洋山深水港南側の風景
洋山深水港の位置 洋山深水港と上海との間を結ぶ東海大橋( 32、5km)
W。洋山深水港の航空地図
洋山深水港コンテナふ頭は小洋山島の南側の広大な埋め立て地に直線の30バースのコンテナふ頭が続く。
巨大コンテナふ頭の北側は元小さな島は点在していた地形だったが、埋め立ては完了しそのまま放置状態。
小洋山島の南側沖合の大洋山島の小さな港の後背地の平地にはびっしり同じ形をした住宅(公営住宅?)が地を這うように続いている。小洋山島に民家はない(後段の動画で民家?判明)。
ふ頭にコンテナ船がズラット接岸し荷役作業中。
一番大きいCHAINA SHIPPINGのコンテナ船ではガントリークレーン7基が一斉に稼働している。荷降ろし、荷積みの量が多く、そのぐらい一斉にやらなくては間に合わないのだろう。
このような光景は、日本のコンテナふ頭では珍しい。大きなコンテナ船が接岸しても、ガントリークレーン4基の稼働で十分間に合う。
資料① 動画 洋山深水港观光遊览区
W。コンテナふ頭北側、山頂の展望台に向かう遊歩道を風化した巨岩を横目に歩いただけの陳腐な動画。
それでも、小洋山島に民家があると分かった。近代的な高層住宅群である。背後に大きな貯水池が見える。
資料② 動画 中国巨港 20公里的码头 加油洋山港! 2分弱
W。埋め立て工程が良く解る。動画から小洋山島を取り崩した様子が伺えないので、本土から30キロも離れた埋め立て用地に必要な膨大な残土はどこから持ってきたのだろうかという疑問がわく。
>MSC (海運業) - Wikipediaの欧州航路の巨大コンテナ船が目立つ。長距離輸送、欧州⇔中国の船会社は巨大コンテナ船でなければ収益率は上がらない。
資料③ 動画 The Biggest PORT in the World 2017 - Shanghai port (Yangshan Deep-Water Port)
W。埋め立て残土の疑問はこの動画の数ショットで解けた。
島周辺の浅瀬の海底土壌を専用船に据え付けられた強力なポンプで吸い上げて用地に向けて吹き飛ばしたのだ。こうした工程を順次繰り返しながら埋立地を広げていった。当然にも、最先端のふ頭直下の水深は深くなる。
専用船は欧米企業のものだろう。
航空地図で小洋山島などの周辺の海が土色に濁っているのを不思議に思ったが、膨大な海底土砂の吸い上げよって、海底が未だに定着していない。巨大コンテナ船のバラストの排水、島の混濁した排水が常に海に流れ込んでいるなどの要因が重なってモノのだろう。