前日作成した記事が、不注意から消失しまった。記事の主題は、3月28日(月)選抜高校野球全国大会、ベスト8木更津総合高校(千葉)VS秀岳館高校(熊本?→大阪枚方ボーイズ卒、鍛治舎巧 - Wikipedia監督)の生観戦を踏まえて、秀岳館高校(熊本?→大阪枚方ボーイズ卒、鍛治舎巧 - Wikipedia野球の背景を自己流で探ったものであった。
「反俗日記」では、秀岳館高校の2塁走者のサイン盗みを記事の本論の流れのついでという形で話題にした。そのときは、情報不足から、勝利至上主義のこじんまりとした野球をしている程度にしか思っていなかったが、現地で岳館高校ー鍛治舎巧野球を目の当たりにして、攻守ともに鍛え抜かれ、力強さもある選手たちの動きに驚愕した。
>今大会屈指の木更津総合のサウスポーは、9回裏1点を守り切れず、逆転サヨナラを喫したが、スタンドで観戦している自分は、この逆転勝利を8回に直感した。
それほど、シャープで力強い秀岳館打線の威力は、じわじわとボディーブローのように、好投手プレッシャーをかけていた。
具体的な理由もあった。
スタンド観戦している自分の後ろの若者グループの一人が、「木更津総合の捕手は良いんだよな~」と云う声を耳にした。ナルホド、そういう評判の捕手なのかと思ったが、自分は配球に納得できなかった。
この日のサウスポーの相手打線に脅威を与えている球はストレートであった。秀岳館打線はストレートに狙いを定めているから、プレートとベース盤の中間付近で曲がりだすことのよくある平凡な変化球を打ち損じていた、みた。しかも変化球のコントロールにばらつきがあった。
ところが捕手の配球は、相手打線の裏をかくつもりで、粘られた揚句、3ボール2ストライクからでも変化球を要求するような配球パターンが多かった。
こんな配球はプロ野球の世界のものであって、春の選抜時点の未完成な投手では、とても応えられない。それまで上手くいっていたのは、サウスポーの高い能力故であった。
回を追うごとに、こうした高度な配球は投手に疲労を蓄積させるのだが、最後までこのパターンの配球にこだわっていた。
木更津総合の監督、捕手は、以上の点に気づき、変化球を見せ球に、ストレートを勝負球にする配球パターンに切り替えるべきだった。最初から最後まで同じパータンの相手の裏をかく配球をしていたから、投手がへばり、最後に力尽きたのである。
秀岳館高校は飛びぬけて選手はいないが、何処と云って隙のないハイレベルに鍛え抜かれたチームである。個々の野手の攻守に堅実さとスピード、力強さがある。投手は高校生投手として、ハイレベルの制球力、変化球、ストレートがある。
ただし、秀岳館打線に気づいたことがある。
個々の打者は鋭いコンパクトなスイングをしているが、1、2の~3の<間>合いがない、全員1,2,3で振り出していることが共通している。
木更津総合の左腕の変化球にタイミングが合わず、右方向のポップフライが多かった原因はココにある。
こうした、秀岳館打線と対照的なスイングをするのが、高松商業の打線である。全員ほぼ、1、2の~3でバットを振りだしている。ただしスイングの軌道が大きすぎるようだ。しかもやや緩い。バットにボールを乗せて打っているように見える打者が多い。好投手にかかると、打線が空回りする危険性がある、とみた。
選抜関西地方大会の優勝高は、前評判高かったが、トーナメントで姿を消した大阪桐蔭高校で、ベスト4に進出した奈良智弁高校と平安高校ではなかった、ことを考慮すると、第二試合の秀岳館VS高松商業が事実上の優勝決定戦になる、と予想する。
秀岳館高校(熊本?→大阪枚方ボーイズ卒、鍛治舎巧 - Wikipedia野球は新自由主義時代、国家ーグローバル資本複合体がやりたい放題できる環境における手ひどいサンプルのような高校野球が優勝校になる事態を、日本原住民は目の当たりにする。
3月28日に作成し消失した記事の要旨は、以下である。
(1)秀岳館高校(熊本?)のレギュラーの99%は鍛治舎巧 - Wikipediaが指導し拠点としてきた大阪枚方ボーイズのレギュラーであった子供たちが、そっくりそのまま、特待生として、熊本の私立高校のレギュラーに繰り上がったものである。
選手たちは、春選抜の時点で、すでに他校の選手たちよりも、2~3年長くチームメイトであり、チームプレイの訓練を受けてきたことになる。
もっといば、リトルリーグ時代からの同僚であり、この経験値の差は、選抜の時点では大きい。
(2)鍛治舎巧 - Wikipediaは社会人野球の関西地区のトップであり、同時に秀岳館高校(熊本)の監督を兼任している。Wikipediaの解説を、そのまま受け取ると、そういうことになるが、日本プロ野球の協約では、監督などの関係者の野球関連の役職の兼任は禁止されている。
そこから当然生まれるネットワークを利用する形で、2014年監督就任、僅か、2年で選抜全国大会優勝に手の届くところまで来た。
>先の巨人軍賭博問題に揺れた日本プロ野球界も大きな構造的な問題を抱えており、その点について何ら解決の兆し見もみえないが、プロアマの間に人的な壁を設け、自らの利権を温存しているアマ球界のがわにも、
今回のケースにまで突き進む問題点が放置されている。
基本的な視点として、サッカー界のような、統一的な機構に整備することを目指さなければ、野球全体の機運は下降傾向になっていくだろう。野球も世界市場化している。昔と違って、納得できる公平で、トータルな組織運営が望まれる。
(3)同監督は、社業において、松下電器(パナソニック)の労政部長から、宣伝担当重役にまで上り詰めた人物でもある。アマ球界で実績を積んできた人物と云うだけでなく、巨大企業の重役であったことも威光として働き、今回のような過激、直線的な中高一貫野球の実行がある、とみる。
>したがって、以上の背景から、今回の事態が特殊なケースで収まるのかどうかは、世論の動向にかかっている、とおもう。
野球界全体の構造問題に手がつけられない以上、今回のケースに対して、一定のブレーキが効かなければ、更に悪い方に傾く可能性が出てきた。