反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

東北、関東方面の地震被害に遭われた方を心からお見舞い申し上げます。

 毎日、最低でも2時間ぐらいはウォーキングの時間をとるようにしています。もうずっと続けていますが、この2、3日前にウォーキング中、フト、全く同じような不思議な天候が続いていることが気になった。
午前中、晴れ間が出ているのに午後に、急変し、空の一角が雪雲の様な不思議な雨雲に覆われ、局地的に冷たい雨が降り出す。
 
毎日、そっくりそのままの天候が続くので、不思議に思った。
確かに本格的な春到来を待つ季節の変わり目。大気の状態が不安定になるとは解るが、そっくりそのままの天気の変化が続くことはいままで記憶にないような気がした。
だから自然と不思議に思った。
 
 そしたら今回の大地震。勝手なこじつけかもしれないが、そういう予兆はあるのかのしれない。
 
 関西地方では阪神淡路大震災という大都市直下型の大地震が発生して、4000人以上の方が亡くなられた。
肉体的精神的経済的2次被害で亡くなられたり、打撃を受けた方を含めると、被害の規模は想像を絶するものであった。
 
 目を海外に転じると、先ごろニュージーランド地震が襲った。中国四川省の大地震被害の記憶に新しい。
 
  グーグルで検索すると、宇宙から見た日本全体図が載っているが日本列島の近海を含めた、ヨレヨレになったような不安定な起伏に富んだ地形が一目瞭然でわかる。
ユーラシア、大陸プレートと太平洋プレートという二つの超巨大な安定的基盤がちょうど日本列島付近でぶつかっている。
 
 私の子供時代には大陸移動説はまだ定説で無かった。
でもパズルをはめ込むように南米大陸の東側とアフリカ大陸の西側が合わさってしまうところをみると全く素人でも納得していまう。
 
 伊豆半島は超大昔、今のニューギニアあたりにあったとか、地学というか地球学から見ると、地球規模のドラマが想像の中で再現できる。
勿論、そのもっと先には宇宙の天文学的数字の宇宙のドラマがあり、最終的に地球は太陽の核融合に吸収されるらしい。宇宙で普遍的に繰り返されているドラマが太陽とその傍の惑星地球との間に発生する。
 
 そういえば、今回に地震災害で福島県の海岸線に配置された2か所の原子力プラントのゆっくり核爆発を促進している燃料棒を冷やすためのプールの水位が低下して周辺住民に避難勧告まで出される事態になっている。停電の時にプールに水を供給するポンプの自家発電装置が作動しなくなったため、と云う。
 
 地球に生命体が生きられる源である太陽は原子核の融合時に発するエネルギーの連鎖。
 原発は緩やかに核分裂を起こさせ、そこで発する熱でタービンを動かして電気を発生させている。
 
 地震災害時には原発運転は自動停止しても、核分裂は止められない。それは核爆発をユックリトやっているようなモノだから、勝手に動作を止められない。そのために冷却水が普段に供給されなければならないから、ポンプの電源はディーゼル発電機に切り替わる。
 なのに、発電機が回らないって、どういうこと?しかも二つの原発が揃いもそろって同じ様に自家発電機が動かない。
 
 きっこさんがよく書いている日本の原子力発電所の危険性が本当であって、電力会社の安全宣伝=安全神話には大きな綻びがあるということを目の当たりにしたようだ。
 
 活断層の真上に平気で原発を配置し、安全宣伝を常に国民に植え付けようとしてるが、極端な話、今回の地震を発生させたような活断層の真上に原発があったら、自家発電装置が停止するどころの騒ぎで無くなるのは火を見るよりも明らか。プラントそのものが地震で破壊されるのではないか?
 
 日本人は自分を納得させ真実と思い込むのが得意だから、危険方向に猛進してしまう時がある。
もっとも、そんな今のところ被害のないことに想いを致すことよりも目の前の惨禍に遭われた方たちの現実が大事だ。
 
 でも、この列島で暮らすしかない以上、明日は我が身に降りかかることとの想いが強い。
日本人であることは、こういう自然的運命を共有するモノなんだろう。
 
重箱の隅をつつくような政争から早く卒業してほしい。
 自民党政権時代からずっとこの手のことには同調しなかった。
政治家をバカにして偉そうなことを云っている本人が政治をやってみるがよい。
オタオタして心の病にかかるのが落ちだろう。
 内輪もめが厳しく、構造化した国には必ず、強国に付け込まれている。
これが国際政治のリアルな現実。
当該地域に戦略的重要性があればなおのことだ。
 
また、話題が戻るが、イロイロ勇ましいことを叫んでいる人たちもミサイルが原発に落下したらどうなるかぐらいは想像力をはたらかせるべきだ。
 
 これは朝鮮半島の現実にも当てはまる。
休戦ラインからたった60キロ南に全人口の49%を集結させている国が本気で戦争体制を打ち立ててきたのか大いに疑問がある。
巨大災害は天災だが、戦禍は人災。
しかし、痛苦を超えて日本を考える機会でもある。
 
 アメリカは太平洋をまたいで遥かかなたの国で東アジアの戦乱なんて日本人の様な当事者と違って本質的に国民生活を脅かすモノではない。
今回の地震で被害に遭われた方々を同じこの地の生まれ育ったモノとして想う気持ちをアメリカ人が東アジアの戦乱に抱くかと云えば、NOというのが現実だ。そこまでナィーブなアメリカ人は灰の中でダイアモンドを探すほどしかいないだろう。
 
 この地域で展開する軍隊はアメリカの専門職として軍事に専念しているわけで、まず第一番に自国の利害に忠実なのは当たり前。いざと云う時はそう動く。
 
 何より歴史的に振り返ったら、よく解る。アメリカ軍は第二次大戦で自ら血を流して勝ち取った東アジアの権益を何があっても防衛したい。ましてやそこが日本や韓国の様に経済的に肥え太っていれば、軍事的橋頭保としての価値だけではなく、経済的利用価値の高いモノになっていく。
 
 この趨勢はアメリカの戦後の世界での地位が相対的に低下しており、それまで自国民に保障してきた生活水準の維持するためにはまさに、成長するアジアの軍事的経済的橋頭保としての韓国、日本の地位は決定的なモノになっていく。
 
 が、いつも書いているようにここから先が問題だ。
 
自由貿易体制を継続している以上、近隣諸国とのカネ、モノの交流関係が相対的に拡大するのは避けられない
モノの関係は云うに及ばず、カネの関係でも日本の資金流失先の6割がアジア向けになっている。
統計的な事実から、日本はアジアとの関係が深まり、アメリカとの関係が薄れていく趨勢にある。
 
 この経済的な関係の離反を政治的軍事的な結びつきで日本を縛り付け、相対的に力を弱めている自国の利害のために利用しようとする戦略をアメリカがとっていることに究極の問題がある。
日米安保から日米同盟が具体化するのはこの辺の事情からだ。
 
この政治、軍事と経済の相反する事態に日本の支配層も気づかざる得ないから、日本の将来戦略を巡って、支配層内部に対立が起こっている。その繁栄が民主党政権を巡る政争の根本に横たわっているのが真相だし、日本国民も何をおいても一番、考えなければならないのは、ここだ。
 
 「政治とカネ」とか献金がどうしたこうしたなんか、極論すればどうでもよろしい。
 
管政権は急転直下、アメリカ戦略に舵を切ったが、それは問題大有りなのは当たり前だ。
ヨーロッパだってドイツとフランスを中心とする経済協定から時間をかけてEUにいたっている。
 
 そのフランスとドイツは互いにないモノを補う関係で対等に交渉できる関係だった。
そのうえで、徐々に交渉していった訳で、日本とアメリカの様な不平等なアンバランス関係ではなかった。
ましていきなりあらゆる分野での規制撤廃の様な急進的な経済圏構想などみじんもなかった。
 
 管内閣は平成の開国と云うが、元々「国を開く」と突然主張しだしたのは外務省。それも昨年半ばあたりからだ。
 
増税にしても減税にしてもTPP参加方針を出している利権集団の動向を抜きに云々しても、まさしく一国主義そのものであまり意味はない。
 
国民は云うに及ばず、政治家の大部分が何処か誰かに踊らされているような気がしてならない。
振付師に振りつけられた通り、各々が役割を演じている様な気がする。
それは民主や自民の様な大きなし党ばかりではなく共産や社民、地方政治の動きをトータルした全体の日本の政治構造が相互作用しあって、国民多数にとって悪い方向に流れているようだ。
 
こういうときは一番利益を得るモノが発信源だ。