反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

「もんじゅ」の運転再開の画策は病院行きのなせる業。

 燃料引き出し装置、取り出しに成功し、運転再開を画策する福井敦賀高速増殖炉、「もんじゅ」についてイロイロ調べ、自分の考えもある程度まとまったので書くつもりだったが、早朝のストレッチ、筋トレ、ウォーキングのやりすぎ、ここのところのアルコールの過多から、頭がいつも以上にボッーとして書けない。
 
 >結論的にいえば、二兎を追うモノは一兎も得ず。
これは、「もんじゅ」に該当する。
商業用発電としては余りにもリスク多すぎて不適当。高速増殖炉そのものの基本構造がトラブルを必然化する
核兵器転用の高純度プルトニウム239抽出には、こんな巨大な施設は全く不要。
 
 >汚いたとえだが、自分の穴も満足に拭けないのに食い意地ばっかりはっている。
これは、「もんじゅ」だけでなく、全国に林立させてきた54機の原発に充てハマる。
日本に最低限必要な人材は核の実践的なプロ。
自衛隊も含めて国には誰もいなかったから、どうしようもない東電を手名付けて、現場処理の指揮をやらすしかない。
 
 日本の様な地震津波最大限国では逆説的だが、核兵器部隊を充実させている様な状態でないと原発を林立させてはいけない。民間にやらせておいたから、官僚や政府を巻き込んで手前勝手な神話を作って、その幻想の枠内で安住してきた。
 
>「もんじゅ」の構造の簡単な絵を見たが、素人にもこんな手間のかかる構造で湯を沸かして蒸気タービンを回さなければならないのか?理解に苦しむ。
 
 構造上、「もんじゅ」が七十万キロワットであるように出力を出せない。
原子炉はできるだけシンプルな構造でなければ、配管、計器などでトラブルを起こしやすい。
 
 増殖剤としての金属ナトリウムの水、空気への過剰反応があるから、構造内に閉じ込めておかなくてはならないという絶対条件があるにもかかわらず、炉内で高温に達した増殖剤の金属ナトリウムは熱交換装置の中で別配管系統の金属ナトリウムに熱を移し替える必要がある。
 
 つまり、炉内で高温に達した金属ナトリウムは一次の配管系統を流れ、二次配管系統を流れる金属ナトリウムに熱を移し替え、それで湯を沸かし、蒸気タービンを回す。高温の金属ナトリウムは危険すぎて、一次で湯に熱を伝えられない。
 
 装置が複雑になれば、機械的トラブル度合いは大きくなる。ましてや、取り扱っているモノがMOX燃料と金属ナトリウムという超危険物。
 
 こういう複雑な装置に超危険流体の金属ナトリウムが流れている。
 
このことによって発生する事故のリスクとプルトニウム高増殖のメリットを天秤に掛けたらどうなるか?
 
 >再度、「もんじゅ」の運転を画策し、やがて事故多発、危険いっぱいで世界中のどの国も諦めた発電までするという。
 
 もはやクルッテイルとしか言いようがないが、政治権力から止めよというアナウンスが聞こえてこない。
要するに、当該の狂い様も世界稀有でどうしようもない領域だが、止められない中央政府って何なのか?
 
 官僚的組織が得手勝手に独自判断で暴走している。
 
 >手を突っ込むと、民主党鳩山政権のように内外の暴力装置とメディアのスクラムに袋叩きにあう。
もちろん、国民の問題でもある。
 官僚が状況判断を誤ると、歯止めが効かない政治構造が定着している。
 
 戦前は官僚が状況判断を誤った。戦後はそのせいもあって、アメリカ追随でやっていれば、なんとかなると想っている。そのアメリカは相対的に力を失って、世界で唯一の従順な日本の支配層の力を借りて、日本国民の資産と労働をかすめ取ろうとしている。
 
 ただし、このような世界の支配層の共通利害は程度の差があっても同じだ。日本は極端だから、今後、国民の被害が大きくなる。
負けるのは国ではなく国民だ。
 
 >地震津波最大限国、狭い国土に全国54か所の原発林立は世界第3位も人類の知恵から逸脱した異常性があるが、よ~く考えると、高速増殖炉で発電を未だに画策している事態は異常を通り越して、病院行きだ。
戦後日本の特殊なうっ屈がこういうところに発露を見出さざるえなかったのか?
 
 一種の病理現象であることは間違いない。
すでに世界が結論に達している。トラブルが余りにも多すぎる。
とてもじゃないが、商業ベースの発電には適さない。
 
 では、核兵器の材料となる高純度プルトニウム抽出の役割としてはどうか?
 
もんじゅ」の様な大きな原子炉全く必要がない。
一回も送電したことがなく14年も運転休止してきた「もんじゅ」ではすでに62キロもの核兵器に転用可能な高純度プルトニウム239を抽出している。
 もんじゅ」の前の実験炉で十分である。
 
 国の中枢で理解に苦しむ様の出来事が多発し、修正が効かない国の国民は最大の不幸が待っている。
 
     <追記>
浜岡原発を止める、といっても、防潮堤完成までの一時的なものだとか言われている。
運転資金を債券市場から調達できない中部電力には政府の緊急融資1200億が決定されている。
 
その一方で、独立行政法人、日本原子力研究機構の「もんじゅ」の中継装置引き出しから、運転再開がもくろまれている。
 
 休止中の浜岡原発再開は地元静岡県の民主推薦知事の権限で再開できないはずで、何も管が出しゃばっていくことはなかった、ともいえる。
 
 管はもんじゅ」の日本原研の運転再開まで画策しての動向を知らないはずはなく、むしろ、こちらの方を中継装置を取り出したら、、廃炉にせよ!と宣告すればよかった。予算を握っての強制力はある。
 
 政治家が政治をやっていない。雰囲気作りが優先されている。
マスコミとのキャッチボールが政治にすり替わっている。