不足で十分理解できずカットした。

http://www.tmd.ac.jp/mri/koushimi/shimin/ouchi.pdf

   免疫って何?
 ふだん免疫は何もしていないようでも、 じつは、私たちの身体を病原体から守って、病気 にならないようにしてくれているのです。
これが免疫の一番たいせつなはたらきです。
一度ある感染症にかかったら免疫のはたらきが強くなり、 二度目にはもう病気になりません。
でもそれは、同じ病原体の場合だけ。新しい病原体 にはかかってしまいます。 昔かかった病原体をおぼえているのも免疫のはたら きです。これを「免疫記憶」といいます。


       免疫細胞が体を守るしくみ
 1.ばい菌にはまずリンパ球以外の細胞
*単球/マクロファージなどの食細胞膿(うみ)W、痰(たん)炎症

>しかし,かれらもウイルスのように血液中を流れたり細胞の中に 入り込むようなものうまく処理できない...

単球/マクロファージ→感染してもーた….

 2. そんなときは、
    <リンパ球の出番だ!>
>リンパ球のB細胞がウイルスに対する抗体を出す。
 ①ウイルス← 抗体(Bリンパ球のB細胞
    
    <リンパ球の出番だ!>

 ②キラーT細胞ウイルス感染した細胞を攻撃する。
 wacwac。血液検査結果。リンパ球基準値以下。新型コロナウィルス他に対する抗体反応が弱い、と自覚しなければ。
      
        <まとめ:免疫の3つの主な仕組み
  *免疫は大きく<自然免疫>と<獲得免疫>に分けられます

(食細胞)系細胞    1.病原体を食べる   自然免疫
*************************** 
 Bリンパ球      2.抗体をつくる    獲得免疫
 キラーTリンパ球   3.感染細胞を殺す   獲得免疫

     <自然免疫の働き> 
マクロファージ食細胞 好中球食細胞(共通成分を認 識できる分子)VS病原体(細菌に共通した成分)

 自然免疫とは?
病原体をやっつける方法として、まず食べるという殺し方があります。自然免疫の主な仕事はこれです。
体を 守るための最前線の戦いをしてくれています。
病原体は、例えば細菌なら細菌に共通した成分を持っています。
食細胞は そういう共通した情報を認識できる分子を細胞表面に出して、標的を見定めているのです。
ひとつの分子で沢山 の種類の細菌を見ることができます

      

         *自然免疫と獲得免疫の役割分担


 >自然免疫が苦手とする相手   自然免疫ではカバーしき れないものがあります。
   ①血液中に溶けて流れている毒素分子や
******************
  >②小さな病原体
******************
   ③また細胞の中に入り込んだ病原体などです。
獲得免疫は、こういう事態に対処できます。

      

       獲得免疫系の4つの特徴
>①<特異性>:病原体を見分けられる

        例ハシカウィルス *例外、何もしない!おたふく風邪ウィルス
②<多様性:どんな敵でもやっつける はしか、天然痘、百日咳などきわめて多種>③<自己寛容>:自分の身体は攻撃しない 異物(非自己)攻撃 自己成分 何もしない
>④<免疫記憶>:2度目はかからない


      どうやって病原体を見分けているの?
①特異性=攻撃性(免疫の基本)ハシカにかかった人はハシカには2度はかかりませんが、
おたふく風邪 にはかかってしまいます。
>つまり、免疫の基本は 「狙い撃ち」です。これを特異性といいます。
  
   どうして出会ったことのない病原体とも戦えるの?
②多様性 どんな病原体に対してでも狙いうちできる 免疫細胞が、身体には用意されています。
このようにいろいろな異物に反応できることを、免疫の多様性とい います。
ハシカ攻撃隊 天然痘攻撃隊~~~~~<極めて多種類
 
   どうして自分の身体は攻撃しないの?
③自己 寛容 免疫系には自分の身体中の成分と異物を見分 けるしくみがあります。自己非自己の識別といいます。
自己成分に対しては攻撃しないことを、自己寛容といいます。
**************************************
**************************************

     抗原受容体が特異性をもっている>
 病原性微生物由来の物質><抗原
T細胞やB細胞=<抗原受容体>=「目」のような働き。

免疫反応を起こすもとになる<病原性微生物由来の物質>を<抗原>といいます。
>T細胞やB細胞は、<抗原受容体>という分子を表面に出してい ます
<抗原受容体> は、いわばT細胞やB細胞が抗原を調べるときの」のよう な働きをします。

リンパ球のすごいところは…

T細胞、B細胞の受容体~どんな物でも、攻撃できる多様性、それなのに、自分自身は攻撃しない自己寛容性

        <獲得免疫の仕組み>
けがなどで病原体が体内に入ると、樹状細胞がその病原体を取り 込んでリンパ節へ移住します。

リンパ節の中で、樹状細胞は病原体 襲来の情報をT細胞に伝えます。
樹状細胞 (待機中)
けが 病原体⇔樹状細胞
樹状細胞
リンパ節 情報伝達
<T細胞>T細胞、B細胞の受容体~どんな物でも、攻撃できる多様性、それなのに、自分自身は攻撃しない自己寛容性

  
      獲得免疫系反応の基本的な仕組み
          樹状細胞
ヘルパーT細胞             キラーT細胞
抗体産生                細胞障害
液性免疫 
                    細胞性免疫        
抗原<病原性微生物由来の物質>
  VS
B細胞 抗体

          免疫記憶の仕組み
 ~2回目の感染では速やかに免疫反応が起こる仕組み~

   鳥インフルエンザウイルスは防ぐことができるか?
サイトカイによる情報伝達
サイトカインは細胞が放出する情報伝達物質です。

遠く離れた細胞でも、それを見分ける受容体を持ってい れば、働きかけることができます。
サイトカインは、いわば「増えろ」とか「働け」という指令書のようなものです
中には「おとなしくしてな さい」とか「死んで下さい」というメッセージを伝える も のもあります。
情報~~~~~サイトカイン~~~~サイトカインは、いわば「増えろ」とか「働け」とい う指令書のようなものです

私たちはたくさんの種類のサイトカインを持っています
インターロイキン(IL) 1,2,3,4,・・・・31
細胞増殖因子
インターフェロン(IFN)  コロニー刺激因子(各種CSF)
造血因子(エリスロポエチンなど)
モカイン(RANTESなど) 炎症性因子(腫瘍壊死因子TNFなど) 抑制因子IL‐10, TGF‐

W。ここから先の肝心な部分を省略している。

@参照→

http://www.tmd.ac.jp/mri/koushimi/shimin/ouchi.pdf


**************************************
**************************************

        鳥インフルエンザウイルス H1N1型
樹状細胞やマクロファージ が異常に活性化する
炎症性サイトカイン がたくさん作られる
インフルエンザで 最悪の場合、死にいたる

私たちの体を守る免疫システムですが
>コントロールできなくなり、暴走すると自分自身の組織を傷つけ、最悪の場合、死に至る
免疫システムは諸刃の刃である

>免疫反応をコントロールする必要がある
**********************

     私たちは新しい免疫反応をコントロールする仕組みを発見
            ↓           ↓
ウイルス感染時に死んだ赤芽球を食べた樹状細胞が免疫反応を抑制するサイトカインIL‐10を出して免疫反応にブレーキをかけている。

ウイルス感染によって死んだ(アポトーシスを起こした) 赤芽球
樹状細胞が食べて消化する
免疫反応を抑制する <IL‐10>を出す
自分の組織 <T細胞>~~ ブレーキ匙加減を調整

          まとめ
1.免疫システムは私たちの体を守っています。
2.免疫システムは巧みに病原体を見つけ、 除去しています。
3.免疫システムが暴走してコントロールできないと 私たちの体を傷つけます
*******************************************

 W。上記の記事を新型コロナ風邪に適応してみる。
イ、鳥インフル
>>免疫反応をコントロールする仕組みが解明されワクチンができた。
ワクチン、病原体から製し、これを人体・動物体に接種して、体内にその病気に対する抗体を生じさせるもの。伝染病の予防に用いる。

ウイルス感染によって死んだ(アポトーシスを起こした) 赤芽球を樹状細胞が食べて消化する
           ↓
免疫反応を抑制する IL‐10を出す

自分の組織 T細胞 ブレーキさじ加減を調整
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 今回の新型コロナウィルスを含めた各種のウィルスインフルエンザは、
一般的な感冒と同じく特効薬はなく、対症療法をするしかない。症状の緩和、体力回復待ちである。
風邪の特効薬を開発出来たらノーベル賞ものだとずっと言われ続けている。
 ウィルスインフルの症状の緩和、体力回復待ちの間に上記に示された免疫システムが、どの程度、どのように、機能し続けてくれているのか、
それとも知らんぷりをして症状が進行した末に徐々に緩和してウィルス菌が「自然に」?体外に出ていくのを待つしかないのか、Wはわからない。
こういう当たり前のことも教えてくれず(もっともWは知らないのかもしれないが)、感染予防対策や関連雑多情報に加えて果ては2020オリンピック開催まで心配しなければならないのだから、まともに相対する視聴者のは混乱する。

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W。3月24日2020年東京五輪延期発表。直後、都知事小池はオーバーシュート、ロックダウンなど耳慣れない用語を使いだした。この資料をメモしたのは2020年3月上旬頃だった。

 反俗日記で明かにしたようにコロナ第一波の頂点は6都府県緊急事態宣言発令の4月7日よりずっと前の3月末から4月初頭だった。

全国緊急事態宣言は4月13日であり、感染のピークはとっくに過ぎていた。緊急事態宣言発令の是非はともかく、政府の対応は明らかに五輪経済至上主義の周回遅れであった。発令は補償、罰則、議論を俎上に載せてからだ。
 
 この記事の落としどころは、
鳥インフル、ワクチンのできるまでにあり(込み入った医学情報は省略したが)、
鳥インフルエンザの特効薬ができるまでではないのだが、鳥インフルが再び流行りだすと、~一度、鳥インフルにかかったヒトは免疫力を獲得し再び発症なないのかどうかも、はっきりしないな、この記事では!~~~
ワクチン接種によって、流行の歯止めはかかり、現在の新型コロナ対策の感染予防、強制的封じ込めだけではない強力な予防対処ができる。

 新型コロナウィルスのワクチンが開発されるまで、向こう半年から1年ほどかかると、厚労省は公式発表しているが

       <2020年8月3日追加書き込み>

(W。政府が開発業者に予約しているのは、第2段階まで開発の進んだワクチンで、そのワクチンが実際に使用できるまでには第3段階の実地試験使用をしなければならないが、多くの難易度の高い試薬は、この際3段階でつまずき使用不可のとなる、という。)~~今まで得た新型コロナワクチン関連の情報~知識が足りないが~では、インフルエンザワクチンのようなワクチンは開発されないと思う。

    21分過ぎから新型コロナワクチン開発の現状が解説されている。


【上昌広医師に新型コロナウイルス、検査・ワクチン・治療薬について聞く】郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#25


一端感染し、症状が悪化すると、一般的な感冒と同じく特効薬はなく、特別な措置はあるが対症療法しかない。
結局のところ症状の緩和、体力回復待ちである。
>で、ハードボイルドな現実は、この状況に耐えきれないものは最悪死んでいくしかない。重症化で苦しむ人も多く出てくる。
呼吸器系にダメージを与える特徴から内臓疾病などに疾病を持つの高齢者に重傷者死亡者が集中する傾向がある。人工透析の患者さんなど厳しい感染対策が求められる。
幼児や子供は重症化していないようだ。
 数年前インフルエンザの経験をした。
インフルエンザはワクチンはあるが、発症した場合、強力な解熱鎮痛作用のあるアセトアミノフォン(カロナールなどの商品名)の錠剤を症状の沈静化、体力の回復を待つだけである。
普通の風邪とは違って高熱悪寒身体の疼痛がひどく、咳鼻水も伴い回復を予感するのは1週間以上かかり、体力に自信ができるまでに10日は要する。
感染し発症した経過はかなり変わっている。
山歩きで道に迷って体力を異常に消耗し帰りの込み合った電車内で感染した模様。

 

>数日前、記事を詰める都合で世界の総人口を知る機会を得たが77億人もいて2018年から019年のたった1年間に8000万人も増加しているというではないか。
まだ信じ切れないが、10年たてば8億人増え地球の人口は85億、この調子で増えてきて77億になったと思うから納得がいく。
 中国の人口は12億とばかり思っていたが、14億人にもなっている。日本の総人口の1,8倍近くの人が増えている。規模の経済とはよく言ったものだ。
Wの中で時間は止まっているのは昔からの指摘される傾向で、その意味ですっきりしているが
開明にならざる得ない方々が、諸事情において平行線の長く続く日本列島の眼と頭に大きく規定されて事をなしていくばあい、
>他方では、何はともあれ成長し続けている世界を相手にせざる得ないのだから、
<まともに世界と正対すれば>本質的におのれと違う世界を抱え込まざる得ないので、大変だと思う。
その方々のうち、経済活動、企業活動をしている人たちはがっちりとその枠内の作法があり、それに準じればいいが、
その他の有用な方々の頭や行動の整理は、どうなっているのだろうか?

>第2次世界大戦の敗戦というのは経済蓄積段階に似合わない地域的軍事膨張の結果、世界に先行する資本制の国々に力づくで場外に押し出された格好だが
今の事態(世界の成長と日本の停滞の状況下のかじ取り、といった大状況)は
現代日本史にはなかったことではないのか。
>トランプ、アベ電話会談が3,12に予定されているという。W。この資料の収集日は3月の上旬だったと確定。マスコミは煽りすぎ、などと8月1日時点でまだうわ言のようなことを言っている人は、要するに気休めが欲しいだけ、の人が過半数。Wも残念ながら自分で情報を取って自分なりの考え在方に到達する前は、心情的にマスコミ煽りすぎ派だった。ま、ヒトは十人十色、イロンナ考え方があっていい。しかし、自己理念を実際の行動の間には柔軟なクッションや、区別と関連性を意識する思考があってしかるべきだ。ブラジルのボルソロナやアメリカのトランプの真似を日本の庶民の立場のモノがやれば、どういう事態を引き起こすか、国柄の違い、風土、資源など何から何まで違いすぎるのだから、その辺はよ~く想像力を働かせてみるべきだ。なお、同調者はさておき扇動者。ああいった人たちはいつの時代、どこでも必ずいる。

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2020年開催の東京オリンピックのことも話し合われるとテレビは報じる。
もちろん、コロナウィルス風邪の対処も話し合われる。
日本政府側から見ると、複雑な世界を抱え込み、難しいかじ取りをするよりも、スッキリと歩調を合わせたい、という政治的思想的欲求が湧いてくる。
 それにしても、日本のネットの汎用品(家電も含めて)市場では中国製品あるいは中国系企業の製品があふれている。
年間100万人の観光客の来日は数字だけ見るとなるほどすごいが、中国の人口は日本の約10倍。
ということは中国側から見ると、総人口当たり毎月1万人年間12万人の訪日観光があるに過ぎない。
同じような市場状況はあってもアメリカには中南米やヨーロッパがあって、トランプは中国製品に関税を上乗せしてけん制できるが、日本政府はそこまでできない。
で、尖閣嫌中世論を焚きつけたり、韓国には~~~省略。


「プレパンデミックワクチン~
新型コロナ風邪の死亡者の多くは免疫システムの暴走が原因の死亡とは違って、ウィルスの病原菌の毒素に対してそもそもの免疫抵抗力が弱すぎてないので死亡した。
従って、新型コロナウィルスの毒素そのものの威力が過去のコロナウィルス症状や各種インフルエンザと比較して、どの程度なのかをおおよそ見当をつけなければならない。
感染力も比較して見当をつける必要がある。
インフルエンザに比較して死亡率が高いのは呼吸器系へのダメージを与えるこのウィルスの特徴によるものと想定できるので、死亡者に高齢者が多くなっているのではないか。
死亡者の年齢別構成を公表すべきだと思う。

ロ、重症者や感染者は、免疫システムが、
>コントロールできなくなり、暴走し、自分自身の組織を傷つけている場合も多い、と推定できる。
ニ、