反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第一回、福島原発事故事情。目次ーA)。9、20記事、NHKスペ訂正、B)ALPS見取り図、C)水産庁、水産物の放射性物質の調査結果(一覧表)、D)飯館村検証、E)NYタイムス訳のわからない除染作業。

             A)日記9月20付け記事の訂正と福島原発事故事情のあらすじ。
 前回の記事(2013年9月20日付)の最期の部分、
4)情報。
NHKスペシャル「知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~」
海洋汚染 東北 関東 日本  2013.2.6.01:23AM
http://ypp.sakura.ne.jp/311mail/jump/201302060123.html 
において、勘違いがあった、事を訂正する。
 
 >>反省点は次の点。
 ネット上で見つけた、この記事は匿名の者が、この期日(2013年2月6日)に勝手に当該放送の内容を要約したものと判明した。
その後、動画を見た結果、放映日は2012年1月15日とわかった。従って、調査期間は映像中の服装などから、主として晩秋と想定する。
 
 日記の9月20日記事の決定的誤りはネット上の当該動画を確認しなかったため、調査期日を2013年2月6日と勘違いしてしまったことにある。
なお、多くの動画は閲覧禁止措置が取られている。閲覧した場所は敢えて記さない。
 
 2011年の3,11事故の晩秋の汚染調査以降、2年半の経過する現時点の各地の水産物の汚染度は大きく低下している。
 
 下記を参照すれば明らか。
水産庁ホームページ。水産物放射性物質調査の結果について~9月20日更新~
1.水産物放射性物質の調査結果(一覧表)
 
 動画で確認した内容は、大騒ぎするようなものではなく、極普通の真面目な、2012年1月15日時点の適切な科学的報道である。
ただし、2012年12月の野田政権の収束宣言を結果的に受けるかたちの報道だったので、当時はそれなりに衝撃をもって受け止められたはずだ。
 
 NHkにはこういった事実に基づく、リアルタイムな報道を望みたい。
政治基盤の脆弱な民主党政権時にできて、自公政権に対しては、及び腰と云おうか、提灯持ちのような、さらには政治的扇動者のような姿勢が見受けられる。
 
>このNHK調査には各分野の専門家が同行しアドバイスと解説をしている。また福島、群馬県赤木大沼の漁師さんたちも協力している
 
 調査に参加したいわき市漁協久ノ浜漁港の漁師サンたちの一人の方のコメントは調査時期の重要さを示している。
 
「今調べないと、わかんないことがあるはずだ。」
 
 禁漁によって、生活権が脅かされているにも拘らず、その時点の事実を掴み、推移を見守ることが、結果的に生活を守ることになると解っているのだ。
 
 9,20記事に挙げた論旨明快な漁師さんといい頼もしく感じる。
 
 コレまでの政府ー当局の動向から今後の事故現場の作業の進捗を予測すればALPSで処理された汚染水に残留する法定濃度30~40倍のトリチウム混入の大量の水の海洋放出が想定される。
 
 漁師さんたちの取って厳しい現実が予測される。
こういった最悪事態を考慮すると、魚を取って市場に出すだけの権利を主張することのみでは対応しきれないように思う。 
 
 なお、風評被害という言葉の安易な使用によって、消費者の価値観、選択を抑えることはできないし、時間の経過も必要。
生存に密着する食生活における時代の価値観、選択に基づく個々の判断は尊重されるべきだ。
自由と民主政の根幹に関わる課題である。
もっと云えば、資本制の発展は生産と消費の乖離、矛盾を拡大する。TPPによる適者生存のようなカネとモノの世界は供給過多を助長する。
 コマーシャリズムに加重して政治に、次元の違う消費生活までアレコレ云われる筋合いはない。
 
 今後の記事の予定では、上記の関連情報を簡単に批判検討し、
1.水産物放射性物質の調査結果(一覧表)
 【平成24年1月-3月】(PDF:398KB)に記載されている事実から飯館村の検証に急展開していく。
 
 8168 <<ヤマメ天然>>福島県<<飯舘村(新田川>>
- H24.3.28 (2012年3月28日、原発事故約1年後)<<1万8700ベクレル>>。
 
 コレは調査一覧表を丹念に追って数値を拾い出していく途上で偶然に発見した驚愕の数値だった。
メモより。
>>この数値、何??(事故当初から時系列で調べていったので、他の地域の低下傾向著しい事故1年後に突如現れた数値にビックリ)
(W。事故当初の暫定基準値500ベクレルの37、4倍。
基準値引き下げ2012年4月時、100ベクレルの187倍。
水産庁ホームページ上の最大数値である。 (河川の地域の汚染を集合させる性質も考慮に入れても、大き過ぎる)   検査ー福島県農業総合センター。
次位。122 イカナゴ(コウナゴ) 福島県久之浜福島県沖<H23.4.19> <<1万4400ベクレル>>
いわき市久ノ浜漁港。四倉のすぐ北。福一南約10km。小型表層魚の被爆は事故当初にのみ
 
3位。96 イカナゴ(コウナゴ) 福島県四倉沖福島県沖<H23.4.13>  <<1万2500ベクレル>>
【住所】福島県<<飯舘村(新田川
【距離】39km
【直線を歩くと】約9.8時間
 この時点で飯館村に関して、名前はなんとなく聞いた覚えがあるが、マッタク不案内だった。
それで放射能汚染限界の基本を確認し、超ホットスポット(圏外計画避難区域指定)飯館村で事故後、起こったことを検証した。
内容は
1)放射能測定値の毎時と年単位の掛け算の確認。
2)各職種、一般人の被爆限界値の確認。やや込み入っているが、相互関連性があってなかなか合理的      にできている。それと福島県被爆限界20ミリシーベルト/年との乖離、矛盾は大き過ぎる。
3)<Eisbergの日記2011-11-27>より詳しく事情を、引用。
     
    福島県飯館村前田区、長谷川区長さんのスピーチ>
 ブント(ドイツ自然•環境連盟)、ドイツ放射線防護協会、ベルリン日独平和フォーラムという三つの団体が共同で「福島県の人びとによる報告」と題する講演会。
 
4) 福島県飯館村村長、菅野典雄村長インタビュー
    W。批判キーポイント。
<帰村と移住>の2012年時点の判断基準は問題のすり替え。問われているのは、最大被爆時、2ヵ月半も避難が遅れた判断の成否。3ヶ月半も遅れた人たちがいる。
それは村長の言うようなグレイゾーンだったのだろうか?
このために面倒な1)放射能測定値の確認、2)各職種、一般人の被爆限界値の確認をした。
     
>そして関連の記事である、  
        目を覚ませ日本人
        立ち上がれ日本人  ブログ記事より。
Saturday, February 18, 2012
ニューヨークタイムズ: 訳の分からない放射能除染 (記事全訳)ー
にたどり着く。
大手ゼネコンが元請した放射能除染作業の実態を描いている。
原発事故関連情報は数少ない海外発が解りやすいのも事実。
 
次回は 『 20120115 知られざる放射能汚染 ~海からの緊急報告 』の動画から、気になるポイントを書き起こしたい。文字でメモリアルにする
<記念碑的>、<公平><科学的>な報道である。
 
   
    <追記>
 福島の農業、漁業、原発現場労働は日本人の原点のように思われてならない
情緒的感情的見解ではなく、歴史は趨勢として、そういう要点を大きく加味した方向に推移するだろう
 
 これからの収束作業の歴史的時間経過を勘案すれば、このまま陸上に汚染水タンクを増やし続けるわけには行かない、という定式が成立する。
その場合、政府ー当局は法定30~40倍のトリチウム混入の排水を海洋に放出せざる得ない。
 
 コレは実質上、TPP参加、増税と相まって、日本国家が多数派国民を捨石にする、大きな政治的判断になるが関連する凝縮する政治軍事過程の推移を覚めた目で観察したい。
 
 >>今のままでは恐らく、東アジア排外主義と一体のものとして進行し、それが同時に日本国民多数を狭い水路に誘うだろう。
 
 >7年後の東京オリンピック開催時の日本は大きく様変わりしているだろう。
足元の地道な努力を蔑ろにした事実と向き合えない馬鹿なことを画策したものだ。
(価値観の多様化によって、プレジャーアイテムとしてのオリンピックは古くさくなっているのに) 
 
  1940年東京五輪は中止されたが、今回は開催される。
日本は東アジで戦前のような一方的攻撃者では100%あり得ない。
過去、現在の 日本の民族主義と東アジアの民族主義の違いは大きい。
 
 当該のNHKスペシャルは調査期間と放映期日のズレを勘案すると実に微妙な政治判断が下された、と納得する。
 
 今の自民党政権の体制からしNHKはこういったタイムリーかつ適切、科学的報道は絶対にできまい。
意を受けての国民煽動に回る。
 
 こういった構造も合わせて、福島原発事故のコレからを政治の環として(切り口)、これからの事態の推移に注視したい。
 
 そういった意味でワクワクものでもある。