反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

理研ー小保方騒動の現段階。ー霧は晴れたが、大きな政治の具にー

 さてと~。前回の記事のハイライト部分は追記で訂正したように(時間に追われて乱文そのものですがいつものように訂正しません)、大きな勘違いから成り立っていました
情報には接していたのですが、事実関係を繋ぎ合わせた実験、研究過程の推移と全体像を掴んでいなかった。
大間違いは、小保方からSTAPと偽って、提供されたES細胞とTS細胞を若山がマウスの胚盤胞に注入した、と誤解していたところ
コレが当初から頭にこびりついて離れなかったから、kahoさんの科学サイトの投稿の別の研究者のコメントにあった小保方トリックの説明に納得できなかった。今は霧が晴れたようにすっきりしています。
 
 何のことはない。
胚盤胞に注入したのは後にも先にもSTAPと偽ったES細胞だけだった。
胎盤に増殖分化するTS細胞の胚盤胞への同時注入は無かったし、単独の注入も無かった。
 
 胎盤の映っている不鮮明画像は緑に蛍光するは胎児の胎盤への延長組織のもたらす錯覚画像です。研究装置の中とはいえ、生きた生物の特殊反応を人工的な工作によって機械的に達成できるとするのが間違いです。誤差はある、と想います。問題は偶然、生まれた画像の誤差をF1細胞の実在の理屈と工作によって、強引にもっていったことです。結果、最新の遺伝子解析装置の摘発を受けでしまいました。
混ぜたのは小保方に違いがないとは想いますが、笹井は混ぜていることを、何処まで知っていたかが問題になります。リンパ細胞受容体の再構成のないことは早い段階で知っていた、との情報があります。
 
 大前提は胚盤胞単独で、胎児と胎盤は形成する。万能細胞の証明は緑に蛍光すること。多数撮影された画像の中で、胎盤が緑に蛍光する画像は、このような不鮮明な画像しか見当たらなかった、という事実の持つ意味は大きい
緑に蛍光する胎児と比較して余りにも、不鮮明な疑わしいキメラの胎盤存在を証明する画像です。
 
>主としてレター論文に記載されている内容が問題になります。
引用。理研広報
STAP細胞はマウスの胎児の組織になるだけではなく、その胎児を保護し栄養を供給する胎盤や卵黄膜などの胚外組織にも分化していることを発見しました。
STAP細胞をFGF4という増殖因子を加えて数日間培養することで、胎盤への分化能がさらに強くなることも発見しました。」などしているのは事実上の論文執筆者の笹井主導の大法螺です。
その際に遺伝子解析をネイチャー側から求められ、ESとTS細胞を混ぜて解析材料としたということです。解析データを採るぐらいなら、「混ぜても接合しない分離する」などというその道の権威の丹羽の証言も大して関係がないのではないでしょうか?この発現はあくまでも胚盤胞に注入する場合の困難性を前提として、主張しているのどと考えます。
 
*以上の事実経過は次のような説明で事足りると考えます。
   -2ちゃんねるSTAP細胞の懐疑点 PART452引用(最新版)ーW。胎児と胎盤の形成するF1細胞まで勇み足で突入した笹井の主導性などの各人の役割が、事実関係を簡潔に説明するために省かれているだけです。
同スレッドに最初のほうに詳しい説明は載っています。
15 : 名無しゲノムのクローンさん [sage] 2014/06/17(火) 08:25:46.69
■時系列の仮説
最初は本当に酸に付けて死んだ細胞を若山氏に渡す → 失敗が続く (2011年4月~?)

あるときから (若山氏がインジェクション方法を変えた時から?)
ES細胞を偽って渡す → 成功 (胎仔が光る) (2011年11月)

(※最初からESを渡し続けていて、たまたま手法変更で成功した可能性もあり)

最初の米国仮特許出願 (Nature 初稿投稿相当)
このときは「胎盤も胎仔も光る」という記載・画像は一切なし (2012年4月)

誰かがSTAP細胞で「胎盤が光る」と言い出し、小保方氏・または研究員同席のもとで写真撮影。
ただし、ES細胞でも胎盤は光っていた


小保方氏が胎盤の切片を作成し、若山氏に「確かに胎盤は光っていた」と報告。
ただし若山氏は実物も画像も確認せず。

STAP細胞胎盤に寄与する」ことが国際特許出願・Nature 投稿論文に記載されるようになる (2013年4月)

Nature からの査読コメントで、STAP細胞のNGS解析を要求される? (2013年4~5月?)

ES+TS を混ぜ混ぜしてNGS解析に出す (2013年5~8月)

NGS解析のデータを(一部)登録する (2013年11月)

Nature 採録かくにん! よかった (2013年12月)
 
イメージ 1ES細胞すり替えのリアル現場の想定は次の通り。
 
トリックのキーポイントは培養液に浮遊状態のまま手渡すということで、コレは通常のES細胞の使用の仕方と違います。
なので、6月16日の若山記者会見の発言にあったように、浮遊状態のES細胞とSTAP細胞の違いがわからなかったわけです
なお、緑に蛍光を発するかなり以前から、偽ってESを手渡していたが、発光せず、若山が新手法の注入方を採用した直後に発現したという意見は信憑性が有ります。増殖力の強いESでも浮遊状態では注入成功に持っていくのは困難だった、と想います。
 
 
 ではなぜ、STAP細胞はそういう浮遊状態でなければならなかったのか?
STAP細胞物語のストーリー展開上、紅茶程度の酸味PH5、7。この画像は記事の主旨と反する説明が付いているます。以前取り込んだものです。
イメージ 25,7、30分漬け、のお手軽ストレス耐性状態では次の培養手順で、STAP細胞がセレクトされ、元の未分化な状態に戻る必要がありますが、その際に培養液LIFは重要な役割を担うようになってきます。もっとも、LIF自体はよく使用されているものですが、1ml~1万2000円程度でその種の実験薬品としては一桁違う高価なものです。
 
このストリーから、STAP=ESをLIF漬け浮遊状態で手渡す必然性がわかります。
「小保方研究ユニットリーダーは酸性の溶液で細胞を刺激することが有効なことを発見しました。リンパ球を30分間ほど酸性(pH5.7)の溶液に入れて培養してから、多能性細胞の維持・増殖に必要な増殖因子であるLIFを含む培養液で培養したところ、7日目に多数のOct4陽性の細胞が出現しました(図3)。酸性溶液処理[10]で多くの細胞が死滅し、7日目に生き残っていた細胞は当初の約5分の1に減りましたが、生存細胞のうち、3分の1から2分の1がOct4陽性でした。ES細胞(胚性幹細胞)[11]やiPS細胞などはサイズの小さい細胞ですが、酸性溶液処理により生み出されたOct4陽性細胞はこれらの細胞よりさらに小さく、数十個が集合して凝集塊を作る性質を持っていました。次にOct4陽性細胞が、分化したリンパ球が初期化されたことで生じたのか、それともサンプルに含まれていた極めて未分化な細胞が酸処理によって選択されたのかについて、詳細な検討を行いました。まず、Oct4陽性細胞の形成過程~云々」
 
 以上のストリーから、脾臓リンパ球に無理やり増殖分化能を持たせるためには、紅茶漬け30分が余りにもお手軽である一方で、培養手順がキーポイントになることが解ります。
したがって、飛躍していえば、元々あり得ないリンパ球の増殖分化能獲得を実証しようというのだから、このステップで強力な増殖分化能を持つ細胞へのすり替えが必然化するのです!
博士論文においても、仮に文言どおり実験が行われていたとすれば、ES細胞に摩り替わっていたはずです。
ただそのときでも、元のマウス骨髄由来の細胞に特徴的なデータも差し挟まれ信憑性を持たせています。万能細胞探索の第一歩などという、言い訳も用意されています。それなりのリアリティーを一貫させられるところが、特徴。大技小技を駆使できるんです。
 
 なお、STAP実験対象に再生医療を意識したのか免疫細胞であるリンパ球を設定したことで、STAP万能細胞の実在を実証するためには次のような厄介なことを証明する必要が生まれました。
所謂、TCRの再構成の確認です。小保方ノートのいうGDF、OCT4陽性かくにん、よかった、だけで済ますことはできません。
引用、理研広報。
リンパ球の特性を生かして、遺伝子解析によりOct4陽性細胞を生み出した「元の細胞」を検証しました。リンパ球のうちT細胞は、いったん分化するとT細胞受容体遺伝子に特徴的な組み替えが起こります。これを検出することで、細胞がT細胞に分化したことがあるかどうかが分かります。この解析から、Oct4陽性細胞は、分化したT細胞から酸性溶液処理により生み出されたことが判明しました。」
 ところが、受精卵の内細胞塊を取り出して代を経て培養された人工細胞ES細胞(染色体3本奇形も生まれる)をリンパ球細胞の替わりに使用すれば、絶対にリンパ球の特性である遺伝子の特異な組み換えは発生しませんから、上記の文中で指摘しているOct4陽性細胞は、分化したT細胞から酸性溶液処理により生み出されたことが判明」=TCR再構成はあり得ないわけです。
 
 実際に小保方の理研に残したSTAP細胞株ではTCRの再構成はありませんでした。あるはずはないです。
なお、Oct4陽性細胞とは紅茶漬け30分程度ではなかなか死なない細胞が一斉に死に行く時に一斉に自家発光し、同時に掃除細胞マクロファージが活発に動き回っている騒擾状態(細胞塊を形成する状態もアリ)を顕微鏡で眺めた、実況報告に過ぎません
これがSTAP現象のことで、科学的に何の意味も有りません。
 
 最後に前回の記事でも問題にしたES細胞を手渡した捏造加担の第三者がいる、などとすることについてー。
ハッキリしないのですが、まず、6月16日の若山記者会見はずっと前から、指摘されてきた別マウスの細胞手渡しの解析結果が出ただけではないでしょうか。今頃!
しかも、染色体のある番号に蛍光因子が仕組まれていたことを基準に若山研のマウスではないというだけで、kahoさんの様な遺伝子解析まで踏み込んでいません。分析料金タダって?
仮に、遺伝子解析まで踏み込んで、ES細胞と判明すると、8番染色体3本の事実が判明することも有りうるし、その場合、ES細胞10年培養の理研内のESが使用されたことがkahoサン等の指摘と相まって濃厚になります。
したがって、次のような理研当局のーCDBに保全されているSTAP関連細胞株に関する検証についてー2014年6月16日 発生・再生科学総合研究センター センター長 竹市雅俊
と内容は同じです。最も連絡を取り合って対処しているということですから、当然のことでしょうが。
ただし、若山さんが動いたことによって、「DNA解析は外部の見解」との無視する姿勢が通用しなくなったことだけは事実です。
隠蔽対応に終始するめちゃくちゃな二人の対応に比べて、粘り強く、よくやっているともいえます。
また、結局、若山さんは、STAP研究で重要な役割を果たしたのは前半と中盤までで、捏造とは無関係なんじゃないでしょうか。
さらに胎盤と胎児作成可能の超万能細胞の解析結果を望んだ方も、すり替えと、→混ぜ混ぜを何処まで知っていたのか、大発見の記者会見のハシャギ振りと、小保方の困惑ありありの表情からして、大いに疑問があります。
若山さんは突っ込みを受けています。
テレビ朝日「今回の解析結果を共著者の方に報告されているようですけれども、小保方さん以外
の共著者の方から何か反応というのはあったのでしょうか」

若山先生「特にこの第三者機関の結果、例えば第三者機関の結果は、僕の部屋のマウスではない
ということが分かっただけで、何か結論が言えるわけじゃないじゃないか
ということで、価値が
ないというふうに言われたり、それから、性別についても、偶然そういうことは起こりうるだろ
うということで、それも意味が無い、あと遠藤さんの報告なども紹介したんですが、僕が出した
データではない
のでそんなことを著者にいっても意味が無いっていうようなことで、そういうよ
うな返事が返ってきてるだけです。」

テレビ朝日「それはどなたからどういう内容がそれぞれ返ってきたんでしょうか?」
若山先生「あの………理研の………先生方からです」

テレビ朝日「笹井さんと丹羽さん?」
若山先生「丹羽さんは…あの…そんなことは言っていなかったと思いますけれども」
 
 結局、理研内のES細胞の保管状況について、若山記者会見の発言でも相反する二つの事実を述べています。
一方では厳重に保管されていると断言めいたことをいい、
他方でラボの学生がESを手渡したなどと重大なことを漏らしてしています。
また、若山発言とは違いますが、小保方ラボの冷蔵庫にあったESというラベルを貼った細胞解析から若山研で保存されていたSTAP細胞を培養された遺伝子と特徴が一致した、との報道されています。
        
      冷凍庫内に「ES」記載容器    06月16日 19時09分  NHK NEWS Web
 
こんなトリックはアガサクリスティーの「アクロイド殺人事件の」物語の語り手が最後に犯人は自分だと告白するようなものです。
今までの記事で2回ほど取り上げた芥川龍之介の「鼠小僧次郎吉」も最後にオメェの目の前にいるこの俺が鼠小僧次郎吉だ、と啖呵を切ります。
それでもまだ、STAP=ESといえない都合があるというわけです。
当局の検証実験を引っ張り、問題を有耶無耶にするという最初の意図(自分たちの都合よい情報を小出しにする)ありますが、モット大きな政治の動きが絡んできています。
サッカーワールドカップ開催中でもあります。
理研ー小保方騒動の佳境を引っ張って、どうやら当初のスケジュール通り6月中旬のネイチャー論文方式の検証実験は少し先延ばしされそうで、それによって懲戒処分委員会の結論も予定より先になりそうです。
やはり、集団自衛権などというわけのわからない法制用語を巡る政権内両党協議から、国民の耳目を分散させる具に利用されている面が出てきています。穿った見方ですか。違うと想います。
その場合、理研組織を何か巨悪のように描き出し、コレに対応の解りやすい二項対立の絵図を作らねばなりません。
 誰かESを手渡したものが内部にいるなんて、どうでもいいんです。
事実として管理状態もハッキリしていません。
ES細胞は簡単に手にはいる立場にいた、と野依理事長、竹内センター長も3月中旬の記者会見で発言しています。自分のPCのメモ帳にキチンとその発言は残していますから、今更ながら、ESをこっそりとか協力者が手渡した、などという疑惑がクローズアップされることが不思議です。
 
 最後に冒頭の結論を補強する意見と画像。
1)STAP細胞と偽ってES細胞すり替え→胚盤胞注入キメラ胎児=胎盤の蛍光画像は錯覚
2)ES、TS同時、胚盤胞への注入は無かった。(コレは無理筋~ESでも浮遊状態で困難だった~)
3)胎児、胎盤を形成するF1細胞の実証は遺伝子解析の時の混ぜ混ぜのみ
胎盤蛍光キメラ画像は錯覚を補強する論拠を挙げておきます。
 
11jigenのブログ  小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑まとめ 2014-02-20 09:52:17
かなり込み入った指摘ですが、コレを自分の結論に引き付けて読見込むことが可能です。
結局、胎盤のまともに蛍光する画像は無かった=ES細胞注入のみ、ということに尽きる
http://ameblo.jp/11jigen/  W。ココで同時に問題にしなければならないのが、論文案内というか比較対象にしているES細胞、TS細胞の由来です。できれば、その詳しいDNA解析です。若山さんが記者会見で言ったポケットにマウスを入れて持ち込んだ云々などという話題を無理に膨らませる疑惑拡大の次元を理研内の事案に封印するためにも必要です。元はといえば理研当局の最初のボタンを意図的に掛け間違って、自分等の足元に残された証拠を調べないといった責任逃れの姿勢がこういった一種の探偵ごっこの具を提供しているわけです。浅はか非合理、物事の進捗が遅れる、といえます。
 
   ネイチャー、レター論文の不鮮明な胎盤と胎児の画像です。
 「Fig1b最右画像と Fig2g下画像の胎盤部分だけが、なぜか互いに類似」11jigenさん。
 
W、Fig1b画像。上は比較対象のES細胞で胎盤形成せず真っ暗。下はSTAP細胞のキメラ(胎盤錯覚画像)
イメージ 3誰かが胎盤も光っている、といった。
  ↓
じゃぁ~
胎児と胎盤のできるスーパー細胞の画像に使える。
 
 
画像が一杯並んでいる中の一番下の胎盤部分の画像(11jigen)と上の胎盤画像の同一性が疑われるということらしい。コピーを使わなければ不鮮明。上を基準にすると、同一画像を右側に反転させているだけだな。下の機能を右へクリックすると胎盤画像が出る。