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「エラーカタストロフの限界」
を超えるコロナウィルス変異への対応
東京大学先端科学技術研究センター
がん・代謝プロジェクトリーダー 児玉龍彦
キーワード Eigenの限界 新型コロナウィルス 抗体カクテル薬 RNAワクチン
https://www.ric.u-tokyo.ac.jp/topics/2020/ig-20210824.pdf
W.この報告書ではウィルス自体の内的要因の基づく自壊とそれを突破する要素(免疫不全の感染者では、複数の変異と変異前のウィルスが共存する形で、一人の中で変異が多数蓄積)に絞ってられているが、動画ではウィルス対策や人流の程度、感染の循環経路など社会的要因によって感染波が発生することも指摘されている。
W.以前から開示されている感染循環図だが、新たに記されているのは
免疫不全の無症状者(日本だけではなく世界的規模で見る必要がある。)
換気、トイレ、個室、真夏真冬(家庭内感染)。(クラスター)駅員イベント、デパート、ワクチン未接種者(W。接種不適な人たちもいる)
それ以外の理屈や感性で接種拒否をするヒトは個々人の考え方の問題、人間の頭の中まで統制することはできない。社会の原理よりも個人の原理を優先するのを止めることはできない。ただし、個人の原理をあたかも社会の原理であるかのように拡張するのは、グローバル資本主義の倫理観に忠実なだけに想える。
免疫化学 News
感染増強抗体ADEの論文がCell誌のMost Read Paperになりました。
R3.8.30 当研究室で発表したプレプリントについてSNSでは論文の内容と異なる誤情報が流れております。
当論文では現行のワクチンがデルタ株に有効性があることを示しております(W。最初からワクチン拒否の立場から読み込めば、論文記述に付与された現行ワクチンの有効性への言及は無視できる)。実際、既に多くの報告がある様に現行のワクチンはデルタ株にも有効です。あくまで、今後デルタ株の変異が進んだ場合の可能性についての論文です。当研究室員は全員ワクチンを接種しております。
W。研究は個別、部分に拘って始める。コレが原則。一般論、社会論は共有された了解事項とされる。
変異が徹底し現行のワクチンが無効になった時期に感染増強抗体ADEは発生確率が高くなる。~児玉さんの報告書を読めば、現在進行形のパンデミックに対するRNAワクチンの有効性と限界、治療薬の現状が立体的にわかる。要は黒か白か、で決めつけられない、可変的な部分に関して有効性と限界性を見極めることだ。
新型コロナウィルスの性質を左右するのはスパイクの変異であるという事実はRNAワクチンの有効性の継続を示している。
引用
要約
「進化生物学では過剰な変異はゲノムの安定性を自壊させ、アイゲンEigenの提唱した「エラーカタストロフ」の限界があることが理論化されている。
これまでの一本鎖RNAの3倍の大きさを持つコロナウィルスには校正機能があり、変異は一定数以下と推定され、新型コロナウィルスの制圧にワクチンによる集団免疫が期待されてきた。
(W。1 μm=1mmの1000分の1。 花粉で20〜45μm、黄砂は0.5〜5μm、大腸菌は 0.5〜3μm。コロナウイルスは0.1μm1mmの10000分の1。インフル.08〜0.12μm。W注①図提示⇒不織布マスクの隙間、5μ。花粉30μ。飛沫5μ以上、飛沫核1μ~5μ。)」
だが免疫不全の感染者では、複数の変異と変異前のウィルスが共存する形で、一人の中で変異が多数蓄積される。
W.以下はぜひともHIVとエイズについて抑えておくべきこと。自分に対する戒めのつもりで載せたので飛ばして読んでもOK。
AIDS(後天性免疫不全症候群)とは国立感染研
「後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome, AIDS, エイズ)は、ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)感染によって生じ、適切な治療が施されないと重篤な全身性免疫不全により日和見感染症や悪性腫瘍を引き起こす状態をいう。
近年、治療薬の開発が飛躍的に進み、早期に服薬治療を受ければ免疫力を落とすことなく、通常の生活を送ることが可能となって来た。とはいえ、2016年末現在、日本での新規感染者及びAIDS患者数は累計で2万7千人を突破した。また、世界中で感染者はおよそ3670万人、年間180万人の新規感染者と100万人のAIDSによる死亡者が発生している事実から考えると、いまだ人類が直面する最も深刻な感染症の一つと言っていい。また、自分やパートナーへの感染を予防し、且ついわれのない差別や偏見をなくすためにも、AIDS/HIV感染症に関する正確な情報を知ることはますます重要となっている。」
日本も最近10年間は新規感染者数が横ばいの状況にあるとはいえ、毎年1500人前後の新規感染者及びAIDS患者が発生しており、2016年には累計で2万7千人を突破した。一方で、新薬が次々と発売され、一日一回しかも一錠飲めばいい薬も次々登場し、診断がつけば治療によりウイルスの増殖を抑制することは(少なくとも先進諸国では)それほど難しい時代ではなくなりつつある。」
「HIV感染症は感染症法に基づき発生報告が義務づけられている第5類感染症である。国内HIV感染発生数は厚生労働省エイズ発生動向委員会に報告され、この報告数が新規HIV感染・エイズ報告件数として公開されている。」
新型コロナを「5類感染症」に? なぜ扱い見直し検討、先行き見通せず慎重姿勢(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース
1) 感染経路
主な感染経路には、(1)性的接触、(2)母子感染(経胎盤、経産道、経母乳感染)、(3)血液によるもの(輸血、臓器移植、医療事故、麻薬等の静脈注射など)がある。つまり、血液や体液を介して接触が無い限り、日常生活ではHIVに感染する可能性は限りなくゼロに近いといえる。唾液や涙等の分泌液中に含まれるウイルス量は存在したとしても非常に微量で、お風呂やタオルの共用で感染した事例は今のところ報告されていない。かように、HIVは体外に出るとすぐに不活化してしまう程脆弱なウイルスなのである。」
引用終わり
その結果、ワクチンや治療薬に抵抗性の増したウィルスが変異の波を生み出している。
変異で生み出されるタンパク質の3次元構造には限界があるが、まだより強力な変異株の生まれる可能性もある。日本の政策を最新の科学に基づく診断、治療、予防に急速に切り替えていくことが求められる。」
W注①
引用 「ウイルス飛沫が乾燥し更に微粒子化する季節が近づいてきました。ウイルスは、ウイルス飛沫(咳やくしゃみなど水分を含んだ状態)として体内から排出されます。ウイルス飛沫であれば一般的な不織布マスクでも一時的に防ぐことができると言われていますが、マスクなどに付着したウイルス飛沫が乾燥しウイルス核(W。マスクを着けたり外したりするとマスク表面に付着したウィルスホ松が乾燥して感染しやすくなる!マスクはつけっぱなしにすること>になると一般的なマスクでは防ぐことが難しいと考えられています、
W。スパイク部を作る遺伝子情報にコピーミスが起こると性質が変化する。
W.その理由を解き明かすカギ
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コロナウイルスの構造と複製サイクル(ライフサイクル)|城西国際大学
引用
「図や写真のウイルスの粒子はよく目にするもので、ウイルスのイメージそのものだと思いますが、その状態では生きているといえるものではありません。栄養も取らないし、呼吸もしない。粒子の中にはATPを作るための仕組みも一切ありません。このままでは増殖・分裂もしません。ただ、唯一持っているのは、宿主(感染先のことを言います)細胞に感染する能力をもっているということなのです。」
引用、森山外科医院より
W.スパイクの変異によって新型コロナの性質が変わる。
@ここをしっかり押さえておくと、以降の難しい記述も解るようになる。
🔵 体内に侵入したウイルスが増殖コピーを繰り返すうちにコピーミスが起こり、これが変異ウイルスとなり突起を作る遺伝子情報に変化がおこることで感染力が増します。(NHKまとめより)
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引用報告書に戻る
「1) 当初は変異が少ないと考えられ、ワクチン、抗体医薬が期待された⇒これまでの一本鎖RNAの3倍の大きさを持つコロナウィルスには校正機能があり、変異は一定数以下と推定され
新型コロナウィルスは当初、一本鎖のRNAウィルスとしては遺伝子の変異のスピードが遅く、これまで知られるインフルエンザやAIDSの原因となるHIVよりも少ない、毎月2-3カ所くらい、1年で20カ所をやや上まわると考えられた。
で20カ所をやや上まわると考えられた。そのため、ワクチンや抗体医薬品の効果が期待された。
一本鎖のRNAウィルスは複製してコピーを作るときにエラーが多いが、コロナウィルスは、nsp14というタンパク質があり、これが複製のチェックをするエキソヌクレアーゼ活性を持つ。そのため複製ミスはチェックされ変異は少なくなる。
コロナウィルスは遺伝子のサイズが約3万塩基とインフルエンザやHIVより3倍大きいので、nsp14が欠損すると変異率は15倍に上がり、そのウィルスは増殖が困難になり自壊する考えられてきた。⇒ノーベル賞受賞者のEigenが1971年に予言した進化生物学の基本の「エラー・カタストロフ(ミスによる破局)」の限界。
さらに、校正機能を持つコロナウィルスは、インフルエンザなどに効くポリメレースを阻害する核酸アナログの複製阻害薬が効きにくいことが知られている。2020年の感染拡大の当初は、変異による感染性の増大はあまり心配ないのではという議論が、ロンドン大学の学者などから出された。これが「集団免疫論」の根拠ともされた。
2)速やかに置き換わり始めた新型コロナウィルス
単純に多くの人々の間で感染が広がって変異が起こっただけでなく、~~~
アルファ株の遺伝子の変異は、ユニークなアミノ酸変異が17カ所、アミノ酸は同じだが核酸の配列の違いは23カ所もあり、変異の数が明らかに多い。
そこで簡略化のために、代表的な変異である501番目のアスパラギンがタイロシンに変わってヒトの細胞のACE2受容体にくっつきやすいN501変異を持つウィルスを「アルファ株」と総称することもある。
3) 一人の人体内で急速に変異する
多くの人が感染した中でこのように多くの変異が急速に固定化されて広がったことは考えにくい。そ
こに一人の免疫不全の人の中で急速に変異が起こること、特に治療薬に抵抗性の変異が起こることがCell誌にアメリカのNIHから報告された。
この論文では、慢性骨髄性白血病で制がん剤を投与中の患者さんで起こった変異の集積を報告している。
この患者さんではコロナウィルスは症状なく増殖し続け、ポリメレース阻害剤のレムデシビルも効果なかった。それに対して回復期患者血漿が投与され、2回目の投与で肺などのウィルス量は減少した。だが、鼻咽頭の粘膜には治療をエスケープする欠失変異を持つウィルスが残っていた。
この論文の著者らは、変異の加速化よりはむしろ、免疫不全でコロナの症状がないため、気づかれないウィルス増殖への警戒を呼びかけている。
自己免疫疾患の患者
新型コロナウイルスに感染後、コロナの症状はないがもともとの自己免疫疾患の症状が続き、そのための免疫抑制剤の治療は増量されている。
レムデシビルなどでも再燃は防げず、抗体医薬品が投与
この患者さんではゲノム全体に変異の蓄積がどんどんみられ、
>特にスパイクタンパク質にたくさんの変異が生まれている。
AIDS患者の多い、南アフリカ
ワクチン抵抗性のスパイクタンパク質の484番目の
グルタミン酸がリジンに変化するE484K変異が発見。
AIDS患者の多いアンゴラ
でも新たな変異が懸念されている。
4) デルタ株は複数ありワクチンを突破する
現在、最も深刻な広がりを見せているのは、インドで発見されたデルタ株である。ワクチンをブレークスルーする率も高く、感染の広がりも早く広範であり、非常に懸念されている。
デルタ株は、スパイクタンパク質の452番目のロイシンがアルギニンに変異するL452Rが特徴。
ワクチンを打っても感染する率は
L452Rを持っている株の中で、
アルファ株では4倍、ガンマ株では2倍なのに対し、デルタ株6.7倍
>注意しなくてはいけないのは、L452R変異を持っていて、デルタ株とされる中に、さまざまな亜株があることである。
特にワクチン接種で先行したイスラエルでは、ワクチン接種から半年経つと、急速に防御できなくなり、ブレークスルー感染が増えている。
>その場合に、RNAワクチンに使うスパイクタンパク質の配列は最初の武漢で解読された配列でなく、
@今のデルタ株の配列をベースにしたワクチンが求められるかもしれない。
5) RNAワクチンは細胞性免疫を誘導し変異に強い
従来からある2種類のタイプ
ウィルスを増やして不活化したもの、
または、遺伝子工学で作られた組み替えタンパク質を注射して液性免疫を誘導する
タイプである。
>しかし、これら従来型は、新型コロナウィルスが変異すると予防効果が少なくなる。
今回新たに試みられたのは、
核酸を投与して筋肉の細胞にタンパク質を発現させ、
液性免疫に加えて細胞性免疫を誘導するワクチンである。
この新たなワクチンにも2種類あり、
オックスフォード大学や、ロシアの研究所で開発されたアデノウィルスを使うベクターワクチンと、
ビオンテックやモデルナで開発されたRNA ワクチンである。
それではワクチンで誘導される液性免疫と細胞性免疫はどう違うのであろうか?
スパイクタンパク質を中和する抗体を作る液性免疫を誘導する場合は、W。液性免疫(端的には、白血球と理解する!)の項は専門知識がないため理解不能により省略する!
特に、RNAワクチンは、筋肉の細胞に大量のスパイクタンパク質を発現できる。そのため、細胞性免疫(W。端的にはリンパ球と理解)を速やかに、強力に誘導することが証明された。そこで液性免疫による防御を回避できる変異ウィルスに対して、鼻咽頭で感染が起こることは防御できなくても、肺のたくさんの細胞に多量のウィルスが感染して呼吸不全になることは防げるようになる。重症化を抑える効果が強く、死亡率を下げる効果が大きい。
6) 複数の抗体のカクテルは変異ウィルスに強い
>変異が進んでくるとすでに述べたように、中途半端な治療では治療抵抗性のウィルスを育てるだけになる。
>しかし、ウィルスが変異するとしても一度に2つの変異が起こることは確率的に少ない。
@そこで2種類のことなる部分を認識する抗体を組み合わせれば、大半の変異ウィルスは中和して除去することができる。抗体カクテル医薬品はこうした目的で開発された。
W。RNAワクチンの欠陥をフォローする抗体カクテル治療に至る解説は非常に論理的な展開。しかし結局のところ、RNAワクチンが開発された時期は新型コロナの変異が武漢型でその後の強力な感染力と毒性を持つ変異に対応できない側面が多く出た、ということ。新たなRNAワクチン開発は既に進行しているが様々な問題がある、と思う。
>なお、ADEの問題は調べたところ、確かにあるがそれをもってワクチン接種を社会的に忌避する理由にならない、と思う。もっとも個人の自由はある。
この報告書を注意深く読めば、ワクチン接種を社会的に忌避する理由は述べられていない、とわかる。副作用や一種の耐性、悪性を排除できる100%の薬はない。ましてやリアル進行形のパンデミックに対応する当面の医学的薬学的な術はワクチン以外になく、そのなかでもスパイク標的のRNAワクチン以外にない
↑ ↑
@現行のワクチン1本脚打法のごとき表現になったのは間違い。
現行のワクチンの限界は事実で立証されてきたが(その経過の一部は児玉さんの報告書に記載されている)、それをもってワクチンを社会的に忌避する理由にはならない。ただし個人のワクチン不適応の事情はある。
ワクチンを打たないという個人的見解について。反俗日記ではワクチン接種が日本で始まる前から、ワクチンの弊害をうたった記事や動画に注目してきた。とくに長編の動画における講演者の見解をじっくり視聴してきたが、ワクチン接種によって身体のDNAが変わるごとき解説のあたりで強烈なうさん臭さを感じた。小保方スタップ細胞事件を記事にしたころ、多少調べたことがあるのであり得ないことだ、と直ちに分かった。
その1.RNAワクチンは液性と細胞の免疫細胞に抗体をつくるものであって、人間の約2万個の細胞に直接改変を迫るものでは全くない。
その2.RNAワクチンはDNAの核に侵入するものではない。
>なお、新型コロナウィルスの受容体から細胞に侵入後の脱殻以降の複雑な新型コロナRNAの増殖過程は(二重の螺旋階段状のDNAの転写、増殖過程よりも複雑)
コロナウイルスの構造と複製サイクル(ライフサイクル)|城西国際大学
に載っているが部外者のWには理解できなかった。
@じっくり読みこめば
@「nsp14というタンパク質があり、これが複製のチェックをするエキソヌクレアーゼ活性を持つ。そのため複製ミスはチェックされ変異は少なくなる。
コロナウィルスは遺伝子のサイズが約3万塩基とインフルエンザやHIVより3倍大きいので、nsp14が欠損すると変異率は15倍に上がり、そのウィルスは増殖が困難になり自壊する」考えられてきた。以上の記述は理解できるかもしれない。
いままでRNAワクチンが未完成だったのは炎症反応を必ず伴ったからだ。それがノーベル賞医学賞受賞者らの研究で解決されmRNAワクチンとなった。なお、アストラゼネカなどの運び屋ヘクターワクチンは、炎症反応回避の一つの方法としてチンパンジーのアデノウィルスが用いられたものと理解している。副作用や耐性、悪性は確率の問題である。
新型コロナウイルスの感染を増強する抗体を発見―COVID-19の重症化に関与する可能性― | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
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引用に戻る
「新型コロナウィルスでは、発症した後7日から14日目で、ウィルスが消失し始め、抗体が血液中に出てくるようになって急激に重症化する感染者が多い。⇒W。臨床医は発症から7日目以降の容態を警戒する、と発症者の動画で何度も聴いた。ただ、それがウィルスが消失し始め、抗体が血液中に出てくるようになって急激に重症化する=サイトカインストーム、とは全く知らなかった。自分がこのような状態になったとき、どうなっているのか知っているのと知らないとでは心構えに大きな違いが出る。
>ウィルス自体が増えて呼吸不全が起こるというよりも
>サイトカインストームと呼ばれる免疫暴走が深く関わっていると考えられている。そ
こで重症化を防ぐには、ステロイドなどの免疫抑制剤が有効である。
不思議なことに、高齢者や、基礎疾患があって免疫力が弱い人ではウィルスが体内で増え、その後で抗体が出てきて、免疫暴走が起こると、重症化しやすい。
@ウィルスに多くの細胞が感染して、それから細胞性免疫が働くと、肺炎や呼吸不全はひどいことになる。
@RNAワクチンの接種後の副反応(以前の反俗日記ではワクチン接種後の副作用について、ワクチン効果を高めるための活性剤によって副作用が起こる。接種者の免疫力とは関係がないなどと云う記述を繰り返した。関連記事を閲覧しての記述であったが、間違っていた。
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高齢者やがんの患者さんでは副反応が弱い。
特に2回目の副反応は、
若い免疫力の活発な人では1回目より強く出るが、
高齢者などは2回目の方が副反応が弱い。
>つまりこのウィルスでは、免疫力が弱いとウィルスが増えて多くの細胞が感染してしまう。
>一方、免疫が働き出すと、感染している細胞が多い人が重症化することになる。
↓
そのことは若い医療従事者などでも多量のウィルスに暴露されると重症化する人がいることでわかる。
New England Journal of Medicineではカクテル抗体療法の作用はウィルス量の多い人には有効だが、
>少ない人には、効果がないことが報告されている。⇒w。報告書の複数の治療薬仕様の項を読めば理解できる。
抗体カクテルでの投与基準について症状や、発症してからの日数が指摘されるが本質的には組織中に感染細胞が多い人に有効であるのが特徴である。特に制がん剤や、免疫抑制剤を使用中の人が感染した場合には、免疫抑制剤は使用し続けながら抗体カクテル薬でウィルスを退治することは重症化を防ぐのに非常に有効である。
無症状の感染者では抗原量が一般に少ないのが特徴である。
一方、無症状の人には、抗体量は低い人から高い人までいる。
軽い症状が現れ出す時期には抗原量が増えている。
重症化すると、抗原が多く抗体が少ない人と、
抗原が少なく抗体が多い免疫暴走のパターンの感染者が混ざっている。
W。この辺の事情については臨床医学的知識で、児玉さんの以前の動画を取り上げたとき反俗日記の図表に示した。
>Nタンパク質はウィルスの内部にありウィルスが崩壊しないと測定できない。
@感染して壊れた細胞から出ていると思われ、組織障害の程度を予測するのが重要である。
↑ ↑
*ここの記述も興味深い。PCR検査懐疑の人たちはウィルスの死骸にも陽性反応するなどと称して、それらの陽性者はあたかも発症者ではないような扱いをしているが、半発症者の体外に排出されるのはウィルスの内部にあるNタンパク質(W。膿??)=ウイルス崩壊の目印、感染で壊れた細胞から出てくる組織障害=破壊の程度の目印であるり、云うところの死骸(Nタンパク質のことだろう)が検出される人は完全な発症者以外の何物でもない。体外に排出されるウィルスの死骸などというモノは存在しない!細胞免疫や液性免疫によって体内で処理されてしまう。
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@重症化を防ぐ2つの治療薬の、免疫抑制剤と抗体カクテル薬をどう使うか、今、大事になっている。免疫不全の人では両方を使うことが重要であり、判断に基礎として血液中の抗原と抗体の定量測定が有効である。が重要である。
***
W。参考資料
引用
「ウイルスに対抗する、ある種のタンパク質が作られます。これが抗体です。この抗体が実際のウイルス(抗原)が侵入してきたときに出動し、撃退します。
抗体検査とは?
抗体検査は血液中のウイルスに対する抗体の有無を調べる検査です。抗体とは体の中に入ってきた細菌やウイルスなどに対応するために作られるタンパク質です。
抗体は症状出現後、1~3週間経って陽性となるといわれています。陽性となった時は、ウイルスが存在するというより、症状がなかった場合を含めて過去に感染したことがあるということを表します。
抗原検査はウイルス特有の「タンパク質=抗原」を検出します。W.インフルエンザの検査をするときはこの抗原検査を行っている。鼻粘膜採取。
抗原検査には(+)か(-)かを見る定性検査と、量を数字で表す定量検査があり、一般病院等で簡易に使われているのは定性検査です。この定性検査は多くのウイルスが必要となるため、たとえ新型コロナウイルスに感染していたとしても、ウイルス量が少ない場合は陰性となってしまいます。
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引用に戻る
「 (終わりに) 科学に基づく政策決定ができるようにすることが重要である。
新型コロナウィルスは、史上初めて、遺伝子解析とPCR診断の進歩によって、次々と新しい変異ウィルスが出ている様子を観察することが可能になった。そこではこれまでのEigenの「エラーカタストロフの限界」を超えて変異した株が次々と新しい感染症の特徴を持って生まれている。
変異したタンパク質の取りうる3次元構造にも限界があり、Eigen限界を超えた変異であるとしても新しい変異がとりうる範囲には限界がある。
現在、ワクチンをブレークスルーし、デルタ株が蔓延している。そうした中では、日本における感染の状況をPCR検査や、抗原・抗体検査を徹底的に行い、⇒W.体験上、もっと簡素にやれる、とわかった。医療機関はインフル抗原検査よりも安全に配慮しなければならないが、もっと簡素にやれるはず。屋外検査が最適。
陽性者についてシークエンスされたゲノム変異を正確に把握した上での対応が求められる。⇒W。日本はセキュリティー国家ではない。天皇と臣の関係を引きずる国家。欧米の国家は支配層の国家。共に人々の監視とパワーの程度によって民衆の命と健康を守る民主の国家に変わる。帝国主義戦争の時代のスペイン風邪の時代と今のグローバル資本制の新型コロナパンデミックの時代基調は二重写しにできる。
100年前のスペイン風邪の頃と同じマスクや密を避ける人流抑制といった対応だけが唱えられ、
一方では、昨年11月の五輪のための入国検疫緩和から変異株を次々流入させている。
①Go To トラベルやGo Toイートのようなマダラ状の地域の感染を全国に広げる政策が同じウィルスを2回繰り返し増大させている⇒W英国株の二つの感染波。
②五輪開催で変異ウィルスが一気に全国化している⇒Wインド株の大波。
@③W.インド株下降期に自民党総裁選の騒ぎが続いた。
①②③民衆の命と健康を守る民主の国家ではない。
まず現在のデルタ株の拡大への検査と、全ての感染者に、正確な診断に基づく①免疫抑制剤と抗体カクテル薬での重症化を可能な限り抑える緊急対策がいる。
②国民皆保険をしっかり守りワクチンの普及を急ぎ、
③変異したウィルスへのワクチンの開発を進め、
④治療薬の開発を最新に遺伝子工学と免疫学を基礎に急ぎ、
最悪の変異への備えを進める必要がある。
W。児玉さんの動画の最期は来る冬の波の予測をしようとしているが、慎重であった。やはり、パンデミック下の世界的なワクチン接種の進捗や対処法の堅持という要素が予想を難しくしているとみる。OECD国で感染の波が急上昇したのは人災の面(GO TO 感染波急上昇期の五輪開催。もちろん総裁選も加わる)が地理的優位に恵まれたはずなのに強烈に表れた日本だけである。
@波の低位期の公式感染者数が予測の大きな目安になる。数値が低位に静まらなければ、感染の社会的悪循環強固なりということで季節性の強いコロナ感染期の冬に指数関数的増加スピードを示す第6波が予測される。