順路の野草
イネ科エノコログサ属。世界中の温帯。
狗尾草、夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ)が転じてエノコログサという呼称に。猫じゃらしは主に関東地方の呼び名全世界の温帯に分布。鳥や動物に食べられても、種子が消化されずに排泄されるため、生息域を広げることができる。「猫草は特定の植物のことではなく、猫が好んで食べる植物の総称です。猫が好むのは、主にイネ科の植物。」
犬が草を食べる事は正常な行動!なぜ草を食べるのか? | NEWSCAST
W。犬を散歩に連れて行ったとき、道端の雑草を当たり前のように食べていることがよくある。この項を調べて分かったのは猫も軟らかいイネ科の野草を食べる、とか。
楽しい・好きだから食べている
胃腸の不調や空腹だから食べている
寄生虫の駆除をするため
W。独特の佇まい、道端のポピュラーな雑草。
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2,マメグンバイナズナ。
豆軍配薺(マメグンバイナズナ) : 青い郊外の空の下・黄色と緑のセロファンの花たち
豆軍配薺。珍しい。道端をよく観察しなければ見つからない地味な草。カットして花瓶に。生け花の要領で他の草のアクセントになる。名前の由来を知りたい。和名は、グンバイナズナより果実が小さいことから。
葉は長卵形で、やや厚く光沢がある。葉柄は長く、葉全体は軍配型となる.⇒W虫眼鏡でよく観察しなければわからないほど、軍配の形をした葉は小さい。
>和名は果実が軍配の形に似ていることに由来する。⇒W果実で命名されると、素人は結実の季節に立ち会えるほど、閑でないので困る。
軍配(ぐんばい)とは、かつて武将が戦の指揮に用いたうちわ形の道具の事である。 相撲の行司が力士の立合いや勝負の判定を指示するのに用いる道具として知られている。 転じて、相撲のみならず様々な勝負事において用いられる言葉にもなった。
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W,団扇(神事)⇒采配⇒団扇+采配=軍配
1、団扇は古くから悪鬼を払い、霊威を呼び寄せるという意味合いで、神事などにも用いられてきたものである。(富山県富山市黒褌御輿(山王祭)【和田フォト】
室町末期以降、合戦の指揮官(大将)が2,采配を振る際に捧持する光景が見られるようになる。古くから軍兵の指揮を執るときは、総(ふさ)に柄(え)を付けた「采配」という道具が用いられたが、
早くから実用性は薄く、もっぱら威儀を整えるために使用されるのみであった。室町期に入り集団戦術の隆盛に伴って、団扇に方位・方角や十二支、陰陽・天文・八卦、二十八宿、梵字などを箔押しした3,軍配団扇が好んで用いられるようになり、武将や軍師の肖像にも多く描かれたものが残っている。
▲ 川中島の戦い 武田信玄と上杉謙信の一騎打ちのシーン。
武田信玄は刀を抜く時間がなく、軍配で上杉謙信の攻撃から身を守った。⇒W。意味不明。講談?
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3、ムカシヨモギ
W.レンズを向けてムカシヨモギと出たが、あらためてPCで調べてみると、ヒメジョオンが出てきた。該当する草は道端で珍しいタイプ。繁殖力旺盛なタイプとはとても思えないか弱い感じがするが、上にまっすぐ密集して伸びた葉たちは、見事なダークグリーンなのでよく目立つ。今まで道端で見かけたような無いようなあるような、とにかく珍しい草。下の画像、水槽の藻を雑草にした異形
もう一度、現場でググってみる。
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4,カワサキ***ソウ(川崎市で1980年代発見された外来草。)現地で調べて名前をメモしたが紛失。広い地域でたった一本しか生えていない。
アルファルファと葉系がそっくりですぐそばに生えていた。違いは茎の先端のギザギザ極少花が棒状についていること。 コレも現地で調べる。
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5、ベニハナセンブリハナハマセンブリ
ベニハマセンブリ
「ヨーロッパ原産の帰化植物です。 大正の中頃に園芸植物として輸入され、1960年頃に広島県呉市でさかんに繁殖していることが報告されています。」
現地でググるとベニハナセンブリと出てきた。PCで詳しく調べると、ベニハナセンブリとそっくりのハナハマセンブリだった。ベニハナセンブリが先にやってきて(観賞用10数年後に遅れてやってきたハナハマセンブリの方が全国的に分布している、という。
「ベニバナセンブリとハナハマセンブリの2種の花の大きさはベニバナセンブリの方が、花冠が明らかに大きくて、ふっくらしています。」
ハナハマセンブリ
「西ヨーロッパの地中海沿岸が原産の一年草です。ヨーロッパでは畑の雑草として扱われており、日本でも帰化が確認
蜂や蝶で受粉。草食動物には葉が苦く、鳥には種が小さすぎて魅力的な植物ではない。」
W。ようやく探し当てたハナハマセンブリの<ハナハマ>の由来。富山県当局の専門職の解説ではラテン語由来で説明していたのでピンとこなかった。
「ハマセンブリやソナレセンブリと言うセンブリ科センブリ属の植物で海岸などに生息するものがあって、同じ科の赤い花の帰化植物にハナ、ハマ、センブリと名付けたのではないかと推測されます。
ハマセンブリ(リンドウ科)
海岸近くの道の斜面に咲いているのに出会いました。
山で見たセンブリより葉は光沢があり、海岸に近い植物であることがわかりました。
私の持っている図鑑には出ていないので、詳しいことはよくわかりません。⇒W珍しい草なのだ。
W.ではセンブリとは?W注今回の最後尾に掲載した。
ベニバナセンブリの花冠裂片はより幅広で、直径が11~13mmと大きく、ハナハマセンブリ( 3.で紹介します )は、花冠裂片が細くて、花も小さく直径 約9~11mmです。
ベニバナセンブリは二年草で、根生葉がロゼットを形成しとても長くて大きく、よく目立ちます。
一方ハナハマセンブリは一年草で、根生葉は花の時期には、多くは枯れています。 根生葉が残っているものもありますが、形や様子が違っていますので、すぐに区別がつきます。
また、花序のようすも違っています。
W。ベニハナセンブリの張った根とハナハマセンブリのか細い根の違いは2年草と1年草の違いだろうが今全国的に分布し普通、ベニハナセンブリと間違えられるのはハナハマセンブリである。花序(花受けの部分)と花の旺盛度を比較すると明らかにハナハマセンブリに<軍配>が上がる。後からきて日本列島に広がった要因が解るような気がする。
7.ハナハマセンブリ・ベニバナセンブリ情報
4年間に掲示板にお寄せ頂いた情報をもとに、分布地域を日本地図に記入してみました。
両種は主に太平洋側海岸~瀬戸内海、九州北部に多く見られ、都市付近を中心に分布しているようです。 沖縄でも繁殖。
お寄せ頂いた情報からは、ベニバナセンブリと思われるものは大変少なく、ほとんどがハナハマセンブリのようでした。
ベニバナセンブリは、1960年頃から報告されているにもかかわらず現在では、大変少なくなってきているのかもしれません。
一方、ハナハマセンブリの方は1988年頃に報告された新しい帰化植物ですが(W,神奈川県)、どんどん勢力を広げている状況のようです。
*****************************************************W注
W。名は体を表すではないが<態は名を表す>いかにも煎じると苦そうな茎、葉,の色艶である。野山でシカなどの動物に食べられないような態様と苦み味で自分を守ってきた。繁殖するためには蝶や蜂による受粉だけが頼りだが、日本人が生薬とするために特段に目を付けられ刈り取られ希少種のなった。
「山野草として苗が市販されている。水はけのよい半日陰地を好むが、栽培は大変難しい。⇒W.マツタケ並みの環境である。
医薬品などに利用されているセンブリは全量日本国内で生産されている。従来は野生の株の採集のみを行っていたが、研究の結果栽培に成功し、昭和50年台初頭から長野県で本格的な生産が始められ、生産当初の価格は1 kgあたり30,000円ほどであった[15]。1973年(昭和48年)から長野県の野菜花き試験場佐久支場で、発芽技術などのセンブリの栽培技術研究が開始された。1981 - 2002年の国内総生産は年間30 t程度が最大で、長野県と高知県の農家で契約栽培されている[20]。2007年には、長野県ではセンブリさび病[21](学名は Uredo sp. だが未確定[22])などにより生産量が大幅に減少した
名称
「和名センブリの名前の由来は、全草が非常に苦く、植物体を煎じて「千回振出してもまだ苦い」ということから、「千度振り出し」が略されて名付けられたとされている。その由来の通り非常に苦味が強く、最も苦い生薬(ハーブ)といわれる。
別名は、トウヤク(当薬)、イシャダオシ(医者倒し)ともよばれる。別名の当薬(とうやく)は、試しに味見をした人が「当(まさ)に薬である」と言ったという伝説から生まれたとされる[5]。
>中国植物名は、日本獐牙菜(にほんしょうげさい)という
W。結論的に言うと~~。
「ゲンノショウコ、ドクダミと共に日本の三大民間薬の一つとされていて、昔から苦味胃腸薬として使われてきた、最も身近な民間薬の一つである」が、
「苦味配糖体W注以外には、特に薬効成分は含まれておらず、苦味が舌を刺激して、食欲増進などに効果があると言われるほかには、特に胃の疾患には効果がない。
それでも胃の万能薬としてもてはやされているのには、
>「苦ければ胃によく、漢方薬である」という誤解が氾濫しているからだと考えられる[要出典]
W注
苦味成分のスウェルチアマリン 、スエロサイド(スウェロサイド)、アマロゲンチン、アマロスエリン(アマロスウェリン)、ゲンチオピクロサイド
>アマロスエリンは天然物で屈指の苦い物質である。苦味配糖体は、口内の味覚神経を刺激して、唾液や胃液の分泌を促し⇒W、動物としての人間に当たり前に備わっている拒否反応である!胃粘膜に直接作用して消化機能を高める効果があるといわれている。」
「センブリ」にまつわる話
当薬を胃薬に用いるようになったのは、蘭学に影響しているといわれている。シーボルトが、近江路の製薬所で俵に入ったセンブリを「ゲンチアナ」と間違えたという逸話がある。ヨーロッパでは、ゲンチアナのような苦い薬を、胃腸薬に使用していた。⇒W.もともと生薬として使っていたところへ蘭学の影響でその希少性に拍車が掛かった。しかし、成分は苦み成分だけでそれ以外の薬効成分は含まれていなかった、というオチ。
種の保全状況評価
「多数の都道府県で、①草地の開発、森林開発、生育環境の自然遷移、
②園芸目的の採集、薬草の採集などにより減少傾向にある。
阿蘇くじゅう国立公園、瀬戸内海国立公園、耶馬日田英彦山国定公園、祖母傾国定公園などの指定植物であり、その採集は禁止されている」
W.①は山野の開発や少子高齢化による手入れされた里山の減少などの要因でしょうがない面があるが②はインチキ医薬情報によるセンブリの人気や商品価格の問題であり、情報が徹底すれば抑制できる課題である。