反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

電通。ネットで調べたけど、世界最大の売上2兆円の謎は不明。

 この会社は海外展開が弱く、内需型の広告代理店として、圧倒的な市場占有率。2005年には公正取引委員会によって広告業界の調査が行われた。
 
 サービス商品も含めて、いくら役に立つモノを大量に作っても、売れなければ=買ってもらわなければ、企業は回っていかない。ここが、役所なんかとは決定的に違う。役所の提供するサービスは商品でなく、利用者に利用してもらわなくても、役所という団体は回っていく。むしろ、余り利用してもらっては、コストがかさみ、不利益が発生する。従って、役所は住民に対して申請主義を基本として対応する。住民側からすれば、黙っていたらサービスは受けられないという事になる。
 
  商品は企業で生み出された段階ですでに顧客のために有益なモノとして使用価値が宿っている。
しかし、その使用価値は流通過程で顧客に買ってもらって、初めて、価値が実現する(顧客のカネと交換される=交換価値に変身する)
 従って、商品の使用価値がカネと交換される=売れること、は商品にとって(資本にとって)命がけの大切な跳躍である。
 
 で、企業は生み出した商品を大量に売りさばかなくては、利益は確保できない。大量生産、大量販売は企業が企業である限り、原理的行動原則になる。この行動原理を有する企業が各業界で競争し、市場占有率を争っている。
 
 電通は資本主義の原理原則、資本の生み出した顧客に有益な使用価値を有する商品の{命がけの跳躍}交換価値実現過程商品の(カネへの変身)とマスコミ資本の大衆的宣伝扇動力を結び付ける、重要な演出者、手配師である。
 
 生産ー流通の間に介入する手配師、演出者=電通は資本主義の原理原則から、重要な役割を果たす存在と規定できる。
 
 しかしこの企業の問題点はその市場占有率の高さである。テレビのゴールデンタイムのキー局全部の番組が電通取扱になることもあるらしい。
 2008年度の売り上げは2兆円にも達しており、広告代理店、単体としては世界最大の売り上げという。
しかも、海外分野目の展開力は弱いという事だから、純内需型企業という事になる。
 
>寡占企業として問題にされているという事だが、結局、何の規制もされないままの様だ。
 
>ネット上の検索では電通の寡占状態の問題性は指摘されているもモノの、手配し、演出を提供する相手、マスコミの戦後的既得権、特権に連動させての解説が少ない様に思う。
 
>マスコミ資本のテレビ、新聞、ラジオの資本関係容認=弊害は特定企業の特定の人間が資本関係の傘下の企業を牛耳り、言論統制できる、再販制度=価格協定容認、記者クラブ、テレビ電波使用料の余りの安さなどの主要問題と連動させて、その癒着関係として電通支配をとらえていないこと。
 
>さらに電通、マスコミの利権癒着業界には支配層の子弟が数多く裏口入社しているという。
>このような人的な面も含めた業界の構造は、ある種の役所の様な特権体質の企業癒着構造を生み出しているのではないか。
 
>しかも、この会社が危ないのは「周囲を引きずりまわせ」などの異様な社訓を社員に課していることである。
資本主義の原理原則の要に位置する会社が利権癒着で特権を持つ役所の様な存在でなり、バーバリズム丸出し社訓を社員に課している。
 
    <マスコミ役所にバーバリズムやられたら、庶民はたまらない>
 
 資本主義は長くやっていると腐ってくる。至る所に不労所得が発生する。電通売上2兆円の何割かは不労所得である。マスコミ資本にもこれは言える。
こうしたモノどもが、利権癒着構造の利益がが侵されそうになったら、なりふり構わず、行動するのは、水が高いところから低いところに流れるように、自然な現象である。
 
 >>夕刊スポーツ紙に日テレ労組のストライキの記事が載っていた。賃金制度の労働側の既得権が大幅見直しされる事に対する反発である。ストライキをやっているのはもちろん正規社員ばかりである。
この業界に働く労働者の階層分化は著しく、下請けで働く労働者の低賃金過酷労働に対する搾取、ピンはね。ぼったくりが構造化している。
 
 電通なども、元請けとしてピンはねし、下請けとして関連会社でピンの二重のピンはねをしている現状がある。
こういう事をやらなければ、2兆円は達成できるわけがない。資本主義の原理にかかわる大切なことをやっているといっても、たかが広告屋だ。
 
 マスコミ側も正規社員の好待遇は下請け労働者の低賃金の犠牲を踏み台に成立している構造がある。
 
 このような構造は至る所にあって、先頃の官総理の財務大臣時代、問題になった乗数効果の理論は実際の経済の現場では通用しなくなっている。
 日本経済のように停滞が長く続けば、限られたパイのうちできるだけコストをかけずに利益を得ようとする傾向が至る所に蔓延する。
 中抜き、ピンはね、ボッタクリ、資本主義の健全発展の条件は国内ではなくなってきているのである。上から下へ下へと犠牲が転嫁されているのである。
 
 このような経済実態を支配層はできるだけ庶民に見せないようにしたいという、欲望がある。
民族排外主義、国家主義で国民が足元を見ない事が彼らの利益に繋がる。これも歴史が教える現実。
   
  最後に。
今日は正直、旨く突っ込めなかった。
日頃、関心がない事柄を書くのは難しい。
テレビ新聞は日常生活で全く相手にしてないから。
あいつら揃いも揃ってよくやるよな!あきれ果てるだけ。
あんなの相手にして怒る時間がもったいない。