反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

新聞協会発表の発行部数を鵜呑みにしたら1世帯当たりの新聞購読率0、95。本当か?

 平成13年度の全国世帯数は約4700万世帯。平成21年度の一般紙発行部数4560百万。これに470万部のスポーツ紙の発行部数が上乗せされるから、合計で5000万部と考えていい。
 
 現在の世帯数は核家族化や一人住まいの増加で増えているから、現状はタイトル通り、世帯当たりの購読率0、95となるが、当然にも新聞発行部数の中には全体に対する比率は少ないがスポーツ紙の発行部数も混入されている。
 一般紙の発行部数に限れば、新聞購読率はもう少し低くなるが、スポーツ紙の発行部数が激減している事を考慮すると、一般紙の正味の世帯当たりの購読率は0、9程度になる。
 
 一般紙の下げ幅だけをみると、2008年ー2009年には実に2、2倍となっているらしい。
この数字たもちろん、新聞協会が発表する訳ではなく、私が資料として取ったサイトが勝手に計算しているモノである。2009年ー20010年の数値は発表されていないが、激減傾向はもっと進んでいるだろう。
 
 この統計記事を載せているサイトはあくまでも、新聞協会の発表する数値を前提として、アカラサマな批判的観点は慎んでいるようであるが、さすが自分の出す数値に疑問を肌で感じているのか、あるいは閲覧者に自分の立場が疑われるのを察知してか、最後の方で採ってつけたように、
 
 <広告費の押し下げ>問題?やら <押し紙>問題?を取り上げている。
長々と、新聞協会の出す統計資料をそのまま引用を根拠に新聞の発行部数、購読率の減少を論証しているにだから、これらを記事の作成者が何処まで問題視しているのか、疑問である。
 
 さらに続けて、記事作成者は激減傾向に歯止めがかからないスポーツ新聞を指しているのだろうが、「一部、メジャー紙に妄想まがいのコピーが躍るのを見かけ、当然、大量に売れ残っているのを見かける」などとしているが、「新聞業界には根本的な自浄体質を持たず、スポーツ紙ではないが、余りにもお粗末な記事内容に満ち溢れている」と嘆いている。
 
 お粗末な記事ではなく、民主党政権誕生以来、妄想まがいのコピー記事に一般氏が近付いている、ということだ。
 安部譲二さんが言ってたな。市民社会がヤクザ化しているって。宮崎学さんによれば、自らヤクザを名乗るヤクザはいないし、警察が宣伝するほどヤクザが大勢力なら、新聞に毎日その関連事件が報道されるはずだって。ところが新聞紙面を賑わしているには「市民」の犯罪。ヤクザも市民社会化している。
 
 小沢氏を強制起訴した「市民」は自分たちが無法を働いたとの自覚はないが、やっている事は最悪のたちの悪い無法行為。
 
 ヤクザのシノギは少なくとも体を張ってやっているが、これら市民の行為に責任は一切なく、しかも国家権力の力にもろに依存して、行為を行っている自覚は一切ない。いや、真逆に市民の意思を反映していると気取っている。本物の無自覚な無法モノである。「哲学的」政治的罪は大きい。
 
 ちなみに記事作成者のペンネームを不破哲三もどきの「不破雷蔵」。
 
>>>私は都会に住んでいるが最寄りの駅までかなり離れて、交通の利便性がないせいか、人の出入りは少なく集合住宅は少ない。金持ち住宅街でなくて、多分、日本の一般的な都市部に住む生活環境にあると思う。
もちろんマンションも公営住宅も混在している。
 しかし、周りを見渡して、とてもじゃないが、新聞購読率が0、95なんて、数字は信じられない。
 感覚的にいえば、購読率は0、6~7ぐらいではないか。集合住宅の購読率を考慮すれば、もっと低いかもしれない。
 地方ではどうしても情報過疎になるから、新聞は都会よりとっているとしても、0,6や0,7の数値をとてもじゃないが、0、95まで押し上げる要因にはならないだろう。
 
 さらに話題は飛躍するが。
 
    <マスコミ(TV)各社の平均給与の凄さには呆れてしまう>
 
 もちろは、妬み、嫉みは間違っているが、それが構造的理不尽に由来しているから、問題視している。
上位20社の内、8社までがTV局で占められている。
 >>注目に値するのは、東京の民放キー局全ての他、大阪、名古屋、福岡の代表的な地方局もランクインしていることだ。
 で、ナント!全企業のトップは大阪の朝日放送。平均年齢40歳、1500万となっている。
 以下、
        <TV各社の平均給>
 
    1   朝日放送 大阪          1500万
    2   TBS                 1500万
    3   フジ                 1500万
    5   日テレ                1400万
   13   テレビ東京             1300万
   14   中部日本放送 名古屋     1300万
   16   RKB毎日放送 福岡       1300万
 
  不規則労働、一部高額所得者が全体を押し上げている、などが上方押し上げ作用しているが、漏れ伝えられる女子アナ給与のとんでもない額をから、だいたいこんなものではないか。
 不規則労働だったら、タクシーの運転手さんは夜中じゅう走りまわっている。
 
 ちなみに、日経新聞の平均給与は1200万少し。
 
 マスコミ業界には「正常」な労働力商品決定の論理が働いていないと断定してよい。
 労働力商品も他の商品と同じく、供給=求職者が需要=求人を大きく上回れば、商品価格は低下する。
 
ハローワークレベルでは求人倍率が下がったら、労働条件は必然的に悪くなる。労働力市場において需給の法則が働いているからだ。
 
 ところが、マスコミ業界だけは別であんなに、応募者が殺到しているのに高給がが維持されてきた。
 再販制度、系列企業の資本関係容認、記者クラブ制度、電波使用料の余りの安さ、許認可制度の壁による参入規制、などでこの業界が制度的に寡占的状態にある事が主原因で閉ざされた業界内で利益を配分してきたのだ。
 
 以前調べたところによれば、フランスではマスコミ労働者の給料は日本と比べようのないほど低い。
 
 ネット業界へのマスコミ志望者の就職率が上がって、全体の賃金を大きく押し下げている。ネット記者が多く存在している現状があるが、日本ではまだそこまで行っていない。