反俗日記

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石川知裕、民主党議員への地検特捜部の虚偽自白強要を弾劾する!

 獄中にあって検察と対峙しておられる石川氏と連帯するため毎日記事を書くことに決めた。

地検特捜の狂犬どもは小沢民主党幹事長の失脚を狙って昨年の春の西松事件でさしたる事実が浮かび上がらなかったことを受けて執念深く今回、用意周到にまたしてもでっち上げ事件を目論んで相も変わらずマスコミ報道で小沢悪人論を拡大宣伝し、その地ならしの上で石川議員を逮捕した。
 現在石川議員は連日10時間に及ぶ長時間の精神的拷問下にあって検事のあらかじめ用意した小沢氏事件関与の筋書きどうりの自白を強要されている。

 そもそもこの事態はどうして起こっているのか?
民主党が現在政権与党の座にあるのも国民の選択の結果ではあるが、その選択をもたらした大きな原動力は小沢幹事長の代表時代の「国民の生活が第一」の政治路線が小泉=竹中市場原理主義で生活破壊された民意を大きくくみ取ることができたからである。
 
 参院選衆院選に勝利し政権の座にある民主党自民党の残した政治課題の残務処理に事実上追われるばかりで今日まで来てしまったがこの通常国会で用意した法案を通し、来る夏の参院選に勝利すれば4年間の間に積極的な政策展開の猶予が与えられることになる。言い換えれば自民党やその追随者側にとってこれをやられるともはやその打撃は致命的なところに達するのは明白である。
 
 小沢幹事長はその方向で連日活動中であった。自民党の政治実態をもっともよく知る小沢氏が政権党の幹事長として自民党瓦解の方向で活動され、参院選になだれ込むことは何としても阻止したい。これが自民党や追随者の本音である。同時に奴らはマスコミを総動員して民主党政権へのダメージになる偏向報道を一貫して追及していた。
 今回の小沢氏や石川氏への攻撃はこうした背景から権力によって引き起こされた総仕上げとして悪辣極まりない政治弾圧以外の何物でもない。

 異常な特権的権力行使ができる特殊機関が意図的に標的を絞って執拗に身辺を嗅ぎまわり事案になる材料のあれこれを拾い集め、逮捕によって筋書きどうりの自白を強要し自分たちのシナリオどうりの事件を作り上げ、起訴に追い込んで政治家を葬り去る、こんなことはあってはならない。
 
 偉そうな金権政治批判は寝言うわ言の類である。
 腐敗しつくした自民党を倒すのはキレイごとでは不可能である。この戦いは熾烈な次元を通過しなければ実現不可能である。汚いとかきれいの次元ではなく権力をめぐる勝つか負けるかの激闘である。この狭き門をくぐらない限り、民主党の諸政策は結局絵に描いた餅に終わる。自民党と仲良く同列に座っていれば政権交代をした意味がない。

 このためには専門的な労力がいる。多くの抱える秘書の生活を保障しなければならないのは当然のことである。仕事には相応の報酬で報いるのは当然の行為である。

 いまやボランティア団体でも専従者がいて専門的に仕事し、20万ぐらいの供与を払っている時代である。
  
 まして国会議員の究極をいくような小沢氏の活動をサポートしていくのは並大抵ではない。小沢氏も彼らの活動がなければその政治力は保持できない。国会議員個人が目の届く範囲や行動できる範囲はいくら優秀な政治家でもでも限られている。優秀なスタッフを抱えていなければ力のある政治家とは言えない。政治家個人も今や組織政治の時代になっているのだ。手工業的アマチュアリズムでは経済力のある日本で政治を展開できない現状がある。ここは北欧ではない。イギリスでもない。日本である。
 
 また世界に目を向けても大国はみんなこうした組織政治をやっている。それと対等に対峙できるような力を日本の政治家個人が持てるような環境を日本人が政治家に保証してやらなくてどうしてこれからの国民生活をも持っていけるのか!
 かくして小沢氏が秘書たちがキチンと生活できるようにするのは政治家として人間として当たり前の行為である。
 
 これら一連の政治と生活に対して世間の常識を当てはめたりできるのは秘書たち個々の生活レベルだけである。秘書たちが労働に対してまっとうな報酬を受けとっているのか?キチンと家族を養えているのか?そういう面に目を配るのが真の国民目線である。
しかし、小沢氏の政治や生活に世間の常識を当てはめて云々するのは政治をアマチュアリズムで見る間違いである。物事には区別しなければならないことがある。

 政治家は政治的行為で評価すべきで庶民と生活レベルが近いとかいうので政治家を評価するのは間違いである。次元の違うことを同列線上で評価してはならない。
 
 アメリカではつい最近最高裁判決で企業団体献金の規制枠が取り払われた、との報告が大手マスコミの特派員の報告にある。
 オバマは抗議のメッセージを発しているようだが、アメリカでは大企業が政治過程に大きな影響力を発揮し国内政治はもとより外交にまで利害を主張するところまで行っている。こんな国と対等に渡り合っていくことが日本の政治家に要請されている時に政治家の行動に得手勝手に暴力介入できる地検特捜の様な特殊権力機関の横暴を許していて国民の利益が守れるのか。
 
 最悪の恐ろしい事態はこういう万能の権力機関が結果的に外国の利害にくみする方向で日本政治に介入した場合、国民としてどうしたらいいのか!なすすべが保障されているというのか!
 小沢氏はアメリカの基地はいらないのじゃないか。第7艦隊だけでいいのではないか。辺野古への海兵隊基地を移設する必要はあるのか、といっている。

 総じて彼の政治方向は日本を今までの様な戦略なき国ではなく自分の利害は自分で守れる国にしようとしている。世界が多極化している今、当然の方向性である。

 こんな小沢氏の方向に危機意識を抱いているのがこれまで長年にわたって既得権益をほしいままにしてきた利権癒着勢力である。彼らはは日本、日本と騒ぎ立てるが実際にやってきたことは日本をアメリカに売り渡すことであった。
 
 どうしてそうなるのか。
日本は大して変わらないのにアメリカはもう以前の日本を守るアメリカではなく、日本をむしろ競争相手と位置付けるアメリカにかわってしまったからである。
 冷戦の終結が原因で世界の大枠が変わり、さらには現状では中国、インドなど潜在的に大きな経済力を秘めた国々が世界市場のプレイアーとなることによってアメリカの力の限界は一層明らかになってきた。まして今回のバブル崩壊で、もはやアメリカは2度と以前の様な世界の過剰資本、過剰生産の結集地でなくなることは明白である。
 
 アメリカは自分の世界における現状の立ち位置を冷静に分析し日本戦略を立ているがその方向が日本との関係においてもあくまでも自国利害をこれまでに増して追及することである。
 あのブッシュでさえならず者国家であるはずの北朝鮮のテロ指定解除を日本の頭越しに決定してしまったではないか!どうしてそういう事態が起こるのかマスコミがキチンと説明できなければ国民は自分の頭で考えてみるほかない。世界が複雑になってきているのに単純思考で理解できるわけがなかろう。
 それでも日本はアメリカに今までのように寄り添って生きていくというのか!
こんな世界的に見てもバカを推奨しているのが日本の自民党、マスコミである。結果的にそういうことでしかない。小沢氏への執拗な捜査はこういう帰結にしか行きつかない性格のものである。政治の力学ではそうなるしかない。
 
 もう1点。歴史的観点から見ると1930年代、日本軍部が台頭したきっかけも金権腐敗打破というお題目で政党政治が事実上、委縮させられ結果的に軍部や官僚政治の独裁を許してしまった苦い歴史経験を今一度思い返してみるべきだ。この時マスコミは先頭を切って煽って結果的に日本を取り返しのない窮地に追い込んで帝国主義戦争にの敗者に追いやってしまった。
 今の彼らにその反省があるとは思えない。むしろ小泉政治ポピュリズムの積極的道具となり、今でもその時期の成功譚が忘れられず得手勝手な政治報道で国民の政治意識を我が物としようとしている。
 
 現状の世界不況に対して日本の政治の打つ手は限られているというのが実際のところである。日本経済は後発国の追い上げもあって今後苦戦が予想される。こんな時代背景の中では国民が気をつけなければならないのは自分たちの権利や民主主義が死滅の方向に行ってしまう危険性が常に存在しているということである。
 
 木を見て森を見ないことに気をつけよう。
 あくまでも全体の流れの中で今の事態を判断しよう。こんな時の感情論ほど危ういものはない。マスコミが煽っているのは感情論である。キチンとした複雑な時間のかかる説明を短時間でやろうとしているから目先の情報を垂れ流すことになる。