反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

理研騒動ーNO5、最終回ー

 難波先生のSTAP細胞が存在するか否かを含めた関連科学の原理論に行き当たって、STAP細胞は存在しないという確信を持った。
          
           生命科学の原理論はSTAP細胞の存在を否定する
  《【体細胞と胚細胞】》難波先生 


『WACWAC。生命生物学の常識によれれば、【鳥類以上】では【体細胞は遺伝子を伝えない】。←大原則
だから、山中教授のIPS細胞は体細胞に遺伝子を注入しなければならない。
ES細胞は受精卵のから取り出すもので、遺伝子はインプットされている。
*STAP細胞と称するものは、体細胞を超極細菅に通したり、(バカンティ方式)
弱酸性溶液のシャーレで震動などを加えると体細胞が先祖がえりし=万能細胞、様々な器官に発展するとしている(小保方方式)。
極一部の植物に起こることが哺乳類(鳥類以上)に起こるかということだ。
ど素人でもES細胞、IPS細胞はなんとなく理屈で理解できるが、STAPは書いている傍から頭が混乱しそうになる。雲を掴むような話』


       難波先生本文
 40億年の生命の歴史」というのは、生物学的には胚細胞を通じて、遺伝子セットが次の世代に伝えられるということであり、その遺伝子セットとは二重鎖のDNA分子組合せのことだというのは、大方に理解されていると思う。
 つまり《遺伝は胚細胞→胚細胞という系列でしか起こらない》から、【「胚細胞の道」】が存在するし、そこを【流れる40億年前からの「遺伝子の川」】が存在する。
>また【体細胞は胚細胞に獲得情報を与えられない】から、「獲得形質の遺伝」は起こらない
この辺は、20世紀後半の生物学医学が到達したコモンセンスだろう。

 個体の生存にとって決定的に有利だったのは、【鳥類以上でよく発達している免疫系の進化】である。
【「遺伝子の川」】で重要なのは、次世代に伝えられる【「胚細胞遺伝子」が変わらないという点】にある
 
*が、【免疫系では個体を守るために体細胞の「遺伝子が変わる」】。
>この【再構成遺伝子】は【細胞分裂の際に次の世代に受け継がれ、クローンを形成】する。
 
『WACWAC。以下5行は原理論ではなく小保方論文の画像批判。飛ばして読んだほうが良い。
>この【クローンが「STAP細胞」の元だとすれば】、その子孫であるかぎり【「指紋」=再構成遺伝のバンドが残る】はずだが、【「STAP幹細胞」には指紋がなかった】。これはありえない。
*「再構成遺伝子という指紋は幹細胞になっても消えないはずなのに、
STAP細胞から大量生産可能な<STAP幹細胞>を作製した時点では、消えていた。
W.捏造と理研が判定したレーン3の画像の問題点の指摘
>>全く別の細胞にすり替わったのでないとすると、この現象は説明がつかない。」と書いた。』
 
 《一時的に起こる体細胞突然変異》のために、
免疫学的な多様性が生みだされ、抗体やT細胞の多様性がつくられ、個体を保護する免疫が成立する。
 
 興味深いのは、もともと多細胞生物が発生したとき、体内に
、「掃除・修理屋」として機能する細胞
、子孫をつくる細胞があったが
これははじめ一つの細胞で、時と場所により働きが変わっていたにすぎないということだ
前者の子孫が
(イ)マクロファージ白血球であり、免疫を担当するリンパ球(W。小保方使用)になった。
>後者は後に
(ロ)胚細胞として特化したということだ。
 
>もともと【原始血液細胞】には、「遺伝子複製能力」と「遺伝子変異能力」があった
遺伝子を忠実に複製する能力の方は胚細胞】に受け継がれ、【「突然変異能力」の方は免疫細胞】に受け継がれた。
この【分化を促したのは、血管系の完成である。

植物の場合は、血管系も遊走能力をもつマクロファージもないから、【体細胞に個体全体を再生させる能力】が見られることがある。
 よく知られたゲーテ草」(セイロンベンケイソウ)がその一つだ
葉をちぎって水に浸けておくと、葉脈が葉縁に接するところから新しい芽と根が吹いてきて、幾つかのクローン性個体が生まれる。(写真1)
イメージ 1
 
>>こういう現象があるから【「哺乳類では体細胞が胚細胞に初期化されることはありえない」とは言い切れない】。
 
 WAC。以下は生命生物学の常識論。
ただ植物と動物が分岐したのが10億年前両者の時間距離は20億年も離れており、「体細胞の初期化」がそう簡単に哺乳類で起こせるとは思えない。
植物の場合、動物と異なり移動の自由がなく、哺乳類と異なり血管系も免疫系もないから
生殖の時期まで個体を維持できない場合に、「自己そのものを体細胞から再生する」という遺伝子のエスケープルートが用意されている、と見るのが妥当ではないかと思う。

この場合、その遺伝子から見ると、一周遅れで遺伝子の「適応放散レース」に参加することになり、必ずしもメリットとはいえない。
 
  WAC。STAP細胞生成に成功しました、として送られてきたものの遺伝子を調べたら、若山が小保方に送ったものと別系統のマウスの遺伝子(B6系など)。それらはES細胞生成に良く利用されるものだった。
若山氏が渡された【「STAP幹細胞」が体細胞由来でなく】、【ES細胞由来の別の細胞】だったとすれば、【遺伝子再構成がないのが当たり前】で、矛盾点は消失する

 論文のSTAP細胞実証実験の根幹の連続写真のレーン3の一枚は博士論文からの切り貼り→捏造、論文としての破綻であると理研当局はしているが、他の大量の連続写真の存在からSTAPの存在を全面否定できない。ES細胞をSTAP細胞と偽っても見分けは付かないのではないか?
だから小保方側の強硬姿勢が成り立つ。
 
*この事案は極論を言えば、STAP細胞万能細胞実証実験にも拘らず、従来のクローン作成などに使用されてきたES細胞にすり替わって、細胞初期化に続く、機能への分裂具合と
移植されたキメラの画像を撮影しても、論文の瑕疵の発見は極めて困難である。
 
 『したがって』理研当局の捏造指摘2画像は論文としての肝心の実証画像に研究者としてはあってはならない初歩的な作為(実験条件の異なる博士論文からの転用貼り付け、同一画像の回転したニ画像見せ掛け)を捏造と判定した。
それを小保方側は故意性はなく、当該実験画像は不鮮明だったので、他から転用して貼り付けたのは間違いだったが、論文の全体的な論旨=STAP細胞の存在証明に影響するものではない、などとしている。
 
 (もう一箇所の疑惑画像は若山撮影のキメラ画像を小保方が論文に掲載したものであると思うが調べていない)
 
 言い換えると、論文の構成上、研究者の原則として、あってはならない瑕疵(STAP細胞存在を実証する根幹部分)はどう考えても故意性が高い→捏造であり、論文としての実証性の論理の破綻として、撤回を勧告している訳であって、STAP細胞の存在自体は論文自身の論理破綻から、否定されたも同然だが、直ちに完全否定しているのではなく、1年間事件を重ねて、結論を出すとしているのである。
 STAP細胞否定の物証や供述がないのだから、直ちにアウトの判定しないで実験を重ねた1年後の最終判断をするといっているのである。


    論文とは直接関係はないが、この重大な事実を小保方側はまた間違いだったとするのか 
 難波先生は
 若山氏が渡された【「STAP幹細胞」が体細胞由来でなく】、【ES細胞由来の別の細胞】だったとすれば、
イメージ 2
 
理研側は論文作成の瑕疵とは直接関がないがSTAP細胞存在の実証例が実は既存のES細胞の実験にすり替わっていたのでないか、という大きな疑惑材料を、どう認定しているのだろうか?
 
*若山はコレまでのSTAP細胞作成成功例(1回か数回)と違った系統のマウスを小保方に依頼した。
そして、小保方はSTAP細胞が作成できましたなどといって、若山に送りかえした万能細胞の遺伝子を若山が調べたところ、小保方に送ったマウスとは別系統のマウスの遺伝子だったことが判明した
しかもそれらの遺伝子系列のマウスはES細胞の作成に良く使われるものだった
 
*ここで決定的疑問が生じる。
STAP細胞とES細胞の万能細胞に初期化してからの生育?の違いは、まだ誰も見分けが付かないらしいということだ。
だから、若山は遺伝子を調べ自分の送ったマウスと別系統のマウスのものとしたけでES細胞由来かSTAP細胞由来なのか判定していない。
できないのだ。
どうしてか?
(A)誰もSTAP細胞を見たものがいないから比較の仕様がないからだ。
Bあるいは、(A)と同じことだが、STAPと称している極少成功例はESのものだった、からだ。
Cあるいは成功例は極めて少ないからだ。コレだったら小保方の言うように実験成功。論文画像は単なるミス。
*『STAP』細胞と『   』付きであることに注目。この記事の作成者にも私が挙げた疑問をキチンと説明できないから、『  』にしている。
 

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 アメリカではバカンティーグループは学会の中で完全に孤立し、変な人扱いである。
(ボストングローブ紙、キャロライン、ジョンソン記者
そもそもバカンティは博士の学位すら持っていない。(ボストングローブ紙、キャロライン、ジョンソン記者。前回記事に掲載)
理解されない研究をしてきたからだと想う。
それとハーバード大学の関係だが、アメリカとは異端も許容する文化がある、しかいいようない。
 
ところが日本の当該分野の研究者の過半はSTAP細胞などは存在しないとしているが、若山、笹井のような政府系巨大研究機関にし所属し、一流研究者と認定されている人もSTAP細胞にトライしようとする。
 
 コレはどうしたことか。
成果主義知的所有権の問題を挙げるだけでは的外れだと想う。
アメリカのマイナーリーグのさえない選手が来日すると日本プロ野球のレギュラーに抜擢される異様な事態である。
 写真を見るとバカンティー以外は全部日本人研究者である。アメリカ人はこのほかにバカンディ弟(テキサス陸軍病院勤務)。
 
小島という人が2010年7月若山に連絡して小保方の力になってほしいと頼み込み10月本人と面談している。小保方の博士学位取得はあけて2011年3月であり、早速、理研に就職している。小保方は登りのエスカレーターに乗ったのである。


             【この日米段差の大きさに注目する
アメリカ経由で箔をつけて帰国すると地位が約束されるというのは日本セレブ界の地位保全、上昇のルートとなっている。小保方もこのケースである。
アメリカ経由の日本格差社会の実情がここにある。
こうしたケースは日本格差社会のいたるところに見られる。
この落差と経由の実体関係が日本格差社会日米にわたるコネクションを形成し、多数派国民の利益を蝕んでいくのである。
 
 水は高いところから低いところに流れる。低いところから高いところに流すためには、動力を必要とする(例外現象はあるが)。そして今度は自然現象として低いところに流れていく。その動力は何かということだ。本人の努力ばかりはいえない部分が多過ぎる
 
 この事案の解明にはまず最初の取っ掛かりとして、日米にわたる「科学業界」の構造問題の角度から見なければ全局は開けてこない。
研究現場に対する成果主義の導入だの、知的所有に基づく拝金主義などという観点を取っ掛かりにすると、理研ー小保方疑惑のリアルな立体的国際的な構造がぼやけて、どちらかといえば、一国主義日本政治の従来の枠組みの中でしか見えてこない。
問題の立て方が古過ぎ、頭固すぎ、なのである。


    【全地球一体化】の現実ー日本官僚報告書ー【時間距離の上で縮む世界】ー難波先生ー 
既に前回の記事で明らかにしたように、理研ー小保方STAP論文にたいして、「最初に疑念を呈したのは、米国の「PubPeer」(公衆による論文審査)というブログだ。2011年の小保方論文の画像不正疑惑を2/13に提起」引用宇和島市議ブログ、難波先生。
 
 また、疑惑に火をつけた海外の延焼状態は以下のようになっている。
>これとは別に米カリフォルニア大学デーヴィス校のクノッフラー教授が、小保方報告の「再現実験」を呼びかけ、2/17までに9件の報告があった。(すべてネガティブ)
 http://www.ipscell.com/stap-new-data/
イ、「ネイチャー」1/29付号に小保方論文が発表されて1週間後、上記イ)、「PubPeer」に書き込みがあり、【「図1-i」レーン3の写真は「はめ込み」ではないかという指摘】があった。
ロ、2/13に同じくPubPeerに論文2の胎盤の写真2枚は、回転させてあるだけで同一のものではないか、という指摘があった。
2、アメリカの科学雑誌「サイエンス」がこれを知り、編集部が理研広報部に問い合わせのメールを送った。
その対応として、
理研広報部はこの質問に詳細に答える代わりに、2/13~2/14と2日間、小保方の聴き取り調査を行い、
 
ようやく、海外情報を察知した2/15「毎日」須田桃子記者がスクープしたらしい。
勿論スクープでもなんでもなくて、海外情報をウォッチしていて情報を知っただけである。


            敏腕弁護し付きの小保方記者会見のリアル事情
「2/13~2/14と2日間、小保方の聴き取り調査」から、逆算してナント55日、1ヵ月半も過ぎようといういう時期に小保方側の記者会見が開かれる云々の状態である。
 
しかも、既に理研側は記事にしたように実験室に持ち込んで作業に使用していたと思しき私物PCの超重要証拠保全もスルーして、論文2点捏造を判定した雇用契約解除の布石としてのはミエミエである。
 
他方、小保方側は55日の間に弁護士をそろえ体制を整えてからの記者会見云々で会見の場を事前に演出する政治配慮、駆け引きとも勘ぐれる、というか事実上、そのように結果する本人の精神疾患の問題が云々されている
さすがやりて弁護士が差配するだけあって、「強行突破」=日本国民の鶏並みの事案記憶力情緒性を突く方針は絶妙なバランスであると、勘ぐってしまう
 
 この事態を先般、話題になった袴田事件半世紀未決死刑囚投獄再審の角度から見ると、一見別次元で人権擁護がなされているように想われそれはそれで良いのだが、そういった人権次元とは又、別の日本社会のシステムのなし崩し的な崩壊現象とでもいうべき事態が今の日本で進行中である、と直感する。
がしかし、なし崩し的な崩壊現象がすすめば、人権擁護など吹っ飛ぶことは古今東西の政治体制の常である。
 
 小保方側の政治姿勢は発表されたコメントによって語りつくされている
が、2点の論文瑕疵を偶々間違ったもと弁護側が主張しても、裁判の争点にもならなず、契約解除は時間の問題であり、阻止できない。
牽制球をいくら投げても、この事案はランナーの盗塁は阻止できない(解雇)。
ただ、人権蹂躙は防止できる
 
 55日間も猶予期間があった。敏腕弁護士も付いている。
理研当局の判定の根幹は論文2箇所の瑕疵を捏造とするものであって、彼女の「ネイチャー」1/30/2014論文1では、【生後1ヶ月のマウス脾臓】から取り出した【T細胞リンパ球】に【「PH5.7, 30分」という刺激】を与えると【先祖返り】が起こり、
【体細胞にも胎盤の細胞にも分化】できる【「STAP幹細胞」が作成】できると主張
完全j否定できるものではない
物的証拠も供述もないし勿論犯罪要件を構成するものでもない
むしろ今でも、論文に大量に掲載された万能細胞及びキメラマウス胎児画像は今となっては当然、ES万能細胞との疑念はあるが、STAP細胞であることを、【論理的に全面否定できない】。
だから理研は自らが1年間、再実験にトライすると企画している
自分のコレまで調べた情報を総合するとSTAP細胞はあり得ないとしている。
絶対としたいところだが、21世紀の先端科学のこの分野についてコレまでしらなすぎた、ということもあるが、クローンなどの情報に接すると、なんとなく拒絶感があった。
暴走すると、原子爆弾級の人類にとって厄介なことになるような気がする。


敢えて映画「白いドレスの女」を持ち出したが、STAP細胞云々などよりも、日本内外にはズット大きな問題がありすぎる。小保方さんには人間としての基本的権利がある。コレはメディアが騒ぎ立てるSATP騒動よりも大切なことだ!個人への【社会的制裁は絶対にあってはならない】と想う。ただし、自省はかなり必要なのではないか。
 
事実関係の問題と人間の基本的な権利の問題は切り離して考えたい。