反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

認知症高齢者の日常生活自立度 。症状が一番良く出るのは安心する自宅、身近な人の前。外では取り繕いがあるので地域の見守りは実際の症状より軽くみて放置しがちになる。

 wacwac。認知症の方への地域の見守りについて自治体や国はその必要性を指摘はするが、実行行為を遂行する主体が地域に見当たらないのが実で、良きサンプルになる事例さえいまいち実在感に乏しいものが多い。
 厚労省推奨の認知症サポーター育成講座の全国キャラバン教科書でも地域の見守りの項目はあるが実際の講習会ではスルーされ講義の主眼は認知症という病気の理解(解説)~症状のある脳の仕組みと行動心理分析~とケア対応の説明に終始している。
 これらは切羽詰まった家族当事者や介護職、関心ある人向けのもので地域の一般の人向けではない。説明書の要点の絞りどころが的外れであれもこれも全部詰め込みすぎていることもあるが、地域の人向けにしては要点の絞りどころが的外れである一番肝心なところが強調されていない。
 そういう地域の環境において、認知症ケアの担い手は家族近親者が一手に引き受け、家族介護を手助けするのが制度側のケアという基本パターンになっているが、
その介護すべき家族が核家族化の極端な進行による血縁関係の希薄化や貧困により介護に手が回らない状況や手狭な住宅問題などのリアルな要因によって介護力を極端に低下させ、家族があっても本人が孤立し実質的に放置状態に置かれる場合が増加している。
 
 さらに、老老(認知症)介護夫婦、親族子供ありケースでも子供たちは核家族化の極端な進行によって親夫婦に任せるという理由なのか援助が希薄化している(高齢の親介護理由の準直系家族が増えるのが今風らしいがそれ以外の場合の増加が問題になる)。その場合、近所の交流が比較的多い集合住宅では老老(認知症)介護夫婦へのケアの主体が近所の個人になる。
なぜならケアとは日常生活全般に対するケアが基本で、それができるのは比較的健常な近所のヒトということになるが、まだ地域の人たちがお互い気を付けあう風習があってもそれが具体的な行動として上手く機能していないしていないように見受けられる
 
どうしてなのか?
その回答がこの記事の中にある。
これらのうち専門的な知識もざっくり知っておいたほうがいい。
一般の人にとって認知症という脳の病気解説よりもよっぽど認知症の方及び不可分な介護者の置かれた情況を知ることになる。
 さらに肝心なのは地域の認知症理解ためのエッセンスが凝縮された箇所である。
科学では常識と真逆なことがある。
地域の側は認知症と介護者を誤解している場合が多い
その結果、ささやかでも援助すべき状態を見過ごしたり勘違いして大事に至る場合が現出する。
 
 なお、以下のような認知症の方独特の行動パターンが現れるのは、症状が中程度以前の段階であり、それ以降の段階ではいわゆる行動心理障害(BPSD)という症状がでるので傍目でもはっきりとわかるが、その真逆性は踏襲している。
 
 どうしてそういう真逆性が起こるのかということだが、それが認知症独特の症状であるという以外に医学的な説明にWは接したことがない。こういうところが認知症脳の病気説明一辺倒の怪しげなところである。
 
 認知症の方はプライドや情緒が鋭敏になる傾向が一貫している
多分その理由は生活上(動物生体上?)、老衰していく脳の部位をプライドや情緒が鋭敏になる部位で本能的にカバーしているからだと思う。
この症状のヒトの精神神経的緊張が緩んだ場所空間、時間及び人間関係において本来の症状が外側に出てしまうのであり、そうでない場合は、取り繕いの心理や動作が全面化する
だから傍目にはまだしっかりしているなどとみてしまい、本人の実際の症状に接近できず、介護者の苦しい境遇も見過ごしがちになる。
 
文中の記事引用
<判断基準で重要な点>
  いつ?どこ?で起きているかが分かれ道
各ランクの基準は、認知症の問題行動が、いつ?どこで?起きているのかで分かれてきます。
そして、見守り→声かけ→時々介護→常時介護 と必要な援助によってランクの判定も重くなります。」
「例2:
Cさん=他者に対してのコミュニケーション能力が高く外出先での行動は、ほぼ自立している。
家庭内においては日常生活全般において促しや声掛けなどの介助を要する

Dさん=家庭内では日常生活全般において見守り程度の援助で自力で可能
外出先ではいつも混乱し、行動一つ一つに対して促しや誘導が必要。
 
*このような場合は、一見Cさんの方が軽介助者に思われがちですが
>CさんがⅡbでDさんがⅡaとCさんのランクが重く判定されます
       
  認知症高齢者の日常生活自立度とは?(W.介護困難度)
Ⅱa) 「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭外で多少見られても、誰かが注意していれば自立できる状態」

Ⅱb) 「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭内で見られるようになるが、誰かが注意していれば自立できる状態
 
*Ⅱa)<Ⅱb)  Ⅱb)以上のヒトは「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さ家庭内で見られるようになる」のだから当然にも服薬自己管理もままならないようになる
                    以上、前説終わり
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      認知症高齢者の日常生活自立度 | 認知症ねっと
  1. 認知症高齢者の日常生活自立度とは?
  2. 各レベルにおける判断基準と、実例など
          日常生活自立度の判断基準一覧
     
 
 
 
          日常生活の自立度の判断基準 
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     認知症高齢者の日常生活自立度とは?
現在の要介護度は「非該当、要支援1、要支援2、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5」の8段階。
認知症高齢者の日常生活自立度」とは簡単に言うと認知症の方にかかる介護の度合い、大変さをレベルごとに分類したものです。
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Ⅰ) 「何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立している状態」基本的には在宅で自立した生活が可能なレベルです。
 
Ⅱa) 「日常生活に支障をきたすような症状・行動意思疎通の困難さ家庭外多少見られても誰かが注意していれば自立できる状態」
 
Ⅱb) 「日常生活に支障をきたすような症状・行動意思疎通の困難さ家庭内で見られるようになるが、誰かが注意していれば自立できる状態
 
     W <参考資料>
>「認知症高齢者の日常生活自立度」を大雑把に言うと、
手段的ADL<手段的日常生活動作 - Wikipedia> に介助が必要となったらII、

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>さらにADL <日常生活動作 - Wikipedia> にも問題が生じるか
周辺症状BPSD <認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD/周辺症状) - 認知症ねっと> が悪化したらIIIからIV
 
IADLは、「Instrumental Activity of Daily Living」の略です。
「Instrumental(手段的)」という単語を含むことでも分かるように、ADLよりも一段階複雑な行動を指します。
具体的な事例として、厚生労働省では以下の8項目をIADLの尺度の指標としています。
  • 電話を使用する能力(自分で番号を調べて電話をかけるか、など)×
  • 買い物(すべての買い物を自分で行うか、など) 〇
  • 食事の準備(自分で献立を考え準備・給仕までするか、など)×
  • 家事(日常的な範囲のことをすべて自分で行うか、など)×?〇
  • 洗濯(すべて自分で行うか、など) 〇
  • 移送の形式(自分で運転したり公的機関を利用して旅行したりするか、など)×
  • 自分の服薬管理(適正な量の薬を規定の時間に飲めるか、など)×
  • 財産取り扱い能力(銀行手続きやお金の出し入れ等、お金の管理をすべて自分で行うか、など) ×
>なお、IADL能力の低下はADLの前段階で起こり得るもので、順番的にADLの障害がIADLの障害より早く起こることはありません。
上記の指標は、要支援および要介護の人の進行程度を窺い知るうえでの大切な手掛かりとなるため、介護の世界でIADLは重要視されています。
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Ⅲa) 「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが主に日中を中心に見られ、介護を必要とする状態
     W参考資料
認知症の中核症状・周辺症状が共にⅡレベルより悪化し、支援を受けていても在宅生活が困難となった状態です。
ADL→食事や排泄といった日常生活において重要な行動が自力では出来ず
BPSD周辺症状により介護者へ重い負担が掛かるようになります。
このような症状が日中を中心に発生している頃がこのレベルです。
 
Ⅲb)  判断基準「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが夜間にも見られるようになり、介護を必要とする状態」
 
「Ⅲaの状態が夜間にみられるようになるとⅢbレベルになります夜間の介護負担増大は介護者にとって甚大な負担となるだけでなく、介護者自身の体調も悪化させてしまいます。
また日中は傾眠、夜間に認知症状が出て覚醒するという昼夜逆転の状態となり、更にADL(日常生活動作)面の低下を招いてしまう悪循環が懸念されます。
 
Ⅳ)  「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする状態」
 
「Ⅲの状態が終日続き、目が離せない状態がⅣレベルです。在宅生活は非常に困難な状態で、介護者は休まる暇もなく介護に当たらなければならなくなります。適切に介護サービス等を利用し、ご本人と介護者が出来るだけ穏やかに暮らしていけるようにしましょう。」

M) 「著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする状態」

          <判断基準で重要な点>
  いつ?どこ?で起きているかが分かれ道
各ランクの基準は、認知症の問題行動が、いつ?どこで?起きているのかで分かれてきます。
そして、見守り→声かけ→時々介護→常時介護 と必要な援助によってランクの判定も重くなります。
    
例1:
Aさん=日中に常時介護が必要だが夜間に良眠されている。
Bさん=日中は簡単な見守り程度で良いが夜間は不穏状態となり常時介護を要する。
このような場合は、AさんがⅢaでBさんがⅢbと、Bさんの方がランクが重く判定されます。
 
例2:
Cさん=他者に対してのコミュニケーション能力が高く外出先での行動は、ほぼ自立している。
庭内においては日常生活全般において促しや声掛けなどの介助を要する
 
Dさん=家庭内では日常生活全般において見守り程度の援助で自力で可能
外出先ではいつも混乱し、行動一つ一つに対して促しや誘導が必要。
このような場合は、一見Cさんの方が軽介助者に思われがちですが、CさんがⅡbDさんがⅡaとCさんのランクが重く判定されます

           介護認定調査員はここを観ている
① まず、介護が必要な時間帯は日中が中心か夜間が中心か。主に介護が必要なのは家庭内なのか外出先なのか。を判断します。
 
② その次に認知症の問題行動の内容を細かく検証していきます。
今までの暮らしの中で身近に行っていた行動に対してミスが目立ち出すことの方を重く判定します。
 
外出先で度々道に迷う。お店で買い物の計算が上手にできなくなる。と言うことより
服薬管理が上手にできない。留守番ができなくなる。と言うことの方が重い判定となります。
 
③ そして、至極当たり前で身近である、排せつ、食事、着替えなどにミスや問題行動が起こることで、より重いランクへの検討を重ねていきます。