相変わらずの、原発関連記事になる。仕方ない。何よりも知りたいという、欲望がある。
自分のために書いている様な所がある。
日記は他人に見せるモノではないが、これは半日記の様なモノである。
調べていて、そんなにたくさん勉強になる所はないが、少しだけ頭の中が整理されたなと想うことがある。
そのために書いている様なものだ。
>昨日は京大小出さん出演の動画を見ていた。まるで一般向きの講演会を聞いている様で参考になったが、その中の小出さんの発言で気になった点があった。
一般流附されているメルトダウン核爆発シナリオを修正しているような発言箇所である。
小出さんの出演する月曜~木曜毎日出演の毎日放送ラジオ「たねまきジャーナル」は途中から聴かないことにしているので、当初の彼の発言しか知らないが、メルトダウンシナリオに関して彼はほぼ一般に流附しているシナリオに沿って、危惧を表明していたように認識している。
メルトダウン高温崩壊熱ー鋼鉄圧力容器底溶融ー格納容器への落下ー水蒸気爆発。
有名ブロガー「きっこ」さんなどの頭の中にこびり付いている、大カタストロフィー。
云い換えたら、現代のハルマゲドン。
>ところが、昨日聴いた京大小出さんの想定はチァイナシンドロームのシナリオの方向に修正されているようである。
チャイナ、シンドロームとは?映画の中ではこうなっているらしい。
大爆発を起こすことなく、溶融した超高温の核燃料(2800度融点)が鋼鉄の圧力容器(融点1600度)や格納容器を溶かし、建屋のコンクリートを突き抜けて、大きな比重から引力によって、地表を貫き落下していくが、なぜか?中国に露出する。
勿論映画の中の話だが、実際に今福島で発生していることは、メルトダウン核物質が地表を貫く、というシナリオを除くと、事態の現実に近いのではないかということだ。
昨日の動画の中で小出さんは明確に、「どうも私が当初、危惧していたような爆発は回避されているようだ」と語って、チャイナシンドロームに近い想定をしていた。
福島の事態はスリーマイル、やチェルノブイリとも違った、固有な条件がある。
表現は全く適切でないが、敢えて言えば、巨大な科学実験が進行中。残念ながら人体事件にまで至っている。
福島の実験条件には今のところ爆発要素はないということだ。
爆発がすぐイメージされるのは日本人がヒロシマ、長崎の原爆投下を経験してるからだろう。
しかし、あれは、制御棒を三分の一しか差し込めないミスのまま原子炉が暴走し、爆発火災に至った。
さらには、福島事故現場での強烈な破壊力のあった水素爆発が発生した。
しかし、この爆発原因は1850度融点の炉内のジルカロイド燃料棒被覆が溶けて炉内の水から酸素を奪い取って、水素ガスを発生させ、炉内の高温、高圧から、原子炉を保護するため、逃がし弁を手動で作業員が解放したため、建屋内に水素ガスが充満し、引火したためだ。
東電側としてはこの選択肢しかなかった。爆発を想定済みかどうかは不明だが。
もう一点。
3号機使用済み燃料プールの「核爆発」が建屋の水素爆発と同時的に発生し、爆発力を増している。
当局はこの点を公表していないことから、一部に疑心暗鬼が広がっている。
以上の様な事故現場の再爆発イメージを想像させる要因が働いて、事故現場の実態にそぐわない、ハルマゲドン幻想の様なモノが一部の人々の間で通用している。
>>現状をそのまま延長すると、メルトダウンした燃料棒は超高温だから、鋼鉄の圧力容器、格納容器をの底を溶かしていく。
>1号機の圧力容器内の温度を当局は100~130度に保たれていると発表しているが、よ~く考えてみると、その温度はメルトダウンし、底に溜まった超高温の燃料棒と必死の必死の注水作業のバランスが今のところ保たれた、炉内の一部の場所の温度の計測値でしかない。
多分沸騰している湯の温度なのだろうが、メルトダウンした燃料棒の崩壊熱は湯に接している表面でも、超高温、中身は2000度程度になっているだろう。
>だから、鋼鉄製の圧力容器や格納容器は注水作業を続けていても、溶け出していく危険性が絶えずある。
>>>ゆっくり時間をかける、といっても限界はあると。
勿論、飛散し蓄積する放射線量の問題もある。