反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第5回。ウォーキング順路の道端に映える草木。ニレ。「容姿端麗で、みんなから好かれる存在。他の樹種とは一味違う老け方をする。幹をまっすぐ高く伸ばす傾向のスリムなモデル体型。しかも枝分かれは樹冠近くの高い位置で行われるため、樹姿は非常に雄大な仕上がり。」高校三年生、赤い夕陽が校舎を染めてニレの木陰に弾む声~。楡エルムはポエムの匂いがする。

W。ウォーキング順路の植え込みに楡(ニレ)の若木を見つけた。小枝を一つカットして持ち帰って調べてみると<ハルニレ>に該当するようだ。

ハルニレ(葉の表裏に微毛枝にも微毛、触るとザラザラする)⇒W決定!ハルニレ。

アキニレ(葉がハルよりも小微毛無

@~若木は葉の大小、幹の表皮の形状は区別できない。コレもあって迷った。

@それと迷う原因は、ハルニレは北方系。群生して自然林を作れる南のケヤキなどと同じくよく見かける木。<アキニレ>は基本的に暖帯性。

 昔から楡には2種類ある、と知っていた。。実物を前に違いを検証したこともある。特性を覚えようとしたこともある。ハッキリしているのは幹の特徴である。まったく違う感じ。

樹木図鑑(ハルニレ)

ハルニレ幹

樹木図鑑(アキニレ)

アキニレ幹

花が咲き実になるとは知らなかった風媒花なので、道端の植え込みに実が飛んできて発芽し若木に成長するのは当たり前の現象。

樹木図鑑(ハルニレ)

春の展葉の前に、前年の葉腋に小さな両性花がまとまって咲く。果実は翼果で6月ころには熟す。風により散布される。⇒アキニレは秋に花が咲き実を結ぶ。よく考えると北方性の<ハルニレ>の実が飛ぶ季節北国の春暖かくなる季節。暖帯性の<アキニレ>は実りの秋に風媒する。自然の摂理だ。

W小さな実の拡大画像。

雄しべの基部に雌しべが見える。

果実は翼果W。飛ぶ姿の前の実。翼果状態は撮影できなかった模様で?付。径数ミリ

W.実は非常に小さい。マニュアでなければ気づかない。

ハルニレ若実

W。ここまで専門的になるとフォローするのに疲れるが、微細が集まった自然界に己を仮託しようとしている普通に見えないものを見ようとしている避けて通れない

 

付近に楡の木は無いから少子化廃校になった小学校の立ち入り禁止の校庭に植わっているのかもしれない。

 

>道路端の植え込みエリアで草たちと混然一体に生えている若木の実物を見てパッと<ハルニレ>か<アキニレ>か判断できなかった。

@葉の特徴で覚えていたのではなく、木の幹の特徴で区別していた

 

@その程度の記憶力しかなくなっているのに、こういう記事を書いている意味はあるのか?(また忘れるのに)ということだが、<脳内ざっくり整理>という意味で反俗日記を続けるようになっているのだから仕方がない。目的はココ

中村敦夫 - Wikipediaさんの言葉。

「環境問題を大学で教えるためにイロイロ研究し本にしたが、記憶力が衰えて細かいことはほとんど思い出せない。⇒W。この挫折感は唯物論者が嵌るパターンだが、老いの唯物論的脳内現実。

そして彼は得度して今日に至る⇒「2020年(令和2年)8月から日刊ゲンダイでコラム「末世を生きる辻説法」を連載開始。

Wは人生途上や末期にキリスト教や仏教に覚醒する人の気持ちはわからないでもないが、若輩の頃よりその機は意識しても<できない性分>だった。根っからの俗人、非政治的人間、散文的人間なのだ。そういう性分のものが、止めるということは生きたシジフォスを今この時に殺すことになる。生か死か。中間は無い。

 

W。ニレは好きな樹。W注

 昭和の時代に手入れされた大きな公園にはたいてい楡の木が何本も植えられているはずだ。そのころの定番だったのだろうか。

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  舟木一夫 高校三年生

赤い夕日が 校舎をそめてニレの木陰に 弾む声

ああ 高校三年生 ぼくら離れ離れに なろうとも

クラス仲間は いつまでも

泣いた日もある 怨んだことも思いだすだろ 

丘灯至夫と「高校三年生」

http://www7.plala.or.jp/edih/gakuyu/koukou3.html

盛大だった歌碑除幕式

NHKによって募集された「21世紀に引き継いで欲しい歌」の第4位に、この歌がランキングされている。その記念すべき歌碑が福島県郡山市の駅東口にこのほど建立された。舟木は「『リンゴの歌』『青い山脈』『高校三年生』、この3曲で昭和の青春歌謡は決まっているといわれております。⇒Wリンゴの歌」「青い山脈青森県。「高校3年生」福島県郡山。なぜなんだろう?

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あれから40年、この曲と巡り会えてこの上なく幸せであるとともに、3分02秒の短いこの曲で一生が決まりました。大変感謝しています。」と挨拶.

『高校三年生』は日本の愛唱歌

私は体が弱いもので、鉛筆1本でやれるものを探したところ、新聞記者と作詩家がありました。新聞記者は30年間定年まで勤めました。作詩家の方は今もって現役で、最近は仏様の歌とか神様の歌とか、また詩吟や新民謡などの仕事をやっています。

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良く通っていた公園の土のグランドに木製ベンチの頭上に1本の楡の木が大きく枝を張っていた日中の眩しい土のグランドの熱気を前にベンチで一休みしていると何となく気持ちが和らいでくる。眩しい熱気のグランドと楡の木陰のコントラストは、明暗の中間と言えばよいのか心を和ませる効果がある。木陰の頭上を見上げると小ぶりな木の葉を適度に付けた枝っぷりは適度にばらけており、そのほのかな隙間から夏の日差しが垣間見える。

 懐かしい夏の海水浴場売店冷えた飴湯を座って飲みながら一服していると、立て掛けたよしずの簾越しに真夏の海岸と青空から射し込む光と影のミックスされた日陰は心地いい。

>楡の木陰はブラインドで調節した部屋とは違った、微妙な自然の安らぎ空間である

 

  ハルニレとアキニレの見分け方

引用

①葉の大小、小さな毛(ザラザラ感)の有無~小枝にも毛

ハルニレの方が葉が大きく、毛が生えるのに対して、アキニレは葉が小さくて毛がない。

②一番わかりやすい見分け方⇒樹皮

ハルニレの樹皮は成長すると縦に裂け目ができます。

アキニレの樹皮は成長すると鱗状に剥がれ落ちます。

***********************************************W注

note.com

W。作者は18歳。すごい、とおもう。樹々が好きなことがよくわかる。樹々には相がある。掲載されている画像のフォーカスは素晴らしい。良く映っている

引用

「容姿端麗で、みんなから好かれる存在」

小学校、中学校、高校と、どのコミュニティに行ってもこういう人は必ずいます。中学の頃同じクラスにいた、野球部所属・イケメン•優しい・ジョークのセンス抜群のNくんとか……。あ〜、羨ましいっ。

 

僕は小さい頃から北海道のおばあちゃんの家によく遊びに行っていたので、ハルニレとお会いする機会に恵まれていました。北海道では、大きめの都市公園に行けば、必ずと言っていいほどハルニレの大木がいらっしゃいます。

樹齢を重ねたハルニレの大木って、ほんっっとうに美しい。

多くの樹種は、そこそこの樹齢に達すると、樹の雰囲気に貫禄が出てきます。枝がとぐろを巻くようにぐねぐね曲がったり、幹がものすごく太くなったり。老いるにしたがって樹姿に「渋み」が出てくるのです。(これは人間の「老い」にも言えると思う)
この「渋み」こそ、大木の貫禄の素。カツラ、クスノキ、スギなどなど、寿命が長い樹種の大木は各地に存在していますが、その多くは威厳たっぷりの勇ましい姿をしています。貫禄ある大木の典型例、大台ヶ原ミズナラの大木。ガタイの良い幹。渋い樹姿だねぇ。画像3  理想の歳の重ね方

ニレ科の高木、ハルニレは、北国の渓畔林でよく見かける樹種の代表です。

本種は、落葉・落枝が含まれていないカフカの鉱質土壌が大量に堆積した場所を好む樹種です。
そういった土地は、多くの場合川の氾濫によって形成されます。そのため、ハルニレの群落は川沿いに成立することが多いのです逆に言えば、ハルニレ林を見たら、「ここで以前、大規模な氾濫があったんだな」という推測ができます。

氾濫跡地に積極的に進出する、というパイオニア樹種的な性質がある割に、彼の寿命は結構長い。数百年生きることも珍しくありません。

>しかし、ハルニレの場合は話が別。彼は、他の樹種とは一味違う老け方をするのです

ハルニレは、幹をまっすぐ高く伸ばす傾向があります。そのため、多くの大木はスリムなモデル体型。
さらに、ハルニレは枝を大きく横に広げるため、全体的に傘のような樹形に育ちます。枝分かれは樹冠近くの高い位置で行われるため、樹姿は非常に雄大な仕上がり画像4  キャラ被りの心配はございません

  人望が熱い樹

ハルニレの樹皮。ブロック状に裂け目が入るが、あまり剥がれない。

ハルニレがチヤホヤされてるのは、現在も同じ。

北海道いちの大都市•札幌は、扇状地の上に拓かれた街です。そのため、開拓以前は大規模なハルニレ群落が広がっていたんだろうと想像できます。
現在でも、札幌の街中にはハルニレの大木•街路樹が多く北海道大学構内、北大植物園構内、大通公園はハルニレ観察の好適地です。
札幌市民はハルニレに親しみを感じているらしく、市内の様々な施設•建造物の名前に、「ハルニレ」「エルム(ハルニレの別名、ニレの英語名)」という言葉が入っています。(例:環状通エルムトンネル、はるにれ薬局)

北海道大学構内のハルニレ並木。画像16

画像1

W結論

心地よい木陰を演出していた楡の木は<アキニレ>の剥がれ易い幹だったような気がする。明日行って幹を確認してみよう。

アキニレ,あきにれ,樹皮,画像