ワクチン接種完了でデルタ株感染リスクは半減か 英調査結果 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
引用
「英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが主導し、英国内の感染状況についてモニタリングする「REACT1プログラム」が公表した新たな調査結果(査読前)によると~~PCR検査で陽性と判定された9万8000以上の検体(6月24日~7月12日に採取)を分析。
@接種を完了していた人の検体の数は、未接種の人の3分の1だった。⇒W。接種を完了を2回接種完了とするのか明確でないが、ワクチンを接種者のうち1/3の「体内」にコロナウィルスは侵入するということだ。
<重症化率、死亡率低下は事実>
なお、軽症、中等症1、Ⅱ、重症の定義をしっかり覚えておくことが大切。
野々村真さんのケースは5日間の自宅療養中に軽症から一気に中等症Ⅱにまで進んだ。血中酸素濃度測定器では東京保健所の足切り95を下回っていたが、救急車内の測定時に96を示したので保健所の指示で病院を紹介されず、その後入院したときの検査では肺が真っ白になっていた。当然にも呼吸困難、酸素吸入器装着。この状態は中等症Ⅱであるが吸入器を着けてICU集中治療室での治療を受ける段階に達しても東京都の重症基準(人工肺エクモ装着ICU)を満たさず、中等症として記録される。なお、全国基準ではICU治療を受ける人は重症認定。
なお、ド素人の意見だが、野々村真さんの場合は大量のウィルスを吸い込んだこと、間近にスーパースプレンダーがいた。あるいは、感染悪環境に長時間いてしかも大量吸入の必要な状態にあったこと、さらには健康体にありがちな免疫抗体が効きすぎて炎症反応が急激に進行したことなど、特殊事情があったと思う。この辺の臨床現場の詳しい情報は児玉龍彦さんの動画の静止画像で明かになっている←残念ながら不手際でキチンと載せられなかった。動画を参照するしかない。健康体、若いから症状悪化がない、などと云う簡単なものではない。
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ワクチン接種によってノド、鼻の粘膜上のウィルススパイク受容体に免疫機能が働く。したがって大量のウィルスを撒き散らすインド株の体内侵入量を少なくできる。
さらに、体内侵入⇒脱殻後のウィルス増殖過程(RNAなど各部の分解⇒再結合、増殖⇒体外離脱⇒感染拡大)を軽減できる。
有効性はやはり低下?
一方、REACT1プログラムの研究チームは、2回のワクチン接種によるデルタ株の感染予防効果について、有効性は49%との見方を示した。=感染者の濃厚接触者になった場合に感染する可能性があるのは、接種を完了した人の場合は26人に1人とみられる一方、ワクチン未接種の場合、13人に1人と考えられるという。イスラエル保健省が7月下旬に発表した結果に近く(世界に先行して接種進捗、有効性は全世代平均60%。追加接種の体勢を取っている)、それ以前に公表されていた数値をはるかに下回っている。
W。接種者の移す可能性について英米で意見相違
英国研究報告
重症化する可能性低下、検体に含まれるウイルス量も少=感染させにくくなる。
米米疾病対策センター(CDC)
ワクチン接種を受けた人接種を受けていない人と同程度に他人にうつす可能性。
W。 引用に戻る
「イギリスの研究結果では、接種を完了した後に感染した人は、未接種の人に比べて重症化する可能性が低く、検体に含まれるウイルス量も少なくなるとみられている。つまり、他の人に感染させにくくなるということだ。
だが、米疾病対策センター(CDC)は先ごろ、ワクチン接種を受けた人も感染すれば、接種を受けていない人と同程度に他人にうつす可能性があるとの見方を示したばかりだ。この点に関しては、今後さらなる研究が必要ということになる。
W。接種者の感染力について英米で意見は違う。
肝は変異したインド株に関するワクチンの有効性=当該国のワクチン接種進捗率と感染拡大状況に対する認識の違い、にある。NHK WEBの英米ワクチン接種の進捗具合と当該の感染状況のグラフを見ると、アメリカではワクチン接種の進捗率が上がっても感染グラフは右肩上がりの波は下がっていない。
日本感染者数、8月14日現在。20151人。
W。インドの感染の波をどう評価するのか?総人口12億は日本の約10倍。現時点の4万人感染者は日本の人口比にすると4000人。
W.東京五輪ペルー五輪関係者が持ち込んだ致死率高く、ワクチン効果が薄い、といわれるペルー株。現地での感染者数は2000人規模。致死率重症化率が高くなれば人を通じての感染力が弱くなるのかしれない。スペイン風邪も最終局面では強毒化した。ま、希望的??観測だが。
W。韓国の現時点の感染者数の波は上昇。しかし、日本の感染者数より一桁低い千人台。日本の感染者数はナント2万人台に突入。
W。日本の感染者数は明らかに延期された五輪開催中に急上昇しこの感染急増パターンのピークを迎えるのは、去年の例にとると、9月に入ってからになるが、障碍者五輪を開催する構えを見せている。NHK衛星放送はパラリンピックの宣伝に余念がない。相当な資金をつぎ込んでいるからだろう。
W。パンデミック初期から中期にかけてあれほど感染爆発したイタリアは日本の半分ほどに抑え込んでいる。
W.日本の感染者数はフランス並みだが、この国は酷いパンデミック状態をロックダウンなど強硬手段と休業補償、失業保険など救済措置を使って何とか克服して今に至る。日本の感染対策は障害者五輪開催に向けて、紛糾する
英米両国の共通項は次のように総括される。
1)新型コロナウイルスの感染者を増加させている要因
デルタ株の流行とワクチン未接種の若年層
2)W⇒ワクチンを接種しても感染率は増加する場合がある。~~本文の難し言い回しを翻訳~~
3)後遺症のリスク
W。本文は英文の直訳で解り辛い。
要約すると、「子供に後遺症が残る可能性は成人より低い」が、子供だからといって重い後遺症が出ないとか限らない。
4)「デルタ株に対する有効性が低下したということは、この株に対応するワクチンの開発が必要かもしれない」
5)「ワクチンの接種率がさらに上昇しても、今秋以降のさらなる感染拡大を抑制できない可能性がある」
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W。総括
①ワクチンの効果の低減傾向が先行接種国において徐々に明らかになりつつある。追加接種競争が勃発するのは必至。コロナ系ウィルスに効果長期持続型のワクチンなど創れる訳がない。インフルワクチンも毎年改良、効果も季節性。
②このままパンデミックを放置すればウィルスの更なるコピーミス=変異置き換わり流行は不可避。これだけのパンデミックになればコピーミス置き換わりの可能性も高まる。グローバル資本制のヒトモノカネの内外循環の維持は今のところパンデミックとウィルス、コピーミス置き換わりの決定的条件。パンデミックと予防の攻防は続く。
③ワクチン接種進捗は対コロナ対策の大きな武器の一つだが、人的資源(情報も含む)での強力な対抗措置が必要。
④日本では臨床現場優先の体制を確立する必要がある。キャパ限定、臨床判断のできない保健所が差配する体制ではこれ以上蔓延すれば患者放置。他の医療、福祉介護にも被害が及ぶ。
⑤究極的には国家権力の如何の問題が問われている。
⑥コロナパンデミックをトリガーとするかのように欧米日本などは金融寡頭制に権力金力が集中し、それとは別の来歴の資本制との世界対立が激化する。