「2020年1月13日、前年に発覚したヒューストン・アストロズのサイン盗み問題を受けてMLBコミッショナーのロブ・マンフレッドよりルーノウに対して2020年シーズンの1年間職務停止処分が下された。コミッショナーからの処分を重大視したアストロズ球団オーナーのジム・クレインによりルーノウはGMを解任された。」
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「ペンシルベニア大学で経営学と工学の学士を取得しており、ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院ではMBAを取得している。
>球界に入る前は大手コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務したりしていた[3]。
その後、2003年よりセントルイス・カージナルスのフロント入りした。⇒W。37歳までコンサルをやっていた。
2005年に④スカウト部長となり、③ドミニカ共和国とベネズエラにアカデミーを設立。2006年からは④育成部門のトップも兼ね、メジャー最低との悪評が定着していたマイナー組織を立て直して2011年のワールドシリーズ制覇につなげた。
2011年12月、ヒューストン・アストロズのGMに就任した。⇒W45歳。
①当時のアストロズはこの年に球団史上初の100敗を喫するなど下位に低迷、さらに②ドラフトに大金をつぎ込むことを嫌がった影響で、ベースボール・アメリカのマイナー組織ランキングは2008年から29位、30位、30位と、上に戦力なし、下に希望の星なしと焼け野原状態だった。そこでルーノウは予算削減で閉じていた③ベネズエラのアカデミーを再開して中南米へのスカウトを拡充⇒W。ドミニカやキューバ、メキシコ、ベネズエラ日本等はドラフト対象外!したり ④国内スカウトの予算・人員を増やすなどの手を打った[4]。
2013年まで3年連続100敗以上の屈辱を味わったが、
>2012年から導入されたドラフト新制度をどの球団よりも巧みに利用して、最低ランクだったマイナー組織を有望株の宝庫に生まれ変わらせた[5]。また、ホセ・アルトゥーベ、ジョージ・スプリンガー、カルロス・コレア、ダラス・カイケル、ランス・マッカラーズ・ジュニアら生え抜きの若手が育ち、ルーク・グレガーソンやエバン・ガティスらを加えた
>さらに2017年にはワールドシリーズ制覇を果たした。⇒W。ほぼ、5年ほどで効果が出る。①,②、③,④。交換要員に有望な若手選手放出が不可欠な有力選手のトレード獲得や多額の資金がいるFA選手の獲得を自重し続け一端チームを意図的に下位低迷させ、完全ウェーバーの新ドラフト制度(リーグの戦力均衡を目的に下位低迷球団から新人有望選手を指名できる)を利用し新人有望選手を毎年のドラフトで獲得し育成。その一方で米国圏外の選手も含めたスカウトマイナー組織を強化をしていった。
>W。即戦力有力選手を集めることを自重し、下位に低迷することで新ドラフト制度の恩恵を最大限利用し、有望新進選手を集める一方でスカウト育成部門に強化する2本柱のチーム強化策がMLBでは有効に機能する。
【保存版】メジャーリーグ(MLB)のドラフトの仕組みを分かりやすく解説 - SIKETA WORK
ドラフト指名対象選手
以下の地域に住んでいる選手です。
上記の地域に住んでいる高校、大学、短大、独立リーグの選手が対象です。
注意点は、ドミニカやキューバ、メキシコ、ベネズエラ日本等は入っていません。FAやポスティング、他の制度で移籍していきます。
ドラフトの仕組みと流れ
日本とメジャーを比べながら説明します。
日本(NPB)
W。何じゃコレ。資金力豊富な球団やペナントレース上位球団に都合の良いドラフト制!
日本のドラフトでは、1巡目に入札を行い、指名が重複した選手は抽選によって交渉権が確定します。
>2巡目以降は、シーズン公式戦の下位チームから指名します。
>そして3巡目は、公式戦順位、1位から指名していきます。
これを交互に行います。
また指名された選手の総数が120名に達するまで続けられ、120名に満たなかった場合は、育成ドラフトでの指名も可能です。⇒W。各球団指名選手10人として120名指名なので、普通は指名漏れは育成ドラフトに回る。
成績の最下位から、順に指名していく方式です。日本のように候補が重複して、抽選になることはありません。
FAによる補償
FA選手を失った球団にはドラフト指名権が、与えられることがあります。
また、優秀なFA選手を取った球団は、ドラフト指名権を失うことになっています。
分かりづらいですが、日本のFAの人的補償制度が、ドラフト指名権で行われるイメージです
戦力均衡ラウンド
市場規模下位10球団または、球団収益下位10球団のいずれかに該当する球団の中から、抽選で6~8球団に補完指名権が与えられます。
分かりづらいですが、収益や市場規模の少ない球団は、通常の指名以外にも指名権が与えられます。
収益による戦力の差を、防いでいるようです。*****************************************************
「MLB・ボルチモア・オリオールズのゼネラルマネージャー (GM)兼副社長(2018年11月 - )。
来歴[編集]
バージニア州アレクサンドリア出身。イェール大学を卒業しており、自身も学生時代に野球を投手としてプレーしていた[1]。
大学卒業後、2007年よりセントルイス・カージナルス入りし、2011年までスカウトを務めた。
>2011年オフ、上司であるジェフ・ルーノウがヒューストン・アストロズのGMと就任したのに伴い、共に移籍してアマチュアのスカウト部門の主任格(ディレクター)に抜擢された。⇒W。29歳
アストロズが全体1位の指名権を持っていた2012年のMLBドラフトでは、何度もプエルトリコに飛ぶなどして追いかけていたカルロス・コレアを指名した[2]。
>2015年9月にGM補佐。⇒W。キューストン、アストロズ「2015年には10年ぶりにポストシーズンへ進出した。⇒W34歳
さらに2017年にはワールドシリーズ制覇を果たした。」⇒W.36歳
デビッド・スターンズがミルウォーキー・ブルワーズのGMに就任すると、後任に指名された[3]。
>2018年11月16日、ボルチモア・オリオールズのGM兼副社長に就任した」⇒W37歳
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「
デビッド・スターンズ(David Stearns 1985年2月18日 - )は、MLBのミルウォーキー・ブルワーズの野球部門編成本部長(2019年1月 - )。
来歴[編集]
ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区出身。ハーバード大学を卒業後、
>2007年にニューヨーク・メッツのフロント入りし、野球部門とアリゾナ・フォールリーグの運営部門に従事した。
>2008年にはMLB事務局入りし、3年間労使協定の策定をしたり、年俸調停制度部門のマネージャーとして活動した。
>2011年に1年間クリーブランド・インディアンスでデータ分析などを行う野球部門のディレクター職を務めた。
@2012年にはヒューストン・アストロズにGM補佐⇒W27歳として移籍し、GMのジェフ・ルーノウと共にアストロズの再建の基礎作りを行う。
2015年9月、ミルウォーキー・ブルワーズのGMに就任した[1]。⇒W。30歳
2019年1月には野球部門編成本部長を兼任することが発表された[2]。2020年11月からは球団編成本部長専任となり、GMの座を自らの補佐であったマット・アーノルドへ譲った[3]。
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マット・アーノルド (野球エグゼクティブ) - Wikipedia
「カリフォルニア大学サンタバーバラ校出身で、2007年にタンパベイ・デビルレイズ(2008年よりレイズに改称。)のフロント入りした。そこからGMであるアンドリュー・フリードマンや球団社長であるマシュー・シルバーマンから選手育成やスカウト業について薫陶を受けながら9年間在籍し、キャリアを重ねていく[1]。
>2015年10月にはミルウォーキー・ブルワーズのGM補佐に就任し、2020年11月からは球団編成本部長専任となったデビッド・スターンズの後を受け、GMに昇格した[2]。」
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↓
ナショナルリーグ中地区の常勝チームはセントルイスカージナルス。ミルウォーキーブルアーズは3位~4位に低迷する球団だった。シカゴカブスは人気があるがカージナルスの下位。ところがカブスがヤギの呪いを解いた2016年の次の年2017年から貯金を20ぐらいできる強豪チームにかわり不思議に思っていた。2017年の中地区優勝は前年に続く戦力を維持したカブスだがブルワーズは2位に躍進した。以降、この地区で優勝を争うチームに生まれ変わった。裏事情はこういうことだったのか、と今知った。
カブスはレッドソックスをチャンピオンに導いた敏腕パワーエリートのGMが去り優勝メンバーが去り若手も育たず、ちぐはぐな補強をする(パワー不足の広島鈴木誠也、高額獲得。素人でも分かりそうなものだが)チームに転落した。
023年1位ブルワーズ<貯金8>、2位レッズ(低迷脱したのか?)、3位カブス。4位パイレーツ(このチームは完全低迷)5位カージナルス。上位の勝率悪く地区レベル低い。
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2023年7月21日解答。W。ベストアンサーはなにも中身のある情報を出していない、とぼけた回答だった。下記の情報が腑に落ちる。今回の記事のまとめに替えたい。
「その通りではあるが急に強くなったわけではない、ボルティモアは去年022年もワイルドカードまで3ゲーム差の次点でありアメリカンリーグ7位だった。
それはGMに負うところが大きかったと思う。
去年の成功でそのオフには大物のFAを買うのだと私は思っていたが、ボルティモアはそこでも我慢していた。今年のシーズンは、チームペイロールが30チーム中の29位でスタートしている。
我慢の度合いが普通ではないわけだが、
>方法論自体はMLBのチーム編成として常套手段と言える。>ボルティモアはヒューストンの成功に倣って編成しているという記事を読んだことがある⇒W。MLB情報専門誌があるらしい。
このチームのGMはマイク・イライアスという人だが、ヒューストンで前任のGMだったジェフ・ルーノウに師事してキャリアを積んできたそうだ。そこから引き抜かれて現任となっている。
彼は主力を一斉に放出し、ある時期数年を大胆に捨てて才能がある若手をかき集めていた。今年のオークランドのような時期があった⇒Wアスレチックスは本拠地ラスベガス移転決定問題=スタジアム完成まで傘下のラスベガスAAAグランドを使用。もともとマネーボールの欠陥が溜まってきたチームなどもあり再起不能。
またブレークする時期を一致させるため、若い主力でもトレードし選手の組み換えをしていた。⇒Wナルホド若手の年代接近。
去年の今頃は、ERAが1.68のホーヘイ・ロペスをミネソタへトレードアウトするなどということもしていた。代わりにもらったイェニエル・カノーは今年オールスターへ選出されている。⇒wセットアッパーをしている。
W.29歳のキューバ投手。ツインズ時代はAAA。
2023年成績 W.022年より急速進歩!オリオールズが原石を磨き上げてセットアッパーに育て上げてようなもの。投手はコーチ優秀としか言いようがない。
若い選手はサラリーが安いので代えが利くし、
実力を確立してメジャーへ定着しFA後に高いサラリーを稼ごうと燃えている。彼らはハングリーだ。
対して、資金力が高いチームは大物FAを買って戦力を追加しようとするわけだが、FAは資金効率が悪い上に外した場合のダメージも大きい。FAではなかったが、ボルティモア自身がクリス・デイビスなど長期契約を失敗し不良資産を作ったことが過去の低迷の原因でもあった。 その失敗へ学んで時間がかかる王道を選んだ。⇒W。日本のドラフト制度では王道ではない。MLBでも王道とは言えないだろう。 正当な努力が実を結んだのであり、好ましい結果だと思っている。 下世話な言い方をすれば、「金満チームよ、ざまを見ろ」だよ。⇒W。スカウト能力、選手育成組織の充実が不可欠。
>2023年激戦アリーグ東地区で独走していたレイズを交わして首位に躍り出たオリオールズのファン、マスコミの間ではこのまま突っ走りリーグ優勝、ワールドシリーズ制覇まで駆け上るチャンスをつかむためには<大谷翔平>エンゼルスとレンタル契約すべきだというコメントも飛び出している。~来年のFA権行使の前にエンゼルスが放出するメリット(トレード金額や有望若手獲得)もある~大谷はおそらく来年エンゼルスにはいない。動画のコメント欄を読むと西海岸好みの大谷は来年はFA権を行使し西海岸のチームに行く。
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なぜ彼らは負けるのか―MLBの戦力格差拡大を考察する― | Far East Division
Part2戦力格差拡大の原因-カブスとアストロズの成功及びパドレスとホワイトソックスの失敗-
Part3負ければ負けるほど特をするMLBとヨーロッパサッカーのリーグ構造を比較→私からのMLBドラフトの改善案の提示」
戦力が整いきっていない段階でプレーオフを狙うために補強をしたチームと一度チームを完全解体したチームを比較してみよう。
「強豪チームの作り方」
カブスとアストロズを特集した記事がある。当時の両チームは再建真っ只中で、5年後に強くなるなんて言われてもピンと来なかった。だけど5年経った今見返してみるとどうだろう、彼らは2チームとも見事に再建を終えてワールドチャンピオンになった。この2チームを見て思うのは、もうMLBの数チームはワールドチャンピオンになるための方程式を解いたのではないかということだ。
カブスとアストロズに共通している事は、両者とも恐ろしいほどのチーム解体を強行して再建を進めた事だ。一方でチームを完全解体するのではなく、既存の選手に補強を施してプレーオフ進出を狙う戦略をとったチームもあった。その最たる例は2014年から2015年のパドレスとホワイトソックスだろう。
カブスとアストロズの成功、そしてパドレスとホワイトソックスの失敗を見れば勝率5割を少し下回っているようなチームが取るべき戦略は明らかだ。それは”中途半端にFAやトレードで選手を獲得するのではなく、一度チームを解体する”というものだ。
実際に現在のMLBのチームは、チームの実力が不十分な状態では中途半端な補強をしなくなっている。
昨年のシーズンオフにFA市場が停滞して多くの選手の契約が決まらなかった。その原因の1つに、戦力が不十分なチームがFA選手の獲得に消極的だったことがあるのは間違いない。
マイク・ムースタカス(現KC)が高額の複数年契約を結べなかったのはその象徴だ。⇒W,エンゼルスはロキーズにいたこの選手をシーズン途中で補強。
彼はパワーはあるが出塁率が低いタイプでWOPS低い、守備も良くない(2017年の守備防御点は-8)。はっきり言って、彼の加入でフランチャイズを変えられるほどの選手ではない。彼は$17.4Mのクオリファイングオファーを断ってFA市場に打って出たのに、高額契約を得られずロイヤルズに$5.50Mの契約で戻った。
ここまで見てきたように、MLBではFAで戦力を整えてプレーオフを目指すより計画的に再建を進めることを選ぶチームが増えている。2015年以降のブレーブスW、Wシリーズ覇者。023年30球団最高の貯金。もそんなチームの1つだ。彼らもアンドレルトン・シモンズやクレイグ・キンブレルら主力を放出して再建を行なってきた。今季はその再建期に獲得したショーン・ニューカムが好調で若いオジー・アルビースやロナルド・アクーニャもMLBに昇格してきて好調だ。ブレーブスがアストロズやカブスに続けば、さらにこのチームを完全解体して再建に励む流れは加速するだろう。
現在のMLBにおいてチームを解体して再建を進める事には大きなメリットがある。それはドラフトで指名順位が向上する事だ。ナショナルズがスティーブン・ストラスバーグ(2009年全体1位)とブライス・ハーパー(2010年全体1位)の到来で黄金期を築いたのは言うまでもなく、ドラフトで有望株を集める事は大事だ。MLBは日本のプロ野球と異なり、1巡目指名から完全ウェーバー制を採用している。
これは言い換えると、負ければ負けるほどチームの再建には役立つという事だ。そう考えれば、チームを解体する事には高いドラフト順位を得られるメリットもある。30チームの戦力均衡の為に制定されたルールが逆に戦力の格差拡大を招いているのは皮肉な話だ。ヨーロッパのサッカーのリーグの中には、同じチームが6連覇しているリーグがある(ドイツのブンデスリーガのバイエルンミュンヘン)。だがブンデスリーガの観客動員数は世界のリーグで最高レベルだ。何故優勝するチームが決まっているのに、観客動員数が多いのだろうか?そのヒントは昇降格制にある。リーグ下位2チームは自動降格で、残り1チームもプレーオフで降格の可能性がある。これは言い換えると、負ければ負けるほどチームにとっては悪いことが多くなるのだ。だから降格がかかっているチームのファンは最終節でも応援する。つまりリーグに所属しているチームは優勝以外にも目標があるという事だ。地区優勝及びプレーオフ進出のみしか目標が無くて、負ければ負けるほどチームのドラフト順位が向上するMLBとは制度が異なるのだ。
もちろん私はMLBにも昇降格制を導入すべきなんて極論は言わない。だけど負ければ負けるほどチームのドラフト順位が上がる現在のドラフト制度の変更を議論する事は必要だと思う。
私が提案したいのは、「勝率下位5チームとドラフトの指名順位を逆にする。」だ。
例えば、今年のドラフトの指名順位は
1位 タイガース,2位 ジャイアンツ,3位 フィリーズ,4位 ホワイトソックス,5位 レッズ
だ。
これを
1位 レッズ,2位 ホワイトソックス,3位 フィリーズ,4位 ジャイアンツ,5位 タイガース
のように変更してみるというものだ。
このシステムならば、下位に沈むチームもシーズン最後まで戦う目的が生まれる。徹底的にチームを解体してもドラフトで全体1位指名権を得ることはできなくなるからだ。もちろんこれ以外にも改善策はいくらでもある。あくまで私の提案は問題提起の側面が強い。だから今回のコラムを読んでくれた読者の皆さんが少しでもこの問題について考えるきっかけになれれば幸いだ。