反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

世界経済の混迷は長期化する。その付けを弱者貧困層に回す官直人。

 経済や社会が根治的の混乱し、出口が見つからないような状況の中では、その問題点を身を以て感じる事ができるのは、まず何より、弱者貧困層である。それ以外に社会、経済を本当に外部の視点で観察できる人である。
 過去の歴史的混乱期、全てそうだった。
 
 >今の日本経済の長期不調や財政赤字問題の解決策はない。
この認識が何より必要。そのつもりで物事を判断しなければならない時代だ。
 
バブル崩壊後の日本経済の長期不況に対して小泉竹中政策の特徴を一言でいえば、一方での大企業、富裕層優遇の政策、制度と  他方での労働市場の戦後的規制の緩和による派遣などの使い捨て、労働政策であった。
 財政再建は口先だけで赤字国債は増加し続けた。
また、行政改革も見せかけで、却って、行政機構への政府の統治権が効きにくく、官僚の支配が巧妙になった側面が強い。
 
 >>小泉竹中路線の本質は従って、実効力を持ったのは前者の大企業の資本蓄積過程を政策、制度的に保障すると事だけであった。労働層には資本拡大で労働者の生活労働条件も引き上げられる、と説明された。
 
 その結果。日本では急速に格差が広がってしまった。
国民間、大企業と中小企業、大都市と地方。優勝、劣敗、適者生存の野生動物の法則が人間界に適応された。
 このようなバーバリズムは歴史と文化の長い伝統があり、極東で狭隘な平地で人と人が肩を寄せ合って生きてきた日本、日本人には根本的には合わない。
 
 様々な分野での急速に拡大した格差拡大の悪影響は経済的側面だけに限られたものでなく、人心を荒廃させた。この点も重大視しなければならない。
 
 >>> しかし何よりも見つめなければならないのは、
小泉竹中路線が見せかけであっても、一時的に、大企業や国民の一部を繁栄させたのは、当時、世界経済の中で長期に落ち着んでいたのは、日本経済だけであった、という事実である。
 アメリカの金融バブルが世界中のモノ余り、カネ余りを吸収する形で世界経済は循環していた。同時に中国などの新興工業国の急速な発展による需要、投資拡大という海外需要の好環境が日本の輸出独占企業群を中心とした「成長」をもたらした。
しかし、このような時でもGDPデフレータをみても解るように日本は一貫してデフレ傾向だった。
 一部だけが栄えて、大多数の賃金は低下し需要は伸び悩んでいた。まさに外需が日本経済の長期停滞傾向を隠していた。
 
 >>>ところが、
 アメリカンバブル崩壊、ヨーロッパへの波及は長期停滞傾向を本質とする日本経済を下支えする材料がなくなったことを示している。
 今般の急速な円高の進行は現状の世界経済がいかに深刻な事態にあるか証左している。
 
 成長局面の兆しの全く見えない円が先進国の中で安定しているという理由で投機の対象となっているのである。
 先進国経済はアメリカンバブルに踊ったが、唯一、かつてバブルを経験し、なおかつ、デフレ傾向を内在している日本の円が投機の対象となっている。世界の膨大な過剰資金は行き場がなく、円に投機されざるえなかった。
 
 >以上の事実は、中国、ブラジル、インド、ロシアの巨大市場の限界性を指示している。
あらゆる分野での格差を拡大しながらの成長であり、世界の過剰生産、過剰資本を吸収する経済環境は乏しいし、安価な労働力を梃子とした世界市場への輸出攻勢となり、先進国内の生産、投資への減少圧力となる。
 また、世界の過剰資本、過剰生産傾向からすれば、新興市場で必然的に利潤の低下傾向を生み出すしかない。
 
 >>こうして世界市場は先進国の長期同時不況の継続に対する新興国のチャレンジで好循環性を欠乏させる。
世界の膨大な過剰資本過剰生産は行き場を失っている。
 
> 巨大な成長力を秘める新興国の挑戦を受ける先進国では同時不況の継続から、逃れる道は見当たらない。
国内に投資環境が乏しい以上、カネは新興国市場や投機市場に逃げる。
 
 長期停滞経済で税収は落ち込みは回復基調にない。
 
 >>>>そこで官直人路線は「強い経済、強い財政、強い福祉」を唱える。<<<<
おまけに「政治とカネ」だと!
 
 断言する!
この出口の見いだせない先進国経済の世界同時不況という環境の中ではその政治路線は大企業、富裕者、特権者、高級サラリーマンなどの労働貴族の利益を守り弱者、貧困者に問題のしわ寄せする、必然性しかない。
 小泉竹中の時代はアメリカを中心としたモノカネの循環という出口はあった。
 官直人の時代にはそれがない.。
 
  <耐え忍ぶことこそが最大の処方箋であるが、問題は誰が耐え忍ぶかだ>
 
現状の資本主義の無原則性、世界性、非制御性からして、耐え忍びながら、どんな出口に至るか、待つしかない。これが本当のところだ。
 これぐらいの事は、頭のいい財務官僚はお見通しであり、彼に入れ知恵された官も解っている。
 だから、<最小不幸社会の実現を目指す>なんて誤魔化すのだ。
 これから、自分たちの政策が実行されたら、弱者や貧困者からまずはじめに酷い事になりますよ、と宣言しているのである。
 小泉の時と同じだ。痛みを我慢しようと。
 でどうなったか。痛みを受けた層とわが世の春を謳歌した極小層とは立場がくっくりと二分されたが、中間層もほとんどの部分がいい事はなかった。
 
 官路線のこれからは、小泉時代の出口がないだけもっと痛みは長期化し、酷くなる。
中間層も徐々に蝕まれていく。
 
 「強い経済、強い財政、強い福祉」の好循環の実現なんて現状も将来もあり得ない誤魔化しの空文句である。
 ムード的なスローガンの典型である。
財政再建をしようとすれば、弱者や貧困者は死ねとなる。問題はその広がりだけとなる。
 
>>>>> 官直人路線は出口のない長期同時世界不況下で国民の見方面して国民を裏切る、解る人には一番、解り易い裏切り、誤魔化し路線の典型である。
 
>国民の生活を掲げた新政権がはやくもこんな結末を迎えている事を多くの国民は理性で判断しなければならない。
 マスコミは既得権者、特権者として貧困率がメキシコ、クラスの多くの国民の眼の前から真実を条所的報道を繰り返すことで覆い隠しているだけである。
 
 私の予想では官では最後までその人でなし路線はにない切れず、自民党やらの本物の人でなしがその人にとって替わるだろう。