反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

4月16日笹井記者会見前の問題点

  WACWAC→小保方研究不正事件の一連の記事は今回を持って終了する。
いつもの続き記事のときのような自分の腑に落ちるような成果は得られなかった。
ヤッパリ本件は初回に見積もったようにエンタ向きだった。一見複雑にして、実にあっけらかんとして単純な事件だった。
騙すほうも騙されるほうも同じ穴の狢。
確かに魚心に水心である。
閉鎖特殊環境での何とかとナントカの絡み合い。
 
 何度も指摘しているように、小保方事件が研究世界で留まってくれたからまだよかった。
しかし、あのような人物構成のモノがこの日本にウジャウジャいると想うとゾッとするが、コレが今の日本の現実だ。
比較的検証しやすい科学研究の分野だから、網に引っかかったが、世間だと小保方的人物はスイスイとのし上がっていく。
その結果は大凡想像できる。泣かされる人間が一杯、出てくる。
政治家でも小保方的プレゼン人間がいる。今の日本の風潮では、あっという間に出世する。
浪速のあのヒトが今風の典型で、その先祖やモドキは一杯観察できる!
そういう方向に、この事件を教訓化したほうが、庶民のためになる。
 
 小保方は肝心なところでトリックを使ったが、具体的な手口となると、ヤッパリ小説、映画の描くスリリングな瞬間。
私のような素人にはリアルに想像できない。
リアル現場は小保方だけが知っているが、もしかして、そうした事実はないことにできる便利な性格かもしれない
笹井、若井らは、小保方がトリックを使ったと事件発覚後、結論付けているはずである。
それが解らないほど馬鹿ではない。思い起こせば、小保方には腑に落ちるところ、不可解な行動があったはずだ。
が、表面上は顔を背けざる得ない。
 
予想したように笹井は小保方を突き放せなかった。
しかし、それはそれで高級演技である
普通の人間だとはらわたが煮えくり返っているはずだが、そういうチャンネルと違って、知らない振りができるヒトが要るのかもしれない。
 
 この間に読書で突き当たってきた問題を掘り下げることができないので逃げを打った面がある。
それは今回のアメリカ、東海岸マサチューセッツの実情と日本の理研の研究環境の格差が小保方事件を生んだこととも繫がる。
 
 しかし考える方向に無理があるような気がしていた。結論が形にならない。
文系でも突き詰めると、理研ー小保方のSTAPと同じ次元のどうにもならない半永久的な泥沼の領域がある。
だから、解っていたら、そっち方面に踏み込んで行ってはいけない。
私が参考にした本の著者は博士課程で発表し、好評を得たその「論文」の研究方向(合衆国憲法修正第二条の市民と武装の観点をアメリカ史から深め、日本史と比較検討する)を、潔く捨てて、その後、独自の視点から日本史に取り組むことにした。 英断である。
その研究方向は無理筋と最初に見極めたのである。
 わたし自身も日記を書いている途中で、日本史の特殊性の如何を問うために、中国史ヨーロッパ史と比較検討するなどという、壮大な思い付きをしたことがあった。
江戸時代史にもあたっていないで、まして知識と教養不足に泣いている現状、一般論で語っても感想程度になって逆効果なので、方法論的にも無理がある
それで、分不相応の試みは中止した。
記事で良く取り上げる丸山真男小林秀雄を超えようと想って、本居宣長のようなことをやりだし、何のことか解らない長大論文を仕上げた。世評ではコレによって丸山は理論的に行き詰ったとされている。
泥沼の待ち受ける方向には足を運んではいけないという知恵?である。
 STAP細胞、在る無しも、総括するとそういう次元の問題である。
 
 小保方事件に付き合ってきて、つくづく実感することは在る。
実に現在の日本の表層を象徴する事件、日本的な事件であった。
このままヅルヅルいく。そしてやがて忘却の彼方。忘れたころに発表があっても、エッなんだっけ、と。
 
*4月16日の笹井記者会見を前にして、毎日新聞のメール取材にたいする笹井の返信の中に、記者会見の笹井理研ー関係官庁、政府の小保方不正研究に対する基本戦略が集約されている。
 最後に毎日新聞とのメールのやり取りによる笹井の記者会見前の見解を付け加えた。
 
 既に笹井は、問題発覚直後の2月13日14日の理研側の小保方への事情聴証拠保全に大きな不備があった。いい加減な初動捜査も真相究明を阻んだ。研究室に持ち込んでいた小保方私物のPCは押さえていない。最も無理筋なのだが、論理としては成立する。専門職種の科学者に巨大科学研究組織を管理できるのかから実に60日以上、経過した今、小保方に遅れて、【丁度1週間後、記者会見】に臨んでいるのである。
 
 この事態を政治的な立ち回りと云わずしてなんというか!
勿論、小保方に記者会見を先にやらせておいて、ネットも含めた世論の空気感の変化を見届けて、関係者、理研当局と口裏をすり合わせ、官庁当局、おそらく政権与党とも、根回しをして、今回の記者会見に臨んでいる、とみる。
 
 笹井会見は真摯な研究者としての会見とはみなさない。
 
その1。日本への安易な危機感にかれれたニッポン、チャチャチャをよりどころにする、政治的発言=問題にすり替え。
 研究成果が出ると目論んでいるのならば、STAP研究をやりたければやればいい。誰も止めていない
典型的な問題の核心(研究不正事件の調査)の政治問題へ拡張したすり替えである
研究不正事件の調査は、同時にSTAP細胞実験になるのだから、どうしてSTAP細胞研究の妨げになるのか?問題を政治問題に拡張する、すり替えもいいところだ
そういう分不相応な大げさな政治思想と小保方のような人物構成に対する認識能力に大きな落差があったから、今回の事態を招いているのである。
人間の大きな間違いはイデオロギー面も勘違いから来る場合が多い。
そういう意味で笹井は何ら改まっていない。この事件を教訓とできない。
 
まして、当該研究にモット予算をくれ、というのは【弩あつかましい】にもほどが在
 
その2。笹井の記者会見の科学者としての目的は、自らの実績と名声を背景に【STAP細胞の実存を言葉で証明】することである。
 
A)既に小保方記者会見では【STAP細胞現象】なるSTAP細胞大発見の論文の論証過程を実験後期(=STAP細胞実存立証の十分条件)テラトーマ、キメラマウス実験における細胞すり替えと大疑惑から、初期の細胞発光現象に衆目を集中させ(200回成功、大発見の記者会見で小保方がしめしたスクリーン上の緑色の細胞の塊)研究不正事件の全貌を実験初期の細胞発光現象に切り縮めようとしている
 
 細胞発光に関しては、前回の記事でカリフォルニア大のノフラー教授のような細胞に震動を加えた場合、【死に行く】(笹井の言う死んだ、ではなくー死に行くーという進行形)細胞が発光する、という説を紹介した。
 
 さらにOct4-GFP発現説、というものがあり、世界のこの分野の研究はここまで進んでいる、とする立場もある。
 コレも紹介したが、当該部分を注視すると、STAP細胞実存の必要条件の【一つ慎重な表現がなされている。
同時のこの文中では香港、中文大学の研究者はSTAP細胞実験はOct4-GFP発現どまりであるという結論に達して、それ以降の実験を中止したとある。
 
 細胞の発光自体はSTAP細胞実存の必要条件の一つを満たすだけの限界に留まると見切ったから、香港の研究者は研究を中止した。
 
 なお、笹井はあたかも世界中でSTAP細胞の研究が盛んに行われているように、メールで答えているが、現状を知っているはずである。具体的に名を挙げて指摘して欲しい
 
 ボストン、グローブ紙、キャロラインジョンソンは報告文ではハーバードのバカンティは博士の資格のない医者であり、学会では変なヒト扱い、という。
コレが実情だろう。
 
 バカンティ、グループは医者の弟を除けば、日本人ばかりというのもわかる。
この分野で先行する日本では、中山教授の発見もあって、バカンティの異端研究に賭けようとする研究者が多く出現しても不思議でないが、成果の見通しのない研究に賭けるものを異端として許容しているアメリカに比べて日本人研究者の研究競争環境は甘い。
 
 最近、ボストンの雰囲気を報告した本を読んだ(「アメリカの原点、ボストンを行く」ソフトバンク新書、井上篤夫)
当地は異端に寛容な地であり、フリー、リベラル、多元主義が生活習慣として根付いている
マサチューセッツ医科大学に居辛くなったバカンティをハーバードの教授に受け入れる環境はある。
ハーバードは私立大学、東大とは違った基準がある。
異端に対してキチンとバランスを取った処遇をしている(まさかの大発見も可能性として0でない)バカンティの下でも研究職人どまりの小保方がたった数年で政府系巨大研究機関の研究室のリーダーに出世する日本の異様。
 
また、カリフォルニア大のノフラー教授はSTAP細胞が本物である可能性はないとはいえないが、
*それはケンタッキー・ダービーで3本脚の馬が優勝する確率に、有り金全部を賭けるようなものだろう
という。
面白い表現!日本の科学者のこの程度の余裕とセンスが欲しい。
 
 例えていえば、野球博士の野村克也の云う、間違った方向に努力を重ねても実戦において、大きな成果は得られないということだ。
それでも努力を重ねる途上において、何かが生まれる?根性論、ということになるのか。
理研の再検証以上は根性論の領域のようなきがするがー。引き際も肝心だ。
 
B)丹羽という小保方STAP細胞論文の共著者であり、検証する責任者は【STAP細胞は仮説】などととんでもない後退した発言をするようになってきた。
 小保方抜きで良く調べてみると仮説ということになる。
そして仮説は、葬り去られていく。
 
C)笹井の直近の発言は次のようなSTAP細胞実存の一貫したトーンで押し切るものと想定できる。
 
A)STAP細胞現象(小保方記者会見)だの、B)STAP細胞は仮説(丹羽)
という当初の大発見の記者会見から大後退した逃げの一手、切り縮め、すり替えを踏まえて、笹井は記者会見で記者団と世論を煙に巻こうとしている、その方法論が次のコンセプトとになっている。
 
 『*1)構成。論文構成上の複数の過誤、不備が判明し、混乱を招いた」と認めた上で
*2)構成。疑義を生じたデータを除いても、
*3)構成。その他のデータでSTAPを前提としないと説明が容易にできないものがあると私は考えている」と説明した』
 
問題は2)の疑義の範囲を何処までとするのか
小保方は若井との遺伝子系統のマウス細胞すり替えに対して本件とは違う、ということで完全に沈黙した
STAP細胞実存を疑問視するものが、小保方研究不正の状況証拠とする一方の柱である。
若井自身もコレによって小保方データは信用できないとしている
笹井はこの点に明確に答えなければ、3)の大まかな見解は納得させられない
 
3)笹井の何よりの論拠はES細胞へのすり替え説は机上の説として、(小保方が大発見記者会見で示したような)緑色の発光する細胞の塊はできないとしているが、
 
イ)ミューズ細胞すり替えではどうなのか?
 
ロ)細胞に震動を与えた場合、死滅しつつある細胞の発光ではないのか?
 
ハ)実験は今世界レベルで実現している(香港中文大学研究者発光を見たが研究中止)、Oct4-GFP発現どまりではないのか?
それをもって小保方の言う200回実験成功のSTAP現象とするのかどうか
 
ニ)STAP細胞研究競争が世界中で激化している現状というが、具体的に何処と何処なのか?
 
ホ)小保方の研究室での具体的な実験条件の適切な管理状態はどうなのか?
その場その場の思いつき優先の杜撰な管理状態だとES、ミューズなど他の細胞の混入の場合もある
 
ホ)管理者としての小保方放し飼いはなかったか
 
*笹井記者会見はSTAP細胞実存を大前提とするものである。
いわば、結論がまずあって、それに見合う事実を総合しているが、余計な予断を持たず、何よりも実験によって実証することである。
それが同時に、STAP細胞研究の前進につながる?。
 
*小保方は論文の一部に瑕疵はあったが、STAP細胞実存の必要十分条件になる実証である腫瘍とキメラマウス政策が可能になる細胞すり替えなどの研究不正行為をしていないという性善説に立っている
基本的に性善説を信じる振りをしているのであって、小保方不正の大まかな全貌は掴んでいる)
 
*がしかし、STAP細胞実存に疑惑を抱く多くのヒトは、研究不正行為を意識的に遂行していると仮定すれば、全ての捏造、剽窃、大疑惑は一貫性を持って繫がっていく、としていく。
 
A)捏造が既に当局によって認定されている、実験画像処理などの論文問題
B)若井にマウス遺伝子の違うマウスの細胞をSTAP細胞として送致したことは、偶然の間違いとかではつじつまが会わない
ここが決定的なポイントだから、小保方は説明すれば破綻するので、本件と関係のない事案として沈黙する。
 
)若井から送致されてきたマウスからキチンとSTAP細胞を作成するのは当該研究にとって、最も重要なSTAP実存証明のポイントであり、そこを遺伝子検査でES細胞由来と想定されるマウス遺伝子の細胞をSTAPとすることはあり得ない。
 
それとA)の博士論文からの腫瘍の画像張り付けー。もっとも、論文にはそのほかの問題があり過ぎる
二つの決定的なSTAP細胞実存の立証過程の捏造(=画像)、決定的事実への沈黙は間違いでは説明できない。
 
小保方が意図してトリックをしていたとすれば、捏造と大疑惑は一貫性を持って繫がっていく。
 
*笹井の指摘している核心は緑色に光る細胞の塊の存在を持ってSTAP細胞の実存としていることであると想う。
それ以外は小保方にトリックがあったすれば、、細胞の塊の発光という事実を持って、STAP細胞の実存とはできない。
 
*だから実験したらいい!誰の止めていない。それが同時にSTAP細胞の研究の発展に繫がる。
 
   <追記>5時40分現在、笹井記者会見、視聴中止。途中から視聴したが、これ以上は時間の無駄。
 
 笹井の一人しゃべりを続けさせておけばこういう、細部について延々と御託を開陳し、煙に巻く結果となる。
まるでお経を聞いているようだ。
ま、しかしあの手の手法を使う人間が生息ところにいけば、たくさん観察できる。
 
 記者会会見では一人質問者の鋭い質問の方向が佳境を迎えようとしたとき、会見者側の司会者が打ち切るという問題点の明らかになった。
ナルホド、この種の記者会見はコレまで、会員限定にされてきたはずである。
コレでは馴れ合いが生じる。
質問がトロイという批判があったが記者会見の質問と応答の習慣が悪過ぎる。
それで呆けたような質問が記者会見の全体に緊張感をなくさせる。
語彙豊富、図太い神経の持ち主の会見者は楽のものだ。
 
 要点は笹井は小保方の事故の研究犯罪を逃れるために苦し紛れにいう【SRAP現象】細胞の塊の発光現象にSTAP細胞大発見を切り縮め、STAP細胞の再構成=先祖がえりと末梢細胞への発育の自動過程を証明する必要十分条件であるテラトーマ(腫瘍)、キメラマウス生成過程における細胞のすり替えの問題を頑強な否定を追認する立場であることがハッキリした。
 
 テラトーマ(腫瘍)、キメラマウス(奇形種)実験過程で細胞すり替えなどの研究不正があるとすれば、自分たちに厳しい責任追及が及ぶ。
 
そこに決定的な証物的拠と供述はない。
笹井は専門用語の言を尽くして、イロイロ云うが、小保方放し飼い状態は明々白々で、そのことを終始一貫して誤魔化している。
 
一番熟知しているのは、若井であろう。
だから、小保方データに不信感を募らせて、従来と別種のマウスによるSTAP細胞作成を依頼した。
ところが送り返されてきた細胞の遺伝子を調べたらES細胞実験に使うものだった。
コレに対して小保方に続き笹井も答えられなかった。
 
 勿論、責任問題の波及を恐れた立場上、小保方抱え込みは、記者会見で明らかになった。
理研ー小保方はSTAP実存の共通基盤に立ち、利害も共通するという大局的なな政治判断は笹井記者会見で証明された。
 
 私の視聴していた範囲でもテラローマ、キメラマウス作成に関する女性記者の若山⇔小保方のマウスとSTAP細胞と称するものの取り違え質問に関して、笹井はまるっきり質問をはぐらかし、どうでもいいような細胞の初期段階の問題に意図的に摩り替えていた。
 私なら厳しい声で笹井発言をさえぎって、若井⇔小保方間のSTAPやり取りの、簡単な質問に答えてください、といっただろう。
 この件は論文の瑕疵と繋げる小保方トリック認定の重要点だ。
無理をしてでも答えられないという言質をとるべきだった。
 
 この件に関する視聴者のコメントには次のようなものがある。この方は最初から視聴していた。
「kougimlet 。
違うマウスを若山研に送っていた話は今回の論文とは関係ない。若山研で閉じている話だと。 12 分経過」
なるほど、それで笹井のこの重要ポイントに対する論点すり替えを許していたのか。
それでは執念がなさ過ぎる。
同じ回答は解っていても、再度同じ事をしゃべらせるべきだった!超キーポイントを印象付けるテクニックでも在る。
こういった事案に対しては、質問者は確信を持って対決すべきであり、いい加減中途半端なし質問では視聴者は情緒的な印象判断に頼ってしまう。
 
 コレでは、小保方の細胞すり替えと論文の根幹の部分の瑕疵の強固な繋がりの状況証拠にならない、かくして小保方の一貫したトリックは理解できない。
物的証拠供述がないので解らないということに収束する
 
 が、自分としては、小保方研究不正の心証は変わらない。
何処か政治資金規正法違反のくねくねした結果の無罪判決に似ていなくもない
あの案件では政治資金規正法をよく読めば、会計収支報告書の作成者には罪は及ぶが政治資金団体の代表者の最高責任は回避する判決もありえる(総務省政治資金規正法のまとめ解説より)
当時、私は検察の弾圧に反対する立場から、有罪もあるとしていたが、政治資金規正法の条文解釈に当たって考えを改めた。
 この問題の当初から無罪説を政治資金規正法から、断言していた方が正しかった、と納得して、それに対して批判的な記事を書いた自分の愚かさを知った。
原典に当たらず漠然とした政治感覚で判断していたのは間違いだった。
 
 小保方不正研究事件にも、そういう教訓は適応できる
 
 やはり、小保方研究不正の一番肝心な、テラトーマ、キメラマウス作成過程への細胞すり替えは物的証拠、供給なしで灰色のまま終わり、又物的証拠と供述がない以上、そのような判断になっても仕方がない。
状況証拠では小保方研究不正で(小保方のトリック)、灰色状態は明白ではあるが、黒と断定できない。
 
 確たる証拠と供述のないものを絶対に罰してはいけないというのは、民主政を支えるよき部分でもある。
それだけ権力を持つものは白を黒とできるぐらい、強いとー。
物的証拠と供述がないのに黒と判決するのは民主政システムを自ら壊すことである。
 
 ただし、小保方、笹井らの理研グループは侮蔑、唾棄すべき輩である。
 
 笹井発言では「検証過程の権威の小保方の見解を取りいえるという」から当分、小保方の懲戒解雇はない。
 
 が、ここが肝心なことだが、理研ー笹井らは現時点より以前に、小保方がテラトーマ、キメラマウス実験過程に対して細胞すり替えをしたという、断定的判断に到達しているはずである。
 
 なのに、しらばっくれている、というかそうすることが自己保身に繫がる、と重々承知して、STAP現象だとか、一つの仮説だとか、逃げの手を打っている。
 
 ま、いずれにしても、現象や仮説は人間の人体の仕組みの一部として現れるのは、一般人でもなんとなく常識でわかる。
これは臓器のからとった免疫細胞であるリンパ球に対して震動を与え【死に行く状態】(死んだ状態ではなく、死につつある状態。この点も笹井はすり替えていた)にして、なおかつ弱酸性の溶液につけおくと起こりそうな科学的変化、とも常識的に考えられる。
 
笹井によればその状態がSTAP現象であり、同時にSTAP細胞実存に繫がるということだが、
ではテラトーマやキメラマウスの実証で、それが証明されるのかと問われると、論文の実験環境の専門用語で煙にまくように正当性を強調するだけである。
 
 小保方にはトリックを使うチャンスがいくらでもあった。
事実、論文のテラトーマ画像が博士論文の使い回しであった。
また、若井にSTAPと称してES細胞で良く使用される遺伝子のマウスの細胞を送りつけている。
 
 う~ん!やはり小保方=映画「白いドレスの女」の当初の茶化しは当たっていた
小保方は白いドレスの女のようにリオのコパカバーナ海岸で不気味な高笑いをできなかったが、犯罪の立証ははねつけた。
男共は自己保身の塊でうごめいているだけであり、いわばエース小保方の敗戦処理をしているのだ。
 
 その他、小保方記者会見から【STAP細胞現象】という用語を特筆した独自の視点も当たっていた。
記者はその方向で質問する記者もいて結構鋭い質問になっていたが後が続かなかった。
博士論文で指摘した英文の文体論も自分のブログを見たのかどうか知らないが生半可に展開する女性記者がいた。
 
丹羽は【仮説】というから大発見の事実上の否定であり、モット後退している。
 
笹井は、この方向でモットセンスのある用語を捻出するかと想ったが己の科学的知識を感朕して誤魔化すだけで、新しい用語の新発見はなかった。
やっぱり、彼はその意味でも典型的な理系苦労知らず、センスなしの騙されやすい人間であった!
最も騙されたとわかった後で自己と組織維持から科学者の知識を総動員して白を切り通している。
その意味で凡庸なな人間である
 
 はっきり云う!騙すほうも、騙されるほうも魚心あれば水心の、馬鹿と阿呆の絡み合い。
なのだが政治権力がバックにあるから、そういう事態となっている。
この事件が何処そこの大学で発生するかといえば否!だろう。
予算800億円の政府系巨大研究機関、理研だから起こったのだ。
 

 笹井記者会見は
当該研究予算維持ー拡大、特定研究法人指定、1000億円補助金獲得、1億円研究者創出など、安部成長戦略のトップランナーである理研の基本戦略の立場から、今回の小保方不正研究事件をもみ消そうと画策している。
 
 既に関連記事で指摘したように理研笹井は小保方のトカゲの尻尾きりをあからさまに行えない。
理研当局及び笹井はSTAP細胞の存在を大前提にしなければ、責任問題がさらに大きく波及する。
したがって、小保方の細胞すり替え、という研究不正という事件の核心とその状況証拠となる研究者としての小保方の疑惑を大衆の目から、事実上覆い隠す役割を果たすしかないのである。
ただし物的証拠と供述がない以上、研究倫理の問題に集約される。
 
 他方小保方側の条件闘争も敗訴必至なので限界がある。
理研側の懲戒解雇を含む雇用問題の結論に関しては、笹井の記者会見の内容で大筋が推理可能だと想う。
要は何処前で小保方を抱え込むかということだが、一端は自分たちの自己保身の為にSTAP細胞は当面、実存してもらわなければ、責任問題は大きく波及するのだから、一端は自分たちの自己保身の為に小保方に理解を示すような立場を取っておいて、論文瑕疵に焦点を絞った形式論で止むに止まれず、解雇という組織の論理を前面に出す線が濃厚。
 
したがって、STAP細胞事件の発生以降、両者は弁護士事案として主張は真っ向から対立しているように見えても、実はSTAP細胞は存在してもらわなければ困るという大前提=共通基盤に立っているのである。
ここの込み入った実情を抑えておくことが、事件理解のキーポイントである。
事案の全貌を理解するためには全体構造の政治的は把握が必要である
 
 STAP細胞の再構成があるという実験検証の必要十分条件の実証過程の根幹部分で、【小保方は細胞すり替えの研究不正行為を働いた】という【物的証拠、供述がない】実情→小保方のテラトーマ、キメラマウス作成過程へのSTAP細胞→ES細胞或いはミューズ細胞げのすり替えという研究不正という決定的状況証拠はもみ消される。
したがって、小保方が沈黙した事実について、笹井への追求は絶対必要。全研究の過程の責任者としては本件と関係がない済まされないはずである。
小保方の弁護士の立場から係争事案は雇用問題と人権擁護なので、直接関係化外という理屈も成立する。
研究者としては真理探究の立場を完全に放棄するものである。
だ方、小保方記者会見は先を見越した布石、弁護士主導の世論操作だったとー。
笹井の場合も同様だがモット悪質。


  <STAP細胞>「研究停滞が最大損失」笹井氏16日に会見>
◇STAP細胞の存在前提に懸念表明

 理化学研究所のSTAP細胞論文問題で、笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター(神戸市、CDB)副センター長が毎日新聞の取材に「理研のSTAP細胞研究が止まらざるを得ないことが、日本の最大の損失」との懸念を表明した。この発言はSTAP細胞の存在を前提としている。笹井氏は16日午後、東京都内で記者会見し、自身の責任について謝罪するとともに、論文の作成経緯やSTAP細胞に対する考え方などを説明するとみられる。【根本毅】

 笹井氏は小保方(おぼかた)晴子・理研CDB研究ユニットリーダーを指導する立場で、STAP細胞論文の責任著者の一人。理研の主要著者で、公の場で発言していないのは笹井氏だけだ。

 毎日新聞は、論文の不正疑惑発覚後も笹井氏に複数回にわたって電子メールで取材した。

 論文については「調査に関わることなので話せない」との内容が多かったが、調査委が最終報告書を発表した翌日の今月2日、マウスのSTAP細胞が存在することを前提に、ヒトのSTAP細胞などの研究を海外の研究室が水面下で行っている可能性を懸念し、「日本の最大の損失」と表現。「論文競争はもちろんだが、知財(知的財産)競争は早くこの状況を抜け出せないと遅れをとるだろう」と記した。

 更に「STAP細胞の再検証と、ヒトへの応用研究などを並行する戦略性がないと、国内で過熱しているバッシングが自分の首を絞めることになる、という意見をネット上で書く人もいる。私も同じ危惧を抱いている」と表明した。

 笹井氏は今月1日、調査委の報告を受けてコメントを発表。「論文構成上の複数の過誤、不備が判明し、混乱を招いた」と認めた上で「疑義を生じたデータを除いても、その他のデータでSTAPを前提としないと説明が容易にできないものがあると私は考えている」と説明した。今月11日に毎日新聞に寄せたメールで「この声明が私の立場」としており、16日の記者会見でもSTAP細胞の存在は否定せず、責任者の一人として論文の不備を謝罪するとみられる。

 ◇笹井氏、責任問題どう説明

 理研調査委は、笹井氏が論文の捏造(ねつぞう)や改ざん行為に関与したことは否定したが、「(指導的な)シニア研究者でありながら、データの正当性と正確性などについて確認することなく論文投稿に至っており、研究不正という結果を招いた。その責任は重大」と指摘した。

 16日の記者会見で焦点となるのは▽調査委の指摘に対する見解▽STAP細胞存在の有無▽論文の撤回や責任問題--などを笹井氏がどう説明するかだ。更に▽なぜ画像の切り張りや画像の取り違えを見逃したのか▽「自己流で未熟な研究者」と反省の弁を述べた小保方氏をリーダーに採用した経緯--についての発言内容も注目される。

 2013年に小保方氏を採用した際には、笹井氏を含め8人程度のCDB幹部らが面接し、STAP細胞研究などについて議論した。笹井氏は疑惑発覚前、当時の小保方氏の印象を「真摯(しんし)さが伝わってきた」と語り、「生物学の教科書を書き換えないといけないと語り合った」と話していた。