3ナンキンハゼ
燃える種[後編]ナンキンハゼ|東アジア植物記|読みもの|サカタのタネ 家庭菜園・園芸情報サイト 園芸通信
下の画像の状態で雑草エリアに混じって。確認2か所。
引用
「この植物は暖地性の樹木(落葉広葉樹の高木で、樹高は15メートル (m) になる。陽樹ですから森の国である日本の自然林に入り込むことはありません。ナンキンハゼの実ゲット!! | 花が好き空が好き
ナンキンハゼは人が壊した自然の傷を癒やすように芽を出し、実を結ぶのです。W注)で梅雨明けごろ黄緑色の総状花序(そうじょうかじょ)を伸ばし、花を咲かせます。」⇒W、専門用語**花序とはどの部位を指すのか?画像に下に絵を載せた。
W。近所の花叔母さんは、Wの買ってきたブーゲンビリアの赤紫の花のような部位は花ではなく花序が色づいている、と知っていた。さすがだった。〇ブーゲンビレアの花びらのように見えるのは苞(ほう)で葉が変化したものです
W。ナンキンハゼの花と花序の付き方は上の画像からハッキリしないが、実の付き方(カラスに食いちぎられ地上に落ちた<残飯>状態)から判断するとナンテンなどと同じ花序。関連してナンキンハゼは「中国のハゼノキ」の意で、ハゼノキ同様に実は蝋の原料(ろうワックス)。
仮種皮を剥がした種子の様子 白い仮種皮を剥がすと茶褐色の丸い種子が姿を見せる。種子は有毒とされるが、中の胚乳成分を指しているものと思われる。
写真のすべてがスズメの仕業とは断定できないが、仮種皮が不規則にそぎ落とされている。
仮種皮のロウは比較的硬いが、爪でガリガリやれば剥がれる程度の硬さで、刃物を使えば滑らかな表面を伴ってそぎ落とすことができる。
一般的に小形の鳥は仮種皮をそぎ落として食べるだけで、
より大形のカラス、ヒヨドリ、ムクドリは丸飲み(W.マル飲みするからナンキンハゼの実が遠くに運ばれる)で、
>キジバト(Wヤマバトともいう)種子を砕いて胚乳までも消化してしまうという(W。キジバトはナンキンハゼの運び屋ではなかった)W。首筋をよく見るとドバトよりスリムなのにオウムみたいな噛む力があるとは知らなかった!ドバトがいる大きな公園には数は圧倒的に少ないがキジバトもいる。群れない。雄雌一対もみかけるがほぼ単独行動。目の下の首附近にキジのようなやや斜め横筋の模様。ドバトのように人間のやる餌を食わない。野のものを自己調達する野生の自律性がある一方で人間との距離が近くても恐れず一定の距離を保つのでその姿はよく観察できる。ドバトと違って野生の凛々しさがある。鳴き声はドバトのようにくぐもった声をださず、独特のデ―ポッポ、デ―ポッポ、を繰り返す。
ナンキンハゼの種子を食べるキジバト
ナンキンハゼ種子の燃焼試験
仮種皮のロウと種子の胚乳はよく燃える。
割った種子に火をつけると、仮種皮のロウと胚乳の油が気持ちがいいほどよく燃える。例えば油糧種子でもある落花生では燃えるときに黒いススを出すが、こちらはススを出さず、ほのかないい香りがする。
なお、ナンキンハゼの種子を燃やす場合は、丸のままの種子に着火すると爆ぜることがあるので注意が必要である。
***************************************************W注
形態・生態
引用 Wの解らない箇所
「なお、原生的な林が残る地域ではシカが好まない外来種の樹種として問題になっており、春日山原始林では成木が発見された場合には伐採されている」
W奈良公園の有名なシカ。餌付けされている。餌も売っていた(過去)良い風習とは思わないけれど。
W。上図参照。
奈良公園の有名なシカは数キロ東の春日山原生林地域にも生息している模様。
その餌は人工的に保護された原生林地域の草と草のような若木だが、ナンキンハゼは若木の状態でも実に蝋(ろう)をまとい付かせるような成分を含んでいるのでシカは避けるのだろう。
簡略地図の上方の若草山の緩やかな山腹は有名な野焼きや観光客の寛ぎの場として広大な一帯の木々が伐採され草地となっている。下の文言から奈良公園方面に人工的に植えられた陽木のナンキンハゼ(紅葉と立木の姿も見栄えがする)の最適生育環境は、若草山斜面の木々が伐採された広大な地域の周辺の明るく開けた森林部。ここなら伐採の対象となるナンキンハゼはしばしば発見されるだろう。⇒W。間違いではないが考えすぎ。春日山原生林地域の写真を見ると陽木ナンキンハゼの育つ日当たりの良い場所はいくらでもあるようだ。広大な一帯を管理するのは大変な手間がかかる。原生林に生息するシカがナンキンの若木を餌としてくれたら助かるのに一切口にしない。ナンキンハゼが増えると原生林の植生が浸食される。
春日山原生林地域でナンキンハゼの「成木が発見された場合には伐採されている」のは原生林の隙間の日当たりの良い開けた空間だが、本来なら原生林に生息するシカが餌として忌避するので原生林を保護するための伐採対象となる。
都会の奈良公園の植栽にナンキンハゼを見栄えが良い、管理し易いなどの理由でヒトが植える⇒原生林地帯に鳥が種を運び若木が育つがシカは口にしない⇒広大な管理地域でナンキンハゼの成木が育つ⇒伐採する、という廃棄物処理のような市街地側近の原生林管理という矛盾した流れ。そもそも江戸幕藩体制下でここは春日大社の所有地だったのかどうか?神域としていたのかどうか?伊勢神宮の内宮の奥の里山風の山地と脇を流れる川にしだれ落ちるようにはみ出した巨木の風景は素晴らしいものだったが、神域が裏山の奥の奥まであるような気配はなかった。
sakata-tsushin.com
引用
「東アジアの片隅に生えていたナンキンハゼは、人間の都合によって世界中に移植されました。移住先でも持ち前の丈夫さと鳥を種子散布に使う戦略が功を奏して生息域を広げています。しかし、ナンキンハゼは、陽樹ですから森の国である日本の自然林に入り込むことはありません。ナンキンハゼは人が壊した自然の傷を癒やすように芽を出し、実を結ぶのです。」
引用
「春日大社の神域として古より狩猟や伐採が禁止され、積極的な保護により原始性を保ってきた。奈良の景観保全上においても重要な役割を果たしており、ユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一要素となっている」
「春日山は春日大社の山として神聖視され、樹木伐採が841年(承和8年)から禁じられてきたため、森林が極相に達した原生林が広がっている。暖帯北部に属する地域であるが、暖帯南部の植物が非常に多く、繁殖もさかんである。主な樹種はナギ・ヤマモモ・シイノキ・アラカシ・ツクバネガシ・イチイガシ・カゴノキ・アオガシ・イスノキ・サカキ・クロバイなどである」⇒W.森を暗くする重っ苦しい樹々ばかりだ。使い物にならない木ばかりだ。大昔はこういう樹々と草がが平地を覆い人々の交通を妨げた。なので海(湖)や川が人々の物資運搬、交流の通路となった。道路を作り維持するのは大変な手間がかかった。ローマは一日にしてならず。本格的に整備されたのは江戸時代に入ってからだと思う。戦時は軍団の進路と化す、域内支配確立地方徴税の独占、のために日本的封建中央統治が完成されるまでは各封建領主は道路には力を入れない。
母(売春婦に)と娘・安寿と息子・厨子王(山椒大夫という豪族の奴隷)が人買いに誘拐されたのは琵琶湖のゆく船に乗った時だった。
と
坂本龍馬が土佐から上京する際の四国中央に出て吉野川を下る順路(司馬遼太郎「街道をゆく」参照)
を比べてみると、徳川幕府は人々が海路で交通することを嫌がったこと(鎖国の実態は海上交通のヒト交通の徹底した制限)が判る。
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市街地(奈良市)に近接して原生林が存在することは極めて珍しく、学術上の価値も高いことから1924年(大正13年)に国の天然記念物に、1955年(昭和30年)2月に特別天然記念物に指定された[3]。また春日山の照葉樹林は国の名勝にも指定されている。1998年(平成10年)12月には古都奈良の文化財の一部として世界遺産に登録された。」
W。原生林って何なんですか?ここにわざわざ行かなくてももっと近場に似たような雰囲気のところはある。そもそも、行けば人が多い。
>遊歩道以外の鬱蒼と茂った原生林地帯は立ち入り禁止だと思う。路はあっても管理道。周回遊歩道10kmに人が集まり、いやおうなしにヒトを見に行っているような状況になる。リラックスできない。ごめんだね。