1)情報
◇放射性物質は減少傾向/サンマ、心配なし/じゃこ、海藻がお勧め。
毎日新聞 2013年09月03日 東京夕刊。
「福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は8月28日、9月初旬から同県沖で再開予定だった相馬双葉漁協といわき市漁協の試験操業を延期することを正式決定した。いわきの試験操業は原発事故後、初めてとなるはずだった。「東電が『汚染水が海に流出したかもしれない』と言っている今、見送りはやむを得ない」と県漁連の復興担当者は嘆く。」ー貯蔵タンクからの300トン汚染水流出が明らかになったてめ、と思われるー
「8月28日に公表された分では海産物55種158検体、川や湖の魚5種9検体、内水面の養殖魚5種7検体を調べ、国の基準値1キロ当たり100ベクレルを超えたのはコモンカスベ(エイ)のセシウムだけだった。」
2)情報(1、関連)
「確率的殺人に加担したくない」福島の漁師・新妻竹彦さんの苦渋」
>論旨明快!この漁師さんの冒頭に示すデーターはモニタリングによる検査結果の数値の推移(蛍光ペンで注意すべき数値のマーク付き)とその推移をグラフで表したものを併用して事実を有りのままに説明。
最期の方では広島長崎原爆投下、第五福竜丸事件、原水爆事件~自らの避難体験と国の避難区域準避難区域の設定と他国の違いに言及している。原発のお膝もとの漁業の自覚は明白。関西方面では若狭産の魚は有名漁場でもアリ、普通に受け入れられている。
現時点でも、こういった論旨明快、自らに倫理を問う説得力は、風評被害に抗して、つい応援したくなり、必要なものだ。
(が、自分の調べた限りにおいても、様々な公的機関による公式発表の数値、調査方法等々には疑問点が拭えないが)
<コメント>
政治家や御用学者より、はるかに倫理観、美学を持ってるよ。
tetsuya0069 6 か月前
福島県に、素晴らしい民主主義者発見です。
民主主義って、やはり、もって生まれて来るものみたいですね。
多難な前途を見据えての、この覚悟。敬服です。
なんだろう、京大原子炉実験所助教、小出裕章氏の話を聞いている 時と同じ安心感・信頼感を覚える。この人、~ 、電力会社の「絶対安全信教」の信者にならず、自分で 原子力や放射性物質についてかなり勉強されたのではないか。実際 に被害・損害を受けているにも関わらず、「自分は被害者だ」など とおくびにも出さず、淡々と信念を語っている。他人への配慮まで 忘れていない。
こういう人が社会の多数派になったり、人の上に立つ事でしか我が 国は救われない。
感銘を受けました。覚悟も行動力も今の政治家や官僚はこの方の足 元にも及ばないと思います。
しかし最近感覚がマヒしてきて、発表されている数値が高いのか低 いのか分からなくなっていたのですが...事故前の濃度を見ると 、やはり今出ている数値はとんでもなく高いものなのだと再認識し てしまいますね。
3)情報(1、2関連)
>「6月の調査では、海水のセシウム137濃度は原子力基本法に基づく国の基準値(1リットル当たり90ベクレル)以下、海底土のセシウム濃度は、環境省による第一原発付近を除く本県沿岸での測定値と同程度だった。 」
「「安全安心な魚を提供するとともに、風評の有無についても検証したい」
河北新報9月13日記事。
>W。両漁協は福島第一原発事故現場から、グーグル地図で確認したところ、推定15キロ未満(旧避難区域)に位置している。
<2012年6月19日記事より>
4)情報。
海洋汚染 東北 関東 日本 2013.2.6.01:23AM
NHKスペシャル「知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~」のあらすじ
「今回NHKでは、20キロ圏内は立ち入り禁止されていたので、まったく調査されていなかった20km圏内に専門家チームと共に初めて海の本格的な汚染調査を実施。
NHKと専門家チームの独自調査によって、新たな放射能汚染の実態が…。海や、山奥の湖で人知れず進行していた汚染。放出されたセシウムが、「水」を媒介にして広がる現実。
「今回NHKでは、20キロ圏内は立ち入り禁止されていたので、まったく調査されていなかった20km圏内に専門家チームと共に初めて海の本格的な汚染調査を実施。
NHKと専門家チームの独自調査によって、新たな放射能汚染の実態が…。海や、山奥の湖で人知れず進行していた汚染。放出されたセシウムが、「水」を媒介にして広がる現実。
W。淡水魚関連は省略しているが、海水業よりも浄化作用が少ない。
*政府の手では陸については汚染地図が作られてきたが海や湖の汚染地図はまだつくられていなくて全ては把握しきれていないので魚介類に関しても今回の調査以上の汚染があり、上限がわからない。
*高濃度の汚染水が海に流出。総量10京ベクレル超。
海面の40倍。W。公式発表はどの水位で計測しているのか。同種の問題は陸上汚染計測でもあった。
*土を採取して分析。泥はセシウム4520bq/kg。周囲の15000倍。
*20km圏内の32カ所で海底土を採取。沿岸1kmに2000ベクレルを超える汚染が集中。汚染は20km圏全体に、まだら状に広がっていた。
*魚への汚染の経路:泥の中のゴカイを多くの魚が餌とする。ゴカイは泥を食べるので、海底の放射性物質を直接取り込む。泥→ゴカイ→魚への汚染経路。
W。こういう当たり前の指摘さえ、スルーされがちな安全宣言?冒頭に挙げた毎日新聞などにそういう常識的指摘は見当たらない。
*ゴカイが生息していた海底土304ベクレル/kg、ゴカイ130ベクレル/kg。移行は4割。
しかし、ゴカイを食べるナメタガレイは316ベクレル/kg。食物連鎖のなかで放射性物質を溜め込んで濃縮(生体濃縮)される。放射性物質が海底に残っている限り、魚の汚染は続く。
しかし、ゴカイを食べるナメタガレイは316ベクレル/kg。食物連鎖のなかで放射性物質を溜め込んで濃縮(生体濃縮)される。放射性物質が海底に残っている限り、魚の汚染は続く。
*底魚(そこうお:海底を泳ぐおさかな)はどれも暫定基準値を2.5~4.5倍。
*なんと福島原発から180キロ離れた千葉県銚子沖で112ベクレル/㎏、値が2ヶ月前の調査の3倍に増加。海底の汚染はここまで広がっていた。
神 田穣太教授「局所的に集まる場所がある。いつも同じ場所にあるとは限らない。
海況によって動く可能性はある。堆積物の推移が判断材料になる。
コレは数ある魚体のうちの2匹。バラつきある、とみたほうがいい。
*値が増加しているということは以前の測定で基準値以下が出ていた魚も今はどうかわからない。
W.動画主演の漁師さんの示したグラフには測定値が上昇しているポイントがあった。
*「セシウムは一旦生態系に入ると非常に厄介」「半減域の30年を待つしかない」
W。大きな川の上流からの広い河川区域が放射能を集めて河口にもたらす。湾内に溜まる。
*東京江戸川の海底でセシウムが最も溜まっている場所は、河口から8kmの地点。1623ベクレル。
できることは「事実と真正面に向き合い、調査を続けること」
W。汚染が少ないところを選んで測定している可能性もある。
<追記>
旬のさば、サンマ。
さば南下しては伊豆半島沖で産卵して、又北に回遊する。
>放射能測定の方法は、アジのタタキ風にしなければならず、結構手間がかかる。
それでも公的機関はやろうと思えばもっともっとやれるはず。
>しかも、モニタリングをする公的機関は調べた中でもバラバラにやっている。
民間検査に丸投げているのも実情ではないか。
結果が出てくる過程にどうしても不透明感が拭えない。
もっと、丁寧にやらないから、余計な警戒感が沸く。
それらと最期に挙げた2013年2月のNHKの沿岸部広域検査結果とは余りにも違いが大き過ぎる。