反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第2回、その後の理研ー小保方事態。□主要文献 。理研スケジュールから処分の時期を予測。バカンティ関連。ミネソタ大STAP騒動参考資料。

 )前回の続きの前に
1)主要参考文献リストを提示する。
 元ネタにはザット、目を通しておく必要がある。
 (2ちゃんねる、STAP細胞の懐疑点、PART325より転載)←親切に主要リストをまとめて切れている!
 
2)小保方博士論文概要のイントロの案内部分で示されている一般理論を絵図で確認する
(時間不足で割愛)
 私も含めた素人はここをキチンと押さえておかなければ、話にならない!
(英文の本論文では、この部分を20ページ分USA公衆衛生局ホームページから無断コピペしたものと想われる。
日本語の概説では極手短に圧縮されているが、一般への案内文ではない。
無断コピペは、専門用語の機械的羅列で意味が通じる本文展開よりも、英文で案内文を書くことが難しい事から選択された、と見ている。
(簡潔明瞭、教科書的な絵図がネットに提示されていたが、取り込んでいなかった。探す時間不足で、代わりに、理研のSTAP細胞広報ページからSTAP細胞の存在の正当化に導く絵図3枚を提示する)
 
1)
2ちゃんねる、STAP細胞の懐疑点、PART325
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/life/1398135381/ ←ここに主要文献リストは全部載っているが、その中でも重要なものをチョイスする。
        
           □主要文献 (当該ページに直接アクセスできる)
イ、小保方Nature論文(オープンアクセス)
http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html
 
ロ、STAP細胞大発見、ヤァー!のワクワク理研の広報記事。ネイチャー論文を手短に解説した広報。
小保方をヒロインに祭り上げる意図が透けて見えるところが、今読んで面白い。
よくこんな、イケイケドンドンの広報ができるもんだ。
結果には原因がある。このイケイケドンドンがSTAP細胞事態を引き起こした
【体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見-細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-】 メディアの皆さまへのお願い ←大発見!発表から1ヵ月半を過ぎた後、お願いじゃなくて不祥事を引き起こしたお詫び。1ヵ月半も経っても素直にお詫びができない体質。
 それで現状、調査委員会と検証委員会に形式的に分割し、理研、自らが捏造とした証拠物件の調査をスッポリト抜け落としす仕掛けをした。
そうすれば、誰もが深手の傷を回避できる。
ま、それはそれで時間が解決するのを待つという日本的な知恵である。当面はOk。後は知らない。
 
 
ハ、理化学研究所:60秒でわかるプレスリリース
100%キメラマウス_STAP細胞由来と称する貴重な画像のアップ掲載ーそのうち抹消されお宝画像になるー
 
?「実験では多能性細胞に特有の遺伝子「Oct4」が発現するかどうかで初期化の判断をします。」
 
 検証委員会の記者会見動画では「Oct4」に加えて、三つの遺伝子の発現をもって初期化とすると明言している。
それは山中教授がIPS細胞作成時の体細胞に注入する遺伝子である。
自ら高い、というか本格的なハードルを設定したが、飛べないときの言い訳は「Oct4」だけは発現しました、として煙に巻ける。死につつある細胞はなぜか理研では「Oct4」だけは発現するようだ。高等戦術!
 
 
ニ、Refined protocol for generating STAP cells from mature somatic cells.
小保方ネイチャー論文発表を受けて、バカンティのラボが【spore-like stem cell=「芽胞様、幹細胞」の実験手順を公開している。
頭が混乱するだけだから、相手にしないほうがいい。
唯一、解ったことは、バカンティのラボの所属は正確には、ハーバード大学付属のブリガム病院(グーグルでは720床の大病院とされている)、系統は同じだろうけど、ブリガム婦人科病院だった。
どうも前から、バカンティがどうしてSTAP細胞系に入れあげているのか、腑に落ちないところがあった。
婦人科病院の医師ならば、受精卵分化系は仕事に直接、関連する問題。
 
 
ホ、理化学研究所理研)は、STAP現象の検証作業を、理事長主導の下、実施する
                                                  2014 年4 月1
 検証実施計画の粗筋が記載されているが次のようなオカシナ事を言い出している
「検証計画では、刺激による分化細胞の多能性誘導現象が存在するか否かを、科学的に厳密性の高い方法で検証する。
そのために、論文で報告されたリンパ球からの多能性誘導の再現性の有無を検討するのみならず、他の分化細胞からの多能性細胞の誘導の可否についても厳密な細胞系譜追跡法を用いて検証する
>なのに4月1日の検証計画には他の分化細胞からの多能性細胞の誘導の可否についても厳密な細胞系譜追跡法を用いて検証」計画は、記載されていない。
 
 
ヘ、STAP現象の検証の実施について  2014年4月7日   ここに記載されてやじるしいる
実験総括責任者
発生・再生科学総合研究センター
特別顧問(相澤研究ユニット研究ユニットリーダー兼務) 相澤慎一
 
研究実施責任者:
発生・再生科学総合研究センター
多能性幹細胞研究プロジェクトプロジェクトリーダー丹羽仁史
>ほとんど絵図で説明されているが、素人には難解。
     
      【その他の分化細胞からの多機能細胞の誘導実験】
1、血液細胞の中でもSTAP細胞誘導→論文では誘導確率は低いとされているが、やるつもりだ。
2、心筋からのSTAP細胞誘導
3、血液細胞以外の酸処理によるSTAP細胞誘導
4、肝細胞でのみGFPを発現するマウス→恒常的にGFPを発現する肝細胞を含む肝臓を採取→単一細胞に分散→STAP細胞化(W、細胞の塊を作成。実験の全体像が掴み取れない。)
 
          【研究実施スケジュール(予定)】
>【STAP現象の検証】としているが研究実施としているように素人には理解できないところが多過ぎる。
スケジュールからもハッキリしたことは、
A、小保方論文に沿った工程。
小保方論文方式の検証の期限は【CD45 陽性細胞などの分化細胞からのSTAP様細胞の誘導】→6月中旬まで、としている。
その他の小保方論文に沿った工程はSTAP細胞作成成功を前提にしたもので7月中旬に中間報告。
一番遅れる工程は、やはり来年度、予算積み上げの始まる9月中旬。
 
、【分化細胞特異的にを発現するT細Creマウスの入手と交配】してSTAP細胞を誘導するSTAP研究の工程。
 ところが小保方論文と違った方法で(分化細胞特異的にを発現するT細Creマウスの入手と交配)実施する実験は4月1日に公表されたSTAP現象の検証作業ではなく、実質的にSTAP細胞研究である
 
 A、の小保方論文方式でSTAP細胞を誘導する期限リミットの6月」中旬ごろまで
【分化細胞特異的にを発現するT細Creマウスの入手と交配】を遂行した後
6月中旬に実質的な新STAP研究であるSTAP細胞誘導の二段ロケットが発射される仕組みになっている。
その期限は、ヤッパリ、来年度予算積み上げの始まる9月中旬まで、だった。
 あとは、STAP作成を前提としたテラトーマ、キメラマウス関係で、実現不可能だが、2015年3月の最終報告まで引っ張るつもりだ。
 
>動員できる研究員の数の限界があるが、検証委員会が小保方ネイチャー論文と別の方法で、STAP細胞研究に6月中旬頃から本格的に取り組むことは、余り知られていない
1)そうすると、6月中旬の中間報告の時点では、まだSTAP検証ーSTAP細胞は存在するか否かの国民に一番の関心事ーを行っています、ということになる
 
2)小保方論文方式のSTAP細胞誘導のリミットは6月中旬だが、
B)の新方式も含めた中間報告は7月中旬としていることからVS小保方と笹井ら関係者の処分もこの時期と予測される。
*A)パターンの小保方論文方式のスケジュールが8月中旬に揃っていることから、そこまでずれ込む可能性もある。
 
3)BパターンのSTAP細胞誘導の期限が9月中旬までとされていることや、来年度予算の積み上げもあるから、
情勢変化を見越しても関係者の処分発表の絶対的タイムリミットは9月中旬とみる
 
ト、科学研究面に関する説明資料1 ー理化学研究所 笹井芳樹
【STAP現象の存在の有無に関する私の見解は4月1日に発表した声明と同じです】
「STAP現象を前提にしないと容易に説明できないデータがあるが、論文全体の信頼性が過誤や不備により
大きく損ねられた以上、STAP現象の真偽の判断には理研内外の予断ない再現検証が必要である」
             ↓
 「STAP現象を前提にしないと容易に説明できない部分」
A) ライブ・セル・イメージング(顕微鏡ムービー)
B) 特徴ある細胞の性質
C) 胚盤胞の細胞注入実験(キメラマウス実験)の結果
             ↓
反証仮説としての「ES細胞などの混入」「自家蛍光によるアーティファクト」などでは説明できない。
           
STAP現象の検証では二つ実験が必要
①OCT4陽性の小型の未分化な細胞の塊を形成すること(形成過程)
②この小型の細胞塊が多能性を発揮することを示すこと(多能性解析過程)  
 
 
     科学研究面に関する説明資料3  笹井芳樹
 「STAP現象の再現はどこが難しいのか」(形成過程について)
Obokata et al Nature (2014)  W。ネイチャー論文の該当箇所のようやくなのか?
 当該説明資料の前文を下記にコピーした。簡潔明瞭、素人にもわかりやすく、良くまとまっている。
頭は冴えている。
 
         【第1ステップ】ストレス処理後、最初の1−2日目ごろ
ライブイメージング等からは下記のステップが想定8割程度の細胞が「遅延性の細胞死」
2割程度の細胞が回復し生存いわば「サバイバル」ステップです。
細胞は強いストレスを受けたが、大半は死には至っていない。
 
        【第2ステップ】2日−3日目ごろ
   <ストレスが強すぎると全滅。弱すぎるとストレス反応がなくリプログラムされない>
大半の細胞が破綻して細胞死を起こすなか、
ストレス後の自己防衛が成功した細胞は、
小型化し、Oct4‐GFP(多能性マーカー)を弱く発現。
逆に、分化マーカーの発現は減弱。

<この時点で止まると弱いOct4 GFPの細胞塊で、多機能性は発揮しない。→生後3週齢以降のマウスはここでとまりやすい。>

        【第3ステップ】3日−5日目ごろ
Oct4‐GFP陽性細胞が集合して、互いに弱い接着を介して小さい集合塊を形成する。
その際には、集合塊はシャーレの中を活発に移動。LIFという増殖因子が必要。
>>Oct4‐で、多能性は発揮しない

         【第4ステップ】5日−7日目ごろ
 集合塊はさらに大きくなりOct4‐GFPの発現強度が高くなり、その他のマウス細胞ではここで止まりやすいOct4 多能性マーカーの発現も強くなる。(W、ES?)。細胞LIFという増殖因子が必要。
 これらのどこの段階で頓挫しても、最終的な多能性のあるSTAP細胞塊は形成されない。→キメラ形成能など多機能性の解析検証
(これらの4つの段階は、それぞれ何が制御因子なのかの詳細は未だ不明)
 
 

                  【参考資料】
 
       記事1。Wの本文の注3兼用。
 寺門和夫ブログ Kazuo Terakado’s Blog STAP 細胞とハーバード・コネクション 2014.03.09 引用
「Knoepfler(W、ノフラー、カリフォルニア大学教授) は2本の論文に何か「違和感」を覚えたのではないでしょうか
論文の著者にハーバード大学のチャールズ・バカンティが名を連ねていたからです。
>バカンディらは2001年に、”spore-like stem cell” を発見したという論文を発表しました。
バカンディらによると、この「芽胞様幹細胞」は体内のどの組織にも存在する、大きさ5マイクロメートル以下のきわめて小さな細胞です。
 この細胞は酸素や栄養分が欠乏した状態や、マイナス86度C までの凍結した状態でも生存が可能で、85度C の高温下でも30分以上生き延びることができます。
この細胞は、組織が傷ついた時などには、それを修復する役割を果たしているというのです。
 
このspore-like stem cell は他の研究者による再現実験も成功せず、その存在は認められずに終わっていました。
>そのバカンディの研究室に小保方さんがやってきて実験をはじめたのは2008年でした
その目的は、spore-like stem cell を探索することでした。
>2010年の小保方さんの博士論文「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」もこの実験に関連したものです。」
          ↓
      <関連記事>
バカンティのspore-like stem cell” の発見の翌年、02年6月の米ミネソタ大の論文キャサリン・バーファイリー博士らが執筆し、英科学誌ネイチャーに掲載>
ーネズミの骨髄の幹細胞から、多くの臓器になりえる「万能細胞」作成→三者の実験によってに再現できず、難しいというコンセンサス。時間が解決してくれる?
 
   【骨髄多能性幹細胞は捏造だったのか】Feb 25, 2007 ーMAPC(多能性成人前駆細胞
    「万能細胞の論文に「重大不備」 02年ネイチャー誌掲載(朝日新聞2/25)
 ネズミの骨髄の幹細胞から、多くの臓器になりえる「万能細胞」を作り出した、とする02年6月の米ミネソタ大の研究者の論文について、「重大な不備」があるとの結論を同大がまとめた。AP通信が23日、報じた。
論文は、キャサリン・バーファイリー博士らが執筆し、科学誌ネイチャーに掲載された
ネズミから取り出した幹細胞が、脳、心臓、肺、肝臓などの細胞に育つ能力があることが確認できたとしていた。
 しかし、同大の専門家委員会は、育った細胞を確認する過程に問題があり、そのデータに基づく論文の解釈は正しくない可能性があるとした。
  ただし、捏造(ねつぞう)ではなくミスだとしている。
 
           記事2。
     研究者のブログより引用ー理研~W、小保方事件の行く末?~
 「MAPC(多能性成人前駆細胞)の存在は,発表以来相当騒がれましたが,その存在の確からしさについては議論となっていました。
私も,このMAPCの検出を彼らの詳しいプロトコールも参照しながらこころみたことがありますが(骨髄ではなく臍帯血ですが),何度も試してもそれらしき多能性の細胞は出ませんでした
彼らは,疑い深い研究者を呼んで,MAPC培養トレーニングなども主宰していたようですが
(W、理研STAP検証チームは、小保方の残した証拠調査ー証拠保全不十分だがーをやらず、作業者のトレーニングからはじめている)
 血清ロットの問題だとか,
作業者のテクニック上の問題だ,
出現する確率がおそろしく低い,などといっているうちに,
いつの間にか「MAPC」は難しい,という大方のコンセンサスが出来上がりました。
 
 彼らの提唱する「MAPC」という名称が,彼らのグループ以外に浸透しなかったのはやはり,彼らと同じ方法によって誘導できたグループがほとんどなかったからです。
医療やビジネスとしても手を挙げるところがなかったのも同様で,百発百中でなかったためです。
 
>>この論文(ミネソタ大の論文)が写真の取り違えのようないわゆる「ミス」でなく,捏造だったとしたら(そういえば,韓国のESグループの捏造のときも,最初は写真の取り違えのレベルの話でした),
各国の研究者は大きな回り道をさせられたことになります。
 たとえば,MAPCの解析をしている研究者も国内にもいますが,一体彼らの調べていたものの正体はほんとうは何だったのかということになります。
 それ以外にも,MSC(間葉系幹細胞)やEPC(血管内皮前駆細胞)といった他の組織幹細胞との関係だとか,この論文を足がかりに書かれた論文の論理構築などにも影響が少なくないと思います。」
 
「この問題は共同通信朝日新聞がとりあげたことで国内でもますます注目される可能性があります。
>>再生医療は眉唾ばかりだという印象になってしまっては,医療応用の面でも大きなマイナスになります。
まずはどこまでが真実なのか,見極める必要がありますし,著者らは周囲の疑問に答える必要があるでしょう
。」
 
  時間不足で今回は終了ー続くー