反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

阪神、岩貞佑太投手の<変化球のストレート>。~物理現象に反する目の錯覚は江川卓、村田兆治と同じ。

   <追記>
勝てば良いというものじゃない。
 
9回表 阪神の攻撃 阪神3-0日ハム。
金本矢野は何を根拠に、先頭打者四球をもらって出塁したノーアウト ランナー1塁、俊介。打者岡崎で、単独盗塁。
結果俊介、2塁タッチアウト岡崎太一三振。先日のⅠ,2塁のケース狩野バント失敗 ヒティング三振の荒っぽいバリエーションである。昨夜の9回2点サヨナラの翌日だから、手堅く勝ちにいくのが不可欠で、考えようによってはこのケースの方がたちが悪い博打采配である。
キッチリと説明してもらないたい心境だ!
ただなんとなくの雰囲気を読んで<やってみた>の奇策そのものであり、大バカ采配である。
>結果オーライだったが、相手のミスはい一気に帳消しになり、自軍が大きな隙を見せた結果、相手のチャンスに替わる可能性が出現した。こう云う浮遊した野球体質はチームに浸透するもので、コレでは接戦で勝ちを拾えない。
ココに延長戦一度も勝ったことがないハッキリとした理由がころがっている。
 
>TV画面に映る金本は横にいるだろう矢野に向かって「失敗だったな」と云う表情を作って苦笑いをしているだけで、何の悔恨の表情もなかった←ことの重みが分かっていればあんな作戦は選択しない。草野球に近い
 
>想わず金本矢野の関係を垣間見た思いがした。
彼等がノー天気なのだ!
 
Wのアンビバレントな関係だとか、両者の間には権限を丸投げされた矢野の無能ぶりが目立ってきて、その内に亀裂が走るだろうなどと云う指摘は考え過ぎで両者の関係は何処までも仲良し子よしであった
>こんな緩い利益運命共同関係を許しているは球団オーナーサイドに厳しい視線が欠けているからだ。
最初から放棄するような契約を結んだからだ。
 
奴らは3年間の身分保証期間を得て、増長したままである
ファンが厳しく監視しなければ彼らの<面白半分>のとっかえひっかえの野球はシーズン終了まで続く。
が、彼等にとっては蛙の面に****でしかない。ファンは徹底的に軽んじられている。
負けが込んでも金本矢野に悩みは少ない。けろっとしている。今日の表情をみて痛感した。
 選手には厳しいポーズ(ソレも特定だが)。自分たちには甘い。
あらゆる意味で劣化状態。
やはり相手にしないのが正解だった
 
阪神がらみの記事は今回を最後とする。今後、阪神の試合は見ざる、聞かざる、書かざる!野球記事も止める。野球の試合時間は長すぎる。他にやることが一杯ある。
稚拙ながらトコトン書いた結果、結論を得た。
これで良かったのだ。
 
>なお、コレだけは書き残しておきたい。単独の記事にしようと思ったが、当初できるだけ具体的な事について深入りしない方針だったこともあって、そのままにしておいた。
 
原口文仁捕手は2軍戦の無料動画で初めてその存在を知ってコレは特別な選手だとピンときた。
その直後、1週間もしないうちに金本が2軍試合の視察に訪れ、一気に支配下選手登録され1軍試合に華々しくデビューした。始めて受けた相手は岩貞投手だった。アクションが大きく見ていられなかった。その後落ち着いた。
 
原口が仕事ができると解った少し前に梅野捕手が投手陣不調の責任を取らされるように2軍落ちになった。確かに得意の打撃も不調になっていたが、自分からみて何かいびりだされているように感じた。負けはしたが昨夜の昇格した梅野捕手の「活躍」~ま、リードにはいろんな見方があるが~をみると2軍落ちさせる意味はなく彼は実力者だ。
 
そうすると開幕以来結果的に一貫して1軍に残っているのは岡崎太一捕手だけと云う事になるが、彼は原口がすい星の様に表れ大活躍するようになって、1度の出番もない時期が長く続いた。
 
>おかしなことである。
矢野は岡崎を称して<捕手としての総合力は一番>とマスコミにも公言していたほどなのに、ベンチウォーマーにしておくのは一体どういう事なんだろうか、と。
 
>梅野、岡崎は捕手2人制の時期、岡崎は能見、メッセンジャー投手のときは必ずマスクを被っていた。
 
>育成上がりに急きょ支配下登録されたばかりの原口が活躍し出して、最初に能見登板のローテが回ってきたとき、「反俗日記」に矢野作戦バッテリーコーチは、岡崎と原口の使い方をどうするのだろうかと注目した。
 
>3パターンの仮説を立て、自分の矢野評では、能見の時も必ずそのままの勢いで原口にマスクを被らせる、とした。
 
>矢野は優柔不断、状況没入型のヒトであり、けじめをつけることができない。
 
>その場合のけじめとは、自身の<岡崎太一捕手として総合力一番>を貫き、原口の突如の大活躍があっても、きっぱりと岡崎にマスクを被らせることである。
 
>「反俗日記」の記事にしようとした考えでは、そうすることで賑々しくマスコミの独占し登場した原口への手綱を引き締めることもできるし、原口も岡崎にリードやバッティングをみて自身の位置を客観的に評価し、多分自信を深めることはできるし、使われた岡崎にも上手くいけば、一貫して1軍ベンチにいる自分を納得しコレまた自信になる。
 
>要するにローテの2回り程度は、梅野のピースに原口を入れても良かった。
>一見回り道のようだが、その方が地に足のついた方法であると思った。
>多分結果的には原口に落ち着くだろうが、回り道の手順を踏んだ方が、捕手をかなめとするチーム状態が落ち着いたものになっていただろう。
>相手チームに研究されたこともあって、原口のリードやスローイングの欠点、未熟さが目につくようになって、岡崎が再び起用されるようになっている現状をみても、岡崎がベンチに塩漬けにされていた期間の意味は何だったのかと云う事になる。
*もしかして起用することで勝利を拾えていたかもしれないのだ。
*その判断ができるのが、専門家の矢野の役割であったが、矢野は優柔不断、状況の推移に身を任せてけじめがつけられなかった。
*原口に何か大事な事を教えている様子もあまり感じられない。捕手としての原口の進歩は連続起用されている割に遅い。無理もないのだが。
また、椎間板ヘルニアの持病持ち(習慣性がある)無茶遣いをすると潰してしまう。
この点への配慮も矢野には感じられない。
 
>先発ローテ投手のベンチ入りも1シーズン続けるものではない。疲労蓄積を避けるために、ON、OFFは大事。
 
>1軍選手枠を使い切らない不思議な問題もある。中継ぎ投手陣の枠は目いっぱい確保すべきである。
 
>1軍と2軍の上がったり下がったりのバーター選手交換も意味不明。選手層が薄いのだから2軍の有力選手は1軍に召し上げるべきだ。
3軍制を採用しない以上、2軍は独自性薄く、1軍の付属の存在である。
 
1軍2軍が一体化して戦うなどと云うのは大間違いである。トリプルA球団が上の大リーグ球団と一体化して戦うなどとは絶対に云わない。独自の選手選抜システムのなかで上に必要な人員が上げられ、使えなければすぐおとされる。
 
一体化は海抜0メートル地帯の液状化現象のようなもので、1軍は2軍から推薦されてきた能力不足の選手を一定期間、無理に使って、戦力ダウンさせている。
2軍レベルの能力しかない陽川、横田が先発メンバーで横並びフル出場すれば、打線の機能は大きく低下する。相手ベンチからも舐められる。戦いを開始する前にハンデを背負っているようなものだ。
育成育成と叫ぶが、対象は限られているのであり、他の球団もやっていることである。
ただし、阪神のように今年は育成の年などと訳の解らない宣言をしないだけである。こんな理不尽な言説が堂々とまかり通っているのは阪神だけであり、負けが込んできたときの首脳陣の免罪符になるのは、人間心理の常である。
開幕当初の積極的な野球が影を潜めているなんて云うのは、開幕当初から今日までの阪神を取り巻く他球団の
多少の戦力強化に対抗することを予め放棄するようなものである。
開幕当初のようなセオリー無視の野球は長く続けられるものではない。餌食になっていると多少とも感じたから、バントもやり始めたのである。もっとも、本論で書いたように筋の通らぬハチャメチャぶりであるが。
もうここまで来ると頭の中身の問題と云うしかない。
プロ野球は草野球アマチュア半アマチュアの野球と別次元の大金と生活のかかったせめぎ合いの世界である。

 
先頭打者 俊介 簡単に四球を選びランナー1塁
 
次打者 打撃に自信のない岡崎太一(記録の上では3回ライト前、ヒッで、得点に絡む)
 
岡崎太一の3回のヒットはマグレ!打撃内容は相変わらず悪い!
        ↓

3回表 阪神の攻撃

  • 1:俊介 高めの真っ直ぐを打つもライトフライ 1アウト
  • 2:岡崎 高めの真っ直ぐをライトへ打ってヒット 1塁 ←あっち向いてホイの小フライ、ポテンヒット
  • 3:鳥谷 一度もバットを振ることなくストレートのフォアボールを選ぶ 1,2塁
  • 4:大和 1アウト1,2塁の1-1から先制のタイムリーツーベース! 日0-2神 2塁←昔から引っ張れる特異の内角のヒットドーンに直球が配給された。←W。偶然、点が入っただけ。打てる打者凡退続けて凡退
  •                                 ↓
  • 5:高山 空振りの三振を喫する 2アウト
  • 6:ゴメス 高めのストレートを打つもサードフライ 3アウトチェンジ

           感性⇔肉体鍛錬の繰り返しの閉塞空間を選手に強いる典型事例。
 
後ろの投手陣のこの間の失敗を考慮すれば、3点リードは安全圏ではないのでがむしゃらに後、1点をとりに行くケースで、打撃に難のある岡崎は徹底バントのケース阪神生まれかわり都市伝説の最大の発信源
川藤幸三OB会長もセオリー無視を指摘せざる得なかった。もっともアナウンサーはあわててイロイロなな事を試み云々とフォローしていたが、監督采配そのものが2軍の育成野球レベルである。しかし、札幌ドームは1軍公式戦。その基準からすれば<草野球>、相手ベンチから嘲笑されるレベル。
**は自分の**さ加減を知らない故にに**。
 
初球バントファウル→明らかにサインに多様性を持たせたことはTV観戦者にも察知できて、セオリー無視の采配に想わず「何やっているんだ!」 相手バッテリーも気づいただろう
 
4
空振り←W。1塁ランナー盗塁。岡崎太一はバントの構えからバットをピクリとも動かさず=判定はボール。盗塁援護!??
バットを引いてバスターの構え空振りをするのがセオリー。
コレでは俊介、この試合二度目の盗塁と同じ(1回目は成功したらしい)。過去に俊介は1試合2度も盗塁成功させた事実はあるのか?良い素質を持ちながらそういう一気の爆発力がなくてⅠ,5軍選手であった。首脳陣はだから駄目ではなく、選手の特徴を把握して生かすべし。
何度でも云うが昇格後、先発メンバーで音なし、繰り返しベンチに塩漬けにされる使い勝手が悪く現時点で将来性??の陽川よりも数字が物語っているヘイグの方が戦力になる。陽川は目切りが速過ぎる打撃の根本的な欠陥だけでなく相手チーム都と戦うよりも自分とベンチの評価と戦っている<内向き精神構造>と云う精神欠陥のある選手。
 
[9回表】ファイターズ・大嶋 2塁へストライク送球で盗塁阻止!! 2016/6/11 F-T 動画シーン!
カウント2B 1S。  OUT 0
 
脳内筋肉体質に学習能力はない。情報とデータは現場の采配に生かされない。
>直前の試合の競ったゲームでの0 OUTⅠ,2ランナー塁。DH狩野へのバントサイン失敗→ヒティング切り替え三振は全く生かされていなかった。
「反俗日記」で指摘したのは、金本は試合終了後、狩野の情報とデーターを自家に確認したら頭にインプットされて今後の采配にその失敗が生かされるのではないかと云う事であった。
今日のこのケースをみると金本には情報とデータ、野球のセオリー意識は希薄。また、岡崎太一のように応用力のない選手がいることも前提に采配をふるっていない。試合が続けば、失敗が積み重なり、相手に付け込まれ負けが込むのは当たり前である。
一体何を根本に作戦を選択するのか全く理解に苦しむ。
 
狩野バント失敗ヒティング切り替え三振の経験は教訓化されず、俊介単独盗塁の大ばくちに変化。監督が痛い失敗から学ぶ具体的な努力を放棄しているから進歩はない。
金本は現役時代の個人へのプレシャー回避の本能的術を知らず知らずの内に監督業に当てはめている。結果、チームの最大の問題点を真っ向から修正しようとするのではなく、はぐらかし回避の思考回路ができている。
 
(1軍公式戦経験浅い32歳捕手岡崎太一は、サインをみてバスターの構えをして空振り援護と云う応用もできない野球頭脳の悪さで、ただ呆然とバントの構えをしているだけ盗塁のアシストでも何でもない。結果はボールの判定。俊介2塁タッチアウト←個々の選手に練習鍛錬の次元を超えた応用力と云うか、野球センスが備わっていない。2軍野球と云えないことはないが~育成重点の二軍公式戦ではココまで勝負にこだわったプレーは稀にしかしないが、1軍ではこうしたプレーは草野球レベルとみなされる。
仮に岡崎太一が試合に勝ったからと云って不問にされるとしたら、選手個々とチームに力はついていかない。
ハッキリしていることは岡崎太一はコレだから、自由枠入団、謎の2軍生活11年がある。
 
グランドの直感と肉体鍛錬(シーズン中はほとんど不可能)の繰り返しは野球の幅を狭くし、柔軟性が乏しくなる。従って、ペナントレースがすすむに従って<勝ちパターン>は、投手が長いイニング踏ん張り適当に点をとって、相手打線が沈黙する今日のようなゲーム展開に限定されてくる。偶然の要素の強い勝利であり、負けパーンは毎度監督が嘆いているように、パターン化している。


2016年6月10日(金)
日本ハム 5 - 4 阪神  結果  18:00 札幌ドーム 勝 宮西(日) 敗 藤川(神)
 
 
2013年ドラフトで、1位指名を2順もくじ引きで外して、3順目で1位指名したところ、トンデモナイ掘り出し物の投手にあたった。阪神タイガース編成の眼力の成果ではなく、まぐれあたりである
 
TV画面で、阪神 岩貞投手の投球を目を凝らして観察した。
 
今シーズンの鮮烈なデビュー後、6月3日の西武戦で9失点するまで、一時はセリーグNO1投手と云われている巨人の菅野投手と防御率1位を争っていたのは、偶然ではなかった。素晴らしい素材である
 
日ハム打線が5回裏まで抑え込まれのは当然だった
打者のバットが芯でとらえることができそうにない球を投げていた。
事が物理上の現象に関わる問題であり野球の本質がそこにある
 
岩貞は力を入れて投げるとMAX145程度のストレートはどの場面でも投げることができる。
しかもコース、上下にコントロールできるストレートは、TV画面でベース盤の近くでスット加速しているように一瞬錯覚する。
 
物理的には絶対にあり得ない現象なのだが、過去にそういう現象を肉眼で目の当たりにした事がある
 
東京ドームの来日した大リーグ、ミネソタツインズ(なぜか強かった時代であった)を相手にした試合に登板した
江川卓村田兆治の球筋を3塁側ベンチ斜め上の観客席からみたとき、ベース盤の手前に迫ったボールは一瞬、打者の始動するスイングに向かって、小さな二段ロケットが点火されたように食い込むように伸びた
何度投げても、ストレートは打者の手元で二段とロケットが点火されたように打者に差し込んでいった。
そして不思議な事に村田にも江川にも全く同じ現象が起こった。
ツインズのRIP カービー・パケット - Wikipediaはさすがに空振りをしないで当てることはできたが、センターへの凡フライを打ち上げるのはやっとであった。
 
この試合には中日ドラゴンズの抑えの速球投手小松辰雄 - Wikipediaが投げたが、村田兆治江川卓のような現象は何度も何度も目を凝らしてみたが一度も起きなかった!不思議である。力強い球筋が糸を引く様に打者に向かっていくストレートの速さは肉眼でも納得できるが、
そのストレートは何の変化もしない
つまり<変化球のストレート>ではないのである。
 
おそらくスピードガンでは小松の球速の方がかなり高く計測される。
 
がしかし、観客席からみてベース盤付近で「明らかに」二段ロケットが点火されるように見えるストレートは、打席に立つ打者の目線にどのように映るのだろうか?
 
どちらのストレートが打者目線で打ち難いのだろうか?本質的に!
 
小松のストレートはスピードガン表示の球速が落ちると、打者は芯にあてることのできる球筋になる
 
江川や村田のストレート球筋を投げるためには技術はもちろんのこと天成の才能が必要のようだが、一端、我が物にすると、コンスタントに投げ続けることができる相手打者を簡単に抑え込むことができるウインニングショットになる。何しろ<変化球のストレート>なのだから。
 
阪神タイガースの藤波晋太郎投手がぶつかっている壁は、コレである>
伸びのあるストレートが投げることができなければ、スピードガン表示の速い速球に頼るしかない。ガン表示の球速が落ちると芯に当てられるのは当然と云えば当然だ。ソレがプロの世界である。
そいう云う意味で今の彼は厳しい試練にぶち当たっている。技術向上とフォーム修正によって乗り切るしかない。シーズン当初、ノムさんの技巧派への転身を課題と云った読みは当たった。
 
6月12日(日)に登板予定の日ハム大谷投手に対しても「反俗日記」はこの視点から厳しい目を向けるつもりである。160キロ云々は末節のことである。なにしろ彼の目標は大リーグらしいから。
(高卒時に大リーグか日本球界か、迷っていたというが、日本球界の時間は明らかに遠回り、2A3A期間と仮定すると年数が長すぎる。肩肘の消耗がないうちに渡米できる保障は疑問で、ほとんど何処かに故障を抱えた状態で渡米している。ボールの大きさや重さマウンド状態が違うことも障害になる)
 
大リーグには常時、150キロを投げる投手は先発ローテやリリーフに一杯いる。90マイル表示が画面の145キロ近辺で、その程度の球速の投手は技巧派投手である。速球で押し込める投手は95マイル(148キロ)ぐらいは普通に投げてコーナーをついて、ここぞというときに常時、95マイルを超える速球を連発できる。
大谷に必要なのは速球の質と変化球の切れ、緩急である。
 
ココに野球の難しさ、奥深さが潜んでいるのではないか。
つまり物理的にあり得ない現象がグランドでプレーしている選手の視線には起こる。
明らかに目の錯覚なのである
 
大投手と云われた人々はみんなこの芸当をできたものと自分は信じている
そう云う目の錯覚現象を利用しなければ、あんなに勝てたり、常時、打者を抑え込めるはずがない
力だけで打者を抑え込める範囲は限定されるのである。
 
他方で、バッターボックスに立つ打者には、大投手と逆のことが必要である。
当然である。
打者にとって究極の打ち難さを常時利用できる投手の球を芯に当てるためには、できるだけ目の錯覚を自分の側から引き起こさない動作が求められる。セパ両リーグ三冠王の落合博光さんの動画では、150キロのストレートを打てる少年野球の小学生を選ぶとき、頭の位置にブレのない子供(小学4年生程度の子供)を選び特訓し、実際にバットに当てさせている。自ら目線のブレを引き起こすようなフォームでは、レベルの高い野球では通用しないと云うことだ。
阪神タイガースのかつてのドラフト1位に、慶応大学出身のスラッガー伊藤隼太選手がいる。
ミートポイントのインパクトの瞬間になぜか激しく頭を捕手寄りにかしげる癖がいつまでたっても修正できずに、今では放置状態にしている。
ソレでドラⅠだったとはWの方が首を大きくかしげたくなる。
 
昨今のネットプロ野球阪神関連記事に寄せられる多くのコメントでいっとき、超変革の申し子の様にもてはやされた陽川、横田両選手は散々な評価が下され、遂に完全、見限られ状態である。
 
「反俗日記」の今回のテーマに沿って云えば、両選手は目線の錯覚を引き起こす動作を自ら引き起こし、一種の自縛状態なのだ。
金本監督は「陽川は変化球が打てない」として、ただ今現在、1軍再昇格した彼をまたぞろベンチに塩漬けにし用としているようだが、陽川の弱点ははあくまでも結果現象であって、原因ではない。
ミートポイントを前寄りにおいたプルヒッターで目切りが早過ぎて変化途中の球を瞬間的に正確に察知できないのである。もはやこの領域になると紙一重だが<神のみぞ知る>の世界なのである。本質的に練習や鍛錬でどうこうの世界ではない。プロ野球の1軍の公式戦のせめぎ合いはそういう領域を含む世界で争われている。
 
陽川選手と並んで1軍再登録され、まだ先発メンバーに起用されている横田選手は外野飛球が上がった瞬間に状態を上げる癖があり、飛球に対する目線がぶれる、と中村豊外野守備コーチから「もう750万回もいっているぞ」などと冗談半分に云われて必死に鍛錬しているようである。
横田選手は雰囲気の良い選手でレギュラークラスの普通の打撃、守備力を会得すれば、阪神では人気選手に仲間入りできる素材である。もっともその場合は人気先行なのだが。
打撃についても、前の方の開きが速過ぎるなど、根本的な欠陥が指摘されているが、コレも煎じつめると、物理上の法則に反する打撃フォーム(静止しているボールを打つゴルフ前に壁を作ることが大事らしい)と目の錯覚の問題が打席にあると考えられる。
必死に野球に取り組む姿勢が伝わってくる横田選手をTV画面で見ていると何とかならないかと云う想いがする
おそらく金本監督にも同じ思いがある、とおもう。
 
最後に岩貞佑太投手について。
<変化球ストレート>だけでなく、スライダーは打者の手元で、もう一度、小さく曲がっているようにTV画面から見える。魔球なのか、コレも目の錯覚なのか。やはり終速が落ちないストレートと同じ現象がスライダーにも起こっているのか、実際に打者の手元でもう一度小さく曲がっているのか。
いずれにしても岩貞佑太の投げる球は打者の手元で変化する。
握力と体力の消耗しない間の岩貞投手は日本の超一流でも打てないだろう。
 
彼は手先の器用な投手でもある。一通りの変化球は投げわかけられ、すべて打者の手元で変化する。
また、次の登板経歴をみると応用力のある野球頭脳を感じさせる。学習能力がある。クレバーなところもある。
 
2016年6月10日(金)の投球は6月3日の失敗を反省して、初回から飛ばしたものであろう。中盤でエネルギーを消耗したのは致し方がない。
であれば、ソレが試合前から明白な、金本監督、矢野作戦バッテリーコーチ、香田投手コーチのゲームプランは
後半の投手リレーに全神経が集中されて当然である。
5月27日の巨人戦のように完投しない限り(つまり6月10日の失敗は5,27完投を再現しようとして慎重になり過ぎて失敗のアリ地獄に陥ったのであり、試合後の反省は的を射ている!)、ゲームは後半勝負にもつれるという読みが成立し、その対策が求められたが、采配や試合後のインタビューでは、十分なゲームプランを持って試合に臨んだのかどうか、理解しかねる。

6月3日、登板した甲子園球場の西武戦は5回2/3 9安打 1HR 4四球 9失点 と打ちこまれた。
***
5月27日の巨人戦では9回 3安打 4四球 7奪三振 の完封勝利を飾った。
5月20日の広島戦でも勝ち星はつかなかったが、7回 2安打 Ⅰ四球 自責点0.
***
5月14日 横浜戦 の成績表をみると 4回 5安打 1HR 2死球 3自責点 打ちこまれた。
***
5月9日 VSヤクルト、今シーズン初登板 プロ3年目、これまでの岩貞のイメージを一新する大変身を遂げた。
 
7回 4安打 9奪三振 2四球。
2軍戦では抜群の成績だった。