反俗日記 2017/9/13(水) 午後 1:50
認知症自立度 Ⅱb W、注2
イ)介護認定審査会の手引き 6ページに介護審査会資料
実例 6P記載
一次判定結果 要介護1
認知高齢者自立度 Ⅱa
日常生活自立度の判断基準一覧
レベル | 判断基準 |
Ⅰ) | 「何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立している状態」基本的には在宅で自立した生活が可能なレベルです。 |
Ⅱa) | 「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭外で多少見られても、誰かが注意していれば自立できる状態」 |
Ⅱb) | 「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが家庭内で見られるようになるが、誰かが注意していれば自立できる状態」 |
Ⅲa) | 「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが主に日中を中心に見られ、介護を必要とする状態」 |
Ⅲb) | 判断基準「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが夜間にも見られるようになり、介護を必要とする状態」 |
Ⅳ) | 「日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする状態」 |
M) | 「著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする状態」 |
主治医の意見書 1
認知症Ⅱ以上の蓋然性 97,8%
状態の安定性 不安定
W、参考資料
「中間評価項目の点数は最高100点、最低0点になるよう表示される。点数が高いほど介助が不要となるように配点される。」
>「運動能力が低下していないという前提を考えると、
『1 身体機能・起居動作』と『2 生活機能』は点数が高くなっている推測する。
>そうなるとADL 日常生活動作 - Wikipedia~項目と、
>「5-2 金銭の管理」、「5-5 買い物」などのIADL手段的日常生活動作 - Wikipedia~~電話の使い方、買い物、家事、移動、外出、服薬の管理、金銭の管理など~~項目が介助となり、
>「認知症高齢者の日常生活自立度」を大雑把に言うと、
>手段的ADLに介助が必要となったらII、
>さらにADLにも問題が生じるか
>周辺症状BPSDが悪化したらIIIからIV、
>入院しなければいけないようならMとなる。
図表25のロジックは、「認知症高齢者の日常生活自立度」でIII以上にならないと実際には加算が行われないということを意味している。」
>本ロジックでは、定数項と『2 生活機能』の比重が高く設定される。
>認定審査会での経験から言っても、要介護2から1ランク以上加算されることはほとんどない。
↓ ↓ ↓
# 図表28 運用基準
認知症高齢者のケア時間加算ロジックで1段階上がる時間を加算された者が、下記基準を満たした場合、さらに時間が加算され2段階上がる。
- 「4-6 大声を出す」(有無)
- 「4-7 介護に抵抗」(有無)
- 「3-8 徘徊」(有無)
- 「3-9 外出して戻れない」(有無)
- 「4-9 一人で出たがる」(有無)
- 自立: 1項目以上に該当
- 要支援1: 2項目以上に該当
- 要支援2/要介護1: 4項目以上に該当
- 要介護2: 5項目に該当
認知機能の低下そのものに焦点をあててはいない。運動能力の低下していない認知症高齢者が正しく判別されない傾向が今後も続くと予測する。
1、介護現場の実例 要介護1特集
~社会福祉法人 京都福祉サービス協会編~2014年刊行~
<中核症状>、<行動心理症状BPSD>
電気の消し忘れ、ガスの元栓や水道の蛇口の閉め忘れ。
通帳印鑑財布の保管場所や食事したことを忘れる。
ものがなくなり盗まれたことを毎日家族に連絡する。W。BPSD
財布が見つからないときには、「私の後をつけてくる人がいるからとを開けたときにときょろきょろ見るのと」」とヘルパーに話しかけてくる。W<BPSD
日常生活動作ADL
自立、問題なし
意志の伝達、決定: 記憶力の低下がみられる。 同じ話を繰り返す。
訪問介護の計画
<家族の意向> 通院八ヘルパーと一緒に行ってほしい。
<援助目標>
定期的に通院できるように、ヘルパーが介助する。
薬の飲み忘れがないように確認する。 W。ヘルパーの仕事
できにくくなっている家事は、ヘルパーが支援する。
ヘルパー週2回 家族訪問週1回
支援経過
処方箋出し忘れ 郵便局に行き忘れ
いつも同じ服装 選択や入浴をしている形跡がない 家族の依頼で入浴介助
訪問してインターホンを押しても応答がない→TELで開ける。
担当者の所感及び考察
「何でもできている」という本人の思いや、自尊心を傷つけないように声掛けに苦慮している。
カレンダーに予定を記入し、本人にメモしてもらうが、当日の気分で行動するため、予定通り行かない。
認知症ケア~あなたならどうする~伊刈弘之 医療法人さわらび会福祉村病院
こんなとき12
うそをつくのがつらい。嘘をつき続けてよいのかとても不安にになる。
~24歳特別養護老人ホーム介護職員~
「小さいころから両親に「嘘は泥棒の始まり」で、絶対に嘘はついてはいけない、嘘は世の中で一番悪いことだ」と言われて育った。
>先輩からうそを言うのも仕事。本人が落ち着くならいいことよ」といわれるが、嘘を言うのがつらいし、そんな自分が我慢ならないことがある。」
~54歳女性。家庭で認知症の姑を介護している。~
姑が興奮したり怒りだしたりしそうになる度に←W。認知症の方の居宅介護で周辺症状BPSD激化のケースである、本人が満足するようなうそを言ったり適当なことを言ったりして切り抜けている。久しぶり訪れた姑の妹がこういう会話を聞いて「いいかげんな嘘ばかり言ってどういうつもりなの。
姉を馬鹿にしているのか。きちんと対応しララどうだと怒ってきた。
第三者から見たら、飛んでみない対応と見えるかもしれないと感じて、今後もうそをつき続けてよいものか不安になった。
↓ ↓
<解説>得点は100点満点。おおよその目安。
① 10点→うそを言うことは悪いことであり、どんな場合もうそはよくない
「~経験を積んだ方は、「本人が落ち着くようなうそはいいの」というように割り切れるようになるのでしょうが、慣れるまで大変です。
>実際の介護現場では、本人がほっと安心するような言動をとりながら介護しているわけです
④ 80点→本人が幸せを感じる嘘なら、積極的にうそを言ってもよい。
医療も福祉も、病んでいる方や困っている方が少しでも居合わせになれるように努力する仕事であるはずです。
とすれば 本人が幸せになるようなうそをつくことは、大変すばらしい治療をしていることになります。
ですから、その認知症の方が心から幸せを感じるようなうそならば、積極的に言ってあげるべきでしょう。
⑤ 90点→本人が健やかになり、安心して生活できるようになる言動なら嘘でも構わない。
「~正常な方は(W?正常な方ってどういうヒト?、福祉業界慣れのヒト)誰が見ても評価するであろう「現実」という中で生活していますが、認知症の方はその病気ゆえに「現実」が少しずれた状態、あるいは異なる感覚の中で「現実」という中にいます。健常者とは感覚がずれているといえるでしょう。
認知症の方にとって、安心して健やかに生活できるように介護者が言動にきおつけて介護することは、質の高い介護につながると考えます。
本人が安心して健やかになる介護の言動が、嘘であろうと本当であろうと、その内容は全く問題がないことになるでしょう。
W。参考資料
―人の気持ちを理解する
―人の心の痛みをわが痛みとする
―自分のいたらなさを反省する
認知症を患うと、このような心の大切な働きが少しずつ失われていきます。
認知症の人に生じる「心の変化」は、記憶の障害や知的能力の低下だけでは説明しきれません。他人の気持ちを理解し、周囲の人とうまく生活していく「社会的な能力の低下」としてとらえなければ、十分にその原因を究明することはできないのです。
>社会脳とは、社会生活を適切に行うために必要な脳の働き、それを中心的に担う脳の領域の名称です。
近年の画像検査を用いた研究によって社会脳の解剖学的構造が解明されつつあり、社会脳科学は一気に注目を集めるようになりました。
明らかになってきた社会脳の解剖マップを初めて見たとき、私はとても驚きました。
.>社会脳と称される脳の領域が、認知症において侵される脳の領域とほぼ重なっていたからです。
「認知症とは、社会脳が壊れる病気である」―そう考えるようになりました。」