五つの赤い風船の「遠い世界に」は今や、音楽の教科書に載っているらしい。
想い出すな~。
大昔、野外音楽堂で彼らの生歌を聞いたことを。
確か無料コンサートで無かったかな。出演者は当時の関西フォークの豪華メンバーが勢ぞろいしていた。
岡林信康が汚い格好で唄っていたっけ。「チューリップのアップリケ」はよかった。
今、動画で「五つの赤い風船」を検索すると、藤原秀子さんがいない。彼女と西岡たかしのハモリは生で聴くと何とも言えない味を出していた。発売されているCDは藤原秀子さんの音源をCD化したモノの様だが、生の方が断然、良かった。
二人の声質が絶妙にマッチして、どちらがリード部分を唄っているのか、解らないほどだった。
ハープは本物ハープを舞台に挙げていた。彼らの持ち歌の中でハープを使っているのが多い。
音楽的レベルがモノすごく高く、当時のフォーク界では最高だった。
カントリーにハマってから、フォークからは遠ざかったけど、持っているテープは音がおかしくなるまで聞いた。
歌詞も何となく、前向きで夢があるので、被災者の方たちに贈ろうと、調べていたら、
>>フト、この唄の歌詞はアメリカンフォークのスタンダード「this land is your land」を意識して、西岡たかしが作ったんじゃないか?と想って、さっそく、調べてみたところ、意外な事実が解った。
「this land is your land」を作詞作曲したのは知る人ぞ知るフォークシンガーのウディ、ガスリー。
彼の青春時代は大恐慌の時代だった。
「怒りの葡萄」の本を読んだり、ヘンリーフォンダ主演の映画を見た頃のただただ貧しい農民の苦闘話という観点から、最近は違った観点から、彼らを見ることもできるな、と想っている。
そこに描かれているのは貧困一辺倒ばかりでない、家族の絆、人々の連帯、圧制への抵抗、素朴な勇気、生と死が謳いあげられている。
あれに該当する日本の小説、映画にはお目にかかれない。残念ながら。
>ウディ、ガスリーとピート、シーガーは一時期、同じバンドを組んでいたりしてクロスオーバーしているが、出自は真反対で知識層出身のピートと違って、ウディ、ガスリーは貧困層の出身で生涯、ほぼ、アメリカ共産党に近い立場じゃなかったかな。
旅をしながら、集会などで唄っていくうちに名が売れるようになったピートはその政治的立場もあって、「ゴット
私なんかの世代はピーター、ポール、アンド、マリーの持ち歌として知っているし、カレッジ、フォーク系のバントもよく取り上げていた。よく知られた曲で、冒頭の歌詞なんかは、誰でも口ずさむことができるはずだ。
>私らが大まかに知っている歌詞の内容は冒頭の
「この国はあなたのモノ この国は私のモノ」 に始まって
「ニューヨークから マリフォルニアまで」
>>ところが、ピートの作詞には別バージョンがある、とネットで調べて解った。
>>その内容はズバリ!
貧しいモノの立場を鮮明にして、
「救護施設の側に僕の仲間がいるのが見た」
「彼らが腹を空かしてそこに立っていたので、僕はそこに立って聞いた」
「この国はあなたたちと僕たちのためにつくられたんですか?」 の告発と
「この世にいる人たちはもう誰も僕らを止められないよ」
「僕があの自由のハイウェイを歩いているときは」
「この世にいる人たちは誰も僕を引きかえらせることはできない」
という戦闘宣言が盛り込まれていた。
これらの歌詞はPPMなどはすべて省略して歌っていた。
>>また、ネット上のこの件に関する日本人の複数の指摘にも私が調べた限り、勘違いしているのか、知っていて省略しているのか、正確に伝えてない、と解った。
拘ってみると面白い。
>英語版のこの件に関するウィデペギアによれば、原曲に二つのバージョンがあると。
この件を解説している二人の日本人の取り上げている歌詞は両バージョンの一方を訳ししている。
だから、詳しく知らないか、知っていて事情を省略してるのか?ということになる。
>Aパターンの触りはこうだ。
歩き続けるとそこに標識が見えた
そしてそこには「立ち入り禁止」とかいてあった。
>Bパターン
大きな壁が私を拒もうとした
書かれたサインには私有地とあった
>Aパターンは英文にするとシンプル
>Bパターンは単語の数が多くなってるが、
大恐慌時代の現状をあからさまに描いている。
大恐慌の時代は富める者がより豊かになり、貧しいモノがより貧しくなった。
ウディー、ガスリーは最後までアメリカ人民の側に立って唄った。
>アメリカにはいくつも顔がある。
>戦うアメリカ人民と固く連帯する!