反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

公的手段を使っても単独の金銭管理につまずく。これが現状。

 いつもの神経の発作が出た。
本人の訴える症状や様子は今までとちょっと違う。原因を想像しても腑に落ちないところがある。何かオーバーアクションのような気がして自分も自然と軽く考えた。
 
 まだ夕食後の薬を飲んでいない。聴くと例によって食事中に神経系の突発的異変発生のようだ。

 そうすると、(経験によって)マニュアル化した対処法は、とりあえず服薬優先。

 今回の場合は、いつもの診察室アクション(バイタルチェック)は必要ないと思った。
前後の事情を聴いたり、取り留めのない話をしているうちに、薬の血中濃度が上がって交感神経の高ぶりによる症状の増幅傾向は下降し、そのうちに沈静化するとみた。(朝食早すぎ食後服薬の血中濃度は夕食ごろに低下~もっとベッドの中でうだうだして薬の効き目を長続きさせるように何度も説得しているが身にしみ込んだ生活習慣だし、説得の効き目はなしの現段階からして<理屈の伴う説得説明はご法度の領域に達しつつある>、うまくいかんなぁ~)、
 
  が、思い返した。
念のためと、興味半分でこんなケースのバイタルチェックを確認しておこう。

血圧 118 59 脈拍 73
   ↓        ↓
血圧降下剤服薬 未使用だと150~160

年齢にもかかわらずものすごく心肺能力の高い人である。
その他の内臓も強いが、
首から上と下とのアンバランスはこの先どういう結果をもたらすのか。
アンビバレント、二律背反というテーゼはこの生身の「世界」に大きく横たわっているが、そこが教科書に載っていない、一番リアルで大切なところかもしれない。一番肝心なところが表に出ていない、語られていない
介護者が一生懸命介護をして、被介護者もそれにこた結果が、本人たちを破滅させ、周囲に被害をもたらす悲惨事件を招くこともある
「不注意」、偶然のはずみで骨折しての入院先から施設入所の道が開けるケースが多々ある。説得して本人納得づくの施設入所のケースはどれほどの割合になるのかさえはっきりしない。
こんなリアルな現場の事情ゆえに、
>条件のそろわない人に部外者は係るなと言われているのが実際である。
あからさまに言えば、放置状態にして劣悪施設入所に追い込む。それさえ叶わぬケースも想定できる。
だからWは、そういう現状将来を迎えるには医学科学を超える人間力が必要と主張する。
>頑張ったが故の悲惨な結末を迎えたケースと
>不注意、偶然のはずみから施設の道が開けるケースはいっぱいある
>本人周囲ともども施設入所が一番高いハードルに実際なっているにもかかわらず、掘り下げて議論されていないし、理論化されず、個々バラバラなケース任されあまりにも過重な負担を強いており、人的資源のロスにつながっているともいえる
制度が事業者の都合優位に機能して利用者にとって有効に機能していない。
その原因は業界の人手不足だけではない。
金儲けシステムの全面化を充分コントロールできず、
カネの多寡や個々の人間力に依存し
>それらに乏しいもの、なき者は、地獄への覚悟が問われよう!

この世界は散文的世界、文学的目線、哲学を動員しなければ理解できない世界なのかもしれない、科学と医学とだけではわからない、解決しない、とおもう。
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 年齢からすると血圧は正常値。降下剤をのまなくてもよい気もする。ただし、ボルテージの上がったときは血管系に危険が伴うことは間違いない。
 一方、ネット上で見かける脳の血流が阻害されてディメンティアを進行させるというに腑に落ちるところがある。医者は降下剤を処方しない勇気がないのではないか、との思いもある。
が、こうなった場合、お前さん自身が飲まない選択ができるか問われると、?
だったらむやみに医者は批判できない。
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 体温 37,1←こういった時の体温は高めに推移する傾向がある。暑がりなのに汗をかかない。脱水症状を起こすことはなぜか自分で気にしている。のどの渇きは自覚できるようだ。
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 バイタルチェックの結果を知らせながら、この人の長所である身体の強靭さに自信を持たせることが大切である。
>長所を引き出すために落ち着いて診察室アクションを起こしながら、話しかけるとその方向のベクトルがインプットされているのか回復基調になる。
その回復力に感嘆する!
 かかりつけの医者がそうしてきたようだ。この医者の功績である。

ただし、生活方面の指導はない。
それで自分たちの目が届いている、とはよく言うよなぁ~。いったいこの人の日常生活に対して具体的に何の手助けできるというのか。事なかれ主義の片手落ちとはこのことじゃないのか。
放置の立場をとっているのかもしれないという感が付きまとう。リアルな個々の人の在り方に向き合うよりも政治と組織の利害を置いている、結果、嫌悪反発見切りをつける人が層としてたまっていく、残ったのは同系統の政治的人間ばかりという政治思想の在り方の問題もつい考えてしまう。

在宅利用者に対する制度側の見守りは大きな限界があるが、日常生活の交々とした守り援助、介護こそが日常生活に不都合が生じている在宅利用者にとって目の前の有効利用な人的資源である。
両者が両輪となって本人に向き合うことが大事なのに実際現場では、障害がある。
結局、法制の意匠を着たものはともすれば謙虚さが欠けてくる。(強制力発動の権限)。
先週も訪問診療日が振り替え休日だったので、丸々1週間訪問日をずらした。
この1例だけでなく、今までの経過で交々あって立ち合いはやめた。もっともそばにいれば自分がしゃべりすぎるという自覚も手伝っているが。
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 次第に落ち着きを取り戻して、日常性に帰り、話し続けると、
「本人の訴える症状や様子は今までとちょっと違う。原因を想像しても腑に落ちないところがある。何かオーバーアクションのような気がして自然と軽く考えた。」
>理由が分かった。
症状の増幅の原因はおカネがどこかに行って、この間部屋中探し回って、神経に負担をかけていたことだった
財布には千円札1枚と小銭しかなかった。
おカネ不安を話してくれないWはつくづく信頼されていないと思い情けなくなった。その一方で、日常的に頼りにされているのだから、本人の頭の中は実にハードボイルドにできている、と言わなければならない。
よって介護者が疲弊するのだろう
その事例に2件、この1年間で遭遇した
(三沢「囚人狂時代」参照。~刑務所の懲罰も威力半減~Wも研修で見てきた。施設の専門職員でなければ対処できない段階はある。~)

制度にお金管理をしてもらって以降、順調に来ていたし、その面で自分もそれまでのようにお金管理に口出しをした挙句の出費、関係悪化の繰り返しを回避できて助かっていたのに、ついにそれでもダメだったという現実に今、直面した

おカネの問題というのは、アンビバレント、二律背反そのものなんだよなぁ~
金を「粗末」~もともとの金銭感覚が発症以降も影響するが、計算能力の減退もある~にする一方で、金問題が発生するとカネとそれに付随する人間関係に異常なエゴイズムを爆発させる。
カネを無償供与するWが悪人もどきで、一定のカネを毎回供与しキッチリ回収し無理解ゆえに制度と相談のうえでの当たり前の介護過程に口だし邪魔をするだけの長年の女友達へのきずなは厚い。
 
>カネのトラブルに巻きこまれないように、受け渡しの立会人の要請は断った
ここまで本人もカネのアンビバレントは発生しなかった。
>しかし、小金に分割しても、金銭管理能力は身体が覚えている日常生活動作を超える能力がいるので、症状の進行とともに先に減退していく。
当然にも公的管理者から渡されたカネは彼らが本人の日常性に立ち入って誘導できなければ、本人は少額のカネでも普通に運用できず、あるはずのカネがどこかに行った、という悩ましい事態を招く。
そしてその事態の回数は増えていく
突き放してみるとそういうことになる。

>であれば現状、Wのとるべき行動は、相談してみては、とアドバイスするにとどめる。
>それにしても、カネ絡みアンビバレント、二律背反はすさまじい。
ネットではいろいろな説明がされているが、それらは全部、行動心理の表層を撫でた程度に過ぎないとWには思える。繰り返し読んで実際に目の当たりにしても納得できない。

なぜかくも、カネがらみのトラブルでは異常なプライドが前面に出現し、それを貫き通そうとするがために妄想に固執し増幅させ身近な人間関係を破壊するの。Wが知りたいその脳神経系のメカニズムだ。 
命健康方面のプライド妄想は薬や介護者の所作で鎮静化の方向付けを割と簡単にできるが、カネがらみの情念は根強くよインプットされて再生される
カネってのは社会関係の別の表れなのだからこだわるのは
ある意味、社会関係に注意が向いているという証左そのものであり極めて人間的所作である。コレに対して無感覚になれば人格が崩壊しているともいえる
一番大事なことだからこだわるが、うまく作動できない厳しいアンビバレントに遭遇する。この時の自我、自覚はどうなっているのか。
強烈なカネ、アンビバレント発生状態において自我、自覚を保持しようという人間的欲求を維持しようとすれば脳内大混乱でハレーション状態になる。この状態に対して周囲の環境、対応が悪ければ、雪の坂道を転げ落ちる脳内ハレーション雪だるまになる。
説明説得は通じない、まして理屈は拒絶される。
Wもそういった状況を経験したから、立会人は拒否した。
本人も今回言っている。
「ほっておいて」
正直な気持ちかもしれない。
関係方面に連絡して対処はできるが
様子を見て観察しながら慎重に接しよう。
本人が管理者と自主的に連絡を取る対処法がベスト。
最悪はまた友人から借金する。
もっとも感触として、友人からの借金返済で金がなくなった、ようなきがする
仕方がない。日常生活動作を超える動作ができなくなってきているのだから。金銭勘定はむつかしい。