日本にワルイ奴がいる。が、アメリカにはもっとワルイ奴がいる。
新政権誕生後すぐ来日して、普天間基地移設問題で強圧的な態度で政権側を恫喝した元CIA長官、国防長官ゲイツなどは極め付きのワルぶりが買われて、レーガン、ブッシュ、オバマ政権でアメリカ帝国の謀略、軍事作戦の先頭に立っている。
この男一人のために世界中で何人の方が命を落としたり、悲嘆の淵に沈んだのか、想像を絶する事は確かだ。
が、この男は自分の犯した所業は正しいと思っている。
やはり大悪人に使われる小悪人はその程度に終わる。
ところが、ゲイツの様な悪人はその次元ではない。
悪い奴ほどよく眠る。
神様、こんな悪い私をお許しくださいと懺悔し、次の日からまた勇躍、大悪に従事する。
そういうアメリカの一大悪人が日本のチンケな悪事をはたらくモノに勝ったの図は戦後日本史の決定的転換期に繰り返し展開されてきた。
鳩山政権崩壊から管政権の対米隷属路線への急展開はその一証左である。
そして今や国民的経済自律性さえ放棄するアメリカ策動のヒト、モノ、カネ全面開放の急進的な環太平洋経済協力を「平成の開国」とまで云い換える、所まで立ち立った「忠犬」ぶり。
申し訳ないが、今回の激甚な天災人災。
国民の間でピンポイントの存在でしかないワルイ奴らが引き起こした悪を国民が生命と健康と云う生命体にとって最も根源的なモノで購わなくてはならない現実を見る思いがする。
今回の激甚災害は日本と日本国民にとって現在進行形の一大歴史的事件だ。
この災害を結節点に間違いなく日本は急速に大きく変貌する。
単なる激甚災害の対策、復旧過程ではない。
だからこそ、国営放送NHKは先頭に立って激甚災害への全国民規模の怒りが戦後営々と築き上げてきた利権癒着勢力の支配構造と増税、格差拡大容認の成長戦略なる「決定された」(させらえたと云った方が正確)政治総路線に向かわないように必死で刷り込みを行っている。
NHKの災害報道の大枠はこの観点からみていくと解りやすい。
国民側も何となくNHKなどマスコミの垂れ流す情報を疑ってかかっているから、独自判断で動き出している。
これは政府の裏切りの政治過程に即応したある意味、健全な国民的判断、といえる。
日本国が成り立っている大半は国民の共同的な国家幻想であり、この間の政治過程はそれを萎ませるに十分すぎるほどだった。
ワルイ奴に言葉は通じない。ワルイ奴は悪事を働くためにこの世に生まれてきたようなものであり、死ぬまでその性根は治らない。
が、究極、人の命さえ弄ぶ事態に至る可能性を絡んでいる大きな政治はワルイ奴でないと務まらないというパラドックスがある。
管政権などはワルが高度なレベルに達していない小悪を働くレベルだから何をやってもうまくいかないともいえる。
やはりそうだったのかの思いが強い。
中途半端な左翼耳年増のコイツが管政権の所業のキーパソンであると断定していたが、これでハッキリした。
この男しか、激甚災害の最中、大きな悪事を働ける奴はいない。
阪神淡路大震災の直後、株式会社神戸市と揶揄された神戸市は被災民を横目して、完全破壊され、がれきの山となった街並みを駆けずり回って、復興時の新しい都市計画の予測を立てたそうである。
街の復旧案に反対する住民と行政側の交渉過程でこの事実が明らかにされた。
その挙句、復旧過程の最後の最後に飛び出してきたのが、悪名高い「神戸国際空港」という住民福祉を蔑にした巨大プロジェクトだった。
たかが神戸市レベルでもこの程度の人情のない画策をする。
日本の災害は国際レベルの問題になっている。
裏でどんな悪事が画策されているか警戒する必要がある。
確かに理に走れば角が立つ、情に流されるときりがないが、
被災者や関係者の命と健康を最優先し、徹底的に守る一方で自主的判断を大切にする立場から、マスコミや政府の流す情報に警戒感を強める必要がある。
日本にも悪人はいる。その向こうにもっとワルイ奴らがいる。
何が飛び出してくるかわからない。承知のようにマスコミも利害を共有している。
企みはこういう場合、必ずある。