反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

こんなものイラナイ。ジュース類自販機、多すぎる。課税してはどうか。

 福島原発事故を受けた電力不足の叫ばれていた当初、石原東京都知事はパチンコ店の過剰電力消費をやり玉に挙げていた。韓国ではパチンコが禁止されているのに日本では主に在日の方がパチンコ店を経営している、事を踏まえた、あの男らしい民族差別を煽る内容を含むモノであった。
 
 この効果はさっそく表れた様で、東京のパチンコ業界団体は石原都知事に自粛計画を持参したようだ。
休日を設定するとか、消費電力を抑えるとか、すでに夏場に突入しているこの時期、実施しているのじゃないかと想う。
 
 ところが、石原がパチンコ店の過剰電力消費とともにやり玉に挙げたジュース類自販機の節電対策は一向に聞こえてこない。
 
 ジュース類自販機は全国いたるところに設置されている。
これに税金をかけたらどうか?税収が増えたりいいことづくめの様な気がする。困るのはメーカーサイドだけといっていい。
 
 飲料水メーカーが設置しているのだから、その数は膨大になるが、キチンと勘定すれば把握できる。
設置場所も移動性がないので特定できる。
 
 そもそも、諸外国でこんなにジュース類の自販機が過密しているのは日本だけだと想う。
文化的にも決していいものとはいえない。個人的には低俗そのもの様な気がする。よく高校生などが空き缶を仕方なしに路上に投げ捨てている光景にぶつかる。ゴミを膨大に売っている一方でゴミ箱が街角から消えている。
 
ヨーロッパではこんな状態は絶対にあり得ない。
 
日本人や政府のエコが見せかけだけのモノだとハッキリわかるのはいたるところにある自販機を見れば、一目瞭然。文化程度も疑問である。
 
 人々は何の疑問も感じず、当たり前のように利用している。
 
 そして、飲み終わったゴミとしてでる空き缶はアルミニウム製が非常に多い。
承知のようにアルミニウムは精錬過程で電気分解するしかないから大量の電力を消費する。学校で教わったはずだ。
 
 日本国内のアルミニウムの精錬工場はたった一か所かないはずだ。電気料金が高すぎて採算に合わないから、鉱石の採掘される現地で精錬され、大きな羊羹の様なインゴットにして、貨物船で日本に陸揚げされている。
このインゴットを缶に成型し中身にジュースを入れて、120円ほどで販売できているが、仮にアルミニウムを日本で精錬していたら、絶対に120円では販売できない。
 
 アルミ缶は分別ごみとして出され、再生されているが、リサイクル率にも限りがある。
やはり、電気料金の安い海外で精錬されたインゴットの大量輸入が続いている。
こんな地球環境に対する配慮のなさを放置しておいて、よくエコなどといえるものだと想う。
 
 外国から安いインゴットを輸入し、膨大な安いジュース缶を全国至る所の自販機で販売し、日本人は何の疑問ンも感じず、消費しゴミとして廃棄する。
 
 >アルミ缶、中身のジュース、もろもろの経費を差しひた残りの経費はいわゆる付加価値として計算され、これが集計されてGDPに追加される。
 
 狭い土地に本来の人間生活に必要でない余剰のカネ、モノ、ヒトが忙しくグルグル回る環境、社会システムが完全に構造化している。そこからはみ出る人はいない。
 
 日本のGDPが高くなるのは当たり前だが、この構造の中に限界が仕組まれている。
本来の人間生活に不必要な商品を国内で大量生産、大量消費しなければ、自分たちが働いて大きくした企業を
利益を出して運営できない。
 
 日本でこのような生産、消費サイクルが飽和状態になっているから、商品が売れなくなり、新興国の大衆に諸外国と競争しながら、安価に売りつけるしかない。
 
 >確かに便利といえば便利な世の中だが、少しだけその行為を離れた所から見つめる余裕があれば、実に不自然な行為だと解るはずだ。
 
 タカがのどを潤す事なら、自販機のボタンを押さなくても、チョットだけ手間をかけたら、間に合うことである。
生活習慣の問題である。
 
 それで、GDPが下がっても、雇用にも影響はないだろう。ジュース入りのアルミ缶の自販機を設置し、真夏にギンギンに冷やして120円で売って儲けの出る「産業」は人手を使わないから、それが可能。
 
 健康面を考えても、あんな濃い砂糖水は体に良くない。喉の渇きがひどい時は余分に水分補給してしまう。
 
結論。
 石原の自販機攻撃はどうなった?
結局、うやむやになった。
パチンコ業界は政治力の弱い日陰業界。石原の様な声のでかいモノに脅かされたら、すぐ、都庁に頭を下げに行かざる得ない。そして、どこそこを改善しますと約束し実行する。
 
 ところが、自販機でアルミ缶入りのジュースを垂れ流し、大量の高価なゴミを出している業界は石原ごときの批判には動じない。頂点の企業は旧財閥系大資本。
 
石原は最初の掛け声で弱いハザマ産業の様なところは屈服させたが、日本資本主義の真ん中あたりにいるメーカーには手も足も出ない。
 
 全国至る所に膨大なジュースの自販機を放置していいわけがない。
台数も設置場所もハッキリしている。税金をかけるべきだ。
 
ここ数年、タバコの値段に税金が加算されるようになっている。
自販機もカードがなくては買えないようになっている。
 
ジュースの自販機にも税金をかけるべきだ。