反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

第4回、その後の理研ー小保方事態。前回記事の訂正。~理研内部の人間模様を推察したコメント多数を門外漢が総括すると~科学研究現場における生々しい人間劇だったのか、と。

  まず 5月8日付の記事は
『「第4回、その後の理研ー小保方事態。ー小保方弁護士は新資料として、小保方実験ノートを提示して「ちゃんと実験をやっている証拠を公にしたい」の笑止。』は作成時点で小保方ー三木弁護士側と理研調査委員会のリアルな動向を全く知らないで作成したため、大きな事実誤認があった。
 
 両者の交渉関係を時系列的に大雑把に列記すると次のようになる。
1、最初の段階の事情聴取(回数は不明)。
 理研側は2冊の実験ノートなど具体的な事実に基づき、事情聴取した。
小保方は事実関係をまとも説明できないので結果的に問い詰めるる形になり、小保方は事情聴取で精神的ダメージを受けた(三木弁護士発言を参考)。
 
 2冊の実験ノートの内容は、4月20日に追加資料として提出され、5月8日に三木弁護士から断片が公開された内容と大差ないものと想われる。
          J-CASTニュース 5月8日(木)18時10分配信
~小保方氏ようやく「公開」するも「専門家「理科の観察日誌?」「ものすごい破壊力」~
サイエンスライターの片瀬久美子氏も「2冊の実験ノートを見た時の調査委員に対する脱力効果も如何ばかりであったろうか…」、
科学ライターの内村直之氏も「ものすごい破壊力である。理研は持ちこたえられるだろうか」
 
 弁護士の公開できるまともな断片がアレだから、その他の内容には巨大研究機関に与えるダメージを想像すると、調査委員会は恐怖感さえ覚えた。
エッ、こんなのをリーダーにしてSTAP大発見の大騒ぎを演じていたのかーと。
 当然、この時点で関係者はSTAP<万能細胞(多能性、増殖力の2要素兼備の必要十分条件を公開)>の存在に確信を失っていた。 
 
 他方、小保方は具体的事実に付き合わせた追求に精神的に追い詰められ、弁護士の助言もあって、事情聴取に応じると不利な状況に追い込まれるので、精神疾患を理由に入院して、事情聴取には応じないことにして、4月20日に(疑惑の画像以外の真の画像?、2冊の実験ノート以外5月7日公開のノート)の追加資料を提出した。
 実験ノートの恐怖の断片が5月7日に公開されていることを全く知らずに記事を作成していた
該当するのは5月8日付の記事。情報不足に基づく事実誤認の記述、多し。
5月7日の記事、午後2時45分 『第3回、その後の理研ー小保方事態。未必の故意という法律概念。理研STAP検証プロジェクトへの疑問。』ー5月7日断片公開との時間差、不明。
 
2、
 事情聴取(弁明する機会)に耐え切れない小保方本人の、出頭拒否が長期間続いていることで、この交渉の主導権を持つ理研側のヤメ検弁護士の委員長は5月8日に小保方側の不服申し立てを拒否して、「懲戒委員会」を設置の断を下した。
 三木弁護士の5月7日時点の実験ノートの断片、公開は、水面下での弁護士同士の超丁々発止のやり取りの中で、門戸を閉ざされた結果、方向転換をして、今後の展開を睨んだ布石として、国民B層や小保方情報持続ネタにしたい一部メディアを対象とする窮地の突破口を開く画策の一部。
 
 が、B層相手の小保方同情の誘導、一部、メディアにネタ提供としても、、断片が余りにも酷過ぎで窮地の小保方にとって逆効果、大失策。
 素人でさえもドン引きする稚拙な断片を公開する弁護士の判断力の如何さえ問われだした。
小保方は弁護士にもダメージを与えてしまった。
 
    現状はコレ。
  小保方氏の懲戒審査に1ヶ月 原則 懲戒解雇か諭旨退職   ー朝日デジタル 0時41分配信ー
~「理研は8日、小保方氏の処分を検討する内部職員らで構成する「懲戒委員会」を設置した。記者会見した理研の米倉実理事によると、委員会が1カ月程度で結論を出し、理事会で決定する。理研内の共著者や所属長も審査の対象になるが、理研を離れた若山教授は対象にはならないという。」
 
 結論は1ヵ月後だから、検証委員会のスケジュール表からネイチャー論文の手順によるSTAP現象の検証のリミット6月半ば頃に注目して、小保方処分の時期とした予想は間違っていなかった。
サッカーWカップ、ブラジル開催のドサクサに紛れた処分など関係がない。
そもそもブラジルは日本と180度も経度が違う。日本のゴールデンタイムは向こうでは早朝。


 小保方氏の処分を検討する内部職員らで構成する「懲戒委員会」の審査対象は「理研内の共著者や所属長も審査の対象になるが、理研を離れた若山教授は対象にはならない」ということだが、理研の組織関係を説明した 専門弁護士のブログによれば、独立行政法人理化学研究所の野依ら中枢幹部の立ち位置は民間製薬会社で言えば、収益1000億程度のホールディングス
笹井が副長を努める発生・再生科学総合研究センターなどは各々の枝の会社にあたるそうだ
 
この組織関係図や検証委員会は、「STAP現象の検証作業を理事長主導の下、実施する。4月1日、独立行政法人理化学研究所」などとメディアに発表しているところを見ると、野依理事長等は減給処分止まりかな。
 
 いずれにして、特定研究法人指定の野望が立ち消えになったわけではない事もあいまって、小保方案件を通じて、資金供給ルートの元栓を握る文科省、延いては政府中央官僚の介入度が深まっていく傾向は避けられない、みる。
検証委員会の記者会見で一番左に座っていたのは天下り官僚じゃないかな。雰囲気が相沢、丹波とまるっきり違う。
 執拗に今一度、理研スーパーコンピューターの実利的使用と日本版国家安全保障会議ー秘密保護法ー集団安保軍事態勢の関連を疑う。
また、理研はやがて、軍需産業向けの基礎研究をやり始めるのじゃないかと疑う。
 そのような批判的視点は間違いではないと考える。


 上記の処分問題とも換券するが、理研ー小保方騒動の全貌を知る糸口になる長文のコメントを見落としていた。
以下、一部を削除して、全文記載する。
          ↓


    by Anonymous Coward on 2014年03月06日 14時43分 

応援します。
政治的にっていうと、S先生とのバトルって事で、内情を知る人間であればそれが如何に困難かは知ってるはず。
SさんはCDB内で強すぎますから。
 
そして、OさんとSさんの関係は、出入り業者や秘書レベルまで、皆知っていること。
「僕はケビンコスナーなんだよ」という発言なんか有名すぎます。
 
この件、Sさんが鍵というか主犯。
 ここ一年くらいOさんとこか広報のとこに入り浸りでしたし、あの前のめり過ぎるプレスはSさんの意向で、全体のストーリーを書いた張本人。
 本来は、有頂天になる以前に、冷静な疑義を彼女に突きつけなければならなかった役のはず
Sさんがチェックができていない状況なのに、Oさんを囲い込んでしまい、他の著者からの指摘が充分に機能しなかったから、現状況があります
 
 一方で最近、Oさんが、Sさんからのセクハラとして上層部に訴えてたりと内情はカオスですから、それをSさんが知れば状況は一転するかも。
 ちょっと前まで上層部は二人まとめてクビ切ろうとしてたわけで、Sさんも掌を返さざるを得ないでしょう
 
 Sさんは「Oさんはすばらしい研究者だ」「データの捏造なんてするわけがない」という色眼鏡を外すきっかけを潜在的には)待っていると思いますよ。
自分から積極的に外すことは難しいでしょうけど、データがいかにヤバイかってのを明示することは、「俺も騙されたんだ」と自己正当化でき、正気に戻るチャンスになるはず。
さすがに地頭の良いSさんだから、最後は損得勘定で「持論を引っ込めたほうが得」という結論が出せるのでは。そこまで持っていけるだけの論拠があれば大丈夫だと思ってます。
 
多分今まで、Sさんのまわりには優秀な人が沢山いたのでまさかそこまでするか?」というような想定ができていないんだと思いますよ
 SさんがOさんの仕事を懐疑的に見れていないのが一番の問題です
 Oさんのセクハラの訴えで俺も騙された」となるかどうか。
 
 O-Sの結合が切れれば、Oさん個人の問題として処理もできようものですが、変な庇い立てが発生するとCDB全体に影響するかもしれません。
 
 理研内部では生物系への圧力が強くなってきてるのですし、野依さんに直接いくのはまずかろうですが、竹市さんに訴えるのはありだと思います。
もしくはOBの西川さんか。
筆者らに突きつけるのは外堀を埋めてからの方が良いかと。充分吟味下さい。
 
 Oさんはいわば外様なトリックスターなわけですが、外からの刺激によって、内の患部が明確になったのは皮肉なことです
本来、内部からの膿出しは当然すべきで、研究者個人は科学的事実にのみ忠実であればよい。
トリックスターや派手な妄言吐きは要らないのです
主張に対して事実を提示して反論することは、科学的な行為です。
本来、政治など関係ないはずですが、意識せざるを得ない状況が作られたこと自体が、この問題の本質なんだと思います。
事件以前からの問題ですね。
*さんの研究者としての行動を応援します。


     by Anonymous Coward on 2014年03月11日 0時53分
 このコメントをネタに「OさんとS先生のいけない関係」でもりあがっている掲示板があるので一言いわせてください。 本当にいけない関係だったら、「愛人に便宜を図っている」という自覚(やましさ)があるので、大抵、もっとコソコソした感じになります。 
 
 AC(#2557435)さんも、そうと名指ししているわけではなく、
>むしろ「S先生が科学的野心が先走って、きちんとデータを吟味していなかった」ことを指摘しているように思いました。
 
 自分の経験から分かりやすい例を挙げると、
教授がこういうデータが欲しいと長年夢見ていて、そのためにテクニシャンやポスドクを大量に投入したのに何年も成果が出なかった。
>そこへ新しい大学院生がやってきて魔法のように喉から手が出るほど欲しかった成果を出していく。>周囲は「なんだか、この大学院生は胡散臭いなあ」と思うが、教授はもう有頂天になっていて聞く耳を持たない。」 こういう状況だと思います。 
 女子学生に限った話ではなく、男子学生でもこういう怪しい院生は現れることがあります。 
大抵、古株のテクニシャンがいるラボ、サイエンスの分かる配偶者がいる教授、自分で時々実験する教授は、途中で気がついて大事になりません。 
そうでなくとも、教授が、面子を気にせずにサイエンスを議論できる仲間がいれば、なんとかなります
 
 自分は「S先生も誰か信頼できる相談相手が研究所の中にいれば、未然に防げたのに、気の毒だなあ。」と感じました。
若山先生がコメントを出したので、S先生もご自分の信頼回復のために動いてほしいと思っています。


        by Anonymous Coward on 2014年03月06日 15時28分
外部から見てて、今までは、「Sさん、良い研究してるなー」と思っていたのですが、AC(#2557435)さんのコメント読んで、すごく失望しました。
確かに、Sさんは賢い人だと思われるのに、なんでこんな杜撰な論文を嬉しそうに出しちゃったんだろうって、すごく不思議でした。
Oさんに熱を上げて、盲目になっちゃってたんですね。納得です
あー、本当に愚かしい、最悪な事件ですね。
科学者として、今回の捏造論文、看過できないと思ってきたけれど、組織ぐるみで異常な状態になってるって、そして尊敬してきた科学者Sさんが、自分の感情に走って、科学的な目を失っていたって知って、本当にショックです。
この機に、膿を出し切って、科学を守らなければならないですね。私も、kahoさんを強く支持します


        by Anonymous Coward on 2014年03月06日 15時58分
 自称ケビンコスナーのSや、セクハラを訴えたOってのが誰なのかは知りませんが、コレスポンディングオーサーの一人である笹井氏は4月から所長になることが内定していると聞きます
 
 CDBの対応は「4月までなんとか時間稼ぎできればいい」という妙な計算が働いているように見えて仕方ありません。
著者たちが論文のイントロダクションに書いてるように、今までも追試が難しい、体細胞由来の謎の万能幹細胞の報告」なんてのは山ほどあって、そんなものには今更、何の新規性もありません。
Natureに載ったのは「簡単に様々な細胞から幹細胞が作れる」ことが評価されたのです。
 
 「データにずさんな点が多々ある」「著者自らプロトコルで認めたようにTCRの組み替えが起こっていない」というならば、この論文の根幹は崩れ去っています。
 
 さっさとリトラクションした上で、なぜこんなことが起こったのかを検証するのが王道です。当然、笹井氏は所長なんて辞退すべきです。
 
*さんが、理研内部にいながら、この研究に対して科学的に真摯に検証されている姿、頼もしく思います。
私も、迅速な論文の撤回とできる限りの真相の解明がなされるべきと考えています。
残念ながら、今の理研の対応には失望しています。保身に走っているようにしか見えません。
*さんが、理研内部にいる身で今回の問題に対してこのように声を上げていくことは非常に大変だと思いますが、科学や理研に対する信頼が失われないよう、是非とも頑張ってください。応援しています。


      by n 2014年03月06日 14時47分
 理研には今回のSTAP論文発表を裏で支えたES細胞研究チーム(笹井)の他に、iPSをやっているチームもあります。(高橋)。
 後者は立場的には京大側と近いので、そちらに属する方なら、別に党派性を超えて、個人的利害を別にしてということではなく、思いっきり党派的であるかもしれなのです。
だからといって言っていることがいい加減とは思いませんので、これからの批判内容には期待しています。
 なんにしろ、「国内では」ips側が沈黙していることもあって、あまり大した批判が聞こえてきません。
twitter2chソースを拾って来て、うだうだ言ってるだけで内容がない。おれはこんな用語を知っていると言いたいだけのロンダ院生のたまり場ですよね。2chはたまに密告もあるが、大半が便所の落書き以下。
討論システム的にはスラッシュドットが一番ましだが、この問題に関しては素人的な記事しかなかったので、がっかりしていたところ。
それがこの記事によって、一気にスラッシュドットが盛り上がりそうで、このシステムの良さがわかるきっかけにもなるかと思います。
 
 私は、野依先生に言いに行くより、もし告発するなら、Natureとか、分生の理事とか(ただし理研とは関係ない人)に告発すべきだと思います。
いくら人格者であるように見えても、当事者になったり、組織のしがらみに縛られたりすれば、自分、あるいは自分の所属する組織の保身に走る場合があります。
あるいは、いくら権力があっても、発言を多数決で潰されることもあります。
 それに、野依さんはこの分野の全くの門外漢であるので、理研の生物系の先生方の意見を信じるしかないでしょう。
 
 私も、研究関係である告発をしたことがありますが、所属研究所の所長と副所長が裏で手をまわして、追い出されそうになりました。
そこで、そのもう一つ上の機関に相談にいったところ、調査をされることになりましたが、調査委員は研究所の関係者ばかりで、「問題はあったものの、大きい問題であるとは認められない」みたいな、曖昧で異様な調査結果を出されました(しかも議事録に、言ってもいない私の発言として「裁判にはしません」という記述を書き加えられていました)。
私の提出した証拠は全部無視。調査報告書に記載さえありませんでした。
ただ、所属研究所のもう一つ上の機関の対策室にも私側の証拠書類を提出していたので、対策室は「調査結果は不平等」して研究所の調査結果を受理せず、研究所と押し問答の状態が続きました。
そして約一年後、根負けした所属研究所が非を認めました。
 
 私の経験から、告発するなら、利権がからまず、所属機関と同等、あるいはそれ以上の力を持つ機関に相談に行くべきと思います。
 告発は、ご本人が考えられてなさったら良いことだと思いますが、私自身は、告発して良かった、正しかったと思っています。
今も研究を続けられていますし、むしろ、告発を通して、様々な方たちとのコネクションもでき、以前より良い環境で研究できています。
 お分かりの通り、正義感のある研究者の方たちもたくさんいます。
告発をされるにせよ、されないにせよ、*さんの科学に対する真摯な態度は立派だと思います。
これからも頑張ってください。


         by Anonymous Coward on 2014年03月06日
 この人は内部で実名でやってるみたいだし、相当なリスクと覚悟でやってるでしょ。
理研と日本の名誉を守るために、著者たちにデータからみえる事実をつきつけて、誠実なたいおうしろと。
査読付ので外部からやられたら、それこそ理研も日本もおわりだわ。


         by Anonymous Coward on 2014年03月06日 14時13分
 各種の嫌疑に対しSTAP cell(って今や何なのか意味不明)とSTAP stem cellは違うとかいう言い訳にもならんものを出してくる「羊頭狗肉」を地でいくような理研の対応をみてると
真実よりも組織防衛の方が大事になった腐った集団との感が深いですね。柳田先生の危惧されていた通りです。
いくらマスコミが馬鹿でも、国民の教育水準、道徳水準が高い日本で、こんなSTAP騒ぎの虚偽がいつまでもまかり通る筈はありません。とおからず虚偽は暴かれ罰せられます。
欺瞞と保身が支配するこの時勢、真に理研を愛する、国を愛する研究者としてkahoさんがいるのが唯一の救いです。