反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第15回福島原発事故事情。第13回、記載のW、(注)2013年10月18日。<原発>アメリカ、三菱重工に4000億円の賠償請求」、英文ウィキの現地事情解説で解ったこと。山本太郎氏への懲罰について。

 山本太郎議員、園遊会今上天皇に手紙、皇室の政治利用で処分も、1日に対応協議。
                                            時事通信10月31日配信。
 コピー。
「山本議員の行動について、自民党脇雅史参院幹事長は取材に対し「国会議員としてあるまじき行為で、相当の処分が必要だ」と強調。公明党石井啓一政調会長衆院議員会館で記者団に「皇室の政治利用になりかねない問題だ」と指摘した。民主党大畠章宏幹事長も記者会見で、「国会議員だから何をしてもいいということではない」と苦言を呈した。
参院事務局によると、国会外での議員の言動を理由に懲罰動議が提出された例はないが、参院規則は「議院の体面を汚し」た場合も処分の対象としている。山本氏の問題を取り上げる議運理事会では、厳しい対応を求める意見が出る可能性がある。」
 
 原発事故、秘密保護法、増税、TPP、東アジア情勢激化、そして煎じ詰めると日本経済後退の趨勢など具体的な政治軍事経済過程との関連はこの際、省く。
 
 以前からの主張してきた、日本社会のフラッシュバック、ハレーション体質もいよいよ激しくなってきたと改めて実感する。
異分子排除、間引き、姥捨ては時空を超えて、2000年代日本に蘇る。
日本の歴史を公式見解、抽象論でなく、庶民のリアルな姿の連綿とした継続という視点で事実、事象を検証していくと、そういう日本の姿が浮かび上がってくる。この視点からの記事も書いたはず。
 
 今回の件は、何か時空を遡って異次元空間に遭遇したような気がするが、コレが現日本の一隅のワンセットの有りのままの姿の露出。同時に試金石でもある。
 
 そういえば、丸山真男の晩年の研究テーマは日本史における基調低音の時空を跨いだ蘇りであった。
他との実際的な交じり合いの少ない閉鎖的な社会は大昔の習性、言葉にこめられた共同政治幻想が、ある条件の下で急激に表面にせり上がってくる。
彼のこの面での議論は難しくて理解不能だったが、改めてその鋭さに、さすがだと感心する。
 
 自分流の土俵で端的に表現すると、<歴史の螺旋的な発展>。
世界に共通する歴史の法則のようなもので、日本の場合は、その歴史の固有性、孤立性ゆえに、この傾向が顕著に露出する。
 コレで巷が同調するようなら、上から下へのヒエラルキーが確立しているという他ないのだから、
そういう社会経済はセンターラインから大きく片側にそれて、固有のモチベーションで暴走するしかない
 
 このままいくとアメリカ、サンに抑えてもらわなくてはならなくなる。ーホントニー。
ただし、この件は「参院事務局によると、国会外での議員の言動を理由に懲罰動議提出された例はないが参院規則は「議院の体面を汚し」た場合も処分の対象としている。山本氏の問題を取り上げる議運理事会では、厳しい対応を求める意見が出る可能性がある。」としているが、
厳しい懲罰を求める側には複数の論理矛盾がある。
何よりも天皇主催の園遊会という恒例の君主と臣システム山本太郎氏を招致した事実過程も、論理上、当然俎上に上るはずであり、そこを意識すれば、厳しい懲罰の内容は自ずから限定されてくる、と考える。
この理屈わからなければ阿呆である。
 
 この記事の本文では、三菱重工が蒸気発生器を納入し、トラぶって廃炉決定ー4000億円の損害賠償裁判に訴えられているカリフォルニア州サンオノフレ原発の現地情報を中心材料として取り上げるが、原発直前の海岸のサーファーのネエチャンたちの姿には別な見方を挿入しなければならなくなった。 
 -The Beach Boys - Surfin'USA Liveー W。チャック、ベリーのスィート、リトル、シックスティーンのリメイク
 ーThe Beach Boys - Surfer Girl ('64)ー
 
  さて、本文へ。
 
 第13回と第14回の記事で特に気になるところがあった。
飯田さんの発言の該当箇所に、挿入した
アメリカ・カリフォルニア州で起きたとされる原発事故で、三菱重工業
約4000億円損害賠償を求めて、仲裁裁判が起こされました」というブログ記事。
一応、記事の詳しい内容?はここを見れば解る。ライブドアブログ、「気ままに備忘録 and tips」さん引用。
 
   この事案の案内文は冒頭に適切にまとめられている。
「17日、アメリ菱重工に対し、約4000億円の損害賠償を求めて国際仲裁裁判所に仲裁を申し
立てました。
2012年1月、サンオノフレ原発の3号機で放射性物質を含む水漏れが発見され、緊急停止されまし
たが、燃料補充のために停止中だった2号機も検査したところ、計約1万5000ヶ所の配管磨耗も発
見され、今年6月7日、SCE社は2号機3号機ともに廃炉とすることを決定しました。
7月、SCE社は
三菱重工がテストを適正に行わず、配管の破損を回避するような構造を設計しなかった」
として、責任を求めることを発表。
これに対し、三菱重工は次のように反論していました。 」
 
が、以上の記事をザット読んだだけでは、この原発建設を重工が受注したかのような勘違いが生じる。
 
 この記事を挿入した時点の自分の関心事は
まず何より、、三菱重工と現地子会社がカリフォルニア州最南部のサンオノフレ原発の原子炉本体工事をサザン、カリフォルニア、エジソン社から受注したのかどうかという点であった。
 
 飯田さんの当該箇所の発言の趣旨に沿えば、日本の原発会社には海外で、原子炉本体工事を単独で受注できるほどの自力はないということになるが、別な見方もできる。もっともこの体制こそが飯田さんの云う原発メーカーが体質を作り上げてきたのだが。
 
 日本の原発メーカー3社は其々、弱電から重電、機械機器、果ては自動車製造までする文字通りの老舗総合メーカー。
 
 日本の原発建設を東と西に分割住み分け受注し、発注側の9電力体制の総括原価方式によって、工事費の多寡に基本的に関係なく、自動的に高利益が得られる仕組みに、胡坐をかいていればよかった訳で、何も無理をして海外原発建設市場に参入する必要はなかった。
 
 ところがグローバル資本制の進展を背景とする、日本市場の限界の表面化とともに、原発世界市場で世界の原子力企業と競争して、利益を獲得せざる得なくなった。資本の基本原理は拡大再生産ゆえ、撤退は困難。
 
 >結論を先に。
引用。HAFF POST WORLD-国際ー堀潤。2013年6月10日。
 
「サンオノフレ原発の今ある2基は1983年と1984年に運転が始まり、すでに約30年が経過している。
しかし今回不具合が明らかになった水蒸気発生装置は、2009年と2010年に導入されたばかりのものだ。」          
>ということは放射能漏れ緊急停止の後、蒸気発生器内、細管1万5千箇所の不具合が見つかったのは、09年と、010年に三菱重工が新規納入した蒸気発生器であった。経った1~2年の稼動で大トラブル発生。
こういう場合の米国原発事業の長年の習性はワンスルー方式だから、儲からなければポイ捨て。ネブラスカ黒鉛原子炉の連載記事参照。
 
  その前の原子炉本体や蒸気発生器の製造元は不明であるが重工でないことは確かだと思われる。加圧式原発だから、ウェスチィングハウス社か?
日本の原発メーカー東芝、日立と三菱重工は海外の原発本体工事の実績はないと、思う。
上記に挙げた事情から、原発外市場に積極的に参集する必要も生じなかった、ともいえる。
以上が13回の対談の飯田発言の該当箇所の問題意識からの結論。
なお、細かい事情は飯田さんの発言にあるので省く。大きな状況変化はないと考える。
 
 重工は蒸気発生器を納入した蒸気発生器が始動開始後、1~2年で致命的な不具合が見つかり、メーカー製造責任を問われ、停止期間中の経費などに廃炉作業費、将来の損益、等々を上乗せされて4000億の損害賠償請求裁判に訴えられた。
元々の原子炉本体のメーカーの製造責任は、とりあえず、重工のような目に見える不具合が発見されていないのだから、問えるはずが無い。
 
 飯田さんの原子力など日本の最先端産業の技術力は疑わしいという持論からすると、
若手ジャーナリスト堀潤さんのHAFF POST WORLD-国際ー堀潤。2013年6月10日記事の結論
「日本経済の防衛力に関わる問題だ。」は元々、特許の応用、規格品の適正管理大量生産に特長のある日本産業の実態からして、見当違いの理屈であろう。守るべきコアが希薄では?ということだ。
 
 こういう現状の実態を弁えない論説が積み重なって、新興工業国に追い上げられている現状から、焦りと排外主義を生む。堀さんは蒸気発生器を納入しただけで、不具合から4000億円を吹っかけられた、とは書けない。
要は自分の現状に目を瞑る勘違いなのである。
 なお、三菱重工の製造品を巡る大トラブルには2013年のインド洋、航行中の新鋭大型コンテナ船の突然の船体中央からの真っ二つ割れー沈没事故なんてのもある。重工長崎造船所製作である。TV報道はなかったかようで、米国のシリア反政府軍援助の物資が積載されていた、だの変わった記事が一杯載っている。
この事故なんかも、最新の設計と製造技術のミスマッチが奥底にあるような気がしてならない。
堀さんの記事にも製造段階でのテストの不十分性を米原子力規制委員会に指摘されているようだ(付け込まれている?)
 
 引用した記事は問題意識を持って読まなければ、三菱重工がサンオレフノ原発の原子炉本体工事を受注し、蒸気発生器細管に無数の問題点が発生したため、約4000億円のメーカー製造責任を問われているように受け止められがちである。
 
 飯田さんの主張を背景として踏まえると、、東芝によるイギリス核燃会社に10年も前に売り飛ばされたウェスティングハウス社の買収(5000億円の破格)は、2011年原発事故後にも拘らず、必要だったのだ、と理会できる。
国内でぬくぬくと保育され、海外原発市場で儲けるコア技術がないのだから買収しかない。
 
が、日本国内の原発建設の見込みが危うくなれば、原子力部門は海外受注を目指すしかない、という企業戦略を危惧されている。
日本企業によるアメリカ企業の大型買収は成功していない現実もある。
 
>そもそも、東芝、日立には世界の原発市場の主流を占める加圧式軽水炉(RWP)の建設の実績はなく、沸騰水型軽水炉(BWP)を手がけてきた。コレ、有りのままの事実。
 
 なお、WH社本体は三大ネットワークCBS経営に特化している、というアメリカらしい経済成熟段階である。
(経済成熟段階を問題にしなければ、日本経済の今後の推移は解けない。)
GE社は買収したネットワーク事業の経営権を売却したが、ダウ平均株価創設以来、唯一の生き残り企業である。
WH社(交流発電)とGE社(直流発電)の経営の分かれ道は軍需産業への踏み込み具合、原発民需に特化したWH社は衰退した。
 
  イ)カリフォルニア、サンオノフレ原発事情英文ウィキ閲覧ー結論ー
英文ウィキでも、三菱重工はthe steam generator manufacturer, Mitsubishi Heavy Industries(蒸気発生器メーカー) Mitsubishi Heavy Industries, the supplier of the replacement steam generators(蒸気発生交換器の提供者)などと表現されており、一度も原発建設受注者とは記されていない。
 >重工は加圧式軽水炉原発の重要パーツの蒸気発生器を納入したが、器内の膨大な細管の内、緊急停止した3号機、運転停止中の2号機の「合計約1万5000ヶ所の配管磨耗も発見され、今年6月7日、SCE社は
2号機3号機ともに廃炉とすることを決定」し、約4000億円の損害賠償を裁判所に訴えている。
 以上が有りのままの事実経過である。
 
 引用記事をそのまま読むと重工はサンオレノ原発建設を受注し、事故って4000億円の賠償請求をされているように受け止められがちであり、こういう初歩的な勘違いが積み重なると、日本の原発技術水準への庶民レベルの幻想を生む。
 
 アレバ社装置に替わって、原発事故現場に導入された新多核種除去装置ALPSは東芝の応用製作だが、
特許権は米国会社にある。
 
 そもそも、原発事故は想定外というが、対応できない技術水準にあったし(地震立国という立地条件も踏まえ)、今後の収束作業もそういう角度から、見つめる必要がある。
 
 それに対応して、政治思想面にも問題がある。
もう経済や技術の国威発揚に同調しないほうがいい。今後の経済趨勢から、ろくな民意が生まれない。
現実が思い込みを次々裏切っていくから、余計なプライドが邪魔をして、焦燥感から、現実から遊離し排外主義につながる。
 
 ロ)下図は重工の納入した蒸気発生器と同型と思われるものである。
重工は当該機を神戸造船所で製作したそうで、このことから解るのは、重工は原発の重要パーツの蒸気発生器を受注し納入したに留まる、という事実。
ただし、物凄い製作技術が必要で加圧式軽水炉原発の蒸気発生器の無数の細管は構造上、破損度が、もっとも懸念される重要パーツである。
 
   引用。<原子力百科事典 ATOMICA>ー蒸気発生器の問題点、事故例。重要指摘。ー項目分解。
「海外では、運転中の原子力発電所
A)蒸気発生器伝熱管の漏洩量が制限値に達して<計画外停止に至る!!>リスクが高くなること、
B)<伝熱管補修にかかる直接間接の費用がかかる>こと、
C)伝熱管の施栓が増えて定格出力の維持が困難なこと等の理由で、
<蒸気発生器の取替え>が行われている。
W。以上は全部、サンオノ原発に該当!
 
 わが国でも、定期検査の経費低減、被ばく低減などの理由で、
1991年に高浜2号機、大飯1号機、玄海1号機の3基の蒸気発生器取替えに関する設置変更許可申請が行われた。
 その許可申請中、美浜2号機の事故が発生し、W。この原発は1979年稼動。10年余りしか持たなかった
美浜2号機が国内で最初の蒸気発生器取替えを行うことになった。
 
 取替え用蒸気発生器は、旧蒸気発生器に比べて伝熱管、管支持板等の材質改善、SG二次側の熱流動の改善などが行われている。
1997年までに8プラント、最近では玄海2号機(81年稼動)、伊方1号機(77年稼動)、2号機(81年稼動)及び川内1号機(84年稼動)の蒸気発生器の取替えも行われた。
W。以上の蒸気発生器の事態は全部、西日本電力会社の加圧式軽水炉原発三菱重工製。
飯田さんによれば、猿真似原発。サンオレ原発の蒸気発生器と同じ三菱重工製で多分、神戸造船所製作。
 
 日本ではソコソコ順調に運転されているようだ。
ただし、原子炉本体などと違って経年劣化の期間は短い、細管無数の構造上仕方がない。
海外の原子炉とは相性が悪い可能性もある。素人考えだけど。」
 
 第13回に記載した蒸気発生器の図はU型官ではないと思うので訂正する。蒸気発生器はこんな感じ。
 
ハ)日本の原賠法では原発運営事業者の事実上の無限責任ということになって製造メーカー責任は問えない。民主党政権時代に修正法規ができたらしいが、基本構造は替わらないと考える。
 
 ところが米国では蒸気発生器を納入した重工は4000億の損害賠償請求をされている。
1億数千万ドルの契約時の損害保険は米国の原発企業の保障金契約の大体のリミットで、ソレを超えた事故が発生した場合の費用は政府が肩代わりするというシステムである。(ブログ日経記事より)
リスク感覚の発達した米国では原発市場への参加企業がいなくなる現実があるらしい。
 
 安全対策、廃炉事業、安価な化石燃料との比較して将来を見越した費用対効果など純コスト面からの割り切りもあるが、
そもそも米国の原発建設は核兵器産業の付帯事業としか評価されてこなかった経過がある。
WH社の不振は原発民需に徹したことによるところが大きい。
 
 今回の米国エネルギー事業会社の重工4000億訴訟の底には、コストの嵩む蒸気発生器の交換よりも、訴訟に勝って、廃炉にしたほうが、将来に渡って、安く付くという割りきりがある、と思われる。
 
 もっと意地悪な見方をすれば、福一原発事故にともなう、日本の原発技術への世界的不信感に付け込んで、裁判に勝って、賠償金の手当てで、サッサと原発から手を引き安いコストの発電にシフトしたい。
土地が余っているので風力、太陽光、なんだってできる。安いガスもある。
 
 もっと云えば、福一原発事故は世界市場における日本の最先端の工業プロジェクト、ブランド全般の毀損につながっている、とみる。
大型プロジェクトの売込みでは足元を見られる。
 
 以上が米国原発市場の特殊事情である。
 
 翻って、日本の原発事情を見ると、原発市場と呼べない、コスト感覚無視の現状である。
 
総括原価方式で建設途上の工事費の増大は必要経費、+キッチリ事業利益、上乗せなのだから、
原発建設に関係するメーカーから投資する銀行(電力株は優良株だった)まで、こんな経済効率の良い事業はない。
参加者全員が自動的に儲かる仕組みだ。完全に供給サイドが仕切っており、需要と供給の合致点もない。
 
 が、仮にそれが国策であるとしても、原発事業者の無限責任
地震立国の最悪立地環境の間にはリアルな最深の亀裂が横たわってきた。
ソレはどのようにして現実的に解決されてきたのか。
 
 一端大事故が発生すると、保険適応範囲を軽く超えるのは解りきったこと。
実際にTMI事故、チェルノ事故の大事故はあったし、国内でも危ないことはあったが、日本の原発は安全なのだという。
安全神話には何処かこっけいな所があった。
ペレットから勘定する5つの安全の馬鹿馬鹿しさ。電力会社の原子炉内の生成物の説明、セシウムプルトニウム一切描かず、バリウムと聞いたことも無い安全そうな生成物の名が~。
 2005年班目春樹原子力安全委員会委員長インタビュー動画。
こういう明け透けなことをインタビューでいう原子力規制の長は先進国ではいなかったであろう。
 
ニ)サンオレ原発直前の砂浜でサーフィンに興じる写真が英文ウィキに。
 
<サンオレ加圧式原発と同タイプの復水器、膨大な海水ジャボジャボの西日本の個々の原発の海水使用量>
大飯発電所2号機   冷却水 深層取水  約 38 m³ / 秒
伊方発電所1号2号基  冷却水  深層取水  約 38 m³ / 秒
伊方発電所3号機     冷却水  深層取水  約65 m³ / 秒
トリチウムは熱い器は貫通する性質があり、復水器において膨大な海水で希釈して海へ放出。
深層取水などという汲み取るだけをイメージさせる便利化言葉を捏造し、放出の現実を隠している。
海には沿岸流という地球の自転に関係する海洋とは別な流れがある。北半球では東から西だと思う。福一から茨城へ。
さらに、サンオレ原発の蒸気発生器の細管トラブルでは、二次冷却水に放射性物質の混入が懸念される。
ま、しかし、カリフォルニアという土地柄は環境保護に敏感なところでこの原発にも反対運動が押し寄せており、ナント日本の菅直人元首相も廃炉公聴会に出席して意見を述べているらしい。
他方で、こういうノー天気なネェチャン等のグランドキャニオンには柵は無い状態が放置されている。(無知なだけのような気がするが)
このカオス。山本太郎氏を巡る息苦しさを想うと、何だか、開放感さえ感じてしまう。
 
フランスの大河流域の原発立地とワイン生産地はほぼ一致。
世界の原発事情の違いは大きいことも確かだ。
 
イメージ 2
 
 加圧式軽水炉PWは原子炉格納機内の圧力器と蒸気発生器によって高温高圧の一次冷却水で二次冷却水を沸騰させて蒸気タービンで発電~復水器<普通は冷却塔クーリングタワーを使用)で冷却し原子炉にレターン。
蒸発型軽水炉BWは原子炉で沸騰させた一次冷却水によってそのままタービン発電し、復水器では海水ジャボジャボで冷却復水の基本構造の違い。
                    <加圧式軽水炉原発
イメージ 1
 
>サンオノフル原発の復水機は沸騰水型原発と同じく、海水ジャボジャボで冷却している。
>が、この方式は加圧式原発では珍しく、一般タイプは冷却塔(クーリングタワー)を使った冷却。
>次に挙げる二つの写真を比べると一目で見れば解る。
上がサンオノフル原発上空写真。冷却塔に該当するシステムが見当たらない。
下の写真で冷却塔使用の原発
イメージ 3
    ドイツ、イザール加圧式原発。蒸気を吹き上げているのが、冷却塔(クーリングタワー)
    スリーマイル島原発事故も同型。水を大量に必要としないので内陸部河川沿いに立地可能。
    スリーマイル事故収束作業で処理できないトリチウムはこういうシステムで大気中に放出された。
    福一の未処理トリチウムは海水ジャボジャボ冷却だから、成り行きかた海洋放出を伺わせる。
イメージ 4
 
.>アメリカの原発直前のサーフィン娘たちの凄さ加減。世界は広い。
  簡単図に示した蒸気発生器内の
放射性物質を含む水漏れが発見され、3号機は緊急停止されまし
たが、燃料補充のために停止中だった2号機も検査したところ、計約1万5000ヶ所の配管磨耗も発
見」
熱を帯びた容器は素通りする性質のあるトリチウムは基準値であろうと、普段から除去されないで直接海に放出されている。しかも海水ジャボジャボ冷却だからトリチウム放出の絶対量は多いはず。
ましてや日本製の蒸気発生器の細管が破損している。
 
     <サンオノフル原発の安全性問題>
>2008年火災安全データ偽造。その他二件。
 
     <環境リスク対策>
原発施設はマグニチュード7,0の直下型地震の耐震構造。
沖合い8kmの活断層から発生する約8,7mのツナミ対策防潮壁( there is a 25-foot tsunami wall to protect the plant )とはどうやら渚と原発敷地を隔てるこの壁らしい。
沖合いも写っているこの写真から日本式防潮堤は見当たらず。福一事故を受けてコレも廃炉審議の対象とされた。
イメージ 5
    <環境リスク対策>
 やはり、先に指摘しているように、この加圧式軽水炉原発は冷却塔で冷却復水しないで海水だけで冷却している難点が指摘されている。冷却塔使用で海洋放出と大気中放出に分散せよ、ということか。
 
>元々カリフォルニアは環境保護に敏感な土地柄である。
1980年(2号機、3号機建設前)には18000人の反原発抗議デモがあった
福島原発事故の1周年の、2012年には200人の活動家がオレフノ原発に抗議した。
スピーカーの中には、福島メルトダウンを体験した二人の在留日本人がいた。
なお、他の関連記事は、廃炉決定審議には菅直人元首相が参加し発言した、としている。
 
 
                 <追記>
      <You tube
Johnny Cash - San Quentin (Live from Prison)    15,648,915視聴。
カントリーシンガーソングライターのジョニーキャッシュは偉大な男。
ハンク、ウィリアムスは15~6歳で始めて聴いた時、ショックを受け、ファンになった。今でも尊敬している。
 
 ビーチボーイズの録画ユーチュブはファイナルコンサートから。コンサート全体の録音を聞くと、面白い。
当時のアメリカのバンドでは総合的なテクニックでは最高のバンドと想う。
 Beach Boys live '64 Little Deuce Coupe
 
 ビートルズのロイヤルアルバート、ホールのコンサートの動画は短時間では見当たらない。
>>ジョンレノンのエリザベス女王等、臨席する皇族に対する、ツィスト、アンド、シャウトを紹介する前のウィットの効いた短い語りは有名。
「皆さん!リズムに合わせて拍手と手拍子を!高貴な方は身に着けた一杯の宝石をジャラジュラ、鳴らして楽しくやりましょう」
このときのジョンの軽く頭を下げた表情がなんともいえない。
TV画面に映し出されたエリザベス女王も然る者。周囲の拍手に満面の微笑を持って答え、コンサートのフィナーレは一層、盛り上がった。
ユーモアと余裕、個々の勇気が必要。さすが17世紀の海賊国家。君主と民(議会)の役割分担ができている。
 ビートルズでは結局、コレが一番素朴で良い。
The Beatles Live At The Star Club (December 1962) Completo
 <コメント>
Dylan Edwards 1 週間前
poor quality recording but great songs。
 
 替わりに、ローリングストーンズ。大昔はビートルズよりも断然と想っていた。今も変わらない。
キース、リチャーズのギターとドラム最高。ベースも良い雰囲気。