反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

大橋巨泉さん、3度目となるがんを発症、12月1日の<今週の遺言>で告白。「シューシュポス」の道を選択。安倍晋三の難病とは?新薬アサコールとは?

  W、なんともいえない。身につまされる。自分の直近の将来がライトに照らし出された思いがする。暗転は瞬く間に訪れる。
巨泉さんのガンの闘病の経過を見ると、ガンという病気の特徴がはっきりとわかる。
一言で云えば、左下図に示されているように、<原発巣と転移>ということなのだが、その転移先の病巣が新たに進行性ガンの原発巣にもなるという、病巣多角分裂性がある。治療は一種のもぐらたたきのようになりがちだ。
それにしても巨泉さんの今度のIMRT(強度変調放射線治療の道のりは、いろんなお考えの末だした結論だと想うが、余りにも険し過ぎる。そういえば、<今週の遺言>の記事を読んでいたら、突然、アルベール、カミユを尊敬しているという言葉にぶつかって、驚いたことがある。大橋巨泉さんは「シューシュポス」であろうとしている。シューシュポスにはあきらめるという道は許されていなかった。
 


    アルベールカミユ「シューシュポスの神話」新潮文庫 P168 冒頭
「神々がシューシュポスに課した刑罰は、休みなく岩を転がして、ある山の頂まで運びあげるというものであったが、ひとたび山頂にまで達すると、岩はそれ自体の重さでいつも転がり落ちてしまうのであった。~
 シューシュポスが不条理の英雄であること~その情熱によって、又同じくらいその苦しみによって、彼は不条理の英雄なのである。神々に対する彼の侮蔑、死への憎悪、生への情熱が、全身全霊を打ち込んで、しかも何者も成就されないという、この言語に絶した責苦を彼に招いたのである
~いわばちょっと息を付いているこの時間、彼の不幸と同じく、確実に繰り返し舞い戻ってくるこの時間、コレは意識の張り詰めた時間だ。
 彼は山頂を離れ、神々の洞穴の方へと少しづつ下っていくこのときの、どの瞬間においても、彼は自分の運命より勝っている。コレは彼を苦しめるあの岩よりも強いのだ。」
無力でしかも反抗するシューシュポスは、自分の悲惨なあり方を隅々まで知っているまさにこの悲惨なあり方を、彼は下山の間中考えているのだ。彼を苦しめたにがない明敏な視力が、同時に、彼の勝利を完璧なものたら占める。侮蔑によって乗り越えられぬ運命はないのである。」
 
影を生まぬ太陽はないし、夜を知らねばならぬ。不条理な人間は<よろしい>という彼の努力は最早終わることはないであろう。人それぞれに運命があるにしても、人間を超え宿命などありはしない、少なくとも、そういう宿命はたった一つしかないし、しかもその宿命とは、人間はいつかは必ず死ぬという不可避なもの、しかも軽蔑すべきものだと、不条理な人間は判断している。
それ以外については、不条理な人間は、自分こそが自分の日々を支配するものだと知っている。」
 
「頂上をめがける闘争ただそれだけで、人間の心を満たすにのに十分たり得るのだ。今やシューシュポスは幸福なのだと想わなければならぬ。」
 


タレントの大橋巨泉(80)が、3度目となるがんを発症。 出典スポーツ報知 - Y!ニュース
1日発売の「週刊現代」の自身のコラム「今週の遺言」で告白している。
前週のコラムで、11月10日に検査を受けた際に胸部に影のようなものが映っていたため、精密検査を行っていることを明かしていた巨泉。
■過去にもがん発症
胃がん 2005年
・中いん頭がん 2013年
■3度目のがんと闘う決意をみせる
「1度目は胃がん、2度目は中咽頭がん胃がんは早期発見で完全復帰、2度目は放射線治療が大変だったと後にコラムやテレビ番組で報告しています。こんかいは、あまり日も経たずに3度目のがん発症ということになります。」
     大橋巨泉 今週の遺言 第273回 2014年9月06日号 引用 
 W。2度目の癌発症の部位と手術方法について記しておられる。
>「転移していたリンパ節の癌(7ヵ所あった)は手術で取り去る。扁桃腺に出来ていた本体の癌は、IMRTで治療すると、二通りに分けた」。
 
「ボクの二度目の癌「中咽頭がん~~IMRT(強度変調放射線治療は、2006年に「先進医療」に認定されたばかりだそうだ。それ以前は放射線治療と言っても、患部全体に照射していたようで、ある医師によれば火炎放射器」状態だったらしい。癌も死ぬかわりに、周りの正常な細胞も痛めつけられる訳で、現在のボクの数倍の副作用が発生したと想像できる。
扁桃腺にできた癌を取るとなると大変だという。咽頭の場合―そう外科医の手も入らない程狭いのだ。つまり手術するためには、想像以上に顔や首を切り開かねばならない。
~今回の中咽頭がんについても、手術は難度が高いらしく、それを避けられたボクは、幸運だったと思っている。」
 
転移していたリンパ節の癌(7ヵ所あった)は手術で取り去る。リンパ節は耳の下を切開して廓清できる。
          ↓                    ↓
・症状      ↓                    ↓
肺と食道の間にある縦隔(じゅうかく)のリンパ節に腫瘍が見つかった。
部位的に手術が大変であることと、80歳という自身の年齢を考慮して、抗がん剤治療ではなく放射線治療を受けることを決定。
>30回の予定で治療をスタートさせている。
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    引用。
「気になる病状に関して安倍氏は、「画期的な新薬が登場し、すっかり難病を克服することができた。今は心身ともに健康だ」と言ってますが、安倍氏が患った「難病」と、それを克服することが出来た「新薬」とはいったいどんなものなんでしょうか?」
 安倍晋三の辞任の原因となった潰瘍性大腸炎
原因不明で、治療にも抵抗性があることから厚生労働省難病指定されており、医療費の公費負担対象になっている。
潰瘍性大腸炎は、もともと欧米人に多く日本人に少ない病気だったが、近年、患者数は10万人を超え、毎年5000人ずつ増えている。
>食生活の欧米化などが原因ではないかと言われている。」
 
 潰瘍性大腸炎の症状★
「代表的な症状は、血便、粘血便、下痢、腹痛。ひどくなると、体重減少、貧血、発熱が現れる。
主に粘血便と下痢で病気を自覚するケースが多い。
潰瘍性大腸炎は、一度良くなったように感じても、数ヵ月後~数年後に悪化することがある。
 
 治療法
【重症の場合】
入院し、5-ASA製剤に内服に加えてステロイド薬を静脈内投与する。絶食が必要となる為、中心静脈栄養が必要になる。ステロイド治療で効果が得られない場合は、白血球除去療法を用いる。
潰瘍性大腸炎は難病に指定されている病ですが、適切な治療を受ければほぼ完全な社会復帰、結婚生活、妊娠・出産も可能とのことです。
あと、肉体的・精神的ストレスは病気を悪化させるきっかけになる為、ストレスを受けないようにすることが重要とのことですが、これはどの病気にも言える事ですね。
 
  安倍氏の闘病について
安倍氏が潰瘍性大腸炎を発症したのは中学3年生の時で、腹痛の後、下痢と血便が続いたそうです。
病名が判明したのは大学を出て神戸製鋼所に入社してから。
 
その後の闘病については、
日本消化器病学会の広報誌「消火器の広場2012年秋号」に書かれています。
>それによると安倍氏は、1998年、自民党の国会対策副委員長の時、「政治家は志を遂げるために自分の病気は徹底して秘匿しなければならない」という理由から、極秘で三ヶ月、慶応病院に入院していたそうです。
この時の治療に効果が有ったことで、政治家人生を断念せずに済んだ安倍氏は、2006年9月、第90代内閣総理大臣に就任。しかし、その後が大変だったようです。
>「総理大臣は想像していたより何十倍もの激務でした。機能性胃腸炎にかかり、お粥と点滴で栄養補給をしながら海外諸国を訪問するような有様でした」W?そいう病気持ちは首相と勤めてはいけない。国民のために!
また、安倍氏の症状は1日に30回以上もトイレに駆け込むほどだったとも言われています。W?同じく
 
こんな状態で国会や各種会議に出ることは出来ませんよね。
いきなり辞めて無責任だのなんだの言っていた連中は、安倍氏の病気や症状を知った上で言ってたんでしょうか?
どんな病気もそうですが、一番大事なのは周りの人が病気を理解するという事だと改めて思いました。
W。最高級の公人首相という職を、解っていない。一般人と勘違い。
 
     安倍晋三が病を克服した新薬アサコール
安倍氏を病から救った『アサコール』は、2009年10月に日本で認可された潰瘍性大腸炎の治療に用いられる薬。下部消化管(回腸から大腸)に到達してから、有効成分(メサラジン)が放出されるように製剤設計されている為、下部消化管病変に対する効果が期待できる。
副作用は少ないと言われている。
スイスで開発され、スイス国内では1984年11月に承認。
その後、1985年にイギリス、1987年にドイツ、1992年にアメリカで承認される。
2009年の時点でアサコールを承認した国は64カ国。
 
2011年1月から長期処方が可能になったことで、症状の改善が見られる患者が飛躍的に増えている。
販売はゼリア新薬工業株式会社で1錠の値段は86.1円。
 前出の「消火器のひろば」の中で、安倍氏アサコールについてこう語っています
アサコールという飲み薬が画期的に効いて寛解状態が続き、
「また悪くなるのでは」との懸念がなくなり、精神状態も本当に楽です』