W。1編~4編各1時間40分以上、全編見たわけではないがTV鉄道紀行番組の傑作だと思う。旅人の関口知宏は常に自然体、フレンドリー、この種の番組によくある騒々しさはない。口をぽか~んと空けて、よちよち歩き。しかし所々、要所要所で知識の一端をさらっと垣間見させてくれる。通訳を入れているが、中国語の簡単な会話は事前に理解できているようだ。本人の無理をして生きてこなかった人柄によるものなのか長時間旅番組に飽きることがない。
>鉄道旅番組の見どころは車窓から何気なしに見える現地の風土。中国、中南部の車窓から見える光景は日本とスケールの違いだけで似ているところがある。華北の光景はモンゴル高原や中国東北部に近いもので日本の光景とはかなり違う。
中国古代から中世までの政争の大舞台は中原。
歴史がすすむにつれて、北方勢力が機動的軍事力、上意下達の統治力をもって南下し中南部を制圧するようになった(朝鮮半島、日本列島にもこの傾向はざっくりと適応できる。昔、新幹線でたまに移動していたころ、車窓から見える大きな資材置き場。名古屋までは整然と隅々まで整頓されているが以西はそこまでの拘りなく機能的に散らかっていた。)漢民族最後の王朝、明の皇帝は追い詰められて自殺し、皇宮の女性たちは売春宿に売り払われた。
引用ウィキ
「淮河(わいが)を境に、中国の南北では地理や気象条件などが異なり、伝統的に華北と華南の境界線とみなされている。~文化などに各種の差異がみられる。
~北は小麦中心の畑作農業地帯で、南はコメ中心の水田地帯となっている。また淮河の北は陸路中心の交通、南は河川交通中心で「南船北馬」ともいわれている。こうした農業生産物や交通の違いは政策の差や軍事行動に影響するため、中国が南北に分裂していた時代は淮河が境界線になったことが多かった。」
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日本TV制作の番組(制作コンセプト、カメラアングルは奇をてらっておらず落ち着きがあり中国の地理風土観察にはもってこいのアイテム)だが、アップの際の編集作業は中国語の字幕が下段配置されるなど日本視聴者向けではない(中国の人向けだろう)。
番組内容が良いからアップしたのだろうが、中国の地理がパッと頭に浮かばない日本人には辿った鉄道路線の順路、下車した各駅の大まかな地理感が必要。もっとも人間そのものへの関心が薄く(所詮みんな同じだと想う勘違い)地理風土に拘る性分によるものかもしれない。
テレビクルーが辿った順路に沿った動画案内が出ていないようだ。時間不足で順路に沿った動画を整理することができなかった。
出発ラサ⇒成都
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成都⇒桂林
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西安~天津
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天津⇒北京⇒瀋陽
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瀋陽⇒フフホト
W。瀋陽から中国東北部(吉林省、黒竜江省、内モンゴル自治区)フフホト、までの旅。列車を降りて現地のヒトとの交流がの映像が多い。
遼寧省盤錦
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フフホト⇒カシュガル