ネット調査会社が今年の新成人に日本の将来、自分の将来について質問したところ、
>しかし、自分の将来は明るい。60% 理由。 「これから何でもでき、可能性がある」
新卒の大学生への調査結果で興味深いのは、自分の将来の生活は貯蓄、資産形成などの自助努力で守っていく。
妥当な調査結果じゃないか。日本社会は事実上、本来、日本不適応なアングロサクソン型になっている、そこに大問題が発生している、という持論が裏ずけられている。
20歳の若者たちは世の中を見ているし、それに合わせて、個人としてどう生きて行くか、処世術にたけているな、と。若くして社会経済状況に対応して生きて行かざるえない厳しい現実が目の前のあるということだ。
これに対して我々の世代があれこれ言っても、このような若くして自己限定した、個人主義は人間的動物としての自分の周囲の環境への適応、生き残りをかけた生物的歩みなのだから仕方がない。
こういう生物的環境適応に上乗せされる形で、快適に暮らしたい、いい思いをしたいなどの欲望が重なって、社会、経済が動いているが、今やその動きは地球規模で市場化が進んでいるので、個別の国の動向は世界の動きに大きく規定されてる。
でないと、人為的にどうしようもないこと、何とかなると思って、不平不満を高めるだけである。
私の学んで実践してきたモノは以上の領域でいえば、コントロールの効かない部分に集中しているので、政策制度的領域の理解は乏しい。この領域を極めようとしても、学習に残された時間も少ないし、実践の場もない。
従って自分の得意な領域。人知でコントロール不可能な部分を分析対象とせざるえない。尤も、具体的な数値は絶えず、確認して、論を進めることにしている。薄学非才だから、調査してももう一つ理解できない部分もあるが。
>>で、イロイロ前置きが長くなったが、日本の現状、将来を見通した結論は上記、タイトルの様になる。
民主党は結成以来、野党生活が長かったので、日本の現状、将来を政治家、実践家として客観的に見てきて学んできたはずである。
その結果が新政権成立の際の政治的方向性に表れていたと思う。
>普天間基地海外移設を敢えて政治日程化したのも、日本国家の自立性を高めたい、日本国家の戦略的選択肢の幅を大きくしたいという、切なる願望が根底にあったはずであッる。
>ところが、日本のおかれた現状認識では、本当のところ、アメリカンバブル崩壊、新興国の急台頭までは至ってないようだ。ヨーロッパ最先端の知識人は日本は戦略性が乏しく、<現に孤立状態にある国>と断言している。
日本の首脳が何処に行って何を言おうが、世界での政治的発言力はあくまでもアメリカに従属する立場として、まともに相手にされない。
>日本は現在の孤立した状態の戦略性の乏しい状態を国益を考えると最低限深めてはならないが、日本をこのままの状態に固定しておくことで、利益を得ようと、大国は目論む。周辺でいえば、アメリカ、中国、ロシアである。
>私が危機感を抱くのは、こんな周辺大国の大きな戦略的意図に日本がすっぽりとはまってしまっているのではないかという危惧、疑念である。
日本が彼らの戦略に縛り付けられていて、身動きが取れない状態にある。
小泉政権に以後の自民党政権の目まぐるしい混乱、政権交代後の民主政権の参院選挙方針、代表選をめぐる混乱の底には、日本の海外に権益の広がった経済状態、財政的逼迫に政治が有効で明確な対策、解決案を提出できていない事がある。内外の戦略は国民規模で未確定。
イロイロ、突き詰めて、論を展開したいが、時間不足。
大きな問題なので間違っていても、言い切る必要がある。