反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

ダースレイダー x 白井聡 2023年の日本社会を考える〜1977年の視点(W同学年)~。 2023/02/02 ライブ配信。戦前の講座派の基本図式は今、無常であるはずの欧米民主制度を絶対基準⇒日本⇒中国などの順位付け。W.帝国VS帝国未満の時代、内政不干渉!を国民レベルの絶対基準へ。

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W。コラボが始まると、襲撃事件をリアルに深堀する機会があったのにダースレイダーはいつものやりかた⇒日本事情をすっ飛ばして行き成りに欧米事情に乗り移って、進んでいる欧米⇔遅れている日本の比較話になる

進んでいる欧米、遅れている日本の比較図式(日本は民主体制の欧米と日本は違う)は、今の世界情勢への向き合い方では反動的立場に移行していることに気づいていないグローバル資本制が深化した結果としての帝国VS帝国未満の争闘)。

第1次世界大戦、第二次世界大戦の両陣営は政治制度における違いでもあったが、二つの陣営の政治対立構造の内容の違いが出てきていることに気づく。今はもっと複雑多岐な対立構造。

グローバル資本主義が深化すると<民主主義、人権>の価値観は半民主主義、非民主主義国と地域への支配の道具になる。

 

37秒39秒過ぎから、ようやく白井聡が欧米志向から話をお互いの中学時代の地元の話題~同じ地方の私立中高一貫校出身~に引き戻した。

 

>彼らより上の世代の戦うものは、朝鮮半島、中国、東南アジア情勢を身近に取りこみ世界帝国主義スターリン主義)の現状を分析をする運動論で動いており、欧米=先進日本=遅れの視点はなかった。

一般の論調にもその視点はなかった。

一国国民経済とその連携で回っていた時代の「国民」の視野が広く柔軟だったのはどういうことか。欧米に追い付け追い越せ!などという視点は後付けである(この後付け史観の間違いが国家主義につながる)。当時、号令するものは皆無だった。そんな雰囲気もなかった、もちろん目標はなかった。政府の役割は今より格段に小さかった(GNP政府支出%をみればわかる)。各々が与えられた部署で自由勝手に頑張った成果が合成されただけだった。

>この時代の国家独占資本主義政策は日本独自の、巧妙な一種の「社会主義」政策に近いものをとっていたことは後の研究で学会の共通認識なっている。

>言い換えると自由奔放なフレキシブルな民主からは見えない大枠に束ねられていた。

@日本高度経済成長期の最長政権、佐藤栄作政権のスローガンは<寛容と忍耐>だった。経済成長と自民単独長期政権、永田町野党、大衆運動の盛り上がりが並列していた。1955年体制などという歴史的総括、もその後の日本政治の在り方(民主抜きの永田町政治結果オーライ)を合理化するもので違和感をずっと抱き続けてきた。

所がその後の国民には

欧米に追い付け追い越せ!などという後付け史観で、国家の役割への期待感を合理化するものにすり替えられた。

@その後の日本内外の政治経済史戦前の講座派の基本図式<民主先進欧米、半封建遅れ日本>でとらえ、日本のエスタブリッシュメントを批判する論評がゆるゆる<左翼>=リベラルに総括できる の間で広がった。

>それは安易な知識人が一所懸命生きている労苦庶民をあざ笑う態度であり、反発を受ける。

>またこの図式は当時の日本の東アジアの植民地に適応できない日本帝国(帝国の閾<しきい>)への一国主義改良主義だった。

@今、この図式は欧米流民主主義のない中国など新興工業国に適応すると、無常であるはずの欧米民主制度を絶対基準⇒日本⇒中国などの順位付けになる。

 

>日米貿易摩擦、構造協議、プラザ合意受諾、日本バブル崩壊、東西冷戦構造崩壊、新興工業国台頭、比較経済低成長の政治経済史を日本の人々に空元気や見て見ぬふり、排外主義、あるいは否定的側面一辺倒の提示、ではなく説得できる<論理>が必要

 

ダースレイダー1時間45分過ぎ⇒エリザベス女王国葬TV中継賛美。Wは国葬全く無関心、相手にしない。さすが白井さんは止めていたが。

 

>白井さんは日米安保体制を国体としたことに自身は確信を持っているのか?

条約関係の具体的内容と政治軍事的現実には齟齬があっても安保体制としているところは賛成するが、

極端な対米従属論であり、その一部はクラウド圏の心理学上の問題に横すべりしている。

米国を観念上絶対化しなければ、その論は成り立たないのではないか。米国内外の現状分析が弱く片手落ちである。国内に貧困が溜まれば外に向けて攻撃的になる。米国政治は行き詰っている。保護貿易主義一国利害追及世界市場の再分割戦のトランプ路線は継承される。国内反対派の政治方向が問われる。軍事費を社会保障に回さなければいけない国は米国である。最も内政不干渉の原則なので期待しない。

 

だったら、日本支配層の米国支配層への一体化論まで徹底化した方がよいのではないか。

@政治の根本問題は政権の問題である。白井さんは極端な対米従属論である。

高度に発達した日本資本主義国家体制が米国に従属しているのではなくて

日本資本主義は金融寡頭制を強化した帝国主義なので、

>率先して敵基地先制攻撃のためのミサイル網を米国から買って配備する

帝国主義の有無を言わせない<本能>の所作である

別の政策の選択肢は課題にも上らない。

自公政権党の内部から、異論はでなかったのではないか。

こういった大状況で帝国主義政治は先のことは戦争政治の思考で考える。帝国の外交努力は歴史を見ればわかる。真珠湾のやらせ、もあれば国連脱退もある。

相手の中国も当然対応するが、

長い日米貿易摩擦、構造協議の時代を振り返ると米中対立の別の顔が見えてくる。

     日米貿易摩擦の時代を振り返る

 米国は日本が急台頭し自動車産業半導体の鬩ぎ合いまで至った時期、日本の経済発展の独特のシステムを変えるように要求した。

抵抗する日本は自重し、社会経済構造の一部を要求通り変え続けた。日米安保条約の枠組みの軍事的縛りもあるが主として日本の対米輸出産業を保護するためであった。

 

 そのご、日本はアンビバレント日米安保体制に移行した

言い換えるとG7支配層は帝国同士の連携関係になるしか超過利潤を獲得できなくなった。新興国台頭がG7支配層を密集させ帝国とさせた。

 

 米国の覇権維持の基本流儀は台頭する国家が出現したとき、あらゆる手段を利用して叩くことである。貿易摩擦の時代の日本にそこまでのファンダメンタルズはなかったが米国が叩かなければ日本の金融と資本の利得はもっと広がったいた。韓国や中国にもっと進出するちからがあっただろう。(結局、中東輸送ラインなどの軍事で脅かされていただろうが。北朝鮮、中国を利用する手もある。)

 いずれにしても米国は台頭してきた中国には

日本と同じような手は打てないということで、台湾カードを利用する。孤立する北朝鮮もりようする。大掛かりな日本にとって危ない道を選択せざる得ない。

 ①東アジアの日本(一面)、太平洋の彼方米大陸とヨーロッパとの関係(多面)という地政学的な位置関係をはっきりさせることだ。

 ②内政不干渉の原則を徹底させる。戦争状態の地域、国は援助しない。

 ③戦争を恐れない。恐れは無知からくる。地域のリアルを知ることである。情報はいっぱいある。幅広く集めたのちの取捨選択が必要。

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浄土真宗の僧侶ですからその目線で話をするしかないのですが、思いの満足から、存在の満足に変わる瞬間がきっとあるとそれは私というものがどういう命をいただいたのか、とか私の殻を破ってくれるような知識の出会うことによって、存在の満足に切り替わる瞬間がきっとある。

一度存在の満足に出会った瞬間に、思いの満足(あれが欲しい是が欲しい)に過剰にまで振り回されない私にはなるんじゃないかと思います。」

W。櫻井よしこ、の半自伝を読んだ時の率直な感想

分析的ジャーナリストとして苦労していた私の絶対尺度=日本の発見。(当時記者会に入れず苦労していたが~能力、キャリア不足の側面大きい、とみた<二流の域を出なかった>~、日テレ<日の出来事の顔、抜擢>=決め手は容姿、異種で一気に解決。櫻井は一大転機を客観視できていない。圧倒的な物量<収入人気名誉>、日米支配層関係の真綿にくるまれ絶対尺度でぶった切るだけの地位に押し上げられた。

w。しかし若い僧侶はその尺度を相対化せよ、謙虚になれと説いている。

w。斎藤幸平の言う社会主義社会民主主義の意味、でもなく共産主義でもない<commonコモン>の再生、具体化は正直明確にイメージできない。

 何よりも世界の帝国の争闘化に対処できていない。

ウクライナロシア戦争を止めること~内政不干渉ウクライナへの欧米の武器援助完全停止、戦争の結果はなるようになる。グローバル資本制の歴史段階において帝国「同盟」からの武器援助を受けた国民国家建設は反動的時代錯誤(帝国の先兵)である。世界の多くの人々をグローバル資本の鎖に繋ぐ道である。

その後にウクライナとロシア相互に戦争に至る内政に問題がありすぎた、という確認(プーチン等とゼレンスキー等は戦争犯罪者として扱われるべきだ。)のもと、ロシアは撤退すべきだ。~

②米中対立に反対する。

③1,と2の世界体制が長く続けば

④世界コロナ渦とあいまって物価高騰、戦争危機の戦時体制が続く

グローバル支配層以外に良いことは何もない!

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The Surfrajettes "El Condor Pasa" @sweetwatermusichall  ,

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W。コンドルは飛んでいく 斬新なアレンジで軽快な曲になっている。TICK TOKE

サンフランシスコ、ゴールデンブリッジを渡った、対岸。