基本姿勢
助けるものが助けられる。介護する者が介護される。実情としてそういうケースが多々ある。本人同士が気づいてないだけだ。
引用、アルベール、カミユ「シューシュポスの神話」
>「一つの運命を生きるとは、それを完全に受け入れることだ。」
>「この運命が不条理と知ったときには、
「意識が明るみに出すこの運命を」
>「全力を挙げて自分の眼前に支え続けなければ、」
>「人はこの不条理を生き抜くことができない。」
>「永久革命の主題がこうして個人の経験内に移される。」
>「生きることは不条理を生かすことだ」
>反抗とは人間固有の暗黒との不断の対決だ。不可能な透明性への希求だ。』
脳のはたらきからみた認知症 知的機能の基礎知識 - 博愛会
W。日常的に接するリアルな実例から、傾聴すべき見解が述べられている。ネット書籍に氾濫する理論や解説よりもWの目の前の現実に即している。
*介護や医療の現場で用いられているMCI(早期認知障害)という言葉は
「左脳が担う認知障害」を意味する言葉であり、
「右脳が担う認知機能(非言語的認知機能)を含む「知能全体の障害」を意味する言葉ではない
↓
右脳 感性の脳(動作性知能)。 言葉や数字で表せない情報を認知する機能。
左脳 理性の脳(言語性知能)。 言葉や数字で表せる情報を認知する機能。
↓ ↓W。左脳の機能を重点的に測る質問内容である。
*********************
老化現象から老人性認知症へと進行する過程において
① まず、前頭葉機能低下
② 「左脳機能が低下する」
>>しかし実際的な認知機能には右脳が処理する非言語的情報も重要な役割(直観イメージ)果たしている。
*************************
資料 引用 脳のはたらきからみた認知症 知的機能の基礎知識 - 博愛会
知的機能の分類
知的機能の分類 担当領域 機能の特性
①空間的機能
②運動的機能 右脳 感性 動作性知能
③音楽的機能
認知機能
④論理的機能 左脳 理性 言語性知能
⑤言語的機能
⑦対人機能
情動機能 大脳辺縁系 本能(習性) 自己や種族を保存
*******************
W。重要ポイント
④ 従って、「認知症が重度であると」と判断された高齢者であって
>一定の日常生活に支障をきたさない程度の認知能力が保たれている限り、
>表面的なあいさつや会話などに支障がみられないケースがしばしばみられて
「右脳が担う認知機能」が保持されやすい感性優位型 と呼ばれる認知症高齢者においては、
*「右脳が担う認知機能」が「左脳が担う認知機能」の障害を補うために実際的な認知機能が保持される傾向がみられるので、
>認知症の機能の障害が顕在化せず、
*一方、理性に偏重し感性の乏しいタイプの認知症高齢者においては、
**************
**大脳辺縁系
側坐核 「意欲や会館に関する情動機能」
B 自律神経や内分泌系の調整を担う視床下部 との密接なかかわりを通じて
内外からのストレスに反応して身体の恒常性を維持する役割
C 食事や睡眠などの「本能行動」や怒り、不安などに伴う「情動行動」に大きな影響
***********
シンプタム オブ ドメンティアの場合
*問題になるエピソード記憶「いつ どこで だれが どうした」などを覚えている(最近の出来事 短期記憶)=海馬で形成されるためには
↓
1)知的情動~前頭葉、左右の脳に記銘(入力) 必要不可欠
2)海馬で選別
3)左右の脳 に保存
一つの脳として 全システムが順調に機能し
4)再生(想起)される
*老人性痴ほう症における知的機能の障害は、
認識障害や認知障害という脳の部分的障害ではなく、
*知能の全般的障害であり、これらを統合していく前頭葉の障害である。
***********************
前頭葉 大脳皮質(人間は発達) 人間(霊長類)
左脳 ↑
右脳 高等哺乳類
↑
下等哺乳類
↑
鳥類
大脳辺縁系 ↑
爬虫類
↑
両生類 (大脳辺縁系のみ)
↑
魚類 (大脳辺縁系のみ)
<大脳>
前頭葉 老化現象
左脳 ↓
右脳 廃用変化
↓
大脳辺縁系 老人性痴ほう症
後期高齢期における知的機能の低下の進行(まとめ)
⑤ 簡易知能検査は主に左脳が担う認知機能(言語性知能)を反映するもので、
右脳が担う認知機能(非言語的知能)にはほとんど反映されない。
⑥ 認知機能は右脳と左脳の機能の協調によって、維持されているので
>MSSなどの簡易知能検査によって障害があると判断される場合でも
>現実的には日常生活に支障をきたさない程度の認知機能が保たれている場合
がある(感性優位型、感性残存型)。