反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

米国支配層(1%)の世界戦略に忠実なあまり、国民経済、国民生活を戦略的に蔑(TPP、野田首相の日米同盟?深化)にする日本支配層は米国の犬。その犬に屈従する国民は羊だ!

 政治家に対する基本的な態度は小馬鹿にしない、マスコミの報じるスキャンダルに同調しないという事を貫いている。
自公政権の時から、この姿勢に変わりがない。要するに己を振り返って、他を云う、と云う事で、大した知識や教養がある訳ではなく、この年になっても学ぶべきものが多過ぎる私はまず何より、謙虚でなければならない、と自任している。
 お前に彼らの代わりが務まるのかと、問い返す姿勢は常にある。
コレは単純な謙虚とは違う。
政治実行主体として、自分なりに状況を引き受けようとするする姿勢からきている。
 
 多くの国民がマスコミの垂れ流す政治家への揶揄嘲笑の報道に乗って、己を弁えず、同調し、結局そのことで、カタルシスを昇華してきたから、経済一流、政治二流の国家と国民が出来上がった。
 コレからの新帝国主義の内外情勢の深化の中で、経済一流と政治二流の格差と云おうか、段差の矛盾は歴史的時間経過の中で必ず、解消されざる得ないのである。
先日、破廉恥な市民を自称する検察審査会のモノどもによって、本来の検察訴因を超過した法的根拠なない言いがかりによって強制起訴され無罪判決を勝ち取った小沢一郎氏は単独インタビューの中で中国共産党独裁と経済下部構造の資本制の自由は相いれないから、いつの日か必ず、両者の矛盾は爆発し、動乱的政治混乱が予測されると、自論を唱えていたが、若き日より保守思考パターンに慣れ親しんだ小沢さんには、この種の論理を十分使いこなせていない面がある。
 
 その1は。
再三指摘しているその1は、中国共産党支配が崩壊しても中国国家と国民は現体制の残存を継承し、厳として東アジアの覇権的地位に留まるという歴史的確定要素にどのように今現在から、将来に向けて対処していくのかと云う真の意味での戦略的課題。 
 日本支配層の言論にそこまで踏まえたモノがあるのか?
米国支配層はすでにCIAとかシンクタンクが、その方面の概算、予測を出している。
そこから戦略的に中期、短期のアジア、特に東アジア戦略を構築しようとの方向があるのは間違いない。
(尤も現実行動は伴うはずがないが、一応、そういう思考はある)
 
 処が日本はどうだ!
小沢氏の持論程度が、何か東アジアの今後の時代基調を読みとった深遠な見解の如く、受け止められている。
 
 自民党の外交防衛族を自認する阿部、麻生の両元首相の対米観も酷いモノであり、まるで戦国時代の織田信長とその配下の武将の如きものである。勿論、豊臣秀吉徳川家康ではサラサラなく、信長の顔色をうかかがって、ナントカ武勲をあげようと、汲々としている平凡、無能な武将である。
 
 TPP問題に関する彼らの以下の象徴的な見解にその立場は如実に示されている。
交渉技術の問題と断っているが(尤も、この両氏の見解における日本独自の戦略的視点は皆無であり、対米隷属の大枠はむしろ強化して、その中で先兵的な武功を挙げることで、有利な実をご主人さまからいただこうというモノ。まかり易く乱暴に云えばそういう事を勿体ぶっての下ているにすぎない。がこういう現世つの政治的軍事的本質を見抜けず、その気にさせられる多くの国民がいる)
「民主政権は普天間で大失敗をやらかし、管首相がいきなりTPPを云いだしたので最初から負い目を持っているが、我々の時はインド洋で給油活動を行い、小泉さんがいち早く、イラク戦争支持を打ち出した。
交渉の時はこういう事を言下に匂わせたり、ときには直接云う。すると他の分野での交渉が<とても有利になるんですね>」
 コレにこたえて麻生氏も云う。
「僕たちだったら、この問題だったら、経産省あいつだ、外務省なら彼だ、とか解ったよ。役人を使いこなせてない今の民主政権にTPP交渉を任せるのは大いに不安」
この後、両氏は明治時代の不平等条約解消の苦労とか、激動の予測される東アジア情勢に危機感を募らせ、日本が積極的に米国の東アジア戦略の肩代わりをすることで地域の安定を実現すると結んでいる。
 まず、阿部氏のTPP対米交渉の本人の構え、は米国世界戦略に隷属して汗をかいたのだから、TPP交渉で手加減して欲しいという、交渉する前から、政治二流と経済一流のバーター取引をしている様なモノ。
コレでは新帝国主義時代の日本新帝国主義者としても失格だ。米国の政治的犬丸出しだ。
こういう内実を持った言説なのに、解ったような気がしている国民は犬の犬だから、牧羊犬に操られている羊だ!
 麻生氏は不平等条約云々というが、そこまで歴史的事実を云うのならば、あなたは目の前のTPPに慎重なのか、反対なのか?あくまでも歴史的事実の一般論を知識として語って、ムードを盛り上げているにすぎない。
結局、阿部氏と同じく、米国の世界戦略、東アジア戦略を積極的に担う事とバーターでTPPを通じた日本収奪の手を緩めてもらおうとしているにすぎない。
 従って、両氏の云っている事はさも政治世界のベテランの如き雰囲気をばらまき、訳の解らない国民多数を煙に巻いているが、<従来の自民党の対米政策の踏襲をやっているだけだ>
政治的軍事的隷属で経済的利得を得ようとしている。
ただし、<日米同盟の深化>戦略に基づき、今まで以上に踏み込んで、米国世界戦略に隷属していく。
 
 処がこうした方向が、冷戦体制崩壊ー米国一極集中ー新興国台頭ー世界市場の再編劇化ー米国バブル崩壊ー先進諸国の経済停滞(先進諸国民多数の困窮の不可避性)と云う歴史的大情勢に置いて、いかなる意味をもつかと云う事だ。
 結論的に云えば、支配層としての自分たちの身の安泰と引き換えに、日本国民多数の生活、労働を蔑にし、グローバル資本制の<市場原理主義服従の檻>に閉じ込め、米国支配層と共同収奪する事だ。
麻生、安部氏の様な根っからの支配層に彼らの階層的な政治傾向が如実に反映している。
 
>日の丸を掲げて日の丸を裏切る!
日本民族を売っているのである!
 
 <時間不足で先を急ぎます>
小沢氏の単独インタビュー発言の中国認識は間違いでない。
が、浅い。長期スパンの視点戦略がなおざりにされている。
その意味で、阿部、麻生氏と違う処もあるが一致するところもある。
朝鮮半島で事あらば、国連軍の旗の下で自衛隊を積極的に派兵するという視点は、むしろ、阿部、麻生両氏の東アジアのでの日米共同覇権体制の構築よりも、踏み込んだ見解であると云わねばならぬ。
私は提出した長期の中国観からは、そういう見解は短絡論に見える。
 
>ただし、小沢氏は中国の共産党独裁と経済的資本制自由の矛盾を云う場合、日本の政治二流、経済一流では、この新帝国主義の世界では、日本と日本国民はますます選択肢を狭められて、収奪されざる得ないという認識を持っている。
だからこそ、他所の国の他人事でない。
本質的に日本も中国と同じ次元の政治と経済のかい離の矛盾を抱えている。
 
>日本国民多数は、この厳しい次元の問題で、先を急いで阿部麻生両氏の様な実体的にも日本支配階層を代表し、米国の犬となることで将来に地位と利得を得ようとする戦略を持っている政治家の見解に賛同する様な事があれば、<米国の犬の犬で羊>になっているという事だ。
 
>誰が何と言おうと、戦前の日本の危機の時代に、そういう位相で世の中が推移した。
日本国民は新しい時代にふさわしい国民武装民族主義を目指す必要がある。
東アジア動乱を歓迎する!
日本支配層には消えてもらわねばならぬ。
アメリカ軍は日本から出ていけ!