反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

ビンラーディン殺害と9、11事件。1941年12月7日、真珠湾攻撃と8日、対日宣戦布告から12月11日ドイツ、イタリア宣戦布告へ。1964年トンキン湾事件とベトナム戦争。

  今年の連休は大陸方面からの黄砂で街がどんよりと曇ったような状態。
ネットの宇宙からの写真を見ると、ユーラシア大陸中央部には西から順番にタクラマカン砂漠ゴビ砂漠、黄土高原、内モンゴル自治区と、乾燥砂漠地帯が並んでいる。
 日本まで到達する黄砂の大きさは0、001ミリ以下の比較的粒の小さなもの。
重い大きな粒は大陸、朝鮮半島に落下し、被害をもたらしているらしい。
海に降り注いだ分は栄養価となるという説もある。
またズット歴史的以前から日本に降り注いでいたとか。
 
 しかし、ゴールデンウィークに黄砂が西日本に降り注ぐなんて、記憶にない。時期がずれている様な気がする。
 
東日本大震災の余震が未だに続いている。
当該地域の方は原発事故も抱え、大変だと想像する。
 
 速く何とか収束してほしいと願っているが、こればっかりは人間のコントロールの効かない地球規模の変転の世界というマックスの自然現象。
同時に超極細の原子の世界の手前勝手なコントロールに失敗し、暴走させている世界。
 
 超巨大な世界と超極細の世界の両極端の途轍もない大パワーが日本人を翻弄している。
 
先日、NHKでニュージィーランドの飛べない鳥、キューウィーはなぜ?生息しているのか?という切り口から、ゴンドヮナ大陸まで遡った壮大な地学的ドキュメントやっていた。
 起承転結。最後に落ちまであって、よくできた話だった。
 
人間(マオリ族?)がやってきて、島独自の生態系の中で進化してきた「モア」というノロマな飛べない巨大鳥を片っ端から食いつくした。
 
 ところが、島の生態系の頂点にはこの鈍間な巨鳥を主食にする翼を広げると4メートル以上もある巨大鷲がいた。
 
キューウィーなどの小さな飛べない鳥たちも捕食されていたから、夜行性の習性になった。
 
 人間によってモアが食べつくされて巨大鷲は死滅し、夜行性で逃げ回っていたノロマなキューウィーは残ったが、その生息は絶滅の危機にある。
人間の持ち込んだネズミなどが地上に産んだ卵を食べつくそうとしているからだ。
 
 >CG画像もふんだんに使った映像をどう見るか?
 
 単なる、人間の含めた生態系の変転史とみるか、ニュージィーランドの壮大な地学史も含めて考えるかでこの番組の見方は違ってくる。
 
 特に現在の東日本大震災福島原発事故を踏まえた日本列島の地学史に引き付けて考えることも可能。そういえば、ニュージィーランド地震災害でマスコミが大騒ぎした後に日本を巨大地震津波が襲った。
 
 ともに列島国で、地学的にみると、大陸から離れ、プレートのきしみ合いの狭間で、沈んだり、浮かびあがったりしている。
 
 私なんか想ったな。
>このドキュメントはどうしてニュージィーランドなんだよ、と。確かに話としては面白い筋書きができるが、こいいう話を日本列島を舞台に見せてほしいモノだ。
 
 中央構造線は高校地学で習ったような気がするが、とっくの昔に中身は忘れていた。日本列島の九州から北四国、紀伊山系を通って関東平野、茨城あたりに達する、列島を串刺しにする北半分と南半分の基本的地質の成り立ちを二分する境界である。
 
 北側の地質は地下30キロで冷えたマグマが隆起したモノ。南側の地質は海洋プレートが沈み込んで、隆起したモノ。
 
 要は日本列島は地学史見地から見ると、浮いたり沈んだり、の変転があった、ということだ。
そういう地球規模の地質的激変の場所にちょうど位置しているということだ。
 
 >日本列島は気候的に見ても大陸気候と海洋気候の狭間にある。
 
 極端にいえば、北にドアを開けっぱなしの冷蔵庫があり、南に巨大な焼けた鉄板がある。
地球が傾いて、太陽の周りを1年ががりで周回しているのだから、当然、寒い冷蔵庫と熱い鉄板の影響力を受け易い季節、冬と夏の両極端に分かれる。
 セミリタイアの大橋巨泉さんなどは、さすがよく解っている。両極端の季節には北半球のカナダ、南半球のオーストラリアと住み分けて夏と冬を回避している。
 
 春と秋は端境期と解釈できる。地球温暖化の影響で春と秋の端境期が短くなっている。
春らしい春、秋らしい秋がなくなって、夏が両方に出っ張っている。当然、冬が暖かくなっている。
 
 >>どうしてこういう地質的気候的な列島を取り巻く大きな環境をグタグタと書いているかと云うと、日本の様な環境下では絶対に原発は立地条件不向きということであり、その許可証に証文を押してきた学者さんの、根底的な存在理由、意義を問うているからだ!
 
 >専門バカと云うのは、確かにいる。狭い範囲のことに没頭しなければ、研究者として一人前になれない
彼らの間にも競争はある。その中で淘汰された人は人格、社会意識が認められて、生き残ったわけではない
上下の閉鎖的人脈関係も濃厚にある特殊世界であり、その面で純粋に研究者としての実力の世界とも言い難い
 
 熊取6人衆と云われる京大の小出さんたちへの村八分的排外もこういう特殊世界の中で起こってきた。
 ちなみに、京大、熊取原子炉実験所は建設段階から知っている。
大昔だ。
 
 あそこに小出さんの様なまともな学者さんが育ったとは、今頃になって、何か不思議な気がする。原子力発電なんか研究する奴はクズ野郎とばかり、当時は想っていた。
 物事には裏と表が必ずある。悪いと想うモノの中に良いモノが育つ。良いと想うモノの裏側に悪いモノがはぐくまれる。長いスパンで見ていく必要がある。切り捨てはだめなんだ。
 
 日本という国全体の浮沈にもこういうことは適応される。
 
 日本をここまで経済的に押し上げてきた諸要素が絡み合って、今度は出口のない悪い方向に向かわせている。
 
 今のこの日本に「正しい」モノなんか何一つないよ。全部が絡み合った一つの悪だ。
良い事の中に育まれた悪いことをみんなが生ぬるく退治できなかった。政治も悪かったし、経済のありようも悪かった。文化もだらしない。
 日本と日本人がメルトダウン中なのだ。
 
 またこうも言える。
 
ヒロシマナガサキに原爆をアメリカによって投下される、という人類史上の結節点の事態を経験した日本が
エコノミック、アニマルの果てに立地条件完全不向きを顧みず、原発推進を国是とまでしてしまった結果、その因果応報を受けている。
 世界中の良心はきっと、何たることか、って想っているよ。
 
 今目の前の事態を日本の戦後史の歩みの間違いとしてとらえるかどうか?
まだ人々はそこまで立ち至り、考察する余裕はないようだ。
しかし、これからも、そこまでは考えられないだろうな。
 
 「たねまきジャーナル」で毎日新聞編集幹部がライフスタイルの転換などと耳触りのよい常とう句を語っていたが、要は云うだけでなく実行することだよ。
 
今日も早起きして、ストレッチから筋トレを軽くやった。
 3,11震災から毎日欠かさず、やることにしている。
断酒は情けないことに3日しか続かなかった。
 
 私にできることはもう何もない。
 
冒頭に挙げたタイトルにたどり着く気力がなくなった。
 
 
 
 
 イロイロ各論点について調べてみたが、
「戦争は政治の他の手段を持ってする継続である」というクラウゼビッツをよく引用していたのはレーニンだったっけ。
 その意味で20世紀に台頭し、唯一の勝者となったアメリカ帝国主義は戦争を政治の延長として、利用してきた。
 
 戦前の日本帝国主義関東軍も盧溝橋事件など謀略を駆使して、戦線の中国全土への拡大を正統化した。
それ以前に満州国成立で、国際連盟を脱退している。
 
 真珠湾攻撃アメリカ謀略説」は日本の暗号解読、外交機密文書公開など様々な観点から、だいたい、正統な歴史評価ではなかろうか。
 
 >今回調べて、初めて知った事実は真珠湾攻撃の、たった3日後にアメリカの対独宣戦布告が為されたということだ。
 伝統的に孤立主義のあるアメリカの反戦世論は大統領ルーズベルトの与党民主党の支持者の55%野党共和党の90%に及んでいた。
対独欧州戦線に参戦する世論を盛り上げるために、外交暗号を解読され、切羽詰まった状態に日本が利用された、と言えなくもない。
 
 もっとも、上手くはめられた日本側も中国戦線では同じようなことをしているのだから、まさしく「戦争は政治の継続」であり、この事実をことさら大きく取り上げて、歴史と事態を解釈しては、相手の力を万能とみる史観に繋がってしまう。
 
 ベトナム戦争最中、ガキの頃、聴いていた北京放送のいつものスローガンは「アメリカ帝国主義は張り子のトラである」だった。
 もう一つのスローガンは「全世界に人民は大団結し、アメリカ帝国主義とそのすべての手先を撃ち破ろう!」だった。
 
 ベトナムトンキン湾事件アメリカの本格的なベトナム侵略のきっかけになった。
これは冷戦時代のドミノ理論をもとにした戦争拡大策だった。
 
 9,11事態も、不可思議なところが一杯ある事件であることは間違いない。
当局側が犯人たちの不審な動向を事件以前に監視下に置いていたのは間違いない。
連絡不十分となっているが、真珠湾ケースと似てなくもない。
 
 人物的にも当時、ブッシュの下に集まった連中は、バリバリのネオコンで元トロツキストなど偏った経歴の伝統的な歯止めの効きにくい人物たちだった。
 
 殺害されたビンラーディンはナント、パキスタン首都郊外の豪邸に隠れ住んでいたところを夜中に急襲され、死体は海上投棄された、と発表されているが、世界の世論を云々する民主主義を標榜する国としては、実に乱暴な、西部劇のならず者を彷彿させるやり方だ。それに喝采する世論が形成されている。
 
 戦争国家、アメリカであったが、昔と比べて、荒んだ所に到達していると改めて、理解する。
 
オバマ大統領は正義が実現されたというが、9、11の不可思議な事態、その後のイラク、アフガン侵略のやり方を一連の事態とみると、今回の殺害が果たして世界に向けて正義の実現と納得させ切れるのだろうか?
 
 これを手放しで納得するのは世界中の支配層とその追随者だけであろう。
 
だが、もはや没落傾向にある先進国にどこが良くてどこが悪いはない。
 
 EUリビア内戦に託けて、爆撃行為を繰り返している。
カダフィがいい悪いを決めるのは、苦難の道を歩いてもリビア国民自身である。どうして、EUが勝手に正義の名のもとに空爆できるのか。国連がそういう権利を付与したのだろうが、もはや国連も新帝国主義の道具になっているようだ。
 
 ハッキリしていることは、空爆している国に豊富な石油資源があることだ。
イラクしかり。アフガニスタンもインド、中国、ロシアをにらむユーラシアの戦略的要所として、以前から東西両陣営から目を付けられてきたところである。
 
 世界は新帝国主義の時代の様相を濃くしている。
後退し、戦略乏しい日本はアメリカの下に取り込まれていくであろう。